大阪へ遠征して燗の勉強に
訪れたのは
燗の美穂 さんへ


大阪中心部のビル街の中にひっそりと佇む
杉玉と木の立て看板がないと
見逃してしまいそう

店内はカウンター数席の奥にテーブル席
どうやら今日はどちらにも常連客
親しげな談笑が店内を優しく包んでいる


さて1杯目は何を選ぼうか
こちらは奇をてらったものは置いていない
定番でありながら、季節の機微のあるものが
お品書きに並んでいる


最初の酒を注文し、
ほどなくお通しが運ばれてきた
この店のお通しは気が利いている
お膳に載ってくるから豪華


芽キャベツ白あえ
もつの油煮
玉子のごま油和え

酒がすすむ絶妙な3品
目にも楽しい

1杯目

大治郎 2017年 山廃純米火入れ


熱めの55℃で供される
燗冷ましになるよう少しゆっくりいただく
ピリッとした刺激が残る設定
食事との相性を考えてのことか

せっかくなので
お料理をと
目移りしてすぐには決められず


一番気になった

手造りとうふ ~にら醤油がけ~

をお願いする


にらの風味が豆腐にアクセントをつけてくれる
これも酒との相性が抜群

さて、ここは燗の名店
普段、燗で提供してもらえないものを
オーダー

2杯目
蒼空 純米酒 美山錦 初しぼり


40℃と低めの温度設定は
香を残しつつ酒を開かせる妙技

料理も食べきったし
最後に酒と料理を一品ずつと

3杯目
寶劔 純米酒 生


45℃
旨みとキレが冴え渡る

ぶりあらと豚の粕汁


柑橘の香り
かすと出汁の旨み
がワンチームで広がる

そしてテーブルに残った
錫徳利に風情を感じつつ


名店の看板に敬礼


また、大阪に来たときには
よろしくお願いします。

ごちそうさまでした!