暑中お見舞い申し上げます。
10年に一度の猛暑だという今年の夏
皆さま、いかがお過ごしですか?
備忘録もかねて個人的な記事になります。
ご興味のある方、お付き合いください。
先週私のところにも、とうとうこの方がお越し下さいました。
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北里柴三郎さん!
きゃ~!いらっしゃいませ~!
思ってたよりもお早いお越しで(〃∇〃)
すごいよすごいよ、新しいお札。
裏面にはザッパーン!と葛飾北斎。
「1000」の文字が大きくて、まだ見慣れてないからちょっと子供銀行みたい(*^.^*)
「あっ!ホーンテッドマンションみたい!」と従姉妹が発見したホログラム。
ほんとだ。角度を変えると顔の向きが変わる。
すごいわ~!現代日本の印刷技術。
そしたら、昨日…
津田梅子さんも!
スーパーのセルフレジのおつりとして登場しました。
なんか、お得感!(≧▽≦)
裏面は藤の花。
この、うるさすぎないシンプルで奥ゆかしい感じ、ステキ!
ホログラムには、虹色の手まりが浮かび上がります。
すごいわ~!なんというデザイン性の高さ![]()
ビューティフォー・ジャパン!
渋沢栄一さんのお越しも、お待ちしておりまーす(///∇//)![]()
さて、
私は相変わらず、毎週帰省しています。
Tさんの協力のもと、
家の中や収納スペース、物置や家の周りもかなり片付き
不要なゴミの処理も進み
障子や襖もはずし
クリーンセンターではもはや顔パスに(^^;)
梅雨の最中は、なるべく天気のいい日を選んで行きました。
でも、天気のいい日は暑い![]()
![]()
電気が通らないので、エアコンも扇風機も使えません。
従姉妹が水筒に氷を入れて持たせてくれて
お向かいのおばちゃんが首を冷やすリングを私とTさんのために買ってくれました(T-T)
炎天下、お墓の掃除に行って草むしりした時や
外の水道で洗い物を続けたあとなどは
時々立ちくらみを起こします😵
雨が降ったら涼しいけれど、外の水道しか使えないのでびしょ濡れになります。
先日は、夕方からスコールのような土砂降りになり
トイレを借りにお向かいに行くのさえ出来ないほどで
雨が小降りになるまで待ちましたが、かなり自分との闘いでした![]()
まだまだ整理しなければいけないものがたくさんありますが
その一つがが写真類。
1ヶ所に集めたら、山ほどありました![]()
懐かしい写真、見たことのない写真、成人式や結婚式のアルバム。
見始めるとキリがないので、なるべくのめりこまないように気を付けながら、いらないものを処分しましたが
ここにも煤(すす)が着いていて、落とそうとすると逆にアルバムの白い紙が汚れたりして途中でイヤになりました![]()
写真屋さんで受け取る写真入れが、時代を感じて面白かったですよ。
南野陽子
観月ありさ
西田ひかる
岡田奈々
みんな若ーい!(≧▽≦)
そんなある日、実家のポストに某不動産からお手紙が入っているのを見つけました。
我が家だけに宛てたものではなく、手書きものをコピーしたものなのですが
「中古住宅を売却の予定はありませんか?」
という主旨のもの。
そっか…。
裏口から見ると、無残な火災の爪跡が残っているのですが
表からだと、注意しないとよく分からないくらい綺麗な状態なので
普通に人が住んでいると思われたようです。
今まで
「早く解体して更地にしないと、事故物件の建物をいつまでも残しておくのは近所迷惑」
そんな思いでせっせと片付けに励んでいましたが
リフォームしてどなかたに住んでもらうという選択肢はないだろうか…。
部分的に焼けていて、煤だらけの家は別として
父が庭師の資格まで取って木々の剪定をし
