あらためて
桑原志織さん、4位入賞おめでとうございます!
とうとう終わりましたね。ショパンコンクール。
まだ、表彰式やガラコンサートはこれからだし
私の中では3次予選結果発表と共に一度終わったような感覚ではあるものの
4年前とはまた違う、一つの嵐が過ぎ去ったような気がします。
結果発表の今日は、前から休みを申請していたので
最終日のセッションは、できれば話題のケビン・チェンから見てみようと
夕べ10時に布団に入って1時にアラームをセットしたはずなんですが
私が目覚めたのは、なぜか2時過ぎで、ちょうどジョージアのクリクリの演奏が始まる前でした(T T)。
このまましらばっくれて寝ようかとも思ったのですが
また寝過ごして桑原さんの演奏を見逃してはいけないと思い
自分に鞭打って布団から這い出しました。
以下、素人のざっくりした感想です。
ジョージアのダビット・クリクリ(フリクリとも言うらしい)の演奏を見たときは
まだ半分寝ぼけていたのでしっかり入り込めませんでしたが
舞台に登場して、拍子抜けするほどすぐに幻想ポロネーズを弾き始めたのでちょっと驚きました。
3次予選もちょこっと見ましたが
大胆でゴージャス。速いテンポと小気味よい音色。
美しいトリルと軽やかでダイナミックなワルツ
軽快にコロコロ転がるスケルツォ。
ほとんど表情を変えず、背筋を伸ばして演奏する姿が印象的でした。
プロフィール動画の中で、サングラスをしてワルシャワの街を闊歩する姿はピアニストというより異国から来たマフィア。
とても24歳とは思えない貫禄です。
上体をほとんど動かさずに弾くポロネーズは歯切れよく
スタンウェイなのに甘すぎない音色。
ピアノから離れ、マエストロと並んだ姿を見て、こんなに小柄な人だったのか!と。
励まされるコンテスタントというよりは、同僚や友人同士みたい。
コンチェルトも説得力のある演奏でした。
同じ曲を弾いてるのに、トリルの種類が牛田くんと全然違う…。
おっとイカン、またもや私は持病発症(^^;)
演奏が終わると、拍手とブラボーで会場は大いに沸きました。
ファイナルともなると、聴衆もコンテスタントをあたたかく見守っているようで
回を追うごとに、ホールの温度が高まっているように感じます。
さあ、いよいよ大トリ、桑原さんです。
あ、今日は衣装が違う!
黒字に大胆な花柄がプリントされたピッタリしたロングドレスです。
二次予選の時は、すごく緊張しているように見えたけど
今日はそこまでではなさそう。
幻想ポロネーズの第一音から、彼女の世界に引き込まれました。
さっきフリクリが弾いていたのと同じスタンウェイなのに、全く違う響き!
深く厚い音色に早くも鳥肌が…。
やっぱりこの方のピアノには、包容力がある。
幻想ポロネーズが終わり、舞台袖で志織さんの手を取って、パワーを送るような仕草をするマエストロ。
なんて素敵なんでしょう。
桑原さんのコンチェルトは、ソロとはまた違った魅力がありました。
力強く、でも憂いを含んだ音色で大海原のように歌い上げる第一楽章。
すべてを許されて 大いなる母の腕に抱かれているような第二楽章。
日常の些細な悩みなんて、もうどうでもいいやという気持ちにさせてくれる。
なんか、涙こぼれそう…。
第3楽章のイメージは春なんだけど
新しい命が生き生きと芽吹くようなそれとはちょっと違ってて
あでやかに咲き誇る色鮮やかな花。
若々しいというよりエレガント。
そう、ちょうど彼女の衣装のような。
あとで知ったのですが
彼女の胸のところに描かれていた赤いヒナゲシはポーランドの国花で自由と独立の象徴。
第一次大戦の犠牲者を悼む花。
彼女はちゃんとそれを知っていて、敬意をこめてこの衣装を選んだのですね!
