5月22日の京の会で舞わせていただく 長唄「今様 望月」について少々


謡曲に『望月』という作品があり、これが題材となっています。


お話しは、


信濃国の安田庄司友治と言う人が口論の末、従兄弟の望月秋長に殺害されてしまいます


題名の望月 実は敵の名前と言う所が日本の伝統芸能の一筋縄でいかないのを良くあらわしているような気がします


友治の一家は離散


その家臣だった小沢刑部友房がその後、近江国の守山というところで甲屋という宿屋を営んでいました


ある日、そこへ弱々しくまた寂しげな妻子が一夜の宿を乞にきます


それはかつて主人だった友治の妻とその子 花若でした



能絵:立命館大学アートリサーチセンター 能絵を観る  より お借りしました


小沢は自らを名乗り、互いに再会を喜びます


そこへ、友春を殺害した罪による13年の刑を終え、望月秋長が偶然にも甲屋に宿泊します

小沢はその旨を妻子に伝え、親子を芸人に化けさせて望月の宴席に出します

 
母は盲目御前を装い 謡い、花若は八撥を打ち舞う そして赤獅子頭の小沢が登場、勇壮な獅子舞を舞う


三人の芸を存分に楽しみ、すっかりまどろんだ望月の隙を見て、小沢と花若は望月の敵討ちをし遂げる。



明治三年に杵屋勘五郎が作曲した『花若仇討(大望月)』という曲がありますが、今様 望月は『大望月』とは別に、三代目市川右団次が新富座で演じた仇討ち狂言『望月』の劇中曲として作曲されたものだそうです



浮世絵:文化デジタルライブラリー よりお借り致しました


この大望月のクライマックスの部分を抜きだした感じなのでしょうか


本来のお話では家臣の友房と殺害された友春の一子 花若 二人で望月を打つと言う結末ですが


当楳茂都流では息子 花若を切り取った形で上演され、少年が一人立ちで獅子の舞いを舞う趣向です


舞の無い前奏の部分を入れても20分を切るほどの演目ですが、やはり獅子ものと言う事でかなり体力を使います


水泳教室に通う息子もボチボチしっかりしてきたので、体力づくりで一緒の時間に私も泳ごうかと思っているのですが、


京都でも知る人ぞ知る かなり体育会系の教室ではございますが・・・


お写真:公益社団法人 日本水泳連盟様よりお借り致しました



上:ある日の息子


勿論クロールも平泳ぎも段階を踏んで時に厳しく指導して下さる良い教室でございます

「絶対あかん!! 絶対やめて!!」と断固拒否する息子


なんなんだ!!


そんなに恥ずかしいのか・・・?


恥ずかしいかな・・・?



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