不登校の自閉症児の学校選び


我が家の長男の不登校の経緯について

※長男の特性についてはあまり触れていません


小3から少しずつ学校に行けなくなり、小6では完全に教室に入ることができなくなりました。小3の3月から始まったコロナ休校なども相まって、そもそもなぜ学校に行って授業を受けなければいけないのか?という疑問を持ち始めたことと、学校を休むと必ず休み明けにどうして休んでいたのか友達に聞かれることでだんだん嫌になっていったそうです。彼にとっては単に行きたくない(行けない)から学校を休んだので友達に説明を求められても答えがないのです。それがだんだんと学校を休む→友達に理由を聞かれる→答えられない→質問されたくない→学校に行かないの悪循環に陥ってしまったのです。その悪循環が更にひどくなり今度は人目を気にするようになり、教室に入れなくなりました。


そんな長男なので小学校を卒業して公立中学校へ行っても状況が好転するようには思えずに私立中学に行くことを検討していました。選択肢としてそんなに学力的に難しくない学校を専願で受験するか不登校特認校を受験するかの二択でした。専願で受験しようと思っていた学校は3回の勉強日(参加必須)に出席できず断念し、不登校特認校への受験をし無事に合格しました。


不登校の特認校であり学習に配慮が必要な子どもにも手厚い学校だったため、学校に登校できなくてもオンラインで授業に出席すれば出席扱いにしてもらえたり、人目が気になって教室へ入れなくてもサポートティーチャーのいる教室からオンラインで参加したり、とにかく学校が「できません」のスタンスよりも「どうしたら子ども達に寄り添えるか」に重きを置いてくださってくれていました。そんな学校だったので少しずつ登校もでき、クラスで授業を受けられる日も出てきた矢先の海外赴任の内示で正直戸惑いました。それでも家族が一緒にいることを選択した我が家。長男のことを考えると何がbetterな選択になるのか、教育相談に行ってもはっきりした答えは出ず模索する日々でしたが、唯一の救いとなったのはやはりこの中学校に行かせていたことでした。


赴任地であるミシガン州は18歳まで義務教育のため学校へ行く必要があります。通常であれば現地校に通い、補習校で日本の教育を(多少)補います。我が家も長女と次女はこのパターンになりました。長男はと言うと、中学校に籍を残したまま現地校プラス補習校と言う二重学籍を今の段階ではしています。あくまで今の段階はです。今後どこかのタイミングで日本の学校は辞めなくてはいけなくなるかもしれないのですが。それでも学校側が特例としてオンラインでの出席と課題提出で在籍を認めてくれたことは本当にありがたかったわけです。自閉症児の苦手な環境の変化をできるだけ少なくできたことは、私たち家族にとって大変に意味のあることでした。公立の学校へ行っていれば、住民票が日本になくなった時点で転校扱いになってしまったので私立に行かせておいたこと、学校側が柔軟に対応してくれたことでなせたワザです。そんなこんなで私たち夫婦は長男の中学校には感謝しかないのです。


現地校や補習校についてもこれからおいおい書いていこうと思っています。