昨日の定時後のミーティングは、議題がつまらなかった。
「様々な要望を言うのはいいが、その前に、今決められていることをキッチリやるにはどうしたら良いかを議論しなさい。」
という議題だった。
いつもミーティングに参加しない上司からの指示なのは間違いないが、強制的な議題なのか、議長がその議題にしたのかは分からない。けどまあ、そんな議題で話を進めました。
「明確に決められた決まり(マニュアル)がないのに、決まりを守るってどういうこと?」と、ここから議論は始まりました。(笑)
こういう、明らかに上司の言い逃れのために、ただ時間を費やすことが、とてもつまらない。
とは言え、仕方ないので議論を重ね、つまらない議題だったけど、面白い結論を出しました。
「先ずは、現在サービス残業している人に、全ての残業をしっかりと申告してもらい、業務量、業務負荷を明確にするところから始めよう。」
「その上で、何故そうなっているのか、理由をヒアリングし、改善策を考え、実行し、解決へ近づける努力をする。」
というもの。
現実に、サービス残業を黙認し、むしろ歓迎しているわけで、そこが既に決められたことを行っていない。
なら、まずは上司に率先して、決められたことを守ってもらおう。という結論。
自分が決まりを守らずにいて、決まりを守れ!っていうのは、例えるなら、汚い部屋でも掃除しない親が、子供の片付けを叱るようなものですよね。
客観視すると呆れる光景なハズです。
まあ、客観視はいいや。
前の話に戻ると、サービス残業を「良いこと」と捉える風潮が、日本全体にあるように思えるのですが、実際は、サービス残業をされると、全体の業務量、業務負荷の偏りが見えなくなります。
見えないのだから、解決へ近づける改善策も考えようとしない。つまり、サービス残業は、考える機会を失わせる行為なのです。
これは、企業にとって、由々しき問題です。
ですが、そういった状態のまま放置となるため、改善出来ないまま、業務量、業務負荷だけが増え続けていきます。
そして5年、10年経過すると、今度は、今までのやり方そのものが通用しなくなってくる。
通用しなくなってきて、抜本的に見直すタイミングになったり、ベテラン社員の退職のタイミングになって、初めて、「何?この業務量」「何?この非効率なやり方」と、なるのではないでしょうか。
そういった意味では、3年に1回程度で異動を行うことは、とても合理的だと思うし、行うべきなんじゃないかと思いますね。
大々的な異動じゃなくて、役割や責任の異動といったようなことで十分だと思いますけど。
サービス残業により、社員は疲弊し、企業は改善機会を損失。誰も得をしません。
まあ、そんな個人的な思いは色々ありますが、議論の結論は前述のように「サービス残業の是正」となりました。
これを提示して、「そうだな。よしやろう。」なんて言うわけがないですよね。
そう言うくらいなら、もうやってるって話です。
というわけで、完全に無駄なミーティングだったわけです。
もう一つの問題は、「議論の結論が出たのだから良いミーティングだった。」と思う人が、少なからず居ることです。
議論は一つの手段であって、目的は業務改善、増収増益であることを忘れてはいけないですね。
こんな議論に巻き込まれている俺は、クズでいいですか?