やり方は様々ですが、一つのケースをじっくりと検討します。大抵は、まず事例提供者が事例の概要をプレゼンしていきます。この、発表のために事例をまとめるというプロセスだけでも勉強になります。文章にしてみたり、過去のカルテや資料を読み解いていると、自分が忘れていたことや、新たな事実を発見したりすることもあります。

 

事例提供者がプレゼンをして、細やかな事実関係などを事例提供者に確認して、その後ディスカッションが始まります。時間も限られている場合、事例提供者が聞きたいこと(診断的な評価なのか、治療のことなのか、家族支援のことなのか)に沿って話していくことが多いですが、参加者の指摘から話題が膨らんで、それが意義深く発展していくこともあります。事例検討の司会者は、そこらへんの全体像をみながら、会の進行を進めていく必要があります。効果的な事例検討ができるかは、司会者の手腕にかかっているという説もあります。

 

事例検討のやり方は様々だと思いますが、まずは同じ職場の仲間でやることが多いでしょうか。医師も様々なバックグラウンド(精神薬理、精神病理、発達、精神療法等々)があるメンバーだと、ディスカッションも意義深いものになります。医師だけでなく、看護師、心理士、精神保健福祉士、保育士、院内学級教師等々・・・。職種の立場が変わると、視点や考え方も違い、大いに参考になります。

 

最近は腰を据えてじっくりと事例を検討する機会は減ってきているかもしれません。まずは院内のメンバー等々で集まって、事例について話し合ってみるところからやってみるといいのかな、と思います。

 

 

 

 

via うめぼしの会
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