延暦寺とは単独の堂宇の名称ではなく、比叡山の山上から東麓にかけて位置する東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)などの区域(これらを総称して「三塔十六谷」と称する)に所在する150ほどの堂塔の総称。
延暦7年(788)に最澄が薬師如来像を本尊とする一乗止観院という草庵を東塔北谷に建てたのが始まりである。
延暦寺は数々の名僧を輩出し、日本天台宗の基礎を築いた円仁、円珍、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日曜など、新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行。