行ってきました。

 

 

 

やっと 

 

とうとう

 

行ってくることが出来ました。

 

 

(T^T)゚。

 

 

 

 

 

 

2024年5月3日(金・祝)16時開演

軽井沢大賀ホール2024春の音楽祭

東京フィルハーモニー交響楽団

(指揮:阪哲朗)

軽井沢大賀ホール(長野)

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、前回・前々回の記事に、温かなコメントを下さった方々

 

心のこもったメッセージを下さった方々

 

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

こうして再び牛田くんのコンサートレポが書けることを

 

とても嬉しく思います。

 

 

でも、内容はあまり期待しないで下さいませ(^^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月後半に職場復帰を果たした私。

 

 

前半お休みをいただいていた分、後半シフトが詰まっていて

 

特に最後の週は、かなりキツかったです。

 

 

仕事中にも、実家関係のいろんなところから電話が入り

 

休憩時間のほとんどは、折り返しの電話対応で終わってしまいました。

 

 

家に帰ってポストの扉を開けると

 

少女漫画の下駄箱のラブレターみたいに

 

手続き関係の書類や転送されてきた請求書がドッサリ汗

 

 

 

 

そんな私の大変そうな姿を見て

 

娘が夕食作りをを担当してくれるようになりました。

 

 

まだ慣れないながら、包丁片手にレシピを検索して

 

一生懸命作ってくれる我が子の手料理。

 

 

帰ると既にあたたかな食卓の準備が出来ている嬉しさと幸福感笑い泣きキラキラ

 

 

 

 

 

 

…とか書いてみたい 真顔汗

 

 

 

 

 

お風呂掃除と洗濯物を取り込んで畳んでくれるようになったのと

 

米を洗ってご飯を炊いてくれるようにはなりましたけど

 

 

それ以外は、なーんにもやってくれません👎ぶーぶー

 

 

もう二十歳を過ぎたというのに、この女子力の低さ。

 

まったく、親の顔が見てみたいわ…ムキーむかっ

 

 

 

 

 

 

あ、すみません。冒頭から愚痴ってしまいましたあせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回の会場、大賀ホール。

 

ここで牛田くんのピアノを聴くのがずーっと私の夢でした。

 

 

 

 

10年前、CD『トロイメライ』の収録を行ったのもこのホール。

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2013年11月には、リサイタルも行っています。

 

 

 

 

 

 

そして、当時14歳の牛田くんが表紙を飾った『月刊ショパン』2014年7月号。

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この巻頭特集で紹介されていたのがここ軽井沢大賀ホール。

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(当時、この写真の彼を演歌歌手に見立てたりして、ファン友さん達といじり倒してしまったけしからん記憶が…🙇‍♀️あせる

 

 

 

 

 

 

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1970年に、ミケランジェリが日本に持参した伝説のスタンウェイがあるいという大賀ホール。

 

 

 

 

ドラマ『カルテット』の最終回でも舞台になった場所。

 

 

 

このホールに牛田くんが来てくれる日を、首を長くして待ち焦がれてました。

 

 

 

けれど、母の施設入居や姉の四十九日の法要、諸々の手続き等に忙殺される日々。

 

 

頭の切り替えがなかなか出来ません汗

 

 

 

行き方を調べる余裕もなく、「新幹線の切符取らなきゃ!」と気付いたときには

 

既に指定席は完売でしたえーん

 

 

そりゃそうだよね。巷はゴールデンウィークだった。

 

 

 

そこで、新幹線あさま号の自由席で行くことにしたのですが

 

早めに行って観光地を散策する気にもなれず

 

当日は朝から母の入居が決まった施設の契約書類を作成したり、パジャマやタオルにマジックで名前を書き込んだりしてました。

 

 

 

 

開演前に、ちょっとホールの隣の湖周辺をお散歩したいな、と思って、気持ち早めに家を出ましたが

 

早めに出て大正解!カモシカがぶつかったとかで、新幹線遅延してるガーン

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ダイヤが乱れて、ホームもかなり混乱してました。

 

電車にぶつかったのは気の毒としか言いようがないけど

 

カモシカ一頭で、これだけ大勢の人間の足が乱れるって、すごいな…(^^;)

