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とりあえず本のことかな?

女は遊べ物語

司馬遼太郎

中公文庫「一夜官女」所収

 

 

これはなかなか、ヒロインがキチってて笑いました。

戦国時代が舞台なのに、浪費家で自由奔放で夫を手のひらで転がしてる感じのヒロイン。のちには側女まで手配しているし…。

 

夫はこの妻にベタぼれなので、妻が借金をこさえればその分だけ戦功を上げるのに必死になっています。

なんだか嫁に頭が上がらないサラリーマンのような。笑

 

夫の働きは秀吉に認められていて、決まった俸禄は決して多くはなかったものの、秀吉が何かと臨時の褒美をくれるので、金銭的にも余裕がありました。

 

夫は戦働きがすぎて体が弱って早めに亡くなってしまったけれど、かなりうまくいっていた夫婦でした。

 

 

ヒロインがキチってた、と最初に書いたのは、たとえば夫の外出中に田楽の芸人を招き入れ、さらに側女にも田楽踊りで大騒ぎ。妻はそれを見てゲラゲラ腹を抱えて笑い転げている…っていう。

帰宅してそれを見た夫は情けなくて泣きそうになるんですよね。そりゃそうだ(笑)

 

 

 

 

雨おんな

 

司馬遼太郎

中公文庫「一夜官女」所収

 

 

所収作品の2作目。

またこれも、なんてもんを読ませんるんだ…と思っていました。

最初から最後まで思ってしまった。笑

 

時は関ヶ原の合戦間近。

主人公の、おなんは出雲の歩き巫女。

巫女として各地を旅しながら、御札を売ったり、死者の口寄せをしたり、色を売ったり、して生計を立てていました。

 

その彼女が、逗留先である武士に手篭めにされます。

男が言うには、戦の前に女とちぎると良い武運に恵まれるという話です。

で、ことが終わってからその武士の名を尋ねると、西軍:宇喜多秀家側の家来だといいます。

 

その数時間後。おなんはまた同じような目に遭います。

今度もまた武士の名を尋ねると、東軍:福島正則の家来だといいます。

おなんは、一夜のうちに二人の敵対する武士に武運を授けたことになりました。

 

結果、勝利したのは東軍。おなんは東軍側の例の家来に囲われます。

西軍側のあの武士は生死もわからず、おなんはずっと気にかかっていました。

 

その後、彼らは3人揃って再会します。

生きていた西軍の男は、東軍の男とちょっとした乱闘をし、「おれには武運は無かったぞ」と舌を出し軽妙に去っていくのでした。

 

****************

 

結局どういうことだってばよ!

どうもピンとこない感じが消化不良おこしている感じでスッキリしません。

司馬作品を読んでいる絶対量の不足のせいだと思う。たくさん読んだらストンと物語が入るかなあ。

 

この文庫本に入ってる短編ってもしかして全部女の色系なんだろうか。そうだとすると読むのツラいな。

一夜官女

 

司馬遼太郎

中公文庫「一夜官女」所収

 

 

なんつーもん読ませんねん…と思いました、途中までは。

 

主人公の小若は旅の途中で、神事の官女を頼まれます。

村の風習で、その神事には旅の女性を起用するのだとか。

お堂の中で一晩お籠りをすればよいだけだというので、小若は引き受けることにしました。

 

お堂でこもっていると、そこに一人の武芸者が現れます。男は、先ごろ噂になっている手練の牢人でした。

夫がありながらその武芸者にほぼ一目惚れだった小若は、一夜の過ちを犯します。

 

さて、旅を終えて屋敷に戻った小若は、夫が妾を家に囲い始めたことに不快感を示します。

もともとうまくいっていなかった夫婦仲は、この妾が子を生んだことで決定的になりました。

 

やがて離縁された小若は、あの武芸者が今では譜代になっているとの噂を耳にします。

父親の骨折りでなんとか譜代に面会できた小若は、あの夜の武芸者だったこと、互いに思い合っていたことを確認するのでした。

 

その後、故郷に戻った小若は、男が大阪の陣で命を落としたことを知るのでした。

 

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途中の不義のシーンが読んでてきつかったです。夫のある身でありながら生々しいんじゃ。

放り出したくなったけど、司馬遼太郎だしきっと最後まで読めば読んだなりに得るものがあると信じて読み切ったよ。

 

でもこういう短編もいいですね。20年ぶりぐらいに司馬遼太郎読んだけれど、このままこの文庫本を読み切ろうと思います。のんびりね。