またミモザを買ってしまいました(*^.^*)

 

 

だって、さらに安くなってたんだもん(350円)

 

 

 

 

ブルーの花瓶との相性、最高すぎません?

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満開になったフワフワの黄色い丸い花は、まるでチアリーダーのポンポン。

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たくさんの小さなチアリーダー達に、「頑張れ~!」って応援してもらってるようで元気が出るんです。

 

 

 

 

 

 

フレー フレー、みんな!

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さて、

 

 

行ってきました。

 

 

 

2024年3月5日(水)18時30分開演

浦安ライオンズクラブチャリティーコンサート

牛田智大ピアノ・リサイタル

浦安市文化会館 大ホール(千葉県)

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この日は朝から冷たい雨が降ってました。

 

 

会場が関東だと、油断してろくに下調べもせず、家を出る時間もギリギリになる無計画人間の私(^^;)

 

 

今回もほとんど下調べをしないまま、時間だけ少し余裕を持って家を出ました。

 

 

 

浦安駅で降り、そこからバスで会場に向かうのですが

 

すぐに分かると思っていたバス停がなかなか分からない…あせる

 

 

ただでさえ方向音痴な私。

 

雨の中、片手に傘を持ちながらのスマホの地図アプリも見づらくて

 

駅周辺を無駄に歩き回ってしまいました汗

 

 

さぶ~い…えーん

 

 

時間に余裕持って出てきて本当に良かった(;^_^A

 

 

 

 

 

 

なんとか無事到着しました、浦安市文化会館。

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いつもの演奏会と何か雰囲気が違うな、と思ったのですが

 

主催が浦安ライオンズクラブ。

 

 

ジャケットの胸にライオンズクラブのワッペンをつけたおじさま達がチケットのもぎりや当日券の受付をしてました。

 

 

ロビーにはライオンズクラブの旗も飾られて、ライオンズクラブ色の濃い独特の雰囲気。

 

 

 

 

 

ヴァイオリンを弾く金色の女性像

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タイトルはなぜか「クリスマス・イヴ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浦安市文化会館 大ホール(1188席)

 

 

 

(画像お借りしました)

 

 

落ち着いたブルーの布と、こげ茶色の木の椅子

 

白い天井、コンクリートの壁、グレーのカーペット

 

舞台の雰囲気は、先日の水戸のザ・ヒロサワ・シティ会館によく似ていました。

 

 

舞台正面の壁に『牛田智大ピアノリサイタル 浦安ライオンズクラブチャリティーコンサート』と書かれた横断幕。

 

 

舞台中央よりやや右寄りにスタンウェイが置かれてました。

 

 

 

2階席はなく、1階のみのホールは階段で後ろに行くほど高くなっていましたが

 

通路より後ろの席に人の姿はなく、どうやら前方席のみの販売だったようです。

 

 

客席にも、ライオンズクラブメンバーと思われる方達の姿がチラホラとありました。

 

 

 

 

 

 

 

プログラム

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♪モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282

 

♪シューマン:クライスレリアーナ Op.16

 

~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~

 

♪ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 Op.29

 

♪ショパン:即興曲 第2番 嬰ヘ長調 O嬰ヘ36

 

♪ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 Op.51

 

♪ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ単調 Op.58

 

 

 

 

 

開演時間になり、リサイタル演奏にしてはやけに舞台の照明が明るいな、と思ったら

 

浦和ライオンズクラブの代表の男性と女性が登場して挨拶されました。

 

 

 

 

 

挨拶を終えたお二人が姿を消すと、舞台の照明が絞られました。

 

 

 

 

 

登場しました、牛田くん。

 

 

衣装は今日も黒ハイネックの「黒牛田」スタイル

 

手には黒いタオルを持ってます。

 

 

 

挨拶をしてピアノに近付くと、微笑みながらこっくり頷いて椅子に座りました。

 

 

俯いて 膝の間で一瞬指を組み

 

右足をペダルの上に置き

 

右袖口、左袖口と順番に手をやって

 

そっと構えに入ります。

 

 

 

 

 

 

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番

 

 

柔らかく懐かしい音色。

 

昔父が撮った、家族のフィルムを見ているような…。

 

 

正面の壁に、持ち上がった蓋が反射して

 

ピアノの形の光のシルエットを柔らかく浮かび上がらせていました。

 

 

 

第1楽章を弾き終えると、左手を伸ばしてタオルを手に取り

 

手のひらの汗をゆっくり丁寧に拭きました。

 

上の方を見上げ このまま少しの「間」がありました。

 

 

 

 

毛糸玉とじゃれる仔猫のように始まった第2楽章。

 

 

先日水戸で聴いた演奏と何かが違う。

 

勢いがあるというのか、エネルギッシュというのか…。

 

 

