夫と知り合った頃
彼は長生きしたくないと
よく言っておりました。

結婚して、しばらくして
もう少し長く生きたいと
言うようになりました。

その思いとは
反比例に年を重ね
体力も体調も
絶好調とは行かず
どっちかと言えば
下方修正気味ではありました。

そして去年
青天の霹靂のように
HIVが発覚し投薬を開始した
訳ですが…

しっかり投薬の決め事を守り
ちゃんと飲んでさえいれば
一般的に普通に生きられます。

ただリスクは0では
ないのかも知れず
やはり抗体的な事や
HIV以外に罹患した疾患や
薬との関係性もあるだろうけど

まぁ薬さえ、ちゃんとやってれば
普通に生きれるのです。

それを踏まえて考えれば
投薬中断とかって
命のコントロールだろうなって
思ったりする訳です。

死にたければ
病院に行かなければいい
薬を飲まなければいい
と言う選択ができなくないのです。

ただ現状
エイズパニックの頃のような事は
なくて薬の進化で命を諦める
人生や将来や希望を諦める事は
無くなった事を思えば
本当にありがたいことです。
 
昔の事も今の事も踏まえて
HIVキャリアの皆さんは
病院や投薬の縛りはあるけど
毎日自ら命のコントロールを
やっていると考えれば…

容易な事でもあるし
その簡単な事さえ命取りだと
思ったりしています。