行ってきました。

 

2026年6月16日19時開演

読売交響楽団 第693回 名曲シリーズ

指揮:小林研一郎、ピアノ:牛田智大

サントリーホール 大ホール(東京)

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2日前のみなとみらいでの公演が本当に素晴らしかったので、もう楽しみで楽しみで…ラブ

 

 

 

 

 

読響さんHPでは、当日券発売のお知らせに、こんな画像がアップされていたようですよ。

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きゃー!なんてレアで尊いの!?

 

まんまるフレームのメガネをかけた牛田くんと、彼に腕を絡めるコバケンマエストロメガネメラメラ

 

 

 

 

 

 

 

開場時間の少し前に到着しました、大都会六本木のサントリーホール。

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入場の時、ずっしりと重いチラシの束を受け取りました。

 

一枚一枚がカラフルで上質。これぞサントリーホール。

 

 

 

 

 

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ロビーの天井で燦然と輝くシャンデリア。

 

和服姿の女性の姿もチラホラ見受けられ、やっぱりここに来ると特別な気分になりますキラキラ

 

 

 

 

 

 

サントリーホール 大ホール(2006席)

 

 

 

 

(画像お借りしました)

 

 

 

 

 

 

プログラム

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♪ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21

 

           ~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~

 

♪チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64

 

 

 

 

 

 

ピアノのロゴはスタンウェイ。

 

椅子は背もたれのあるタイプです。

 

 

 

溶接用のマスクのような、のぞき窓のついた木の扉が開き

 

登場しました、牛田くん。

 

黒いTシャツとスーツ。

 

髪はさっぱりと短めで

 

今日もフレームの丸いメガネをしています。

 

 

なんか、いいね。

 

メガネ姿の牛田くん、さらに知的で優しそう。

 

 

 

牛田くんのすぐあとから

 

オーケストラの間を縫うようにしてマエストロも登場しました。

 

 

 

 

 

オーケストラに 作曲家ショパンに

 

そして音楽そのものに深く敬意を表するように

 

小林マエストロは片手を胸に当て

 

小さくお辞儀をしてから演奏が始まりました。

 

 

 

厚くて 深くて 澄んでいて

 

芯があるのに角がない。

 

今日も本当に美しいピアノの音色。

 

 

 

今回も私はP席に座っていたのですが

 

目の前に広がるサントリーホールの重厚で親密な光景は

 

一昨日のみなとみらいに増して最高でした。

 

 

 

開演前にロビーでワインを飲んだからでしょうか。

 

体内の血の巡りが良くなったのか

 

高揚感と心地よさで体が熱い。

 

 

いろんな気づきや感想があって

 

いろんな情景が思い浮かぶのに

 

フワフワして片っ端から忘れてしまいました(^^;)

 

 

 

 

 

第一楽章が終わると

 

牛田くんは黒っぽいタオルで、額の汗を拭きました。

 

 

 

2日前よりも、ささやかなアイコンタクトで第二楽章へ。

 

 

 

ああ…。

 

 

この音色 この音楽。

 

 

温泉にゆったりと浸かっているような心地よさ。

 

 

何?この幸福感…。

 

 

第二楽章のイメージを、言葉にするなら「水と光」。

 

 

 

クレヨンで、一本の線を引くような、ぬくもり溢れるホルンの音色。

 


突っ走るピアノの若い勢いを、穏やかになだめるようなファゴットの低音。


差し出された手を取り合うように、2つの音色が優雅に踊る。

 

 

 

 

第三楽章に入ったあたりから

 

やっとほてりが引いてきて

 

今度は肌で音楽を受け止めているような感覚が、これまた心地よい。

 

 

 

マズルカがどんな踊りなのか、私はよく知らないけれど

 

こぶしを回すような独特なリズムとメロディを奏でながら

 

踊るよう上体をを前後に揺らす牛田くんを見ていると

 

マズルカって、こんな感じのダンスなのかな、なんて勝手に思いました。

 

 

 

みずみずしい命のしずくが跳ねるようなピアノ。

 

軽やかに鍵盤を駆け上がり、駆け降りる指の動き。

 

 

ショパンのピアノ協奏曲第2番って、実は超絶技巧じゃないですか!

