大評判の牛田くんオール・ブラームスリサイタル。
タイトルの通り4公演に行ってまいりました。
が、4公演すべてのレポ記事をいつもの調子で書くことは不可能ですので
今回は高松、横浜をメインに書きたいと思います。
かなり雑&長い記事になりますことをご了承くださいm(__)m
やっぱり3月しんど~![]()
2026年3月4日(水)18時30分開演
レクザムホール(香川県県民ホール)小ホール
2月26日の幕開けから、連続5公演を重ねてきた牛田くん。
3月3日の一日だけ間をあけて、この日から連続7公演がスタートしました。
前日の東京は一日中雨。
この日も朝家を出たら、まだ雨が少しパラついていました。
高松に行くのは11年ぶり。
牛田くんが中学3年生の時でした。
飛行機に乗って高松へ。
うどん県香川。空港でも早速うどんアピール。
空港からリムジンバスで約50分。高松駅の駅舎には、可愛いお顔がついてます。
高松駅前。こんなに都会だったっけ…?
うどん県に来たからには、やっぱりうどんははずせません。
ホテルで教えてもらったうどん屋さんで、遅めのお昼ごはん。
肉ぶっかけうどん。麺のコシが半端ない!お肉が美味しい!
まだ開演まで時間があったので、高松市内を散策しました。
まず見に行ったのが、世界で最も美しいアリーナとして表彰されたあなぶきアリーナ香川。
建築家の妹島和世さんが、ホールから瀬戸内海が見えるように設計したという1万人が収容できるイベント会場です。
アリーナのすぐ向こうが瀬戸内の海。
今度は反対側の市街地まで歩き、日本一長いと言われているアーケード商店街。総延長2.7kmに及びます。
なんですかこれは?まるでミラノじゃないですか。
人は少なかったけど、味わい深い商店街。
夜や週末は賑わうんでしょうね。
平家物語の名場面「扇の的」が描かれたマンホール。
時間になったのでそろそろ会場へ。レクザムホールは高松城跡地のすぐ隣です。
レクザムホール。11年前に来たときは「アルファあなぶきホール」という名前でした。
文化庁の支援で、18歳以下無料招待という太っ腹。保護者も半額だそう。
レグザムホール 小ホール(807席)
(画像お借りしました)
海のようなブルーの座席
木の壁と白い天井。
座席スペースは前後左右ともにちょっと狭めです。
今日もピアノはスタンウェイ。背もたれのある椅子でした。
プログラム
オール・ブラームス・プログラム
♦7つの幻想曲 Op.0116
♦3つの間奏曲 Op.117
~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~
♦6つの小品Op.118
♦4つの小品Op.119
登場した牛田くん。
椅子に座ると、タオルで手のひらをぬぐって弾き始めました。
演奏前の空気やかまえからして見慣れた今までのリサイタルとは違います。
7つの幻想曲 Op.116
ややくぐもった音色に感じました。
この20の小品は、「!」な感じで終わらずに、「…」な感じの終わりが結構あるように思います。
どの曲も、流れから予想している終わり方と少しずつ違う。
7つの幻想曲は、燃えるように始まって、情熱的に終わりました。
7つの作品を情熱で縁取っているみたい。
Op.116が終わると、客席から戸惑いがちな拍手が起こりかけましたが
牛田くんが集中してピアノに向かったままなので静かになりました。
椅子の背もたれに上体をあずけ前を向いたまま、かなり長い時間静止したように上を見上げる牛田くん。
彼は今、どんな世界を見ているのでしょう。
3つの間奏曲 Op.117。
少しくぐもった音色が、ざらついたガーゼのように不器用に傷口を覆う。
海に沈む夕日のような音楽が一瞬陰りを見せた時
自分でも忘れかけていた昔の傷を思い出したような気がしました。
大人の子守歌。
小さな子供に向けたというよりは
ブラームスが、今も心の中にいる子供のままの自分自身に向けた子守歌のように聴こえました。
洗練され、ゆらぎを感じる2曲目の終わりは絶望的に寂しげで
美しいだけにその寂しさが際立って痛みを感じるほどでした。
不思議。
ブラームスの肉声を聴いているみたい。
ショパンの時は「ショパンを弾いてる牛田くん」を見ている感じだったのに
今回は、ブラームスそのものを、彼の心の内側を
そのまま覗き込んでいるような気持ちになる。
