退学宣告を撤回させる


 さて、翌日の金曜日にESLの先生から返信がきました。なんと、ESLの先生は長男の退学のことを知らされてなかったと。もし話し合いの場を持つようにしたいのならば、校長へ連絡するようにと言われました。夫も学校へ連絡し、カウンセラーから折り返し連絡が欲しいと伝えましたが、カウンセラーからはメールで来てやはり校長と話し合いをした方がよく、その上で私たちはサポートしますよと。電話での連絡もなし。そんな中で休みに入ってしまいました…。


 夫は前日から既にイライラし、私は私でやれることをやって後は相手の出方を待つしかなくしんどい週末を迎えていました。土曜日は長女と次女を補習校へ送り、夕方いつものように習い事の剣道に連れていきその日は終わってしまいました。もちろんこちらの学校は土日に連絡など来るはずもなく、明日も不安な一日を過ごすのかと気が重くなっていました。


 日曜日  習い事で一緒だった高3の子が大学受験のために一時帰国をするので、その前に仲間たちでフェアウェルパーティをするとのことでお呼ばれしていました。と言うのも、うちの子ども達はこちらに来てすぐなのでお母さん方とお知り合いになれた方が良いよね?とお声掛けしてくださっていました。正直、こんな状況だしまったく気乗りはしなかったものの、行きますとお返事していたのでお断りもしづらく子ども達を連れて行くことにしました。


 お家に着くなり、子ども達は小学校から大学生までみんなリビングに集合し、お父さん方はウッドデッキでBBQの焼き物🍖担当、お母さん方はキッチン周りでスタンバイとなりその輪の中に入れてもらいました。こちらで剣道をやっている人のほとんどが(今現在は)永住の方ばかりなので、住んでいる場所が違くても為になる話が多く驚きました。会も後半になって来た頃に、子ども達の大学受験の話など心配事の話になった時に長男の話をしてみました。


 すると、そこにいたほとんどのお母さんがその対応に驚き、口々に学校の対応を批判し始めたのです。私や夫はアメリカに来て数ヶ月なので、学校の対応が通常のことなのかそうではないのかまで気が回っていなかったのですが、アメリカでもいきなり連絡当日に退学を言い渡して来るのは異常であると言われたのです。周りの人達が言うには、退学にするのであれば何度かの警告⚠️を出して改善が見られなければ退学になると言うのです。←その辺は日本と同じなのだと改めて思わされました。


 でも、我が家には実際に退学の通達が来てしまっているのでどうしたらいいのか?と言う話になるといくつかのアドバイスがありました。


 ・必ず校長など権威のある人へ連絡をする時は男の人からすること


 ・教育委員会にこの件を報告すると揺さぶりをかけてみる


 ・警告も何もなくいきなり退学と言うのは通常の対応であったのか問い質す


 ・必ず私たち夫婦は~だと考えている、などと夫婦で一致している意見であることを強調する


・必ずいつまでにと言う期限を付けて、話し合いの場を作るように言う(←お願いベースではなく)



と言うものでした。確かに夫は仕事中でメールは私が書き、ccに学校関係者と夫を入れていたので

学校側にナメられたのだと言われました。おっしゃる通り。もちろんメールの中ではWeやMy husband and I などと書いていましたが 、それだけではダメでした🙅‍♀️なるほど、基本的には日本と初期の対応は変わりはないのだなと初めて分かりました。


 子ども達はスイカ割り🍉をしたり、カラオケ🎤をしたり、水風船🎈で投げ合いをしたりしっかり楽しんでくれましたが、私も大きな収穫を得て帰途に着くことができました。


家🏠に戻ってきて早速夫にこの話を報告し、改めて校長宛にメールをすることにしました。内容としては


 ・今回なぜいきなり何の通告もなく退学の連絡が来たのか経緯を説明して欲しい


 ・編入時の面談で長男は自閉症があり日本の学校でも不登校で週1程度しか登校できていないことは伝えてあった


・私たちはとてもこの件でナーバスになり、この週末をとてもひどいストレスを抱えて過ごすことになった


・私たちはアメリカに来て間もないので、こういう場合にどこに相談すれば良いのか分からないので、あなたから返事が来なければ教育委員会に相談しようと思う


・私たち夫婦は現地校へ長男を在籍させ、可能であるならば卒業させたい


・この件について今学期が終わるまでに話し合いを要望する


と言うことを書き日付が変わりそうな時間に送りました。すると、月曜日の7時前に校長から返信来ました‼️その内容は、入学や登録などを担当している者から連絡させますと。これは退学宣告してきた副校長のことのよう。そして9時前に副校長から撤回のメール来ました。


 ・人手不足で長期欠席の警告⚠️のメールは送れていなかった、それは認める


・ただ、定期的に学校に通わなければ単位は取れない


・今学期の欠席日数を減らしたいのであれば、学校に通えないと言う理由を書いた医師の診断書を持ってくるように


・単位を取るための相談はカウンセラーなどの担当と連絡しなさい


と言うことで、とりあえず新しい週は少しだけ安堵の気持ちからスタートする事ができました。


次回は、今後の学校への通い方について相談した話を書いていこうと思います。