水戸では、後半の即興曲の途中あたりからピアノが歌い出したと感じましたが

 

もう既にピアノが朗々と歌っています。

 

 

 

 

第3楽章になると、さらに自由度が増して

 

拍を引っ張るようだったり、ためるようだったり

 

独特の節回し。

 

まさに「牛田節」。

 

 

 

弾き終えて立ち上がり、挨拶をして一度舞台袖に消えました。

 

 

 

 

 

シューマン:クライスレリアーナ

 

冒頭から前回と全く違いました。

 

 

自由で放埒。

 

情熱的でダイナミック。

 

理性を取っ払って叫び出す感情の解放のように。

 

 

この前とは違う曲を聴いているのではないかと思うくらい

 

その取り憑かれたような激しさに、狂気の片鱗すら感じます。

 

 

 

8曲の中で一番長い第2曲は

 

さらにスケールを増しました。

 

前回は、夕方のチャイムを聴きながら家に帰るような薄オレンジ色の夕焼けだったのが

 

今日のは燃えながら地平線に沈みゆく大きな太陽。

 

 

あれ?さっきのモーツァルトの最初の方で

 

このホール、残響が短い?と思ったはずなのに

 

それがシューマンの器でもあるかのように、お腹に響いてくるくらい広がってます。

 

 

左手の低音が、男性の声色となって、吐息のように愛を囁きます。

 

 

ああ、ソナタ1番第2楽章とおんなじだ…。

 

 

 

シューマンの頭の中って、きっと忙しかったんだろうな。

 

 

ソナタ1番の時もそうだった。

 

 

さっきまでロマンチックに愛を語っていたかと思ったら、次の瞬間急に怒りだし

 

そのうち一人でイジイジといじけているような…

 

 

そのめまぐるしい感情の変化に振り回される感覚。

 

 

正気と狂気

 

理性と本能

 

男性性と女性性

 

そんな相反するいくつもの要素が織りなす感情の曼荼羅。

 

 

ちょうど昨日更新されたONTOMOマガジンで、この曲についての牛田くんの解釈を読んだばかり。

 

「美しい愛などというよりも『劣等感』『怒り』『諦め』」

 

 

だとしたら、そんな劣等感や、無秩序で生々しい人間臭さこそがシューマンの魅力なのではないだろうか。

 

鎧で自分を覆うこともせず

 

体裁を整えることもなく

 

子供のように思いつくまま気の向くままに

 

すりむけた傷口をヒリヒリと風に晒しながら

 

自分の想いを伝えてくる。

 

 

だからきっと、私はいつも牛田くんのシューマンに体温を感じ

 

生身の人間を鼓動を感じるのかもしれない。

 

共感を覚えるのかもしれない。

 

 

そしてやっぱり、低音で奏でられるロマンチックな囁きは

 

クララへの愛でもあると思う。

 

 

第2曲の終わりは、このうえなく優しく柔らかでした。

 

 

 

 

第3曲や第5曲で、時々垣間見えるシューマン特有のゆらぎ。

 

ソナタ1番で私が秘かに「グランブルー」と呼んでいたものと似ています。

 

それが何カ所かに散りばめられているのを感じて

 

隠された宝物を見つけたみたいに嬉しくなりました。

 

 

 

 

まどろみから覚醒したような第7曲は

 

1月の山形で聴いたアンコールの『革命』並みに激しく情熱的でした。

 

 

 

後半に向けてエネルギーを温存してるのかしらと感じた前回が嘘のよう。

 

今日の演奏には、余裕すら感じます。

 

 

 

ボッ ボッ と、小さな炎が見えるような第8曲。

 

大切なメッセージが隠れているような気がして耳をすましたら

 

いつのまにか終わってました 笑

 

 

シューマンに振り回されちゃった!(≧▽≦)

 

 

 

ああびっくり。

 

たった数日でまるで違う世界。

 

前回初出しで緊張していたはずの牛田くんの演奏は

 

ものすごい進化を遂げていました。

 

 

そして、なぜかとっても

 

楽しかったー!

 

 

 

 

 

 

休憩時間に、調律師の佐々木さんが登場しました。

 

まず、とても丁寧に鍵盤やその周りを拭く様子を見て

 

こんな細やかで心のこもった仕事ぶりが

 

牛田くんと二人三脚で極上の音色を作り出してくれているのだと

 

感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

 

 

 

 

後半のショパンはただただ心地よく

 

前半シューマンに翻弄された分

 

手放しでうっとりしながら聴きました。

 

 

 

爽やかでスピード感のある即興曲第1番は

 

走る車の窓から顔を出して

 

笑いながら風を受けているみたい。

 

 

 

母の腕に抱かれて聴く子守歌のような第2番。

 

コロコロと鍵盤の上を転がる右手の音色は

 