音色はもちろん、登場した瞬間に纏っている空気も
かまえも、終わってからの余韻もすべてが違う。
まるで、ブラームスが憑依しているみたい。
役者さんが役に入り込むというのはよく聴くけれど
音楽家でも、そういうことがあるんだろうか…。
そして、言葉にし難い、このなんとも「しっくりくる」感じは一体なんなんだろう。
休憩時間、今日はピアノの調律はありませんでした。
6つの小品Op.118。
いつもはただ美しいと思う2曲目の、中間部のダイナミックな演奏が
今日は慟哭のように聴こえました。
今回の20曲、もともと全部知らない曲ばかりだったのに
最初からこんなに愛着を持って、のめりこんで聴くプログラムは初めての気がします。
なんていうか、脳のいつもと違う部分で聴いているんじゃないだろうか…。
今回はじめて手元の見える席だったので
118-4では、ずっと両手が行ったり来たりクロスしていることを知りました。
118-5のロマンスは、ブルーグリーンの海の底。
ブクブクと海面に向かって立ち上る白い泡のトリル。
リトルマーメイドの世界を連想します。
118-6は、今回も物語性を感じました。
ため息のような悲し気な独り言に続く
小さな蒼い炎。
自分でもとっくに失くしたと思っていた情熱のかけら。
紙を燃やすように、胸に飛び火してメラメラと赤く燃え上がる。
やがて、夢から覚めたように
再び孤独を噛みしめる。
一層深まる寂しさに
肌感覚で痛みを感じるほどでした。
4つの小品 Op.119。
ピアノがどんどん歌い出しました。
こんなに開放的に感じるのは初めてです。
まったく迷いを感じない、こんな伸びやかな演奏をしてもらったら
ブラームスの孤独も昇華されるのではないかな、なんて思いました。
来てよかった…。
海のイメージのブラームスの演奏を
海の近くのホールで聴くことが出来て嬉しかったです。
アンコールのショパンはノクターン17番と
ちょっと意外だったけど24の前奏曲の第21番。
音色が空気に溶け込んで、今日も極上のトリルでした。
終わるとブラボーの声が飛びました。
颯爽と舞台を去っていく姿を見て
11年前、舞台袖でカーテンコールに出ようかどうしようか迷っていた中学生の牛田くんの姿を懐かしく思い出しました。
ホールを出たら外は寒かった。
空を見上げたら、オリオン座と、それを取り囲むいくつかの星が見えました。
帰り、高松空港であることを検証してみました。
それは、「高松空港には、うどんの出汁が出る水道がある」という噂。
本当なんでしょうか…?(〃▽〃)
あっ、ありました!
噂は本当だったんですね!
備え付けの紙コップに入れて飲んでみました。
すっごくいいお味![]()
あったかくて体に優しいスープって感じ![]()
さすが、うどん県!
東京に戻ってから、夜小金井ホールに行きました。
用事も2つこなしたのでかなりバタバタです![]()
備忘録として写真のみご紹介しておきます。
2026年3月5日(木)19時開演
小金井 宮地楽器ホール(東京)
武蔵小金井駅の目の前に、こんな素敵なホールがあるなんて知りませんでした。
チケットは完売御礼。
入場前、スタッフの方が
「本日の演奏会は、プログラム上、途中入退室が出来ません」
と大きな声で案内してました。
左側のバルーンを使ったお花のスタンドが「かわいい!」と注目の的でした。
よく見るとりおちゃんとるかちゃんの写真が隠れてて、「りお&るかより」となってます。
コンクリートと木の素材を生かしたナチュラルテイストのおしゃれな建物です。
小金井 宮地楽器ホール 大ホール(578席)
(画像お借りしました)
一言感想を書くと
この日のピアノの音色とホールの響き、とてもとても美しかったです。
アンコールは、舟歌とノクターン17番でした。
2026年3月6日(金)13時30分開演
横浜みなとみらいホール(神奈川)
この日も寒かったです。
乗換の渋谷駅で、袴姿の学生さんを何人か見かけました。
そっか、卒業シーズンなんですね。
(…って、他人事みたいに思ってたけど、うちの娘も今年卒業だった(^^;))
さすがに疲れが出てきて、セブンイレブンでアリナミンVを買って飲みました(〃▽〃)
お腹いっぱいになって眠くなったらもったいないので、お昼も抜いてきました。
みなとみらい駅直結なんだけど、行き方や出口が違うとちょっと迷ってしまうみなとみらいホール。

