牛田智大さん・成田達輝さん ドラマティック・コンチェルト in 大阪(2023.11.4)
行ってきました。2023年11月4日(土)14時開演牛田智大&成田達輝 ドラマティック・コンチェルト~ラフマニノフ&ブラームス 生誕メモリアル!~ザ・シンフォニーホール(大阪)日本センチュリー交響楽団指揮:大井剛史牛田くんのラフマニノフピアノ協奏曲第2番!今まで私が聴いた牛田くんの演奏の中で、忘れられないものを1つだけあげろと言われたら2018年11月、浜松国際ピアノコンクールファイナルで弾いたこの曲です。うねるような会場の熱気地鳴りのような拍手ブラボーとスタンディングオベーションの嵐演奏後の 牛田くんの晴れやかな笑顔モーゼの十戒のように 人の波を真っ二つに割って拍手を受けながらホワイエを歩いてきた牛田くんの姿『頑張れ、牛田くん!浜コン本選』みなさま、こんにちは。11月23日(金・祝)~25日(日)の三連休は、私の人生において生涯忘れることの出来ない密度の濃い時間でした。次から次へと忘れがたい…ameblo.jp9年前、15才になったばかりの牛田くんのこの曲の初披露をドキドキしながら、埼玉のミューザ川崎で聴いた日のことも忘れることが出来ません。『牛田智大くんのラフマニノフコンチェルト!』10月26日(日)、所沢市民文化センター ミューズ アークホールにて、『東響プレミアムコンサート コンチェルトの競演』というコンサートがありました。10日前に…ameblo.jp私にとっても、この曲は思い出深い大切な曲ですが何度も放送されたNHKの『蜜蜂と遠雷』をご覧になった方も多いと思うので牛田くんの生演奏でこの曲を聴くのが悲願だった方も多いはず。とにかく、すべての牛田ファンにとって、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番は特別な曲だと思います。事前にあらためて、この曲について勉強しようと思っていたのですが何かと忙しかったり心乱れることもあって、手を付けられないまま当日を迎えました。ま、いいか。今までの経験からして、私の場合 前もって知識をいろいろ入れてしまうと「感性」ではなく「頭」で聴いてしまう傾向があるみたい。特に、なぜだかラフマニノフはその傾向が強い気がします。右脳よりも、普段あまり使ってない左脳で受け止めてしまうような感じ。大阪に向かう新幹線の中で突然思いつき今回久しぶりに顔を合わせる関西在住のファン友C子とお茶をすることに。とても大人とは思えない、なんという品のない会話…😅(中学生男子か…)ああ、C子が相変わらずアホで、私も安心🤣特にここ最近、深刻モードになって、自分でも眉間に皺が寄ってたような気がするからこんなやり取りするだけで、なんだかすごく癒やされます。本人の了解もらって載せてますが、C子のアイコン画像、一番最初にラインのID取って試行錯誤しながらアイコン作ったときのまま。牛田くん、犯人みたいやん!🤣(真ん中に持ってくる方法が分からなかったらしい)そういう私も、自分のアイコンを最初の時から変えた記憶がなく、久しぶりになんだったっけ?と見てみたらそのへんにあったぬいぐるみを適当に撮ったやつ。マンガの吹き出しのように、ちょうどこのぬいぐるみがしゃべっているように見えてかわいい、と言われたことがあったのと、ただのモノグサで、10年以上ずっとこのままです(^^;)あ、どうでもいい話をしてしまいましたm(_ _)mそれにしても、11月とは思えない、まるで9月のような陽気。駅前広場は、なにやらイベントで賑わってました。大阪の駅前広場のテラス席で、軽くお茶をしばき飲みました。最近あれこれと重なった私の話を聞いてもらいましたがあんなに深刻だったはずなのに、話してみると たいしたことないような気がしてくるんですよね。ただ気持ちよく話をきいてくれたC子、ありがとう着きましたー。今回もファンからのお花シンフォニーホールって、建物に入ってから階段で上へ上へ行くんですよね。