研修機関の医療体制や研修方針によっても異なりますが、研修は大きく外来と入院に分けることができます。

 

外来の研修は、最初は予診をとることから始まることが多いでしょうか。施設によっては、事前に予診票を送付しておいて、当日持参していただきます。それ以外にも、母子手帳や学校の成績表等を持参いただいて診察の参考にします。主訴、治療歴、生育歴、家族歴、病歴、現在の症状・・・・。予診は本診察ではないので、限られた時間で、要領よく聞いていく必要があります。自分が病歴をまとめてカルテに記載する時間も考えておくといいかも。聞いた内容をまとめるのって、意外と時間がかかります。予診に時間がかかりすぎると、受診に来た子どもも養育者の方も疲れてしまって、本診察の時にグッタリしてしまっていることも・・・かといって時間が短すぎると必要な情報を聴取できません。よくある予診のジレンマです。最初は時間がかかっても良いので、丁寧にやるとよいと思います。慣れてくると、聞くべきポイントやコツが掴めてきます。

 

その後、本診察を担当する指導医にプレゼンをして、本診察が始まります。指導医の後ろの方に座って陪席させてもらいます。診察中に指導医から話を振られたり、指導医が親御さんとだけ話をしたい時に、別室のプレイルームで子どもと遊んでてね、と依頼されることもあるかもしれません(気を抜かないようにしましょう)。あるとき、研修医の先生と診察してたら、子どもがニコニコしながら自分の後ろの方を見てたので「ん?なんだ?」、と思って後ろを振り返ったら、座りながら爆睡している研修医の先生が・・・。きっと研修で疲れ果ててたんでしょうね・・・皆さんも気をつけましょう。 

 

最後に、指導医と診断的なアセスメントや必要な検査、治療、支援についてディスカッションします。これを繰り返しながら、外来診療の基本について学んでいきます。そのうち、指導医から、予診をとったケースを引き続きみてみるよう言われたりします。そうやって、少しずつ自分で診るケースが増えていきます。

 

via うめぼしの会
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