何度も来てるけど、小ホールに入るのは今日が初めてです。
エレベーターに乗ってホール階へ。
お花が迎えてくれました。
みなとみらいホール 小ホール(440席)
(画像お借りしました)
赤みがかった木の壁、板目の床、白い天井
丸っこい背もたれの赤い椅子
天井から吊り下がる6基のシャンデリア。
舞台はあまり高さがないようです。
ピアノは今日もスタンウェイ。そして背もたれのある椅子でした。
椅子に座って周囲を見回すと、ぎっしりと満席です。
プログラム
銅鑼の音が鳴り、アナウンスがあって
分かるか分からないかぐらいの微妙な調整で、照明が絞られました。
おっと、牛田くん、今日は向かって右側の舞台上手から登場しました。
舞台が狭いわけでもないのに、ピアノの後方を通って椅子に座ります。
牛田くんらしい…。
ホールの前方ブロックには段差や傾斜がなかったので
牛田くんがピアノの前に座ると、胸から上くらいしか見えなくなりました。
座って音を出すまでの時間が短かったです。
深く厚い音色…。
2曲目の深い海のような中間部の音色に、ここが海の近くだということを思い出しました。
そして、再び寂しげに色を変えると「孤独」という文字と共に昨日のことを思い出しました。
先日、娘がかつて通っていたピアノ教室の卒業おめでとうコンサートでゲスト演奏をしたのですが
私が香川に行ってる時、先生からLINEがあって
娘に渡しそびれたプレゼントと手紙があるのだけど娘と連絡がつかない。
おうちの近くに行くのでお母さんに渡したい、とのこと。
4月から関西圏で新生活を送ることになった娘、今関西に新居を探しに行ってて不在なんです。
羽田空港からキャリーケースを引いて帰った最寄り駅の改札まで、先生はわざわざ迎えに来てくれました(恐縮
)
「相変わらず自由な親子ね」と、半分呆れたように笑う先生と肩を並べて
家に向かう短い時間、話をしながら歩いたのですが
「最近いかがですか?」
という私の質問に
「そうね…なんにもないわねえ。」
と。
私の一方的な思い込みかもしれませんが
一回り年上の先生とは波長が合って
時々会ったときやLINEなどで、ピアノ講師と生徒の母という関係を超えた深い話をします。
3年前、ランチをしたとき、先生はご主人を亡くされて
まだそのことを受け入れられてない印象を受けました。
「もう自分がいつ死んでもまったくかまわないし抵抗がない」と。
会わなかった3年の間に、私にもいろんなことがありました。
私自身、ここ1年ほど、自分の内側へ内側へと意識が向かう感じがあって、積極的に人と関わろうとかコミュニティを広げようという感覚がなく
気付けば一人で完結しているようなところがありますと言うと
ちょっとホッとしたように
「やっぱりそう?本当になんにもないの。一人なの…。」
と、つぶやくように言いました。
その時、先生の体を「孤独」という紫色の空気が包んでいるような気がしました。
「虚しさ」でもなく、よくないことでも、いいことでもなく
ただ、そこにたどり着いた。そんな印象でした。
どこかで共感しあいながらも、私のそれと、先生の孤独は、あまりにかけ離れていて
言葉を返すことが出来ませんでした。
…すみません、さっそく話が逸れました![]()
多分私は、まだ本当の孤独を知りません。
第一部前半は、飴の包み紙の音や電子音が気になりました。
音響がいいだけに、とても残念です。
零れ落ちるように始まって、気持ちを仕切りなおすような3曲目。
4曲目は冬の夜空。
夜空の闇が深まるほどに、輝きを放つ星。
おとといの高松公演の終演後に見たオリオン座を思い出しました。
ひっつれのような、心のひっかかりのような5曲目の、柔和な終わり方に安堵します。
狂気を感じる7曲目は、恐怖の絶叫を聴いているようでした。
前の記事で、おじいさんのつぶやきのようだと書いた117-3。
気が付くと家でもこのメロディを口ずさんでいたりして
Op.117が始まると、無意識にこのメロディの登場を心待ちにしています。
中間部で、若き日に思いを馳せ
我に返って孤独を噛みしめる。
コーヒーのシミのような輪郭のない孤独が
ずっしりと胸に沁み込んでくる。
単細胞で長調好きの私、
オケの音楽でも暗い終わり方だとがっかりしてしまうのに
なぜか好き。この救いようのないほど寂しくて暗い終わり方が。
休憩時間に調律が入りました。
やったあ、佐々木さんだ!