何度来ても、ちょっと迷子になりそうになるし(特に2階席)席にたどり着くまでちょっと焦ります。ザ・シンフォニーホール(1704席)正面のパイプオルガン、丸みを帯びた赤い座面と木目調の椅子。天井から下がるハンカチのような白いオブジェ。でも、私がこのホールのデザインで一番好きなのは、天井中央に舞う 淡いブルーの三角形。これ、鳥をモチーフにした約40枚の反響板。天井の凹みも、音響を考えて設計されたもの。ホールの椅子に座って天井を見上げ幸せの青い鳥のような三角たちを見上げると、いつもなんだか嬉しくなって安心します。残響2秒という音響の素晴らしさで定評のあるこのホールは天井だけでなく、壁も 床も 椅子も すべて「美しい響き」を追求して造られています。客席と舞台の距離が非常に近く(最前列の人は舞台を机代わりにできそうなくらい)客席同士もちょっと「密」な感じ。木目調の背もたれと えんじ色のビロードの椅子が並ぶ雰囲気は古き良き昭和時代を思い出します。日曜日に家族でデパートにおでかけして旗の立ったお子様ランチやプリン・ア・ラ・モードをいただいて屋上の遊具で遊んだ、あんな時代の日常の中のちょっとした贅沢な時間…。(田舎者の私にはほとんど経験がありませんが(^^;))約40年前に誕生したザ・シンフォニーホール。ホールを設計した美濃吉昭さんが求めたのは、舞台と客席の一体感。「ホールとは、演奏家と観客が奏でるもの」プログラム曲解説は道下京子先生です。チラシの束の中に、リサイタル情報がありましたよ!最後の方であらためてご紹介しますね。Program♪ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ第2楽章:アダージョ第3楽章:アレグロ・ジョコーソ・マ・ノン・トロッポ・ヴィヴァーチェ~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~♪ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18第1楽章:モデラート第2楽章:アダージョ・ソステヌート第3楽章:アレグロ・スケルツァンドブラームス生誕190年、ラフマニノフ生誕150年それぞれの生誕メモリアルのこの企画。最初のオケのみの序曲的な演奏や最後の交響曲的な演奏はなくそれぞれのソリストが協奏曲を1曲ずつ。なかなかレアな構成ではないでしょうか。舞台の上にはオケ用のグレーの椅子と、指揮台が置いてありました。時間になり、登場したオケの方々。女性は黒い衣装。コンミスの女性は眼鏡をかけて、ギザギザの生地のワンピースに黒いハイヒール。あらためて女性陣を見てみると、みなさんそれぞれ ご自分に合った黒い衣装に身を包んでいます。カラーが黒というだけで、よく考えるとすごく自由なんですよね。もしも私が団員だったら、どんなデザインの服を着ようかな…(〃∇〃)などと考えているところに、ものすごい個性的な衣装を着た成田さんがヴァイオリンを持って登場しました。まず、靴。短めの黒いブーツなんですが、7㎝ほどある踵部分だけ透明です。まるでそこだけシンデレラのガラスの靴みたい。とび職…?というくらいたっぷりした黒いずぼん。でも、よく見るとスーツの生地にタックが寄っていて、七分丈くらいで、きゅっと裾が絞られている。おとぎ話に登場する王子様のカボチャ風パンツを、すねまで引き伸ばしたような感じ。上着は普通っぽいジャケットなんですが後ろを向くと、裾から10㎝ほど白いシャツがはみ出している。で、前を向くと、左側の見頃だけ、やっぱり裾から10㎝ほどシャツがはみ出している。シャツのボタンを、2つくらい掛け違えちゃったわけじゃないのよね…?(^^;)腰から上は、いたって普通の音楽家なのに腰から下が個性的すぎる!これぞ、フォーマルなオンライン会議ファッション!(≧▽≦)…って、私は何の実況をしているんでしょうか😅イカん!