 

 

 

 

 

軽井沢まで立ちっぱなし覚悟していましたが、運良く座ることが出来ました。

 

新幹線は30分ほど遅延していたので、予定より2、3本早い新幹線に乗りました。

 

結果として、自由席にしてよかったです(^^)

 

 

 

 

 

 

実は、軽井沢に行ったことがほとんどありません。

 

 

思い出せるのは、大学の時ホテルのレストランのバイトに1日だけ派遣されて行ったこと。

 

履き慣れないパンプスで一日立ちっぱなしだったため、終わった頃にはクタクタで

 

満員の新幹線の自由席でグッタリしながら友人と「疲れたね」とボヤいていたら

 

座っていたサラリーマン風男性に、席を譲ってもらってしまいましたあせる

 

 

 

というわけで、私、長野県出身でありながら軽井沢についてほとんど知りません。

 

同じ県内なのに、実家のある場所から2時間以上かかります。

 

 

新幹線に乗ってから気付いたけど、大宮(埼玉)から50分、高崎(群馬)からなんて15分で行けちゃうのね!

 

長野と言うよりほぼ群馬じゃん!びっくり

 

 

 

 

 

 

着きましたよ、観光地・軽井沢。

 

ホームに降り立った瞬間、体感温度が5℃くらい下がったような気がしました。

 

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駅のすぐ隣に大きなアウトレットがあります。

 

 

 

 

駅からの眺め。

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山、緑、澄んだ空気と青い空。

 

 

 

 

 

大賀ホールは北口から徒歩7分。

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野性の勘に頼っていけば行けそうな気がしたので、地図を見ないで歩いてみました。

 

 

 

 

 

 

見つけると、どうしても写真を撮ってしまうマンホール(^^;)

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白樺と山のデザインです。

 

 

 

 

 

 

ほら、迷わずに着きましたよ。

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まだ葉桜が咲いてます。

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湖越しに見えました!ずっと来たかった大賀ホール。

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感激~!(T-T)

 

 

 

早めに着いたので、湖の周りをぐるりと散策しました。

 

 

 

なんて気持ちのいい場所!

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お隣の矢ヶ崎公園。ピンク色のは桜かな?

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八重桜だ。満開です。

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淡いピンクの八重桜も満開。

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なんてかっこいいんだ!笑い泣き

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桜と木々と大賀ホール

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湖面に映る空と大賀ホール

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14歳の牛田くんの「月刊ショパン」の表紙は、このへんかな?

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来たよ!来れたよ!やっと来ることが出来た。

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10年越しでこの場所へ。

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ジ~ン…。

 

(T^T)゚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ時間があったので、公園のベンチで過ごしました。

 

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たくさんの家族連れが、遊具やボールで遊んでいます。

 

 

 

読書をして、それから病院の母のスマホに電話をしました。

 

 

最近毎日電話で声を聴いています。

 

 

 

おかあさん。

 

今私、どこにいると思う?

 

軽井沢だよ。

 

山が見えるよ。

 

空気がおいしいよ。

 

まだ八重桜が咲いてるよ。

 

 

 

 

母は言います。

 

 

こっちもいい天気。

 

今日もツバメが飛んでるよ。

 

巣も見えるよ。

 

お母さんツバメがヒナたちに餌をあげている間

 

お父さんツバメが下からちゃん巣を支えてるよ。

 

 

 

 

 

もしもあんなことがなかったら

 

きっと毎日こんな風に

 

母と穏やかな会話をすることもなかったんだろうな。

 

 

 

 

おかあさん。

 

もうそれ以上「ありがとう」って繰り返さなくていいよ。

 

「ごめんね」なんて言わなくていいよ。

 

 

私、嬉しいんだよ。

 

お母さんとこんな会話が出来ることが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開場時間になったので、ホールに向かいました。

 

 

公園から見える大賀ホール。

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どこから見ても全部かっこいい。

 

 

 

 

 

 

 

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会場で、久しぶりにファン友さん達にお会いできて嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

軽井沢大賀ホール(784席)

 

 

 

 

 

(画像お借りしました)

 

 

 

 

 

 

大賀ホールの特徴は、なんと言ってもペンタゴン(正五角形)。

 

