青空に踊る | キネマの天地 ~映画雑食主義~

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レンタルビデオ鑑賞日誌



(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。

青空に踊る [DVD] FRT-254/フレッド・アステア/ジョーン・レスリー/ロバート・ベンチリー/ロバート・ライアン/エリザベス・...
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内容:ミュージカル映画のスター、フレッド・アステアが最高のダンスで紡ぐ恋の物語。空軍パイロットのフレッドは、中国で挙げた功績から休暇をもらう。ひさしぶりにニューヨークに帰ってきた彼は、親友が勤める雑誌社の記者・ジョーと出逢い、恋に落ちるが…。(Amazonより)


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はい!本日怒涛の3本目!!!(ノ゚ο゚)ノウオオー

ってわけでフレッド・アステア 出演作より、1943年製作「青空に踊る」をば!

・・・ちなみに前回の「踊らん哉」 からちょっと年代が飛んでるのは、何のことは無い

ディスカスの順位付けを間違えただけだったりして。(・ω・)





アメリカ空軍パイロットで撃墜王の異名を持つフレッド・アトウェルが、10日間の休暇を過ごすため、ニューヨークに降り立つ。クラブに立ち寄ったフレッドは、雑誌カメラマンのジョーン・マニオンと知り合い付き合うようになった。10日後には軍の任務に戻らなければならないフレッドは、素性を隠してジョーンと付き合うものの、お互い惹かれあっていくのは避けられないことだった・・・(Amazonより)




・・・はい、太平洋戦争真っ只中ということもあって、空軍戦闘機のパイロットを主人公に

据えた作品です。ちなみに今回の相手役は「ヨーク軍曹」 ジョーン・レスリー

ジンジャー・ロジャース ではございませんので念のため(ロジャースも作品中に名前だけ

チョロッと出てきますが)



空軍タイガー戦闘機隊のエースパイロット、フレッド(フレッド・アステア)は、束の間の

休暇も武勲を称えるパレードが続くことに嫌気が差し、隊からコッソリ離脱する。

行くあても無いフレッドは偶然立ち寄ったクラブで雑誌カメラマンのジョーン(ジョーン・

レスリー)を見初め、自身の経歴を偽って彼女に近づこうとするが・・・ってなお話。



で、感想なんですが・・・う~ん、正直言ってビミョーだなぁ。。。(-。-;)

戦時中の映画なので国威発揚のプロパガンダ的なストーリーになってるのは

やむをえないと思いますが、いかんせん唄や踊りといったアステアのパフォーマンスが

かなり少ないんですよね。まぁ華やかで大掛かりなレヴューなどは出来ない世相なのも

理解できるけど、もうちょっとどうにかして欲しかったところ。


そしてそれ以上に納得できなかった事が一つ。前述のとおりアステアのダンスシーンは

2、3回しか無いんですけど、その中の一回に、兵士という立場上どうする事も出来ない恋路に

やりきれなさを募らせたアステア演じるフレッドが、酒に酔って踊りながら暴れる場面が

あるんですね。タップを踏みながらテーブルの上のグラスを蹴り飛ばし、椅子を壁に投げつける

アステア。・・・う~~~ん、これって気品と洗練がウリのアステアらしく無いですよねぇ。

いくら哀しみを募らせ酒に酔った上での行動とはいえ、正直こんな粗野なアステアは

あまり見たくなかったな、と。いかなる場合でも万事スマートに対処してみせるのが

アステアじゃないですか? この役設定にはちょっとガッカリしましたね。

あとヒロイン役のジョーン・レスリー。・・・唄は良かったんだけどねぇ、さすがにダンスは

ジンジャー・ロジャースと比べるとしなやかさも軽やかさも欠けるのは否めないかなぁ。(-"-;A




ってわけで総評。

まぁ「戦時中」という当時の世相が垣間見えるところに興味深さはありますが、

アステア出演作の中では凡庸の域を出ないかと。

以上、興味のある方はドゾ。