成田さんの奇抜なファッションに目を奪われて指揮者の大井さんを見るのをすっかり忘れてた成田さんを見たあとで、大井さんに目を移すと失礼ながら、普通すぎて空気のよう。敢えて特徴を探してみるならば、メガネの耳に掛ける棒部分が赤い色だということぐらい。(特徴なのか?これ(^^;))大井さん、チラシ等の印象だと一見冷たいぐらいキリッとした理知的な雰囲気ですが実際は、思っていたより小柄で、とっても優しそうでした。2014年9月に牛田くんと共演されており、私も行っているのですがほとんど記憶にありません(^^;)演奏が始まったのですがどうしよう。成田さんのガラスの靴やカボチャパンツから目が離せなくって音楽が頭に入ってこない…😅イカンイカンと思いつつ、どうしても視線が成田さんに吸い寄せられてしまいます。ピアノのコンチェルトの演奏会にばかり行っている私にはヴァイオリンのコンチェルトはとっても新鮮でした。ピアノの前の椅子に座るピアニストと違いヴァイオリニストは立ち位置も体の向きも自分次第。長いフレーズが終わると、まるでジャンプするように体が持ち上がり、宙に浮くシンデレラの踵。一仕事終えたというように弾みを付けるように一瞬、体ごと後ろを振り向きます。ヴァイオリンって、思ったより小さいんだなあ。ヴァイオリンを最初に考えた人って誰だろう。お琴やハープやギターみたいに、弦を指ではじく楽器は、昔から世界各国にあったはずだけど羊の腸で出来た弦と、馬の尻尾で出来た弓を擦り合わせて音が生まれるってイガイガのウニの中身を最初に食べた人ぐらい発想が自由。もう、羊さんや馬さん達もびっくりよね。そもそも、長さの限られた弓で、音の長さを引き伸ばすって至難の業じゃないのかな。弦と弓の出会いで、こんなに多彩な音色が生まれる不思議。ヴァイオリニストが人前で音を出すのって、実はとっても繊細でなんでも不可能を可能にしてしまうスーパーマンみたいなみやぞんですらテレビの企画でヴァイオリンに挑戦したとき、人前だと手が震えて困ってた。心理状態がものすごーく影響するこの楽器。それをこの大ホールの舞台で自在に操って魅せてくれる豊かな音色。すごい。すごすぎる!すみません、さっきから小学生みたいな感想で(^^;)ヴァイオリンの生演奏は、今までにも何度も見てきたはずなのにまるで魔法にかけられでもしたかのように何もかもが新鮮で、初めてコーラの瓶を手にしたブッシュマン状態でした。(分かんない子はママにきいてね😅)第一楽章が終わると、弦の調子を調整するようにヴァイオリンを試し弾きしてる様子がなんか大物感。音楽が進むに連れ、最初は目と耳からの情報が一致しなくて混乱していた事も忘れ自分でも気付かないうちにすっかり魅了され素早く動く指と、摩擦から生み出される音楽がただもう「凄い!」としか言いようがなくため息が出っぱなしでした。音楽家でヴァイオリニストはたくさんいるけれどなんと人を惹き付けるスター性を持った方なんでしょう。私が今までこの方について知っていたのは13年前、ジュネーブ国際コンクールで優勝し、「リアルのだめ」と言われたピアニストの萩原麻未さんの夫だということぐらい。少し眉根を寄せるようにしてヴァイオリンを弾く表情や個性的なファッションから気難しい人?と思ったりもしたけれど弾き終わって顎からヴァイオリンを話した途端、笑顔になってマエストロとガッチリ握手。そして熱いハグ。オーケストラをとりまとめるかのように手をかざし労い讃え、「どうも~」と口許を動かして、微笑みながら客席に向かって挨拶する様子はカリスマ性のある唯一無二のヴァイオリニストでした。やっぱり抜きん出る人って違うんですね~。もうひとつ印象的だったのは演奏が終わったときの大井マエストロのあたたかな笑顔。ソリストやオケを心の底から尊敬し、素晴らしい演奏を讃え共に最高の音楽を創り出したという喜びに溢れる表情で拍手を贈っていました。絶対、すっごくいい人!ヤダー。こんなに写真の印象と違う人ってあんまりいないかも(あ、悪人に見えてたわけじゃないですよ)アンコールあるのかな、と期待しましたが、カーテンコールに出てきただけでアンコールの演奏はありませんでした。