 

八ヶ岳音楽堂に一見似てますが、あっちはやや縦長の六角形。

 

 

A席部分は平面で、それ以外は高くなってます。

 

2階のステージの背後に合唱席や立見席もある珍しい造り。

 


 

明るい木の壁、黒い座面の椅子。

 

白い天井からは、照明と共に、巨大なビニール傘のようなものがぶら下がっていました。

 

五角形の中心部分はガラス張りで、対角線上に白い線が走り、星の形をしていました。

 

 

 

 

 

 

プログラム

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ずっしりと24ページありました。

 

 

 

 

 

 

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ねえ、左側のこの写真

 

 

 

 

 

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さっき私が撮ったのと似てません?(///∇//)

 

 

 

 

 

 

ページをめくると…

 

 

 

 

 

世良公則が迸(ほとばし)っていた!

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意外!クラシックだけじゃないのね!

 

 

 

 

 

 

牛田くんのページはこちら。

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次のページも。

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あ、写真がアップデートされてるわ!(〃∇〃)

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♪モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲

 

♪モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466

 

~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~

 

♪ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73

 

 

 

 

 

 

1階平面部分の四分の一くらいしかないステージはかなり狭く

 

いつもなら半円を描いて配置されるヴァイオリンの椅子は直線上に並び

 

向かって左側にコントラバスが置かれていました。

 

 

あれ?ピアノは…?

 

 

 

 

 

 

開演時間を知らせる鐘の音と共に小鳥のさえずりが流れ

 

ホールの中に爽やかな風が吹いたようでした。

 

 

 

両サイドの袖というよりは、後ろの壁の扉から、オケの人達が登場しました。

 

 

 

登場した阪マエストロ。

 

 

スーツにストライプのネクタイをしてました(多分)

 

 

明るく始まったフィガロの結婚。

 

阪マエストロの指揮を見るのは初めての気がしますが

 

柔軟に曲がる膝が印象的でした。

 

すごいわ。お膝のプロテオグリカンやコラーゲンが豊潤なのね!

 

…と、ババくさいことで感心している間に序曲が終わってました(^^;)

 

 

 

 

 

 

さて、この狭い舞台の中央に、どこからどうやってピアノを持ってくるの?

 

と不思議に思っていたら、ヴァイオリンの人達が全員はけて、ワラワラと登場したスタッフが椅子の位置を動かしました。

 

私の場所から死角だっただけで、左側の壁際にピアノが控えていたようです。

 

 

それにしても、この狭いスペースを移動するのは大変。

 

移動スペースを作るために、スタッフが指揮台を縦にしました。

 

 

こんなにドキドキしながらピアノが運ばれるのを見るのは初めて。

 

ちょっとでもずれて舞台から脚が落ちてしまったら、田んぼの溝に脱輪した軽自動車より大変そう汗

 

見ているこちらも、思わず肩に力が入ります。

 

 

あれ?椅子は?どこから来るの?

 

まさか、さっきまでコンマスが座ってた背もたれのあるピアノ椅子をそのまま使用…?

 

 

当然そんなはずはなく、男性スタッフが、逆さにした椅子をひょいと肩にかついで運んできました。

 

 

よかった~(^▽^;) ホッ

(いらん心配)

 

 

そして縦にしていた指揮台を再び元に戻します。

 

コンマス用のピアノ椅子と並ぶと、牛田くんのピアノ椅子がものすごく低いのが分かりました。

 

 

 

ピアノはスタンウェイ。

 

ミケランジェロのピアノかな…?

 

(と思ったけど、昨年導入された新しいスタンウェイだったようです)

 

 

 

 

 

オケに埋もれるようにして登場した牛田くん。

 

手には白っぽいタオル。

 

 

今回も黒いタートルとジャケットの黒牛田スタイルだったのですが

 

あれ…?ジャケットが変わってる?

 

私の所からは遠くてよく見えませんでしたが、とても柔らかい生地のよう。

 

もしかしてベルベットっぽい生地…?