細くて長い金色の鎖のようでした。

 

 

 

第3番はやっぱり色気があって魅惑的。

 

大人の魅力です。

 

 

 

 

もし即興曲が第4番の幻想即興曲まで続いたら

 

全く違う空気になるんでしょうね。

 

 

 

牛田くんは、3曲続けて弾くと立ち上がり挨拶をして

 

椅子に座る前に、合わせた両手を一瞬ガッツポーズのように

 

胸の位置に持ち上げました。

 

 

 

 

 

 

 

ソナタ第3番は、もう絶品でした。

 

 

第1楽章の冒頭のフレーズで抱く私のイメージは

 

「目眩を起こしてソファに倒れ込む」

 

です 🤣

 

 

その直後に瘧(おこり)のような悪寒と不安が駆け上がり

 

渦巻きながら下降して

 

穏やかな湖の湖面に着地する。

 

 

第1楽章だけで、短いドラマが完結したようで

 

思わず拍手したくなります。

 

 

 

 

気まぐれで不器用なシューマンも好きだけど

 

洗練されたショパンもやっぱりいいなあ。

 

あらためて、「ピアノの詩人」と呼ばれたのが分かる気がします。

 

 

 

去年のリサイタルで演奏したショパンの曲の中には

 

重い作品も多かったけれど

 

今回のショパンは本当に美しくて繊細で

 

ただ身を任せたくなるほど気持ちよく

 

最終楽章の繊細で上品でクリアな音色ときたら

 

もう言葉になりません。

 

 

聴衆が何を求めているのかを

 

すべて弁(わきま)えているかのように

 

聴く者の心を鷲摑みにし、盛り上がって迎えるフィニッシュ。

 

 

同じ時代に生き、互いに影響を与え合ったシューマンとショパンの対照的な魅力を堪能しました。

 

 

 

 

 

今日の牛田くんの演奏は終始自由でダイナミック。

 

聴いているこちらも、切なさや命を削る演奏に涙するというよりは

 

ただもう心地よくて幸せで

 

穏やかな幸福感に身を浸しました。

 

 

ああ、幸せ…。

 

なんか、ご褒美いっぱいもらった気分。

 

 

早くもこのリサイタルのプログラムが大好きになりました照れ

 

 

 

 

 

 

 

 

アンコールの1曲目は

 

春風が通り過ぎていくような短いショパン。

 

 

24のプレリュード 11番でした。

 

 

 

 

2曲目もありました。

 

ピアノの前に座り

 

鍵盤の上に持ち上げた両手が一瞬迷ったように見えた後

 

右手と左手が交差しました。

 

 

シューマンのピアノソナタ第1番第2楽章のアリアです。

 

 

う、嬉しい…笑い泣き

 

まだこれからもこの曲が聴けるなんて!

 

 

もう、幸せで幸せで…

 

ああ、今日も本当に来てよかった。

 

 

 

今日のプログラムを飾った作曲家達へのリスペクトを表するように

 

シューマンとショパンを1曲ずつ。

 

こんなチョイスをする牛田くん、本当に素敵です。

 

 

 

 

 

終演後

 

「ライオンズクラブメンバーの方は記念撮影をしますので楽屋に集合して下さい」

 

というアナウンスがありました。

 

 

どこまでもライオンズクラブカラーの濃い演奏会でした。

 

 

だからこそ、もしかしたら牛田くんも余計な肩の力を入れずに演奏できたのかもしれません。

 

 

アンコールの紙が貼り出してあるかな?と帰りにロビーでキョロキョロしましたがどこにもなく

 

スタッフに聞こうにも、メンバーは楽屋に集合したようなので聞く人もいませんでした(^^;)

 

 

 

 

 

外はまだ冷たい雨が降っていて、さっきよりもっと寒くなってました。

 

 

 

 

 

今度は新浦安駅から電車に乗ったら

 

隣の舞浜駅からディズニーランド帰りの若者達がどっと乗り込んできました。

 

 

 

東京駅で乗り換えるときも

 

周りはみんな、ミッキーの耳のカチューシャをつけたりお土産の袋を持った若者達。

 

疲れと共に、幸せで楽しい時間を過ごした余韻が辺りに満ちています。

 

 

おんなじだよ。

 

私にとっては、牛田くんの演奏会が夢の国で過ごす至福の時間。

 

 

勝手に彼らに親近感を抱きつつ

 

私も幸せな気持ちに包まれて

 

京葉線から続く東京駅の長い通路を歩きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これから牛田くんのスケジュール、とっても忙しくなりますね。

 

 

しっかり食べて 睡眠とって(移動中は寝てはならぬ!)

 

絶好調で最後まで駆け抜けて欲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

がんばれ がんばれ ともくん!

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(^-^)ノ~~