もう外真っ暗なので
こんばんは🌙
橘玲さんの
『2億円と専業主婦』を
読みました
大卒女性が60歳まで働き続けると
平均賃金が2億円(退職金除く)なのに
子育てのために一旦退職してから
非正規で働くと6000万円となり
じつに1億4000万円もの開きが出てしまう
生活の全てを夫に依存するのはリスキーなのになぜ専業主婦を選ぶの?
なぜ正社員のまま働き続けないの?
ざっくりすぎますが
あらゆる視点から述べられています
データが示されているので
著者の主張の根拠も分かります
専業主婦が大義名分に挙げがちな
子育てについては
1億4000万円が消えると思えば
夫をイクメンにしてでも乗り切る
妻はとにかく退職しないこと
大前提として「収入が高ければ幸福度は高くなる」というお考えがあるので
子育てのために一旦退職したら
非正規にしかなれない=薄給な人生だからもう論外
夫はとにかく妻を退職させないこと
これに尽きる
夫のイクメン化により
残業を断って収入が減ったり
出世に響いたり
転職してこれまた収入が減っても
妻が正社員で働きつづけての2億円で
元は取れると言い切っておられます
(´・_・`) .。oO( こんなにうまくいくだろうか)
育休取った大卒女性が出世できていない時点で
矛盾が生じます
出世してこその2億円なので
この辺り読み落としたのかもしれません
それにしても…
『幸せになるためにはお金が必要』とはっきり言ってくださるのは清々しいです
感情に流されない
とてもドライな理屈だと思いました
何するにもお金が要る
確かに
単純に
欲しいもの食べたいものやりたいことを
お金がないばかりに我慢しながらの毎日は
虚しいし心が荒みます
子どもの教育にしても
小中高と通ってりゃいいわけじゃない
部活やりたい言われたらやらせたいし
塾行きたいなら行かせたい
大学も選ばせたい
仕事を辞めて専業主婦になるより
稼ぐほうが『幸せ』になれそうなのは理解できましたし
高学歴の若い女性が専業主婦になるのはもったいないのも分かりました
これは
若い女性にそれを気づかせて
自分にどう生かすかの指南本のようです
自分にだけ特別なラッキーは起こらないから
稼ぎ続けろ
ここで大切なのは
母となった場合の女性が2億円目指して働き続けるためにはイクメン夫が不可欠なことです
イクメン化を許す会社ばかりではないから
やっぱり夫の帰りは遅く
結局育児に家事に忙しくなる妻…
しかも頼る親が近くにいないとなると
力尽きて退職→専業主婦のパターンは少なくないでしょう
お金が無いから子どもはひとりだけにするご家庭が増えることになります
ちょっと本題から逸れますが
子どもが増えなければ国は衰退する一方なのに
なぜ会社の仕組み←夫を激務に追い込んだままだから妻の犠牲がないと家庭が回らないも社会の仕組みもこうも変わらないんですかね
なぜ子育てにこんなにお金がかかるんだろう
賃金ひとつ取っても
世界とこんなに差がついてしまったきっかけがあったとしたら何内閣のあたり?
なんの政策が悪かった?
アベノミクスのおかげで経済上向いたのは幻?あれは失策だったの?
この辺りに疎いのも
長い専業主婦生活の弊害かもしれません…
新聞も読みたいところだけちゃちゃっと読んでお終いだしなー
『共働きは貧乏で専業主婦はお金持ち』の価値観は過去に確かにありましたが
今の傾向は逆だそうです
一定数いる『健康上の問題もないのに
あえて働かない低所得層の専業主婦』については
子どもを大切に育てるためと思いきや
必ずしもそうではなく
低所得層の専業主婦とそれ以外の主婦では虐待行為の有無や子どもの健康に差が認められるというデータは気になるところです
専業主婦って
怠けようと思えばどこまでも怠けられるから自分を律することができないと存在意義が無くなるんですよね…
わたしも
部屋ピッカピカな日と
散らかし放題な日がありましたけど
モチベを保つのが難しい
メンタル沈んでいれば部屋は散らかるし
可愛い子どもの声でもイライラするのです
専業主婦も
心身が健康じゃないとできません
ところで
本書に出てくる
「この超低金利時代だから働いて稼ぐ」に少し違和感あると思ったらこちら2019年発行でした
実質2017年の本のアップデート版だそうですので投資にまったく触れられていないのもうなずけます
今やこれだけ投資が浸透していることを思えばたった数年でマネーリテラシーが様変わりしたということですよね
驚きです
だから逆に
今のお金の常識がいつまで続いてくれるのか不安にならないこともないですね
専業主婦になって
悔いのない子育てしたいと考える女性はたくさんいるはずですが
その子育てについても
本書によれば
手やお金を掛けたからといってうまくいくとは限らない
家事は手抜きで良くて
働いてお金を稼いだほうがずっとマシという結論です
女性が高収入を得ながら子どもを生み育てる奥の手として挙げられている具体例が面白いです
子育ては外注する
\ 日本で難しいならそれがポピュラーな東南アジアへ移住すればいいじゃない/
とか
家事の手抜き
\ 買った惣菜でいいじゃない/
とか
じじばばの近くに引っ越す
\ 便利じゃない/
とか
さすがに
外注するなら東南アジア→移住ってのは突飛すぎますが
時間を金で解決して出費がかさんだとしても専業主婦になるよりはマシというお考えなのですね
とはいえ
無駄にまわり道せずに幸せになりたいなら
事実を元に説いていただけている書物を参考にするのも一手です
そのために本📕があるのだから
個人的には
若い女性に専業主婦はお勧めしないけれど
仕事から逃げたくなったら逃げれば良いし
結果専業主婦になっちゃったらその時よ!
働き続けるメリットを知った上で専業主婦を選ぶのは
わたしみたいに無知なままのそれとは違うはず
そんな気持ちになりました
長ーっ
お付き合い
ありがとうございました
ではではまた