長女の気持ちを変えたもの


長女は小学生の頃から剣道をやっていて、今でもマイペースに練習を続けています。とは言っても、学校では剣道部がなくクラブチームでの練習のみとなるので試合にはほとんど今は出ていません。そんな長女も受験勉強に専念するために秋にある大会をひと区切りにしようと考えていました。その大会は形(かた)の試合でペアでのエントリーになります。縁あって近くのクラブチームの先生とエントリーすることになっていて練習を重ねていました。実はこの先生こそが長女の気持ちに変化を与えてくれたのです。


この先生、アメリカにいた時のクラブチームの垂れをつけて時々練習されていました。ふとそのことを思い出し、海外赴任のことを話してみました。すると、私たち家族の赴任地と同じところにいたと言うのです。おまけに先生のお子さんも高校1年になるタイミングで赴任して今は東京の大学に通っていて、今日は帰省して家にいるから話を聞けると思うから家においでと。長女と私は先生のお宅にお邪魔して赴任先の話など聞かせてもらいました。


長女は先生のお子さんからあちらの高校の話や帰国子女受験の予備校の話などを聞いていました。もちろん現地に行って苦労したことも包み隠さず話してもらい、少しずつ現地での生活のイメージが湧いてきたのか帰る頃には目をキラキラさせながら「私アメリカに行く」と気持ちが変わりました。


どんなに親が話すよりも、やっぱり経験者がしてくれるお話はリアリティがあって、長女の中でモヤモヤしていたものがクリアになりやすかったんだなと実感しました。




ちなみに次女(小4)には決定事項として赴任について伝えました。申し訳なかったけれど、彼女は生活が変化しても対応がうまくできそうであったのと受験などに重ならない年齢ということもあって帯同していただくように話しました。次女も帯同を好意的には受け止めてはいませんでしたが、ここは有無を言わさずです。←ごめんね