地下鉄北34条駅の4番出口を上るとすぐのところに、その店はある

 
串焼き・地酒 とりきん さんへ
 
 
ガラガラっと引き戸に力をこめると
今日は空いてる!えがった~
 
 
 
カウンターには常連さんとおぼしき方がおひとり
ゆっくり呑めそうでいい感じ
 
外は暑いけど、まずは日本酒からね
って次も、きっと日本酒だけどね
 
 
 
これあるのか!
でも高くないかなぁ(ドキドキ)
「900円です。」
即決かつ頭を下げて「お願いします⭐️」
 
シャキッと締まっているけど硬くない。
よく味わうと酸も甘みも瓜のような凛とした香も、ちゃんとある。
 
旨い酒に言葉はいらない。
柄じゃないけどハードボイルドに
 
お、いい匂い、期待を裏切らない絶品の串が来たみたいだ
 
 
豚精、鳥精、砂肝
 
この店は室蘭やきとりの店だから
からしが付く、そしてタマネギも。
メニューの一番上は
鳥じゃなく豚。
 
 
それにしても、絶妙な火加減
ジューシーなのに火はちゃんと入っている。
芸術だな。これは。
 
あまりの美味さに追加、追加。
 
梅じそつくね
 
とりハツ
 
ピーマン肉詰
 
塩味ちょい辛で、日本酒に合う
 
そんなワケで、グラスは空に
ここは、やっぱりおかわりを
 
松の寿 本醸造 男の友情
 
 
 
 
ビシッと硬派だね~
味も一本筋が通ったドライで
串焼きの油なんてスパッと持って行っちゃうね
 
そういえば、松の寿の夏酒はナツノコトブキってビキニラベルでおっさんが鼻の下を伸ばしそうなやつだったね
 
こいつをクイッとやってると
奥の席から声が
「お客さん、このリストで知らない酒ある?」
どうやらこの店の大旦那のよう
 
「恥ずかしながら1銘柄を除いて、一通りは呑んでます。」
 
「そうだよね~。そういう顔してるよ。」
「ついでに、酒も強いね。そういう呑み方だ。」
 
しばし、大旦那と酒屋の話やら、昔の日本酒の仕入れの話なんかで楽しく談笑。
 
それにしても、老舗の大旦那って迫力あるよ。
70代の品格ってかさ。
 
店の短冊に後ろ髪を引かれるも、
ぼちぼちだなって
 
酒も、串焼きも、美味かったです。
そして、剣客のような大旦那に
やられた~
って感じで
 
今日も、ご馳走さまでした!