そっかー、今日はアンコールなしか。休憩時間にトイレに行ったら、今までに見たことないほどの混雑ぶりで2階のトイレの列が階段の下まで続き、1階ロビーまで長蛇の列でした。そういえば、いつの間にかサロンスペースも再開したんですね。コロナ禍の時は、人気がなくガランとして暗い様子が、なんだか寂しかったです。ザ・シンフォニーホールのトイレの洗面台にはいつもスタッフさん手書きの素敵なメッセージカードが置いてあります。今回もありましたが、ちょっと恥ずかしくて写真が撮れませんでした(*^.^*)席に戻ったら、舞台中央にスタンウェイが置かれてました。背もたれのない椅子には、2本の赤いラインがあります。心臓が、突然早鐘を打ち始めました。とうとう牛田くんの登場しです。舞台前方ではなく、オケの間を通ってピアノにたどり着きます。彼のこういうところが、なんだかすごく好きなんです。衣装は黒の蝶ネクタイ。手には青っぽいタオル。茶色い髪は、前よりパーマが取れてきたかな?にっこり笑って両手を膝につき、深々と挨拶をすると椅子に座ってソリストと視線を合わせ、こっくりと頷き合いました。ああ、やっと聴ける…。牛田くんのラフマニノフピアノ協奏曲第2番。そう思って心震えたのは、私だけではないと思います。紡ぎ出された第一音を聴いて、鳥肌が立ちました。深い深い 絶望の色をしている。まだこれしか聴いていないのに前に聴いた時と印象が違うのは何故だろう。浜コンファイナルの時は、たしかYAMAHAでした。スタンウェイの音色はまろやかでだからこそなお、多くを含み、語りかけてくる。多分、ピアノが違うからだけじゃない。何も見えない漆黒の闇。暗い暗い沼の底のヘドロに脚を絡め取られ「助けて!」と、必死で手を伸ばしているような…。オーケストラの音色が加わり、共感するように。慰めるように。けれど誰とも分かち合うことの出来ない、自分一人の心の憂鬱。音楽はやがてお湯に溶けるように柔らかな色調になりましたがどうしようもなく胸がキリキリしました。夕陽を映して光る川面を眺めているような慰めに近い感情。柔らかなオーボエの音色が、いたわるようにそっと寄り添います。川幅は狭くなり、勢いを増して命のしずくが飛び跳ねます。ラフマ2番の第1楽章のこのメロディ。ソチオリンピックで、浅田真央ちゃんが手拍子の中ステップを刻んだ曲。当時、私は「真央ちゃん、どうしてこんな暗い曲を選んだんだろう?ワルツとかノクターンとか、可愛らしい曲が似合うのに」と思ったものですが、今思えば、「復活」の象徴でもあるこの曲ほど、あのときの彼女の演技にマッチした曲があるでしょうか。ああ、何度聴いても胸がキリキリと痛みます。そして、自信をなくし、失意の中もがいていたラフマニノフの心情を思います。この部分が、速すぎても遅すぎても、なんだか落ち着かない感じがするのですがああ今日も、ちょうどよく心地よい速さ。牛田くん、9月のリサイタルでは、目を瞑って演奏していることが多かったけれど今日はしっかりと目を見開いて鍵盤を見ています。うっすらと、闇夜を塗り替えていくようなホルンの音色。徐々に白んでいく空の色とはうらはらにスピードを増し、錯綜するように第一楽章が終わりました。第2楽章でイメージするのは空と宇宙。牛田くんのラフマニノフには、小宇宙が宿っているといつも思います。それは朝焼け。それは夕焼け。それはオーロラ。そして、全てを包む幾多の星々。生まれては消えていく銀河系…。美しい音色に慰められながら泣きはらしたあとのように、まだ胸がジクジクと痛むのはなぜだろう。ラフマニノフって、いったいどんな人物だったんだろう。不勉強で、大まかなことしか分からないけれどベートーヴェンのように、突破する感じとも違う。シューマンのように、無邪気に胸の内を全部見せてくれる感じとも違う。この人は、めったに人に心を開かなかいタイプだったのではないかしら。よくわからないけれど。なんとなくだけれど。そして、もっと近付きたいと思う。