最近は早期に発達特性を指摘されることが増え、早期から療育が開始される子どもさんも増えてきています。

 

療育の理論的背景は、行っている機関でも様々なようです。行動療法、トークンエコノミー、応用行動分析、発達特性に応じた環境調整、TEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Children)、感覚統合療法等々・・・。最近は早期から介入するような療育プログラムもあります(Early Start Denver Model:ESDM)。どの理論も基本的なことについて勉強しておくと、診療場面で役にたったりします。例えば、親御さんに自宅での関わり方を助言する際に、TEACCHの視覚的構造化の概念を参考にして、部屋や居間の構造化を提案するとか。あるいは、多動な子に対して、行動療法的・応用行動分析的に子どもさんの好ましいところに注目していくよう助言するとか。子どもさんの入院治療をするときにも、療育的な考えを知っておくと参考になったりします。病棟内が構造化されていたり、トークンエコノミーを導入して治療をしているところもあるようです。

 

療育については、実際に見学や体験をしてみるのが一番勉強になると思われます。子どもさんと一緒に活動したり、スタッフとして参加してみると、診察室とは違う様子をみることができて、学校や家庭での様子の雰囲気を垣間見ることができたりもします。継続して参加していると、少しずつ成長していく子どもさんの姿をみることもできたりもします。機会があれば、ぜひ見学・参加してみてください。

 

via うめぼしの会
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