セトナ皇子
中島敦
舞台は古代エジプト
知らぬことは無いといえるほど博識の王子がふと抱いた疑問。
「はじめに在ったものは、なぜ在ったのか。無くても良かったのではないか」
世界の開闢だけではなく、周囲のもの全てに対してそれを感じるようになってしまったセトナ皇子は、その答えを書物に求めます。
しかし、どれだけ書物を読んでも、また賢人に問うても、答えは見つかりませんでした。
彼は何かにつけすぐに考え込み、笑わなくなりました。
やがて木偶のようになり、一生を終えたのでした。
宇宙物理を彷彿とさせる作品で、読んでいてワクワクしました。
ビッグバンの前には「ゆらぎ」が…と20年ほど前に物理関係の本で読んだ記憶があります。
現在もその説って生きてるのかな?
理科や数学のこういう疑問って、ほぼ哲学。それが面白い。
この主人公にはぜひ21世紀にタイプワープしてほしいです。笑