この人の心の内側に近付いて私もオーボエの音色のように、そっと寄り添ってみたいと思う。左手の奏でる低音が教会の鐘というよりは、人の煩悩を洗い流す除夜の鐘の音のように聴こえました。スピーディーに複雑に、勢いを増す第3楽章。ああ駄目。もう言葉が追いつかない。素早く動く指の速さにもこの演奏の凄さにも。大団円のように 予定調和なラストに向かうわけじゃない。だけど、背景に感じる、いつの間にか悟ったような空間の広がり。ただサラサラと、指の先で鍵盤を撫でているだけのように見えるのに正確にその音を捉え、一音一音が、もっとも魅力的に響く音を引き出している。ヴィルトオーソ…。牛田くんのピアノと出会わなかったなら一生知ることもなかったであろう言葉が、胸に浮かんできました(〃∇〃)ものすごい集中力…。熱い。熱い。熱い!内側から、マグマのように何かがこみ上げてくる。ああ、やっぱり私、もう牛田くんのピアノのない人生なんて無理だ。何者かになんてならなくていい。立派なことなんて成し遂げなくていい。誰かのために生きなくていい。私はただ、こうして牛田くんのピアノを聴くために毎日を生きていればそれで幸せだ。そして、こんな私の拙いブログを楽しみに読んで下さる人が1人でも2人でもいてくれるのなら「使命」なんて見つからなくたって最高だ。ピアノとオーケストラが手を携え合って軽快に響き渡るシンバルの音。音楽は雄大にスケールを増して長く入り組んだ迷路を抜け出したようにゴールに向かってラストスパート。鍵盤を叩く牛田くんの指が速すぎてブレて見えるほどでした。フィニッシュ!同時に鍵盤から離れる指。湧き上がる拍手と飛び交うブラボーの声。ああ!やっぱり牛田くんのラフマニノフは最高だ(T^T)゚。聴きたい。また聴きたい。すぐにでも聴きたい。私は言えなかったけれどブラッボーーーーっ!!!立ち上がり、大井マエストロとガッチリ握手。今度もとっても優しい眼差しで、感嘆したようにソリストを讃えるマエストロ。ううう…(ToT)お辞儀をして、コンマス、副コンマスと握手をし深々と頭を下げてからもう自分はいいですからとでも言うようにマエストロやオーケストラに拍手を贈るんですよ、この人は。モーどんだけ最高なの!?カーテンコールの時だったかな?去り際に一瞬、キュッと口角を上げて胸の前で両手を合わせる大人挨拶をしてくれました。もう一度牛田くんが舞台に登場し舞台袖の方にしきりに手をかざしています。ヴァイオリンを手にした成田さんが登場しました。二人のソリストは互いに拍手を贈り合い男性スタッフが譜面を持って登場しました。えっ…?スタッフの男性が、立ち上げていたピアノの蓋を低めに調整し直すと、楽譜をピアノの上に置きました。「アンコールに、ブラームスのヴァイオリンソナタ第3番より第2楽章を演奏します」と、成田さん。きゃーっ!優しくて 穏やかで まっすぐでお二人の息もぴったりでとっても素敵なアンコールでした。タイミングを合わせるために、後ろを振り返って成田さんを見上げる牛田くんがモー可愛くて可愛くて…なんて貴重な演奏会なんでしょう。何よりも、お二人が本当に楽しそうに演奏している様子が嬉しかったです。音楽への愛と喜びでいっぱいで青い鳥が舞うシンフォニーホールには幸福な空気が充満してました。(ロビーでお声かけ下さった方、ありがとうございました😊)牛田くんXより 大阪公演にお越しくださった皆さまありがとうございました。約4年半ぶりに取り組んだラフマニノフの協奏曲第2番。4年半前には読み取ることのできなかった作品の構造や要素が見えるようになり、演奏のほとんどすべてを変えることにしました。 pic.twitter.com/8yOC1SED0D— Tomoharu Ushida Official (@TomoharuUshida) November 4, 20234年半前、浜松国際ピアノコンクールで日本人最高位を獲得し、この曲で高い評価を得ておきながら作曲家の意図と楽譜に忠実に、という曲の本質に戻るため演奏のほとんどすべてを変えていたなんて!