ESLのクラスは楽しい


 今週から公立学校が主催する大人向けのESLが始まりました。同じレベルでも時間帯によって会場が異なるようで、私の受講クラスはミシガンワークス(日本で言う職安?)の一室を間借りして開催されます。

  テストを受けた当初の、辛かったら辞めようと言うくらいのモチベーションで初日のクラスに行きました。私のクラスは10人程度でアジアンが半分、残りの人は中南米や中東、ヨーロッパから来ていました。

  初日は当然のようにうまく話せるか心配で憂鬱になっていましたが、先生が授業の初めにここへはリラックスして来なさいね。不安に思ったりしなくていいからね。あと、遅刻しても大丈夫だから車が混んでても慌てなくていいよ、アイスバーンの日も無理しなくていいよ、家の事情で休むのも大丈夫!とにかくここではリラックスしてねと何度となく言ってくれます。

  初日は自己紹介から始まりました。ま、だいたいどこもそうだと思う。一通り全員が自己紹介を終えると、先生おもむろに生徒の1人を指名します。あなたは○○さんの自己紹介で言っていたことで覚えてることを1つだけ教えてと。指名する人、誰の自己紹介について聞かれるかはランダムです。誰かが2つ答えようとすると、答えるのは1つだけと止めます。これは話すことが上手にできる人、できない人の差が出ないようにきっと先生が配慮してくれていたのだと思います。私みたいにあまり話せない人が萎縮しないようにしてくれる優しさ、有難いですね。もちろん覚えていることが間違えていても、そうだったっけ?と正解を確認して間違っていたら訂正するのです。付け加えて間違えてもいいんだよ、とさりげなくフォローもします。

 だいたい授業の2/3をディスカッションにあて、残りの時間でテキストを使って授業をします。テキストの文章もランダムに当てられて音読します。その時に発音が難しい音などはみんなで練習する。文章に出てくる単語を自分たちの知っている言葉で説明させる。読む、聞く、話す、書くを満遍なくやってくれます。

 2日目も同じような流れで、自分の好きな祝日について話します。馴染みのあるものから馴染みのないものまで、色んな国から来ているので文化も様々。先生も生徒に質問してみたりして、和気あいあいとしています。シリア出身の人がラマダン明けが好きと答えると、みんなそれぞれラマダンについて質問します。子どももラマダンの時は断食するのか?とか断食している時は水は飲めるのか?とか。英語の勉強をしながら別の文化についても知ることができて素敵です。

 3日目のお題はあなたがしている(していた)仕事について。それが好きだったか、嫌いだったか?その理由もノートに書いてその後発表しました。グループに分かれてディスカッションした後に、本人ではなく別のグループの人にこの人は何の仕事をしていたの?と質問され答えていきます。

 一緒に参加しているメンバーが母国でどんな仕事をしていたか知ることで、相手に対して興味が出てきます。逆にメンバーも私に興味を持ってくれて、授業の後に話しかけてくれたりするのでもっと自分の言葉がうまく表現できたら、もっと楽しいだろうになぁと感じるようになりました。

  そんなこんなで私のESLレッスンは毎日楽しくやれそうです。この調子でいけば、ですが…。