調律はあっという間に終わりました。
さすが、仕事が早い。
このプログラムも今日で6回目。
20曲もある大作ですが、さすがに覚えてきて
メロディの流れを辿るようになってきました。
そうすると、今度は今まで意識したことのない内声のメロディが浮かび上がってきます。
そして、同じ曲を聴いても、受ける印象がその都度微妙に違う。
118-1は、追憶、憧れ。
そして母性。
フランス語やドイツ語のように、曲にも男性名詞や女性名詞があるとしたら
この曲は間違いなく女性名詞になると思います。
118-2は星空。
だけど、116-4で感じた星空と温度が違う。
あたたかなお湯のよう。
金色の光に包まれているみたい。
そして、過去の傷口に、優しく手を当てられているようでした。
「ブラームスに会いに行く」
今回の演奏会は、いつもそんな気持ちで会場に足を運んでいます。
微妙に移り変わるブラームスの心の襞を垣間見ているようで
同時に、自分でも気づいてなかった心の内側を覗き込んでいるようで。
こんな感覚は初めてです。
自分自身を奮い立たせるような118-3。
始まりが、ラベンダーの色だと思う118-4。
両手が交差して目の前に海が広がると
自分はかつて鳥だった。
そんな気持ちになる。
この海を知っている。
この崖を知っている。
凪いだ水面(みなも)のような、最後の音色が印象的でした。
ひとつひとつの作品が、本当に美しいと感じます。
一音一音を 一曲一曲を
宝物のように大切に扱う牛田くん。
まるで100年前からこの曲を弾いていたみたい。
特に最後の一音が消えゆくまでの時間、消えてからの静寂、次の曲の始まりまでを
糸で繋ぐような瞬間がこのうえなく美しく
それぞれ違う輝きを放つ作品は、牛田くんの言葉通り夜空に散りばめた星のようだと感じます。
Op.119は、軽快なのに重厚で心地よい音色でした。
アンコールの1曲目は、ショパン マズルカOp.56-1。
音と光が溶け合って、優しく踊るような演奏は
今日のピアノとホールにピッタリでした。
2曲目は、すっかりおなじみになったノクターン17番。
特にトリルの美しさときたら、牛田くんの言葉を借りるなら
「あえて言葉を尽くす必要はないでしょう。」
カーテンコールで舞台上手から出てきたとき
両手を後ろにして頭を下げたあと
右手を胸に当て、微笑む彼の口許が「ありがとうございました」と動いているのが私の席からも見えました。
ありがとう。
ありがとう。
今日もありがとう。
こんな世界があることを、教えてくれてありがとう。
この夜私、7時台に寝てしまいました(///∇//)
そして、5時台に目を覚ましました。
ショパンコンクールの時の生活の乱れっぷりもかなりもものだったけど
今回のリサイタル期間もなかなかだわ(^^;)
ま、欲張ってたくさん行ってる自分の責任です。
この日久しぶりに朝走りに行きました。
夜中のうちに雨が降ったのか、地面が濡れてます。
いつのまにか、春が来てたみたい![]()
家の掃除もして、午前中のうちに仕事もいくつかやっつけました💪
さあ、今日はこちらです!