またしても、私が過去の栄光にしがみついている間に彼は果敢にその先に挑戦し、想像もつかないくらい前へと進んでいたのですね。年明けにも、ラフマ2番の演奏が何度かありますので今一度、ふくいハーモニーホールのインタビューで、この曲に関して彼が言及していた言葉をお読みください。何回も演奏される中で様々な慣習のようなものが出来上がってしまうことで、作曲家の本来の意図が薄められてしまうという問題があると思います。特に同じ演奏家が何回も演奏していくとその傾向が強まっていく…これは演奏家の生涯かけての命題でもあり、そこからいかにして脱却するかが課題です。この作品は、交響曲第1番が記録的な失敗となり作曲ができなくなるほどに精神的ダメージを受けたラフマニノフが、生きている間に大衆に受け入れられるためにと考えてつくったもの。ですから親しみやすく美しいメロディやハーモニーがふんだんに盛り込まれているのですが、おそらくラフマニノフ自身は本当にこの道でいいのか、という迷いがあったと思うんです。そうしたラフマニノフの迷いが逆に音楽を輝かせている。そういう魅力をぜひ表現したいと思っています。あなたって人は、相変わらずりおちゃんにつれなくされる ほのぼのシーンでこっちが油断している間にさらにさらに、ピアニストとして進化していたんですね大井マエストロXより 日本センチュリー交響楽団/成田達輝さん/牛田智大さんと大阪で熱いコンサートでした。お二人の、ご自分の信ずる芸術に迷いなく進んでいこうとする、その人生そのものに対峙した感覚で、私にとっては深い経験でした。センチュリー響の素晴らしく自在なアンサンブルにもとても助けられました。 pic.twitter.com/onZLN9f6tj— Takeshi Ooi (@TakeshiOoi) November 4, 2023成田達輝さんXより 大井マエストロ、日本センチュリー交響楽団の皆様、牛田くんそしてスタッフの皆様。ありがとうございました😊 (シンフォニーホールの反響板は客席最前列真上までせり出しているので、アンコール時ステージギリギリで弾いても弾きやすかったです。永田音響設計さん👏)… https://t.co/zErWR8tQrU pic.twitter.com/HGSqTfpiQm— 成田達輝 Tatsuki Narita (@narita_tatsuki) November 5, 2023アンコール曲、牛田くんのリクエストだったのね!もう、本当に皆さん素敵🎹 🎻 🎹 🎻 🎹 🎻 🎹コンサート情報です。2024年3月10日(日)14時開演リサイタル北國新聞赤羽ホール(石川)エンタメスタイル -石川/富山/新潟/福井/長野/山梨エリアのチケット情報・販売エンタメスタイルは北信越エリアのコンサートやスポーツなど、エンターテイメントのチケットを携帯電話やパソコンから簡単に購入できる。北信越エリアの情報を発信、そして受け取ることができるWebマガジンサイトです。www.entame-style.jp3月24日(日)14時開演リサイタルザ・シンフォニーホール(大阪)2025年2月8日(土)14時開演東海市芸術劇場(愛知)コンチェルタンテ(愛知室内オーケストラ/指揮:太田弦)牛田智大・三浦謙司♪モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲ACO愛知室内オーケストラ愛知室内オーケストラは私たちが自身の手で活動の場を創り出し、皆様に音楽をお届けすることが、地元愛知の音楽・芸術活動の 裾野を広げ、豊かな社会作りや地域の芸術文化の発展と向上に貢献することへつながると考えます。ac-orchestra.com『<保存版>牛田くんコンサート一覧(2023年11月~)』皆さま、こんにちは。お盆前ですが、日本列島には再び台風が近付いています。巷では明日から3連休。そのままお盆休みと繋げて、長いお休みになる方もいらっ…ameblo.jp(^-^)ノ~~