行ってきました。
2025年9月10日(水)19時開演
牛田智大 ショパンの国へ
京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ(京都)
が、いきなりすみません。
こちらのリサイタルについて、まともな感想が書けません。
というのも、この時私体調がよくなくて
ちゃんと演奏を聴く体勢ではまったくなかったんです![]()
ですが、せっかく行きましたので
その時の私が見たこと感じたことを、そのまま書きたいと思います。
かなりつまらないレポになると思いますが
雰囲気だけでもお届け出来たら…。
京都駅の構内に、11月3日のコンチェルトのチラシが掲示してあると、ファン友さんが教えてくれました。
ホールのある北山駅にも。
着きました。京都コンサートホール。
京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ(510席)
(画像お借りしました)
ホール全体が六角形になっている、ご覧の通りとても美しいホールです。
一歩足を踏み入れると、プラネタリウムや宇宙空間のよう。
特に、舞台近くの天井の照明がすごい。
プログラム
フレデリック・ショパン
♪マズルカ風ロンド へ長調 Op.5
♪ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調「葬送」Op.35
♪ワルツ5番 変イ長調 Op.42
♪ポロネーズ 第6番 変イ長調「英雄」Op.53
~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~
♪前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
♪幻想曲 ヘ短調 Op.49
♪ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
流れとして、ショパンが若いときの作品から、円熟期に向かっているんですね。
前半は長調多め、後半は短調多め。
この中で、今回初披露なのが、前半・後半それぞれ1曲目のマズルカ風ロンドと前奏曲。
ピアノはスタンウェイ。
開演時間になると、やけに長い歌謡曲のイントロ風なメロディが流れました。
舞台上のピアノが、ほんの数秒間 照明と同じラグビー型のスポットライトを浴びて浮かび上がり
舞台全体が明るくなると、ワッフルのような格子の扉から牛田くんが登場しました。
黒蝶ネクタイのタキシードです。
ざっと憶えている印象だけを書きます。
一度だけ予習で聴いたマズルカ風ロンドは、レトロな音色でした。
マズルカの舞踏的要素が濃く
ショパン特有の翳りが定着する前の新鮮さがありました。
けれど、疲れと頭痛で体調がよくなかった私は、まったく聴く体勢ができておらず
いつものような色やイメージが浮かびませんでした。
演奏が終わると拍手が起きましたが、牛田くんは座ったまま片手に胸をあて、次の曲の構えに入りました。
ピアノ・ソナタ第2番。
久しぶりの「葬送」です。
ん…?なんか前より華やかな印象。
音や色彩が増えたような気がします。
黒やグレーの無彩色に、血のようなワインレッドの差し色を加えたような。
今までも牛田くんのリサイタルで何度も聴いて、よく知っている曲のはずなのに
どこか今までと違う曲のように感じました。
私はこの曲の第3、第4楽章が特に好きです。
第3楽章では、長調に転調すると
いきなり頭上の雲から光が射してきたようでした。
「angel ladder(エンジェルラダー)」
「天使のはしご」という意味だと、この名前を自分のお店につけた友人が教えてくれました。
柔らかな音色は、煙をくゆらせるように
ふわりと舞台の上を漂いました。
第4楽章の不気味なモヤモヤは
子供の頃家で飼っていた一匹の蚕を思い出しました。
口から細い糸を出し、霧で自分の周りを包囲するように
白い繭を作り出すあの感じ。
演奏が終わると、「拍手してもいいのかな…?」と戸惑いの空気が一瞬会場を包みましたが
牛田くんが弾く体勢に入ったので、聴衆も聴く体勢に入り
結局牛田くんは、第一部も第二部も立ち上がることなく最後まで弾き切りました。
さっきから、ほんの微かな違和感を感じます。
音の飛び方…?
調律…?
それとも自分が疲れてるから…?
ワルツ5番。
世間がコロナ禍の重苦しい空気に包まれていた頃
明るく天真爛漫なこの曲に、いつも希望をもらっていました。
でも、あらためて聴くと、両手がかなり複雑な構成です。
聴きながらふと、ショパンコンクールの予選会場のキャパはどのくらいだろう?と気になりました。
多分、そんなに大きくないですよね。
(あとで調べたら378席だそう)
つい3日前まで、2000席近い大ホールでコンチェルトのツアーをしていた牛田くん。
今度は小さめのホールでソロの音色を響かせるのって、切り替えがものすごく大変なのでは。
でも、今回と2日後の第一生命ホールで、小さめサイズのリサイタルが行えてよかったです。
まだ、ワルシャワフィルとのツアーの疲れも取れきっていないはずなのに
初出しを含むソロ・リサイタル。
本当に頭が下がります。
演奏が終わると、紺色のタオルで手のひらを拭いて
椅子をほんの少し後ろにずらしました。
英雄ポロネーズに入る前、長い集中の時間がありました。
大好きなこの曲を、また聴ける日が来るなんて思っていませんでした。
プログラムの中に英雄ポロネーズがあるのを知った時、本当に本当に嬉しかった。
だけど、この時の私はどんどん頭痛が酷くなり
耳には届いているのに心まで浸透してこない状態でした。
もったいなさ過ぎる…(T^T)゚。
この曲があまりにも好きなので、生演奏で聴くごとに千円貯金していたことを思い出しました(〃∇〃)
よし、帰ったら千円貯金しよう(*^.^*)
演奏後、挨拶して袖に向かう牛田くんの表情を見て
やはりちょっと疲れてるかな?という印象を受けました。
いや、ちょっとどころじゃないでしょう。こんなハードスケジュール、疲れない方が不思議です(T-T)
休憩時間にトイレに行きましたが
トイレが1箇所しかなく、みんな一斉にトイレに向かって移動したので
ヌーの大群の中の一頭になったような気分でした。
トイレに並んでいる間、調律の音が聴こえてきました。
後半は、音色がさっきよりクリアになったような気がしました。
けれど、疲れと頭痛で不覚にも何度も意識が遠のいてしまった私は
残念ながら前奏曲と幻想曲がほとんど印象に残っていません![]()
最後のピアノ・ソナタ第3番を聴いて
自分がこの曲を知っているのか知らないのか よく分からなくなりました。
ピアノを弾かない私は、牛田くんの演奏で曲を知ることが多いのですが
楽章の最初のフレーズは耳覚えがあるのに、そのうち知らない曲のような気がするんです。
あれ?牛田くんこの曲初披露…?
いやいや、そんなはずない。
よくよく考えたら、この曲を演奏した昨年3月のリサイタルツアー期間の途中で実家が火事になり
曲が馴染む前にリサイタルに行けなくなってしまったのだと気付きました。
私の意識が何度も遠のいているうちに
牛田くんはいつの間にか生き生きと生気が漲って
迫力とキレがある素晴らしい演奏でフィニッシュを迎えました。
ブラボーの声があがり
スタオベする人の姿もありました。
アンコールは、ノクターン17番でした。
ホールを出ると、いつの間にか雨が降ってました。
京都でコンサートがある時は
なぜか雨のイメージが強いです。
そういえば、何年か前の夜のリサイタルのあと ものすごい雨に降られ
ビショビショになってホテルに着いたら、牛田くんのインスタライブが始まってたことがあったなあ。
