母が毎日水をやり、草花を愛でていた庭を潰すことを考えると
私の胸も潰れそうに、なんとも悲しくなるんです。
面会のたびに、庭の花を摘んで持っていくと、母はとても喜んでくれます。
紫陽花
房すぐり
イチジクの実も、少しずつ大きくなってます。
もしも
建物をすっかり綺麗にして
水道や電気も修繕して
誰かがここに住んでくれたなら
お墓参りなどで母を施設から連れ出したときに
外側からでも母がこの庭を眺めることが出来る…。
火災があった場所とはいえ
今はSNS等で世界発信できる時代。
世界中のどこかには
そういうことをまったく気にしない人もいるかもしれないし
日本の田舎が好きな人がいるかもしれない。
この庭を気に入って、草花を愛でてくれる人がいるかもしれない。
ふと、そんなことを思いついてTさんに話してみたところ
Tさんも大賛成![]()
すっかりワクワクしてしまい
不動産に見積りに来てもらいました。
その結果
私もTさんも都合のいい妄想を繰り広げていただけで
現実は非常に厳しいということが分かりました
チーン
そうだよね。そうだよね。
私にとって愛着ある実家でも
他人からしたら「事故物件」。
いい加減、へんな執着や感傷や感情移入は捨てなくちゃね…![]()
今も煤で汚れた何かを拭くたびに
雑巾に黒い煤が着くのと引き換えに元々の綺麗な色が顔を出すたびに
「ごめんね、ごめんね。熱かったよね。怖かったよね。」
と、家のあちこちの1つ1つが可哀想で仕方なくなるんです。
ドライにならなければいけない場面で情に引きずられてしまう…。
これは昔から私の悪い癖で、病院で働いていた時に注意を受けたことがありました。
だけど一つだけ嬉しかったのは
見積もりのためにあちこち写真を撮って帰る間際
不動産屋さんが連れてきた若い業者さんが
「たくさんいろんな物件を見てきましたが、こんなに丁寧に大切に片づけられている家は初めてです」
と、真顔で言ってくれたこと。
ジ~ン
よし、わかった。
そうとなったら、次のステップに進まなくては。
姉の四十九日の法要をしてもらった時、お寺さんに以前教えてもらったとおり
まずは仏壇を引き取ってくれる仏具店を探して
魂抜きの法要を行うことに。
この家で行う最後の法要。
せっかくなので、父の三回忌と姉の新盆の法要も一緒にしていただくことにしました。
四十九日の時、方丈様が母のことをとても心配して下さっていたので
施設の外出許可をもらって母も参加することに。
きっと、いい気分転換になるでしょう。
妹にも声をかけましたが、体調不良とのことで今回も不参加。
方丈様に当日必要なものを教えていただいて
最後のお客様を迎えるべく
ご先祖様や祖父母、父、姉を送り出すべく
Tさんと二人、前日から掃除と会場作りに精を出しました。
既に土足で出入りしている実家。
「お墓の前で納骨の法要をしていただいたときのように、立ったままの法要になると思います」
と方丈さまに伝えると
「出来れば椅子を用意しておいて下さい」
とのこと。
随分前に煤で真っ黒になった仏壇を綺麗に拭いたつもりでしたが
あらためてもう一度拭くと
まだまだ汚れていたことが分かりました。
仏壇が置かれた祖母の部屋には大きなホットカーペットと絨毯が敷いてあり
その上を土足で消防士さんや私達が歩き回っているのでとても汚れた状態です![]()
この際絨毯を取ることにしたのですが
絨毯の下にホットカーペット
その下に絨毯
その下にござ
どれもそれぞれ長い画鋲で留められています。
なんなんでしょうか?この家は…(-_-;)やりすぎ
ちょっとキノコ狩りみたいで面白いね、と言いながら
たくさんの画鋲をはずして、十二単並みのござやカーペットをすべて取り払ったら
登場した畳の真ん中に、四角い掘りごたつの小さな畳がありました。
おばあちゃんのおこただ!
