よいしょっと 光ちゃんを抱っこして

 右手に 湖を眺めながら小道を歩いた

 木々の隙間を縫ってもう少しで到着する

結構 汗ばんできた

ぽんと開けた場所に出た

  うわぁ〜なんて素敵な湖なんでしょう

水が キラキラしている

   程よい風が 小波をおこし 光りが辺り一面

水面ダンスをしているようだ

 ああ

来て良かった   心が喜んでいるのがわかる

私の心も一緒に踊っているわ

思わず 光ちゃんと目があった

光ちゃんも目を細めて微笑んで見える

  ねぇねぇ  湖 素敵でしょ

  うん もう 最高だネ めちゃくちゃハッピーよ

   抱っこ ありがとう 重かったでしょ水に足をつけてくださいナ

  あっ  そうだったね ごめんね そっと降ろすからね

ちゃぷ ちゃぷん  光ちゃんの足を水につけた

 ふわっと足元から煙のようなものが上がった

すると 光ちゃんは立ち上がった

うわぁ 立てて良かった すっかり治ってる 本当に良かったね 光ちゃん 水の神様のお力は凄いのね

 ありがとう お姉ちゃんおかげで助かったョ

その時  先の山から視線を感じた

そして

現れたのは 真っ白で輝いてる大きな鹿だった

なんて神々しいのかしら

また その後ろから 凛々しい角の真っ白な雄鹿も

現れた  びっくりしたけど美しくて見とれてしまった   思わず 頭を下げました

その鹿たちは  湖面を走り出した

かっこいい 湖面を走ってる   感動しちゃうョ

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