ジーン…(T T)
ああ、この柔らかでおおらかな春に、ずっと身を委ねていたい。
コンクールということを忘れそう。
会場はブラボーの嵐で、拍手はいつまでも鳴りやまず
カーテンコールを促すように、リズムを刻んだ手拍子がいつまでも続きました。
コンクールを飾る素晴らしい大トリでした。
桑原さん演奏動画
さきほどケビン・チェンのアーカイブも見ました。
だけど結果を知ってしまったあとなので、ライブの時のような興奮がなく…。
しかも、家事などしながらだったので、浅い感想しか持てなかったのですが
なんというか、想像してたのよりちょっと薄味。
丁寧で、正確で、音色も美しい。やっぱり上手い。
だけど、お手本的であんまり刺さってこないというか。
二次の驚異的プログラムを爆走する超人的な演奏に度肝を抜かれ
「ビックリさせてくれる人」という位置づけが自分の中でできてしまったからなのか…。
ならば、第3楽章なら彼の本領発揮でしょうと思ったのだけど
あたりさわりがなさすぎて、もれなく牛田病を発症しました(^^;)
第3楽章は、進藤さんのぴちぴち跳ねるようなのが好きだったな。
もしもこのステージに牛田くんがいたなら…
…いや、やめよう…。
だけど、弾き終わった彼は、素朴な二十歳の青年という感じで、なんか可愛いんですよね。
そして、舞台裏のマエストロが素敵すぎる!
力強く抱き寄せるもんだから、ケビンの鼻がむぎゅっとつぶれてる(笑)
この写真、よくないですか?( ´艸`)
(息子よ…)
ナンチャッテー!(≧∇≦)
結果発表までが長かった~![]()
配信は5時頃始まったのに、発表は9時半過ぎだもん。
早起きして配信見てる私たちはまだしも、7時間遅れの現地は深夜2時過ぎ。
ショパコン、ハード過ぎない…?(;^ω^)
結果は一つ前の記事で書いた通りですが
エリック・ルー、すごいですね!
10年前に第4位入賞という実績がありながら出場する時点ですでにリスキーなのに
3次予選を日程延期するほど体調よくなかったのに
こんなリスクしかない状況で、第1位の座に輝くなんて
信じられないレジリエンス!
一番信じられなかったのはエリック・ルー本人でしょうね。
名前が読み上げられた瞬間、混乱したように頭に手をやって
溢れ出す感情を必死で抑え込んでいるような様子が印象的でした。
この人の佇まいにも音楽にも 常に静けさと品があり
いつも「寂しさ」という空気を纏ってる。
そんなピアニストだと思います。
おめでとう。
長く孤独な闘いだったでしょうね。
採点方法が違ってたら…
審査員が違ってたら…
演奏順が違ってたら…
「たら・れば」を考え始めたらキリがない。
音楽には命があるし
コンクールは生ものです。
入賞しなかった人や、最後のステージに進めなかった人が
劣っているわけじゃない。
そんなことは絶対ない。
この大会で演奏を聴かせてくれたコンテスタント全員が
それぞれに本当に素晴らしい音楽家であり、勇者です。
さて、
昨日のジャパンアーツポストより。
#ショパンコンクール 2025
— ジャパン・アーツ(Japan Arts Corporation) (@japan_arts) October 20, 2025
ワルシャワからオフショット。
パレチニ門下同士語り合う2人👬 pic.twitter.com/NHcL3Iy9zj
なんとも貴重なツーショット!
白い上下の反田さん(スウェットではない)と、黒い上下の牛田くん。
オセロのような色合いのお二人です。
反田ご夫婦、今朝のショパントークに出演してましたもんね。
牛田くんと反田さんは、共にショパン大学のパレチニ先生の門下生。
そしてこちらは、10年前の反田さんの旧Twitterのポスト。
(ジャックのパソコンで打っているため、リンクがうまく貼れませんでした
)
牛田くんはそのまま成長してるのに、反田さんの成長っぷりときたら!![]()
10年で、人ってこんなに変われるものなのね…(^^;)
当時のお二人は、モスクワ音楽院の先輩・後輩。
牛田くんは、今も「先輩」って呼んでるのかな?![]()
どんな話をしたんでしょうね。
4年前は、共にショパンコンクールに参戦した戦友でもあるし
牛田くんも嬉しかったんじゃないかな。
元気な笑顔を見ることが出来て私もとっても嬉しかったです。
今、牛田くんのこんな笑顔を見られることは
ファンにとって、ダイヤモンドくらいの価値がある宝物ですよね![]()
![]()
(教えてくださったAさん、ありがとうございました)
それでは、また。
(ジャックのPCなので、いつものヤツが出せません
)













