今回予定していた整備は
・ATFオイルパン洗浄
・ATF交換
・エアフィルター交換
・エンジンオイル交換
・オイルフィルター交換
・マフラーハンガー交換
この記事では、その中のATFオイルパン洗浄・ATF交換の様子を記載します。
ATFオイルパン洗浄とATF交換は、自身初の試みでしたが、実際にやってみて感じたのは「ATFの交換はした方がいい」ということと「オイルパン洗浄は、整備に慣れていない人はやらない方が良い」ということでした。
ATFを交換することで、アクセルレスポンスが改善され、走り出しはスムーズになり、シフトチェンジのショックは少なくなり、失われていた馬力を取り戻したような感覚がありました。
ATFオイルパン洗浄は、それなりに時間をかけての慎重な作業が要求されます。エンジンオイル交換やオイルフィルター交換ほどの簡単さはありません。失敗したら取り返しがつかなくなる可能性もありますので「やらなくて済むなら、やらない方が良い」と思います。
けれど、10年10万キロを超えたような古い車では、オーバーホールの一環としてやった方が良い作業であると感じました。
ATFオイルパン洗浄・ATF交換のDIY作業に掛かった費用ですが…
①ATF umazowは20Lのペール缶で購入し12000円程度でした
②液状ガスケット 2500円程度でした
③ドレンパッキン これは10個入りで数百円です
…以上3点で、合計15000円弱といったところです。
調べた感じだと、ATFは一度に全て抜き切るのが難しいみたいなので、残ってしまう古いATFは、新しいATFで薄めていくのが良いみたいなんですよね。なので、20L使い切ろうと考えています。今回の整備後は、エンジンオイル交換と並行して3回くらい交換して、その後はオイルフィルターを交換するタイミングで数回交換すれば20Lを使い切ると考えています。いずれにしても4L缶では全然足らないと思いましたので20Lペール缶を購入した次第です。
と、前置きが長くなりましたが、そんな整備作業の風景です。
これがATFオイルパン。これを外します。
取り付けているボルトをどんどん外していきます。使用するのはBOXレンチとエクステンションバー。
ボルトを取り除いてもガスケットで貼り付いているので、差し込める工具、umazowさんはマイナスドライバーを差し込んで剥がしました。
ガスケットが剥がれて隙間が出来るとATFがバンバン出てきますので、大きな受けが必要です。umazowさんはNVボックス#22を使って受けました。
オイルパンを剥がし取る時に、全てのボルトを取り除いてしまうと、オイルパンが落下すると思い、四隅のボルトは取り切らずにギリギリくらいで掛けておきました。
ま、その残しておいたボルトたちを外したら、オイルパンは見事に落下しましたけど(笑)
外したばかりのオイルパン。
受けごと作業しやすい場所に移動させていますが、オイルパンの取り付けてあった場所からは、まだまだATFがタクタクと垂れますので、別の受けを置いておく必要があります。
接触面にはガスケットが残りますので、ワイヤーブラシやスクレーパーなどを使ってキレイに落とさなければなりません。
オイルパン側の接触面も同様にガスケットを全て落とします。磁石の鉄粉も取り除きます。
磁石の鉄粉はウエスで念入りに。ガスケットはワイヤーブラシを念入りにかけて落としました。
ワイヤーブラシを使ったので、当然、一部の塗装は剥げました。
なので、次は塗装です。
接触面の塗装は、地金の出ている部分の腐食を防ぐことが目的なので、塗膜が乗ればそれで良いと考えて、ペーパーがけはしていません。ペーパーがけはしていませんが、念入りにワイヤーブラシをかけていますので、接触面についてはそれなりに凹凸は出来ており塗膜は乗ると考えました。ついでにオイルパンの裏側も吹きましたが、裏側は「ついで」なので、いつ剥がれ落ちても良いので気にしません。
オイルパンに残った油分をウエスで拭き上げたあと、オイルパンをキッチンへ持っていって食器洗剤で念入りに洗って脱脂作業。こうすればパーツクリーナーや脱脂剤を使った脱脂作業は必要ありませんからね。
水分を全て拭き取って乾燥させてから、接触面と裏側を塗装。
塗装後2時間以上放置したオイルパン。
オイルパンの内側はATFで満たされるので、塗装の必要はないと考えました。
あとは、接触面に液状ガスケットを隙間なく満遍なく乗せていきます。ボルト穴の上にも掛かるように満遍なく塗り広げて、元通りに取り付けます。
液状ガスケットの乗せ方や塗り広げが足りなかったりして接触面に一部でも隙間が出来てしまうと、ATFが滲み出てしまいますので「ちょっと多いかな?」ってくらいガスケットを乗せた方が良いように感じます。
取り付けが終わると、液状ガスケットがフチからはみ出てきますので、はみ出た余分なガスケットを、ウエスなどでフチを埋めるようしながら取り除いていきます。
これでオイルパン洗浄作業は完了。
ガスケットは必要強度が出る状態まで硬化するのに16時間以上と書いてあったので、ここで一日目の作業は終了。
こちらが受けに排出されたATF。
真っ黒でした。
こちらは2日目。入れる前のATF。
その違いは歴然たるものですね。
2日目。ATFを初回は1L入れて、あとは200mlずつゆっくりゆっくり時間をかけて注入し「ATF注入→エンジン始動→エンジン停止→レベルゲージ確認→最初へ戻る」を、ATFが適正量になるまで繰り返し、ATF交換も終了。
1日目9:00から作業を始めて、2日目の13:00に作業が完了。試運転、オイル漏れ確認、レベルゲージ確認を済ませて、全ての工程が終った頃には15:00を回っていました。
今回の作業で、全てのATFが交換出来たわけではありませんが、今後は、エンジンオイルを交換するタイミングで、ATFもドレンボルトを開けて交換してあげれば、今回排出されなかった汚れたATFもどんどん薄まっていくと思います。
…と、その作業と並行して、エンジンオイル交換・オイルフィルター交換・エアフィルター交換・マフラーハンガー交換もやっていましたが、これらの作業は簡単なので、WEB上の記事を参考にしてもらえば良いと思います。
アドバイスがあるとすれば
オイルフィルターの交換は
![笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/664.png)
マフラーハンガーは
ディーラーに行って「マフラーハンガーが欲しい」と言えば部品取り出来ますよ
と、いうことで、今回はATFオイルパン洗浄とATF交換の記事でした。
天気が良すぎて暑かったですが、真夏に作業することを考えなくて本当に良かった
自動車を整備するなら4・5・9・10月が良いですわ。