長男の退学撤回からの話し合い


 前回までにMiddle Schoolから退学宣告をされたこと、校長に反論して退学を撤回させたことについて書きました。が、撤回してもらっても今のままではまた退学を宣告され、今度は申し開きできない状況に追い込まれてしまうため、少ない情報の中からこれからどう義務教育を受けるかいくつか案を夫婦の中で出してみました。


 ・ミシガン州立のオンラインスクールに通わせる


 →これは夫が見つけてきたもので、ミシガン州の生徒は無償で授業が受けられるよう



 ・私立のオンラインスクールに通わせる


 →この学校は同じ地域にあり、オンスクールもできるしオンラインでも入学できてとても気になっている学校です。日本の学校の単位交換(換算)もしてくれて、さらに自分の興味のあることをやって学校の単位を認めてくれるらしいので、本帰国する時に長男をここに入学させようか今から悩んでいます



 ・現地校に籍を残しホームスクーリングを申請する

 →ミシガン州はホームスクーリング制度も厳しい規則がなく、教員の資格がない人が教えていても問題がないため親が監督すれば実施ができる。卒業に必要な科目(例えばアメリカンヒストリー)など日本にない科目もやらなくてはいけない



 夫婦で思いついたのはこの3つでした。現地校でカウンセラー、ESLなどの関係者と話し合いは夫の仕事の関係で、退学撤回から3日後の木曜日となりました。


 時間通りに現地校の事務所に行くと既にカウンセラーの先生が待っていてくれてミーティングルームに通されました。すぐにESLの先生、日本人リエゾンと次々にミーティングルームに入ってきて気がつけば校長含めスタッフが8名と私たち夫婦の10名でのミーティングが始まりました。


 まず入学当初に出しそびれていた長男の生育歴のレターについて確認されました。日本で学校に行けなかった時期が続いていること、日本の中学ではオンライン登校と週1通学でやってきたこと、小学生の頃学校から飛び出してしまったことなど。改めて学校から彼がどのように教育を受けるのが最善なのかと言う話し合いが始まりました。


 ・もし子どもが学校から飛び出してしまったら

 →教師やスタッフは生徒の体に触れることはできないので、生徒を拘束して飛び出しを防ぐことはできない。もし外に出てしまった場合には、訓練を受けた警察スタッフに保護してもらうことになる


 ・教室での授業を希望する

 →支援スタッフをマンツーマンで希望するのであれば、新学期にテストを丸1日受ける必要があり、そこでどのようなサポートが必要なのか決定される


 ※現地校では障害のある子も基本的には健常者と同じクラスに入り、必要な授業だけ別のクラスに行って受ける。これは障害に限ったことではなく英語が母国語ではない子達がESLを受けに行くのと同じような感覚に近い気がします。メリットとしてはマンツーマンでサポートがあるので子どもは安心して授業が受けられる、一方で何かの理由で欠席が続けば退学の処分が出る。そして申請のテストを受けるために少なくとも決められた日に必ず丸1日学校に行かなければいけないことです。


 ・オンラインでの授業を希望する

 →そもそも学校に通うのが難しいのであれば、市が提供する公立のオンライン授業に参加し、週1でこのオンラインスクールのカウンセラーと面談をし困り事などは解決する


 ※義務教育期間の全ての学年にこのオンライン授業は解放されていて、自分の好きなコースを選択することができます。メリットとしては自宅で受講できることであり、その場その場でスマホなどを使えば翻訳しながら授業を受けられることだと思います。反面、授業はすべて英語で行われているため、授業が理解できなかった場合にフォローをする家族への負担が増します。


 ・通学とオンラインをmixする

 →籍は現地校に置き、市の解放しているオンライン授業を受講する。現地校へ通える時は通っても良いし、無理であればオンラインのみ受講するでもよく比率も自由


 ※これが1番現実的かな?と夫と私は判断しました。何より彼がこの先仕事に就こうと考えた時には、やはり決められた日に決められた時間までに決められた場所に行きそこで仕事をしなければならないのです。少しずつ在宅ワークも増えてきましたが、それは手に職のある人の場合であって、家から出ないで仕事を探そうとしたらそれは狭き門になってしまうはずなのでなるべくなら外に出られることを残しておきたい。と言うのが私たち夫婦の思いです。


 ・日本の学校での教育をオンラインスクールとして申請する

 →保険として今現在も行かせている日本の私立の中学をそのまま登録するというもの 


 ※二重(学)籍が認められるのか分からなかったので、現地校へも当初は隠していたのですが今回の退学処分の一件でカウンセラーに日本の学校へもまだ通っていることを伝えてありました。ミシガン州は教育に関してそこまで厳しい縛りがないようで、本人が日本の学校へ通いたいと言っているなら現地校は退学してそっちに専念してもいいんだよと。州の法律にも違反しないし問題はないと。


まさかまさか、日本の学校でのオンライン授業で義務教育OKと言ってもらえてびっくり‼️学校側から提供されたことはこれだけでしたが、これでかなりこちらでの長男の教育については解決できそうな道筋がたちました。とりあえず、新年度は現地校に在籍し市のオンライン授業の受講を軸に、夜は日本の授業を受ける。それが難しくなった場合に、日本の学校のみに切り替える。と方針が決まり、私も夫もようやく少し安心することができました。


もちろんやらなければいけないことはまだあるので、そのこともおいおい書いていければと思います。