2026年3月7日(土)14時開演
サンシティホール 小ホール(埼玉)
あのう…
一言申し上げさせていただけるのならば
なぜ、こちらの会場のチラシは、いつもいつもスーパーのチラシみたいな感じなんでしょう。
子供の頃、裏側にお絵かきしたやつにそっくりじゃないですか。
まあ、牛田くんだけじゃないでしょうし
毎回トークコーナー設けてくださってるので文句を言うのはやめましょう。
そう、いつも牛田くんへの質問をさせてくれるこちらの演奏会。
7年前はカスみたいな質問を書いてボツになり😓
3年前は自分なりにレベルアップした質問を書いたのにボツになりました![]()
今回は、練りに練ってまいりましょう!![]()
…というわけで、こちらの記事はトーク部分のみレポしたいと思いますm(__)m
JR南越谷駅で降りると、ホームで祭囃子が聴こえてきました。
知らなかったけど、毎年阿波踊りが開催されているらしい。
着きました。駅から4分、サンシティ。
何度見ても、スーパーいなげやのロゴに見えてしまう(^^;)
あ、たびたびスーパー扱いして申し訳ない![]()
建物全体が賑わっているな、と思ったら
大ホールの方で、綾小路きみまろ爆笑ライブがあるようでした😆
パンフレットの中にありましたよ!
質問用紙と牛田くんのメッセージ。
私が練りに練って考えてきた質問は2つ。
ピアノや作品については、ピアノに詳しい方がするでしょうし
りおちゃんるかちゃんの話もきっとみんなするに違いない。
ここはひとつ、俗物代表として牛田くんに変化球をぶつけてみることにいたしましょう![]()
今回も皆さまだけに特別に教えちゃいます。誰にもナイショですよ。
①最近見た夢を教えてください
②ピアノ以外で、これがなかったら死んでしまうというものはなんですか?
なんか、今度こそは読んでもらえるという根拠のない自信がありますよっ!![]()
サンシティホール 小ホール(490席)
(画像お借りしました)
画像お借りしましたが、実際とちょっと違うような気がします。
壁のレンガはホールの後方のみ、天井は昔のお風呂みたいな黒い四角いタイルでした。
昨年部分改修したようです。
ホールは舞台から客席の後ろまで、扇形に広がっていました。
段差があるのでとても見通しがよかったです。
ピアノは今日もスタンウェイ。
本日も完売御礼の客席はぎっしりと人で埋まり
ガヤガヤと賑やかでした。
地元の会員の方が多いのでしょうか?
開演時間直前になってもあまりにも賑やかなので、ちょっと心配になるほどでした。
男性スタッフが「携帯電話の電源をお切りください」とか「演奏中の私語はご遠慮ください」と、大声を張り上げていました。
プログラム
解説は、いつもと違って遠藤れなさんという方によるものでしたが
とても詳しく書かれていて読みごたえがありました。
Op.118-6の冒頭「ソ♭ファ♭ソ♭ミ…」が、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」を想起させるという一文は目から鱗でした。
本日のナビゲーター、音楽評論家の堀内修さんが登場しました。
あれ…?
前回・前々回の方と違う。
あとで調べたら、ずっと担当されていた岡部真一郎さんは、昨年白血病で急逝されたそうです(T T)
ご冥福をお祈りします。
堀内さんのトークはこんな感じでした。
今日は超満員で、ちょっと恐縮です。
皆さん楽しみにされていると思いますが、今日は牛田さんのトークは途中ではなく一番最後になります。
なぜなら、このブラームスの作品は小品20曲でひとつの作品ともいえるからです。
小品というと、楽しい曲を連想するかもしれませんが、決してそうではありません。
ブラームスは交響曲やレクイエムなどを作った大家であったけれど、なかなかピアノ曲は作りませんでした。
この作品はブラームスの晩年と呼ばれる60歳頃(今では60歳が晩年だなんて考えられませんが)作られました。
ブラームスは社交的で、同じく作曲家のヨハン・シュトラウスと仲が良かった。
けれど2人の作品は、まったくタイプが違っていました。
ブラームスがこの作品を作った1892年頃は、ヨーロッパはとてもいい時代で、軍人ではなく芸術家がもてはやされていました。
ブラームスは健脚家で、6キロくらいのブラームスの道というのがあり、そこを歩きながら作曲しました。
この作品は、昔聴いた時と今では受ける印象が違います。
ピアニストによっても違うし、その時の自分の状態によっても受ける印象や好きだなと思う曲が変わります。
牛田さんは20代の若さでこの曲を演奏されますが、牛田さんが50歳になったときにも弾いて欲しいですね。
私はそのとき聴けないのが残念ですが…。
牛田くんの演奏は、今日ももちろん素晴らしかったです。
演奏についての感想を簡単に書くと
音色が明るく感じられ
まるで祈りのようだと感じるシーンが何度かありました。
そして、満天の星空を何度も想い描きました。
ブラームス全曲の演奏が終わり
牛田くんが舞台を去っても熱い拍手が続く中
堀内さんが登場しました。
ありがとうございます。
これ(ありがとう)は、お客様と牛田さん両方に対してです。
今回は牛田さんへの質問が多すぎて、残念ながら全部は紹介できません。
なお、「シャンプーは何を使っていますか?」という質問はカットさせていただきます。
会場が笑いに包まれました。
ハンドマイクを持って牛田くんが登場し
堀内さんの後ろを通ってピアノの前に立ちました。
この拍手を聴けばお分かりですね?
