子供たちの学校も始業式を迎え
 
進級しての新年度がスタートしました
 
下校時間が生徒さんの中でも分かれてくるため、時間を分けての個人稽古の形になりました
 
取り組む作品も変えて行く予定です
 
4年生さんにはお師匠さんとも話し合い「京の四季」に取り組んでもらう事にしました

広重 京の四季 秋

150年以上前に作られた京都を唄った端唄の代表曲です

 楳茂都流では比較的手習いの物に入る曲ではありますが、上方舞らしくしっとりとしながら扇の扱いにも変化が多い振付で、お客様に唄の意味や情景が伝わるように舞うのは中々の至難の業です
 

広重 京の四季 冬


井上流では舞妓さんの年長にならなければ舞えない大切な曲とおうかがいした事があります




私自身も上手には見えにくい作品と言う印象があり(←単なる力不足)お座敷で舞う時は非常に緊張感がありました
 
自分のお稽古の時にお師匠さんにさらって頂き、改めて注意点、又進めるスピードを確認しました
 
この進め方やと1年かかるな!とおっしゃっていました(;^ω^)
 
と言うより1年かけるくらいの丁寧さでお伝えせよとの事と理解しております
 
今まで以上に牛歩でまいりますが何卒よろしくお願いいたします



音源に稀音家六加乃きねやろくかの先生が出されたCD「京ことば はんなり ‐上方のお座敷唄‐」を使わせて頂いています

六加乃先生は京都花街 祇園を舞台にした連続テレビ小説「だんだん」の祇園のシーンの唄を担当されました



その中から7曲の座敷舞に使用される唄が収録されています。

CD化されている座敷唄の音源は限られており、又舞いやすいようゆっくりと唄われてもおり大変ありがたく使わせて頂いています

いつもお師匠さんの送迎でお世話になっている姉弟子様は現在長唄に力を入れていらっしゃり、なんとそのお師匠様でもあります!

勝手にご縁を感じておりますm(__)m


 

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
京の四季
上方端唄(かみがたはうた)の曲名。本調子。1862年(文久2)浪華(なにわ)(大阪)の戯作者(げさくしゃ)で、「よしこの情歌」の宗匠、一荷堂半水がはやり唄を主に集録した『粹(すい)の懐(ふところ)』(12編)の初編にみえ、同書2編にも替え唄(うた)が2種載せられているところから、当時すでに巷間(こうかん)で愛唱されていたことがわかる。歌詞は儒者の中島棕隠(そういん)(1779―1856)の作とされ、「春は花いざ見にごんせ東山」と、京都の祇園町(ぎおんまち)を中心に、付近の円山(まるやま)、東山、鴨川 (かもがわ)の風物を点景に、四季の移り変わりを詠み込んでいる。音頭(おんど)地の囃子詞(はやしことば)もなまめいて、全体にしっとりと落ち着いた風情を漂わせ、現今でも京情緒を味わう代表曲としてもてはやされている。[林喜代弘]

画像はお借りしておりますm(__)m