急にきれいな畳になったので、靴のまま踏むのにいちいち罪悪感を感じるようになってしまいました![]()
それからただ黙々と
玄関のドアや下駄箱
窓ガラスや床を拭きました。
襖も障子も取っ払っちゃって
壁も天井も煤だらけだけど
せめて心のこもったおもてなしをしたい。
少しでも 母に心地よく過ごして欲しい。
無心になって拭いていたら
突然ゾーンに入ったような不思議な感覚になりました。
そのときハッキリと、自分がなぜこうしているのか どうしたいのか
分かった気がしました。
いずれ壊してしまう家だけど
出来る限り綺麗にしてあげたい。
最後まで大切に見届けてあげたい。
それが私の役目。
私が小学生だった頃、建て直したこの家。
父はそれはそれは楽しみにしていて
建て替えの間 間借りしていた家から自転車でここまで来て
土台を組む様子 塀が出来る様子
たくさん写真を撮っていました。
完成した年の夏休み
家の前で撮った家族写真が住宅メーカーの新聞広告に載りました。
紙面の四分の一を占める大きさで
「みんな、いい顔」というキャッチフレーズだったと思います。
夏休み明け、クラスメートにからかわれて恥ずかしかったけど
家を訪れる人達が「素敵なお家ね」って褒めてくれるのが嬉しかった。
ピアノの部屋の音符の模様のカーテンとか
陽当たりのいいおばあちゃんの部屋の縁側とか
父の書斎の大きな木の机とか
この家には、家族の、特に両親の夢が詰まっていました。
もうあれから何十年も建って
何度か増築や改装を繰り返し
そして、この春残念ながら住めなくなってしまったこの家。
効率とかお金に換算したら
無駄だったり意味のないことなのかもしれない。
でも、私にはやっぱり譲れないことなんです。
私にできる範囲で奇麗にしてから葬ってあげることが。
「心をこめる」ということが。
Tさんが帰った後
土で赤く汚れた玄関の石のタイルを拭きました。
昔は大きなモップで拭いていたけれど
モップは火事でなくなってしまいました。
玄関をモップで拭くのは、月交替で私達姉妹の仕事でした。
ゴロゴロと荷物を引きずって
従姉の家に向かう途中の家の
薔薇の花が今日もきれいでした。
年下の従姉が、法事用に
こんなにたくさんの花を職場から持ってきてくれました。
うわあ~!![]()
![]()
信州の夜は湿度が低く心地よく
疲れのせいか、ビールを飲んだせいか
この夜私は8時間半も眠りました(^^;)
Tさんはいつも、朝8時に従姉の家まで軽トラで迎えに来てくれます。
でも、法要当日は普通の軽で来ました。
母をお迎えに行くから。
法要は12時からなのに
私たちはソワソワと落ち着かず
もう一度あちこちを磨いたり
仏壇にお供えを飾ったり。
前日、仏壇の掃除をしていたら、法事用のお膳セットが出てきたので早速使いました。
この日のために、Tさんが煮物を作ってきてくれました。
ご飯もお吸い物も家から持ってきてくれました。
お漬物は、お向かいのおばさんが作ってくれた奈良漬けです。
父の四十九日の時、全部スーパーの総菜コーナーで調達したのが心残りだったので嬉しかったです。
お花を入れた花瓶は、畳の上に置くとグラグラしちゃうので、いろいろ考えた末、お皿に乗せました(^^;)
玄関には、庭の紫陽花を。
仏壇の横のちゃぶ台に、先日祖母の部屋の天袋から出てきた祖父の写真と
父の写真、姉の小学校の入学式の写真を並べました。
姉の最近の写真が見つからず、一番可愛かった頃の姉の姿をを母に覚えててほしかったんです。
母の手作りの赤いツーピースと フエルトのベレー帽をかぶって
ランドセルをしょった小さな姉が、甘えるように後ろの母と両手をつないでいます。
(祖母の写真を忘れていたことにあとになって気づきました
)
父の好きだったどら焼き
姉の好きだったボンタン飴
お花の形の干菓子
これでいいのかな。
相変わらず手探りで分からないことだらけ。