牛田くんは「そうでしょう」と言ったように聴こえましたが
牛田くんの性格からして「どうでしょう?」って言ったのだと思います。
以下、聴きこぼしてしまったり、忘れてしまったこともあるかと思いますが、
憶えている限りではこんな感じでした。
Q.この20曲ある大作を弾こうと思ったきっかけは?
A.こういう晩年の作品を二十代のうちに弾きたいと思って7、8年前からずっとあたためてきました。
ほかにもシューマンの幻想曲や暁の歌、シューベルトの最後のソナタのような曲を二十代のうちに学んでおきたいと思っていました。
Q.二十代でですか?
A.はい。お客さんと一緒に、自分自身も音楽家として成長していきたいと思いまして。
Q.ブラームスは好きですか?
A.最も好きな作曲家の一人です。ブラームスというと聖人のようなイメージを持たれてるかもしれませんが、意外と俗っぽい人だったんじゃないかと思います。口うるさく言わずにいられない、みたいな。
ブラームスのほかにはシューマンやシューベルトなどドイツロマン派が好きで、そのちょっと下…かなり下にショパンがいます(笑)
ブラームスのピアノ協奏曲も勉強しているんですが、55分という長さを取れる演奏会がなかなかなくて。
Q.ブラームスの20曲の中で好きな曲はなんですか?
A.それぞれ素晴らしい曲だけれど、Op.118-6やOp.117-3などが好きです。
Q.パリでの生活はどうですか?
A.パリでピアノの練習ができて治安がよくて…という、どこかいいアパートはないかな?と思っています。
Q.飼い猫の好きな曲はありますか?
A.ピアノを弾くと隣の部屋に行っちゃったりします(笑)
Q.猫ちゃんを喜ばせようとして弾く曲はありますか?
A.静かな曲が好きみたいです。
Q.仕事でくたびれた時、どうやって気分転換していますか?
A.プログラムと関係ない曲を時々弾いて気分転換しています。
Q.今まで演奏会で訪れた国や街で好きなのはどこですか?
A.ホールや移動の途中で緑や海などの自然が見える場所が好きです。大分のホールからは海が見えました。
Q.今後の抱負を教えてください。
A.一日でも長く、時間をかけて作品とゆっくり向き合いたいと思っています。
Q.今後のスケジュールを教えてください。
A.室内楽プロジェクトとして、リヒャルト・シュトラウスの作品番号のついた曲すべてを演奏します。
ラヴェルのコンチェルトも何度か予定しています。
近々では、大宮で『皇帝』を演奏する予定です。
以上、リトル脳みその私の記憶です。
抜けや間違いがありましたら、ご指摘くださいませm(__)m
練りに練った俗物代表芽々子の変化球、今回も却下されました![]()
トークのあとのアンコールは、ショパンのノクターン17番の1曲のみでした。
トークがあったので、時間の関係でしょうね。
たくさんお話聴けたし、素敵な演奏だったので十分満足です![]()
🎤 🎤 🎤 🎤 🎤
コンサート情報です。
2026年6月20日(土)14時開演
コンチェルト(東京交響楽団/指揮:原田慶太楼)
♪ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
ハーモニーホールふくい大ホール
こちらからは、以上です。
(やはり文字数オーバーになり、何度も削ってやっとUPできました(T T))



















