 

 

 

 

ホルンの音が響くと

 

連なる峰を覆う雲の切れ間から光が射しこむようで

 

目の前にアルプスの雄大な景色が広がりました。

 

 

勢いよく流れる小川のように

 

朝の光を反射して、生き生きと踊る生命のしずく。

 

 

その透明な響きに耳をすませると

 

指先をかすめて走る小川の水の冷たさまでもが感じられるよう。




命のエネルギーをほとばしらせて

 

全楽章が終わりました。

 

 

熱を持って湧き上がる会場。

 

 

立ち上がり、微笑みながらマエストロと握手。

 

 

 

 

挨拶をして袖に入った牛田くんを

 

マエストロが手招きして呼び寄せました。

 

 

オーケストラに手をかざして登場した牛田くん。

 

 

 

アンコールを弾くために、彼がピアノに近付くと

 

熱く沸いた会場は、水を打ったように静まり返りました。

 

 

 

 

ブラームス 間奏曲 Op.118-2。

 

 

今日の演奏には、宇宙の神秘を感じました。

 

 

今ここに、こうして自分がいる不思議。

 

牛田智大というピアニストに出会った不思議。

 

今このホールにいる人たち一人一人にも

 

今日までの道のりがあって

 

人生のドラマがあって

 

今ここで、同じ音楽を共有している不思議。

 

 

 

照明の下で、ブラームスを弾く牛田くん。

 

 

彼がまだ少年ピアニストだった頃

 

いつかこのホールで彼のピアノを聴ける日を、ファンとして勝手に夢見て来た。

 

今はすっかり日本を代表するピアニストになって

 

当たり前にこの場所で、ホールを満席にしている。

 

 

 

静止画のように動きを止めて

 

ソリストの演奏に聴き入るオーケストラ。

 

 

ヴァイオリン奏者と一緒に椅子に腰かけて

 

耳を傾けるマエストロの小さな背中。

 

 

音色があまりにも優しくて 悲しくて

 

目に入る光景があまりにも美しくて愛しくて

 

なんか鼻の奥がつーんとしてきた…。

 

 

ただただ幸せで

 

この感覚をうまく言葉にできない。

 

 

 

 

 

 

休憩に入って客席が明るくなってすぐに

 

ぎゅいんぎゅいんとあちこちで音が鳴りました。

 

 

地震…?

 

 

私は立ち上がって急な階段を上っているところだったので

 

揺れをほとんど感じませんでした。

 

 

スマホの電源を入れると、ジャックから

 

「地震、結構大きかったね」

 

と、LINEが入っていました。

 

 

えー、分かんなかった…(^^;)

 

 

 

それにしても、休憩に入ったタイミングで起こるなんて

 

不謹慎ながら、なんて素晴らしいタイミング!

 

 

 

 

今回ちょっとした発見をしたのですが

 

男性トイレに並ぶ列が、今まで見たことないくらい長かったです。

 

 

そっか。読響の会員さんが多いんですね。

 

牛田くんのリサイタルの時は、女性客の姿がほとんどだから。

 

 

クラシック音楽を愛し

 

平日の夜、サントリーホールに足を運んでオーケストラを聴く。

 

素敵な趣味ですねー!(〃▽〃)

 

 

 

会場によっては、嫌になるくらい女性トイレが混むのだけれど

 

サクサク進んで助かりました。

 

それに、サントリーホールのトイレは高級感あって綺麗。

 

個室もたくさんあるからストレスがほとんどありません。

 

 

 

 

 

 

 

後半のチャイコフスキー。

 

 

今回も、始まる前にマエストロがお辞儀をして

 

クラリネットの方に手を伸ばして合図を送りました。

 

 

ひたひたと忍び寄る運命の足音。

 

 

 

前回のみなとみらいのレポ記事で

 

マエストロが終始表情が変わらなかったというようなことを書きましたが

 

それが間違いだったことが分かりました。

 

 

うっとりと音楽に身をゆだねるように目を瞑ったり

 

眼光が鋭く光ったり

 

自分の口許を押さえるように手をやったり

 

膝を曲げたり、大きく伸びあがったり

 

 

とても86歳とは思えない。

 

指揮台に、つかまる手すりもないんですよ。

 

 

協奏曲と交響曲。この長時間、ずっと立ち続けてるだけでも大変なのに。

 

 

 

その時その時に

 

要になるパートに素早く合図を送る。

 

すべてのスコアが全部頭に入っているんですよね。

 

 

凄すぎる…。

 

 

 

第一楽章が終わると、マエストロは再び胸に手を当ててお辞儀をしました。

 

 

 

 

 

第二楽章の

 

ホルンやクラリネット、オーボエ、ファゴット…

 

それぞれの楽器の音色が絡み合うリボンのように織りなす音楽が

 

本当に美しかった。

 

 

チャイコフスキーって、ロマンチックで純粋な人だったんだろうな。

 

 

音楽自体も計算をあまり感じず赤裸々で

 

それが当時不評だったのだとしても

 

そのストレートな感性が私は好き。

 

 

 

 

オーケストラの弦楽器が一斉に弦をはじく様子とか

 

ホルン奏者の息遣いとか

 

すぐ目の前のオーケストラの様子を見ていると

 