あとになって「きゅうりの馬とナスの牛を作ればよかった」と反省しました。
母を迎えに行き、家に連れてくると
いとおしそうに庭の草花を眺め
奇麗になった玄関や、下駄箱の上の紫陽花の花にいちいち声をあげて喜んでくれて
準備の整った仏壇の部屋の変わりように感激のあまり涙ぐんでました。
冷たいお茶をコンビニで買ってきて
方丈様と母におしぼりを用意しました。
到着した方丈様は、家に土足のまま上がることを最初ためらわれ
仏壇のある畳の部屋に入る時もとてもためらわれていました。
座布団の代わりに
仏壇の前には方丈様用のピアノの椅子
母は昔ダイニングで使ってた椅子
Tさんは物置から出てきた小さな折りたたみ椅子
私のはお風呂用の椅子
きっとこんなの前代未聞です(^^;)
背もたれのないピアノの椅子に腰かけると
方丈様は黙ってお膳の器を台からおろし
台をひっくり返して朱色の面を出すと
そこにお膳を戻してご飯の上にお箸を立てました。
ぎゃっ!私、台を反対にしてたんですね(/ω\)
夏用の生地とはいえ
重ねの着物の方丈様に申し訳なくて
後ろからうちわで風を送りました。
最初に姉の新盆の法要
続いて父の三回忌の法要
最後に仏壇の魂抜き。
パチンパチンと指を鳴らすのは
くり位牌に魂を移すときにもやっていたので
この音を合図に魂は移動するのでしょうか?
法要が終わると
しばらく雑談をしました。
私は、この若い方丈様のお話を聞く時間がとても好きです。
そして、私たちの話にも とても興味深そうに耳を傾けてくださいます。
方丈様を見送ったあと
3人でお墓参りに行きました。
施設から、買ったものなら食べてもいいと許可をいただいたので
コンビニに行ったら、母はとても嬉しそうに目を輝かせていました。
アイスクリーム、杏仁豆腐、そばめしのおのぎり…。
施設には売店なんてないもんね。
家に戻って、お昼を食べながら
母は何度も「幸せ」と繰り返しました。
よかった…。
Tさんが、ニコニコしながら
「おかあさん、おかあさん」と母に話しかけてくれます。
3時くらいまでという約束だったので
名残惜しそうな母を施設に送っていきました。
家を出るとき 母は
「バイバイ、またね。」
と、玄関の紫陽花を撫でました。
施設の敷地に、こんな素敵な百合の花が咲いていました。
お隣の部屋の人とお友達になったというので
荷物を運びがてら挨拶に行ったら
とても感じのいい上品な方でした。
足りないことだらけだったけど
無事に法事が終わってホッとしました。
これでまた一区切り。
次の日、庭の無花果(イチジク)の木を見たら、なんと!
鳥が実をついばんだ跡が!
え?もう熟してたの?
よく見てみたら大きな実があります。触ると柔らかい。
ああ、残念!昨日母に食べさせてあげたかった。
仏壇に供えてあげたかった。
![]()
大きなのを2つ取って、お向かいさんに持っていきました。
Tさんは昔から無花果があんまり好きじゃないんだって。
私も大きなのを1つもいで、外の水道で洗って
庭の石に座ってかぶりつきました。
美味しい!(≧∇≦)
子供の頃、よく無花果の木によじ登って、熟れた果実を食べました。
子供に戻ったような気持になって今年初めての無花果をむさぼっていたら
仏壇を引き取りに、仏具屋さんが到着しました。
食べかけの無花果を慌てて口の中に押し込んで
ゴリラのようにモグモグしながら対応する羽目に…🦍![]()
駅に向かって歩いていたら、蓮の花が咲いていました。
こんなに近くで見たの初めてかも。
東京の家に戻ると、3週間前にもらったマンションの敷地の紫陽花が、まだこんなに元気に出迎えてくれました。
もらった時(↓)よりも色が濃くなった気がします。
「ただいま~」と、紫陽花の頭をぽんぽんしながら
私はやっぱり母の娘なんだな、と思いました。

































