年末に断捨離を決めたチェストや座椅子を粗大ゴミ処理
小型家電の区役所持込み


ようやく六波羅蜜寺に初詣
心ばかりの能登への募金をして

良かったのか悪かったのか分かりませんが、自分の中で精一杯お正月らしい着物を着て行ってまいりました松竹座「坂東玉三郎 初春 お年玉公演」


正にお年玉✨お切符代以上の物を見せて頂いてしまった感じです

暑苦しく長い感想ネタバレとなるかと思いますので、ご観劇日のお楽しみとなさりたい方はここでお引き返しを🙇

公演は映像の獅子舞から。
これが生まれてから見た中で一番の獅子舞✨
獅子なさってる方のお顔は拝見出来ませんでしたが
どんなお稽古したらこんな品格ある獅子舞になるん!?で
既に厄も払われ元は取った気持ちでございました

その後は牡丹から雪景色まで四季折々の草花が描かれた金屏風を前に玉三郎さんの向上


玉三郎さんの能登の震災に出来る事はしながらこの2時間は現実を忘れて楽しんで頂きたいとのお言葉に救われました

そして女形についてのお話
世界の女形の歴史から
現代では唯一と言って良い大劇場で活動可能な日本の「女形」修行で大切になさって来た心得、そして技術をお話下さいました

近年のジェンダー・フリー、「女らしい、男らしい」こうした言葉を使わない流れについても玉三郎さんの視点をお話下さいました

「女らしい、男らしい」を使わずに役の心得や技術を伝承していかれるのも大変かも←これは私の勝手な意見でございます🙇
私中身が壮年男性なので😅
良い悪いでなく女らしさと言う一つの「型」だと思っているので…これからどう整理しお伝えするか考えさせられました

玉三郎さんは女形の所作
手や裾捌きで見せる曲線と直線の使い方などご説明下さりとてもとても勉強になりました
扇や手拭いの扱いも教えて下さり、こんな秘伝のような技術を惜しみなく😢と有り難さで一杯でした🙏

道成寺の手拭いの扱いの場面では、先まで意識した動きの美しさは勿論、玉三郎さんが振に入られると空気が支配されてしまうと言うか
客席は静まりかえって一瞬もこの空気を動かしてはいけない気持ちに皆様なっておられたのではないでしょうか
物凄い緊張感の中時間が流れました
お衣装が花子の振袖でなかった事で、かえって目に見える動き以外の何かでも場の空気が変わるのを感じて鳥肌が立ちました

その他、立役の後見として動けるような、日常の生活からの相手への気遣いについても

追記:それから、構えの格好。扇を腕の中で直角と直線を意識して使うこと。構えの格好はお稽古でもお伝えが難しいものです。脇に卵入れてとか何とか工夫してみますが、肘が上がりすぎたり、下がり過ぎたり角がどうしても出来たり。「地球を抱く」やってみます💪
扇の扱いも言語化ありがたく🙏師匠が扇の通り道にうるさい人でしたが、法則として良く分かった気がしました。

姫の演じ方、扇の房の下げ方も。姫は卵の中にいるような、あまりハッキリ演じないものと。若手の方との違いに感じていたものボンヤリと分かった気がしました。

その後はその口上のお衣装で豪華な簪をお着けになる所が振付の一部になった「黒髪」
江戸の女形の日常の姿との事

もうこれは女形さんにしか出来ない「黒髪」
デカダンス心の鼻血1回目が噴出😤
この演出考えられた人天才だと思いました←玉三郎さんでしょうか

休憩を挟み次は映像から天守物語の世界へ

玉三郎さんをきっかけに泉鏡花を読み始めた事もあるとは思いますが

玉三郎さんのセリフが耳に入ってくると一気に本の中の異界へ入った気持ちになります


富姫のお姿で出て下さり、あっという間に亀姫に


ロビーでお写真見た時に「かっ💕💕💕」(可愛い😍)と思わず声が漏れたそのままのお姿で登場

その上琴歌を三曲も!!披露して下さいました

こんな贅沢がこの世にあって良いのか!?と思いました😭✨

そして亀姫のお拵えで松竹座の歴史を振り返りながら内部や舞台のご案内

道頓堀には五座も大きな劇場があったのが空襲で焼け野原になった姿
初の西洋建築であった松竹座は何とか残り今に至る事、震災も思い起こさずにいられず印象に残っています

スクリーン上で劇場案内をして頂いている間に舞台は最後の地歌「由縁の月」へ

私的には衝撃でございました。川瀬露秋さんをはじめとした若手地歌奏者の皆様でのご演奏

これまで拝見してきた地歌作品よりもかなり演奏スピードが速くなっていたと感じました。その分振りの密度が上がり、振付もこの夏南座で拝見した時と少し違っていたと思います←間違ってましたらすみません🙇🙇🙇

私の学ぶ楳茂都流の振付は音に対して振りの数が多く、私にとっては歌の意味が追いやすく、また変化の多い作品が好きでもありますが

地歌らしさ=武原はんさん
極限まで削ぎ落とした舞となっている方が少なくないと思います

他のお客様はどうだろう?😓と思いましたら幕が降りる瞬間割れんばかりの拍手でカーテンコールも😭✨
私は勿論素晴らしいと思いましたが、皆様も同じお気持ちと感じ何倍にも幸せでした。
そして玉三郎さんのお舞台はたとえ同じ演目でも必ず新しい進化がある。同じを保つだけでも凄過ぎるでしょうに。最早おののきます。

お衣装の早替えだけでも大変な労力とお感じする贅沢な贅沢なこの公演

玉三郎さんこのような素晴らしい時間を本当にありがとうございました

何卒今年もお元気で🙏🙏🙏

感動し過ぎて自分の中の浜村淳さん止められず乱文失礼致しました🙇

又お隣のお客様が何とご実家が八坂神社のお近くで、小さな頃から様々な習い事もなさっていた方で。「玉三郎さんのお話で、私が小さい頃はお客様のお茶やらなくなったらサッと立って持って来なアカンとかお稽古場で言わはる人あったん思い出したわ。今はまた違うねぇ」大阪方面に嫁がれて数十年。コロナで旧友と会う機会が殆どなくなったし、もう一人で行動する事に決めたんです。玉三郎さんは初めてやけど、黒髪やら舞わはる聞いてこれは行きたい!と孫に切符取ってもらったの✨綺麗やったね。堪能したねぇ✨またどこかで会いましょうね💕との嬉しい出会いもありました本日でした。私も又劇場でお会いしたいです

最後までお読み下さりありがとうございました🙇🙇🙇