私自身も音楽に溶け込んだような一体感を感じます。

 

 

末広がりに配置されたオーケストラの先でタクトを振るマエストロ。

 

彼から発せられる、様々に形を変えるエネルギー。

 

舞台をぐるりと取り囲む、山肌のようなホールの座席。

 

 

撚った絹糸のように、一つの束となり艶を増す弦楽器の音色はもちろんのこと

 

クラリネットの音色が美しくて圧巻でした。

 

 

もう随分昔、中学時代のことですが

 

クラリネットを吹いた経験のある私としては

 

どうしてこんな音色が出せるの?!と信じられない気持ちになる。

 

 

そりゃあ、エリート中のエリートですから、吹奏楽部の中学生と比べても仕方ないけれど

 

音色に痺れるたび、ちょっぴりコンプレックスに近いようなものを感じます。

 

 

私はピアノを弾かないので、いつも客観的に牛田くんのピアノを聴いて

 

気楽に様々な情景を思い浮かべていますが

 

ピアノを弾く牛田ファンの人たちは

 

毎回彼の演奏を聴いて打ちのめされないのでしょうか。

 

 

もしも私がピアノを弾く人間だったなら

 

とてもこんな能天気なブログなんて書いてられません(;^ω^)

 

 

 

 

音楽って不思議。

 

ドラマや小説なんかだと

 

何度も見たり読んだりすると飽きるのに

 

聴けば聴くほど愛着がわく。

 

道筋を辿るのが楽しくなる。

 

 

 

どうしよう。

 

おとといのみなとみらいと今日のサントリーホール。

 

私はすっかり読響とコバケンのチャイ5が好きになってしまった。

 

諦めてた明日の大阪に行きたくなってしまった😭

 

 

 

 

 

最終楽章で、再び運命の主題が登場し

 

オケ全体が快哉を叫ぶ勝利の響き。

 

大地の奥深くから突き上げてくるようなエネルギー。

 

 

もう何?この高揚感と幸福感。

 

 

 

力強い最後を迎えると

 

マエストロはにっこりと微笑みました。

 

 

 

 

 

最高すぎる!😭😭😭

 

 

 

 

 

 

大きな拍手の中

 

コンマス、副コンマスと握手を交わし

 

舞台袖の入口で、スタッフから受け取った紙コップの水を飲んだマエストロは

 

自ら舞台後方まで歩いてきて、大きな声で

 

「クラリネットのお二人!」

 

というように声をかけてオーケストラをパートごとに紹介しました。

 

 

ゆっくりとした足取りで

 

舞台の段を上がって

 

一番奥のパーカッションや管楽器の方まで来て…。

 

 

大巨匠でありながら、そこには尊大さなど微塵も感じられません。

 

感じられるのは、音楽と仲間たちへの愛とリスペクト。

 

 

 

 

マイクを持つと

 

今の美しい音楽に涙が出たというようなことと

 

おかげ様で、このホールでの演奏が500回になります、ということ、

 

そして、今から演奏するアンコールは、皆さまお待ちかねのダニーボーイ。

 

私の父が亡くなって煙になったときに、この曲を演奏しました。

 

この曲の意味を考えながら聴いてください。

 

みなさんの大切な方を思い浮かべながら聴いてください。

 

 

そんな感じのお話をされました。

 

 

 

 

アイルランド民謡として有名なダニーボーイ。

 

 

郷愁、家族への想い、戦地に向かう我が子を想う親心。

 

そんなイメージの曲ですが

 

 

歌詞をよくよく知るとさらにせつなくて胸が締め付けられます。

 

 

第一節では、戦地に旅立つ息子との別れを悲しみ

 

第二節では、もしもあなたが帰ってきた時、私が亡くなっていたら、私の眠る場所を探してほしい、と。

 

 

そう。強く再会を願いながらも

 

二度と会うことが叶わないことを知っている祈りの曲です。

 

 

 

私が初めてコバケンさんの演奏会でこのアンコール曲を聴いた時

 

コバケンさんは、お母様が亡くなったときの話をしてくださいました。

 

お母様は、亡くなるとき

 

「研一郎、よくやったね」

 

と、世界的指揮者になったマエストロをねぎらって、旅立っていかれたと。

 

 

 

 

そんな言葉や

 

旅立ってしまった私の家族のことを想いながら聴きました。

 

 

途中、天を仰ぐように上を見上げ

 

高く手をかざしたマエストロ。

 

 

ああ、今日もやっぱり

 

涙を堪えることが出来ませんでした。

 

 

 

悲しいというよりも

 

あたたかな愛情で満たされて

 

とにかく幸せで仕方ありませんでした。

 

 

 

ありがとう。

ありがとう。

 

 

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