ようやくチューター見つかる


 我が子の難航していた英語チューター探しですが、ようやく話がまとまりました。そもそもどうしてここまでチューター探しに難航したか?と言えば、ネックとなったのはやはり自閉症スペクトラムがあると言うことでした。


 一見すると定型発達の子のように見える我が子ですが、その反面周囲から理解が得られないこともあります。決して定型発達だから子育てが楽だとか、発達障害だから子育てが大変という事はなく、どんな子でも1人前に育てていくという事は大変だと思っています。ただ我が子の思考に偏りがあったり、こだわりもあるので、それがどこでどのように作用するのか分からない場面では私は我が子を定型発達の子のように見せかけることには抵抗があります。だって何かが起こった時に子ども達も親もみんな嫌な気持ちになるので、相手にネガティブに受け取られたとしても伝えるようにしていました。それについての是非は分かりませんが、少なくとも私は言わないで後悔したり自分が嫌な気持ちにならないようにしています。


 日本にいる時にはあまり気にならなかったのですが、実は我が子はとても曖昧なことが苦手なことが分かりました。時間などの融通がきかないのは分かっていたのですが、それが国語の教科書を読んでいても起こっていたのです。その単元は物語で、主人公が単身赴任の父、母、母の弟(おじさん)と住んでいて、その生活について書かれている内容でした。課題の問題に取り組み始めてすぐに設問につまづきました。設問に「単身赴任している父はどこに住んでいますか?」とありました。文章には住んでいる場所の名前が書いてあります。それなのに我が子「文章にはそうやって書いてあるけど、本当は違うところに住んでるかも知れない」、「と言うか、そもそも父と書かれている人はこの主人公の本当のお父さんなのか記述されてないから父ではないかもしれない」と言い出すではないですか…。もうね、お手上げです。そんなこと言い出したら、何も信用できないよね。

その時はふざけて言っているのか、真面目に考えているのか分からなかったのですが、どうやらこれが我が子の思考の偏りだったのです。


もし我が子がいつもこういう思考のもとで色々考えているのだとしたら、この世の中はなんて不確定なものばかりで落ち着かない、納得いかない中で生きていたのだろうと思いました。


 そんなことがあって、もし我が子の自閉症スペクトラムのことを隠してチューターが見つかったとしても、先々のレッスンの中で先生が納得いくように説明をできなかったり、誤魔化してうまくやり過ごしてしまったら、それはお互いの為に良くないと思い自閉症があっても受け入れてくださる方を探していました。


 本当にありがたいことに私がチューターを探していることを知っている方達が知り合いを当たってくださっていたのですが、受け入れてくださる方は見つかりませんでした。


 そんな中でたまたま同じmiddleに通うお母様に、ESLの先生からアフタースクールに英語を教えてくれる人がいるよと教えてもらいました。そのアフタースクールの先生は、実は昨年度まで我が子の通うmiddleでESLをされていた方だったのです。本当にご縁とは自分ではどうにもできないけれど、こうやってどこかで繋がっていくものだなと驚きました!


 早速先生に連絡を取ると、(問題児だったから?)我が子のことちゃんと覚えてくださっていました。そして私たちの事情もよくご存知で、快く引き受けてくださる事になりました。ESLと言っても、我が子はまったく英語が話せない、理解できないので、挨拶やソーシャルスキルに必要なコミュニケーションを教えてもらうようお願いしました。


 来週からレッスンが始まりますが、どんなレッスンになるのか今からワクワクドキドキです。そして、我が子のレッスンを聞きながら自分の英語のスキルアップも目論んでいます笑