- ミッシング~消された記憶~ [DVD]/シガーニー・ウィーバー
- ￥3,990
- Amazon.co.jp
内容：『アバター』のシガニー・ウィーバー主演による緊迫のサスペンス。3歳の娘が突如行方不明となり、失意の人生を過ごしていたジュリア。16年後のある日、彼女はルイーズという若い女性と出会う。ルイーズに失踪した娘の面影を見たジュリアは…。 （Amazonより）
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はい！たまには最近の作品も観ないとねー！ヽ(゜▽、゜)ノってワケで借りてまいりました、
2007年製作「ミッシング ～消された記憶～」です。
ニューヨーク、セントラルパーク。3歳の少女が突如として失踪する。16年後、母親のジュリアは失意のまま孤独な人生を過ごしていた。ある日、ジュリアはルイーズという若い女性に出会う。失踪した娘の面影をみたジュリアは、破天荒な性格のルイーズに翻弄されつつも、ルイーズの幼い頃に養女になっていた過去の事実を知り、彼女が失踪した娘だと確信を持つようになる…。（goo映画より）
はい、シガニー・ウィーバーとケイト・ボスワース競演の日本未公開作品です。
夫との間に一男一女の子を設け幸せに暮らしていたジュリア（シガニー・ウィーバー）だったが、
ある日出かけた公園で、少し目を離した間に３歳の娘マギーが行方不明になる。
・・・それから１６年後。夫と離婚し一人で暮らしていたジュリアが、転勤でニューヨークに
戻ってきた。娘を失った痛みからいまだに逃れられずにいたジュリアだったが、ある日
ルイーズ（ケイト・ボスワース）という若い女性と知り合う。言うことは嘘ばかりで素行も悪い
ルイーズだったが、ジュリアはいつしか彼女に失踪した娘マギーの姿を重ねるようになり・・・
ってなお話。
えっと、まずこの作品、サスペンス映画だとは思わないでください。AmazonでもTSUTAYAでも
サスペンスに分類されてますが、ハラハラドキドキもなければ謎解きのような要素もありません。
この作品はあくまで“心に深い傷を負った中年女性の再生の物語”であり、分類するならば
むしろヒューマンドラマです。で、それを踏まえてみればなかなか見ごたえのある作品だと
思いますよー、例によって巷の評判はあまり芳しくないですけど（;´▽｀A``
娘マギーを失った哀しみから立ち直れず、人との係わり合いを避けるようにして１６年間
生きてきたジュリア。しかしルイーズとの出会いが彼女を変える。
マギーが生きていればちょうど同年代のルイーズにマギーの面影を重ねたジュリアは、住む所も
無い彼女を自宅に招き入れる。実際一緒に暮らし始めてみるとルイーズにはマギーと重なる
部分がいくつもあり、素行の悪かったルイーズも次第にジュリアを実の母のように慕うように
なるが・・・ってな展開です。
果たしてルイーズは本当に行方不明になったマギーが成長した姿なのか？ その真相は
もちろんここでは伏せることにしますが、ルイーズにマギーの面影を重ねることで
損なわれた自分の人生を取り戻していくジュリアの姿に安堵を覚える反面、どこか痛々しさが
付きまといます。疎遠になっていた息子との関係も徐々に修復され、これまでは避けてきた
自分に好意を寄せる同僚男性からの誘いにも応えられるようになるジュリア。
しかしそれはあくまで“砂上の楼閣”であり、それを自覚しているジュリアはルイーズが本当に
マギーなのか確かめることが出来ません。この辺の“危うさ”を、ジュリアを演じる
シガニー・ウィーバーが見事に表現してましたねー。前述のとおり事の真相に迫る
サスペンスではなくジュリアの内面を描いたヒューマンドラマなので、ここでの説得力が
作品の肝になるかと思いますが、その点は十分に合格点を付けられると思いますよ。
またルイーズを演じたケイト・ボスワースもハスッパながらなかなかキュートでよかったっす、
本作はあくまでジュリア目線で描かれているのでルイーズの心情は想像するしか無いのですが、
このコがいったいどの時点で何を知り何を考えたのかを想像するのも面白いかと思いますよ。
総評。
その結末を含めても非常に余白の多い作品です。終始曖昧な演出にイライラする方も
いらっしゃるでしょうし、あのちょっとオタクっぽい義理の息子の存在やジュリアが
元歌手という設定を十分に生かしきれて無い点など、脚本にも多少難があります、
ってかそもそもサスペンスだと思って借りた方には期待はずれでしょうしね(;^_^A
なのでオススメは致しませんが、私は結構好きですコレ。いろいろ想像を働かせる余地が
あるのも好みですしね。
ってワケで興味のある方はドゾ！('-^*)/