 

 

 

挨拶をして、ピアノの前に座りました。

 

 

 

よかった。元気そう照れ

 

去年の今頃はコロナに罹って、横山幸雄さんにモーツァルト協奏曲24番を弾いてもらったんだものね。

 

 

 

 

 

 

私の席からは、舞台が遠かったのと

 

位置的に牛田くんの背中しか見えませんでした。

 

 

でも、ここに来れただけで十分です。

 

そして、今日は『トロイメライ』のDVDで見たホールのイメージのように

 

ひっそりと夜空に紛れるようにして聴きたかった。

 

 

 

 

 

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番

 

 

 

暗い夜の森を駆け抜ける風のようなオーケストラの音色。

 

やがて、静かに息を吸いながら両手を持ち上げるソリスト。

 

 

 

聴こえてきた第一音は

 

寂しさのしずく。

 

 

寂しくて 心細くて

 

何も見えない暗闇に一人ぼっちで放り出されたような絶望感。

 

 

ああ、私はこの感覚を知っている…。

 

不意打ちを食らったように、胸がキリキリドキドキしました。

 

 

 

黒々とした針葉樹の葉が繁る夜の森。

 

 

ショパンやブラームスには時々海を感じるし

 

ラフマニノフには宇宙を感じるのに

 

なぜ、モーツァルトは森のイメージなんだろう。

 

 

時折現れる長調は、朝の森で囁き合う小鳥やうさぎ。

 

 

ぎっしりとひしめき合うように並ぶオーケストラから聴こえてくる音楽は

 

まるで一つの大きな楽器みたい。

 

 

 

第一楽章のカデンツァは

 

地獄的で 時折天国的で

 

閻魔様の背後で赤く燃える炎に焼かれる人や

 

針の山で血を流す人の

 

阿鼻叫喚を見ているような気持ちになりました。

 

ああ、自分はどっちに行くのだろう。

 

舌を抜かれるのだろうか。

 

それとも、天国行きのパスポートをもらえるのだろうか。

 

 

これは多分、

 

最近私の身に起きた出来事から来る連想だと思います。

 

 

 

天国的な部分も

 

空から光が射す「救済」のような種類とは違い

 

自分の心の中で穏やかに結論を見つけて着地する。

 

そんな印象でした。

 

 

 

 

 

 

今までYoutubeなどで聴いてきた第二楽章は

 

ひっそりと湖畔で咲く白い百合の花のように可憐なイメージだったけど

 

ピアノの音色はくっきりと輪郭を持っていました。

 

 

オケの音色はさらに重厚で

 

視覚的にぎっしりしたイメージがあるせいか

 

ナッツやドライフルーツ

 

様々な個性を持った者達が

 

一つに集まって食べ応えのあるお菓子になったフロランタン。

 

 

それとも、

 

ナスやパプリカやズッキーニが

 

鍋の中で加熱されて溶けて変化して

 

旨みを増して調和するラタトゥイユ。

 

 

 

今までよりも、ゆったりと動きやすそうな柔らかな生地のジャケットに身を包んで演奏する牛田くんの背中。

 

 

ピアノの音色は艶やかで まろやかで

 

けれども確固たる芯を持ち

 

孤独を覚悟で自分の進む道を強く心に決めたような潔さ。


白い紙の上を、墨汁をしたたらせながら走る筆が描く「書」のようで

 

よく目を凝らして見ると、漆黒の墨に様々な色彩が反射する。

 

 

今まで思い描いていた第二楽章のイメージと違う

 

音色の「濃さ」に圧倒されました。

 

 

 

 

 

 

今回も、間髪入れず第3楽章に移行しました。

 

 

哲学的で 情熱的で

 

成熟したカデンツァ。

 

 

崇高で 気品があって

 

さらにひとつ上の次元の扉を開いたような…。

 

 

牛田くんはまた一つ上のステージに上がっていた。

 

自身の音楽の表面を磨き上げるだけでなく

 

内面をさらに深く掘り下げている。

 

(あ、偉そうでスミマセン(^^;))

 

 

ああ、本当に立派なピアニスト!

 

 

 

オケの音色が加わると

 

最後に一気に春が来ました。

 

 

 

熱く情熱的なフィニッシュ!

