…とある会議室。
会議に参加した10名。
議題は、今後の部としての事業の進め方について。
ある程度企業として成長し、頭打ちになっている売り上げを少しずつでも伸したい。
議論を重ねるうち、案は2つに絞られていた。
1つは、支店・増員を考えながら、現状のやり方を横に広げていくことを大筋とした「維持案」。
もう1つは、現状のメンバーで、やり方を変えて売り上げに繋げようとする「変革案」。
決議の時期を迎え、維持案賛成者7名。変革案賛成者3名となっていた。
変革案側に残った3名は、30代40代の課長達で、どちらかというと若い世代。普段の仕事の中で疑問に思うことの対策と想定結果、習慣の改善による、時間と金の無駄を省くことを、会議の大半を使い、訴えた。
実は、この変革案に、最初は6名が賛同していた。
みんなそれぞれに無駄だと思っている、違うと思っていることがあるのは明白だった。
維持案賛成側のメンバーはというと、60代部長とその取り巻きというべき課長連中だった。
会議を重ねる中で、変革案に賛同していた6名中3名は、結局翻ってしまい、最終決議を迎えた。
当然ながら、多数決で、維持案が通り、今後の事業計画が策定される運びとなった…
はい。架空の話ですが、こんな感じの決議はありますよね。
うちで起きた、ちょっとした事件とは全く関係ないフィクションです。
(^-^)
さてさて、この場合は、部長の意見が優先されたので、変革案側の3名もその維持案を基本として、今後動くことでしょう。
ただ、多数決の問題点は、今回の話でいえば、変革案が通った場合です。
もし部長が、定年を控え、今のままでいってくれ。そう願っていたとしたら、変革案が通ったとしても、その変革スピードは理想よりも、遥かに遅くなるケースがあるということです。
コンプライアンスという言葉をみると、決められたことには従い、応じましょうという意味がありますが、反対しないが応じないという人が出れば、それはコンプライアンス違反となります。
しかし、それを違反者としてしまえば、更に状況は悪くなり、結局、変革案は隅に追いやられ、違反者追及的なことがメインになってしまう。そんな状況すら考えられます。
そういう意味から、多数決というのも善し悪しだと思うところです。
ここで出てくるのが、表題として書いたコンセンサスです。
合意を得ることがどれだけ大切か。ということを忘れて、いくらコンプライアンスを叫んでも、結果的に違反者が出てしまえば、叫んだ効果は無いに等しいと言えるんじゃないかと私は思います。
違反者を追及するのではなく、違反者を作らないような人選、業務、会議、決議の方法やしくみ、互いの意見に歩み寄る習慣というか風紀というか。
まずは、そういうことを改善しなければいけないのではないか、と私は思うんですけどね~
…的なことをレポートとして書こうかと思っています。
が、なんか…読み返すと、権限の無い弱者の戯言に感じるなぁー
(-_-;)