 

 

 

 

立ち上がって、マエストロとお辞儀をするように握手。

 

コンマスとも握手をして、一瞬胸の前で両手を合わせました。

 

 

 

 

 

 

 

 

拍手に応えて、舞台後方の扉から登場した牛田くんの

 

颯爽とした姿とにこやかな表情を見たら

 

思わず涙腺が緩みました。

 

 

 

ピアノの前に座ると

 

熱く沸き上がっていた会場が、水を打ったように静かになりました。

 

 

 

 

木漏れ日…

 

追憶…

 

 

ええと、なんだっけ?

 

よく知ってる。牛田くんが弾いたのを何度か聴いている。

 

でも、タイトルが出てこないえーん

 

 

ショパン?モーツァルト?

 

(モーツァルトピアノソナタ第4番第1楽章でした)

 

 

 

 

 

優しく柔らかな音色。

 

 

懐かしい夏の日の記憶。

 

 

私が小さかった頃の 

 

母の微笑み 優しい声。

 

夏物のワンピースから伸びる白い腕。

 

 

 

さっき湖の畔で見た木々の若葉が

 

地面に落としていた丸い影を思い出しました。

 

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丸い影と木漏れ日を眺めながら母と交わした会話を反芻しました。

 

 

最近の私は、母の幸せばかりを強く願っています。

 

 

 

もう涙腺が堪えられなくなって

 

涙が次々溢れてきてしまいました。

 

 

 

実家が燃え 姉が亡くなり

 

地獄のようだった最初の一週間

 

 

もうダメだと思った時

 

牛田くんのピアノと牛田くんの存在に何度も支えられてきました。

 

絶望の闇の中で、牛田くんのことを思うと頑張れました。

 

 

 

また会えて嬉しい。

 

また聴けて嬉しい。

 

 

私今、嬉しくて泣いてるんだよ。

 

 

 

 

 

牛田くんが姿を消しても、いつまでも拍手が続き

 

アンコールを弾いた後、牛田くんは2回舞台に姿を現しました。

 

 

 

 

 

照明が明るくなると

 

また何人ものスタッフが登場して

 

指揮台を立ててピアノを移動させていました。

 

 

 

休憩時間に座席から上を見上げたら

 

立ち見席から下を見下ろしている人達がたくさんいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二部のブラームス交響曲は、ホルンなどの管楽器がメインで始まりました。

 

 

序曲の時は素手だったマエストロの右手にはタクトがありました。

 

 

必要以上にご自身の個性をアピールしないのに

 

この方の指揮の誠実さと柔軟性ときたらどうだろう。

 

 

膝はもちろんのこと、毎日トスレッチを欠かさないバレリーナのように

 

腰も肩も柔らかく自由自在に動いてます。

 

特にタクトを持たない方の左手。

 

なんて繊細で表情豊かに動くんだろう。

 

 

ドラマで指揮者役をやる人は

 

阪さんの動画を100回観たらいいと思う。

 

 

なんてことをぼんやり考えながら

 

ただ心地よい音楽に身を委ねました。

 

 

 

 

全額章が終わり、ブラボーの声が上がり

 

マエストロがソロ奏者を立ち上がらせて拍手を送っているとき

 

もし自分がオーケストラに入るとしたら、どの楽器がいいかな、なんて考えてました。

 

 

管楽器がいいな。木管がいい。

 

クラリネットは中学の時経験したから

 

ファゴットなんてどうだろう。

 

 

などと考えていたら、マエストロが戻ってきて

 

すぐにアンコール曲が始まりました。

 

 

モーツァルト:ディヴェルティメントK.136 第1楽章

(大賀ホールHPより)

 

 

今度は弦楽器のみで

 

鋭い絹糸のような、とても美しい演奏でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホールを出たら、もう山の向こうに日が傾き始めていました。

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やっと来ることの出来た大賀ホール。嬉し過ぎてたくさん撮っちゃった。

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この屋根のてっぺんの三角部分が、中から見るとお星様の形になってます。

 

 

 

 

 

 

振り返ってみたら、やっぱり素敵♡

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ホームの新幹線を待つ場所の足元が、キビタキだったよ照れ

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以上、久々のコンサートレポでした。

 

 

 

 

 

(^-^)ノ~~

 

 

 

 

 

 

前がよく見えないピヨ~あせる

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