行ってきました。

 

 

 

 

2024年2月28日(水)18時30分開演

牛田智大 ピアノ・リサイタル

ザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城)

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とうとう始まりましたね。この春の牛田くんのリサイタルツアー。

 

 

モー私、楽しみで楽しみで

 

何日も前からソワソワしちゃって、前日も早めに家を出て仕事の前に神社にお参りしてきました。

 

 

 

 

 

 

会場のザ・ヒロサワ・シティは茨城県水戸市。

 

 

私の中で、どうしても茨城と栃木がごっちゃになってしまうのですが

 

牛田くん今まで茨城でコンサートしたことあったかな?

 

思い出してみたけれど記憶にない。

 

 

もしかして、茨城初上陸…?

 

もし違ってたらどなた様か教えて下さいm(_ _)m

(和歌山の時も間違えてたので…(^^;))

 

 

 

 

 

 

茨城のイメージと言えば、なんだろう…。

 

 

う~ん、あんまりすぐに浮かんでこない。

 

大学の時、同じ寮にいた茨城出身の子が、「○○っぺ」という方言がなかなか抜けなくて面白かった印象と

 

あとは「納豆」「水戸黄門」?

 

 

あ、あと、「いばら」じゃなくて「いばら

でもどうしても「いばら」と言ってしまう(^^;)

 

 

 

 

 

 

演奏会は夜開演。

 

早めに行って観光しようかと思ったけれど

 

観光名所がすぐに思いつかない。

 

それに、最近雨や冷たい風の日が続いてたから天気も心配。

 

 

 

でも、調べてみたら、会場の近くの偕楽園で「梅まつり」が開催されてるらしい。

 

それに、水戸駅を出たところに、納豆の像があるらしい。

 

 

 

納豆の像…?

 

き、気になりすぎる…(〃∇〃)

 

 

 

 

 

 

同じ関東圏だけど、私今まで茨城に行ったことあったかな?

 

ジャックに聞いたら、10年ほど前栗拾いに行ったのと、会社員時代に仲良くしていた先輩が筑波に新居を構えたので家族や同僚達と遊びに行ったことが。

 

 

あ!思い出しました。

 

20代の頃、イベントで知り合った友達が水戸に住んでいて

 

彼女の家の近くの偕楽園(多分)の「梅まつり」を見がてら水戸を訪れて

 

女3人、梅も見ないで買い食いばかりしてた記憶がうすぼんやりと…(^^;)

 

 

 

 

 

 

と、いうことで、どうせ家にいてもソワソワして挙動不審になるだけなので

 

もう朝9時台に家を出ちゃいました。

 

 

幸い天気も晴れの予報だし、気温も昨日までよりは上がるみたい。

 

でも、念のため手袋とカイロをしっかり持って行きました。

 

 

 

 

東京駅から、全席指定の特急「ときわ号」を予約していたのですが

 

つい、いつもの癖で新幹線乗り場の方に行ってしまったあせる

 

 

特急「ときわ」は快適でした。

 

指定券のチェックはいつするのかな?と思ったら、座席上のランプの色で車掌さんが確認していた模様。

 

 

 

 

窓から見える田園風景。

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いい天気です。やっぱり持ってるね!牛田くん。

 

 

 

 

 

 

 

着きました、水戸駅。

 

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最近鉄オタ化した私(〃▽〃)、積み木みたいなカラフルな電車を思わずパチリ。

 

 

 

 

 

 

 

駅構内には水戸の伝統工芸品、水府提灯と水戸やなかの桶。

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大きな駅です。

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天上からぶら下がる水府提灯とやなかの桶を組み合わせたモニュメント。

 

紅白の梅の木が置かれてるのが分かりますでしょうか。

 

 

 

 

 

足元に梅模様の羅針盤

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まずは気になる納豆の像を見に南口へ!

 

 

 

きゃ~、ありましたよ♡

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金と黒の豆です。

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納豆を包んでるのは藁かな?

 

 

 

 

 

 

そして、反対側の北口。

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ひのき造りのお休みどころ。

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あ、提灯が水戸黄門のマーク。

 

 

 

 

 

いましたよ、黄門様。助さん格さんを従えて。

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両サイドには紅白の梅。

 

 

 

 

 

 

 

階段を降りたら、ちょうど偕楽園行きのバスが出発するところでした。

 

 

窓から見えるお店や建物の街並み。珍しくてワクワクします♪

 

時間があったら駅周辺を散策するのもいいなあ(^^)

 

 

 

 

 

 

バスを降りて偕楽園に向かう途中のマンホール。

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梅づくし。

 

先月行った和歌山も梅の町でしたけど、あっちは梅干しでした。こっちは梅の花。

 

 

 

 

 

 

着きました。さっそく咲いてます。

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兼六園(金沢)、後楽園(岡山)と並んで日本三大庭園と言われている偕楽園。

 

江戸時代、水戸藩九代藩主・徳川斉昭(なりあき)によって造園されたそう。


「偕楽園」の名前には、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと願った斉昭の想いが込められています。

 

 

 

 

 

 

黒塗りの好文亭表門は別名「黒門」。

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入ってすぐ、目に入飛び込んできたのは、まっすぐに伸びる竹と杉。

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梅林は思っていた以上に広く、たくさんの梅の木がありました。

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100種類、3000本もの梅の木があるそうです。

 

 

 

この冬は暖冬だったので、ちょっとピークは過ぎてしまったかもしれませんが

 

それでもたくさんの花が咲いてました。

 

 

梅の花って、桜ほど壮観ではないけれど、黒々と曲線を描く幹や枝が味わい深く、花のつき方も慎ましい。

 

いかにも日本的な花ですね。

 

 

 

それでは皆さま。今から芽々が撮影した梅フォトギャラリーをお楽しみください照れ

 

 

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そしてなんと!すごいお方に遭遇してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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きゃーっ!黄門様!(≧∇≦)

 

ご立派なお姿。本物かってくらい板についてる。

 

黄門様って、ひげも眉毛も真っ白じゃなくてちょっと黄色いんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

あっちの建物に人の姿が。入れるのね!

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きっと眺めがいいに違いありません。行ってみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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斉昭自ら建築意匠に携わったという木造二層三階建てと木造平屋作りからなる「好文亭」。

 

入り口で靴を脱いで中を見学できましたが、私にとっては期待以上で、すっかり魅了されました。

 

 

 

 

部屋ごとの襖に描かれた四季折々の草花。黒光りする床。

 

 

こちらは「菊の間」

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そして「桃の間」

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「つつじの間」

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紅葉(もみじ)の間

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「竹の間」

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廊下からのぞき込んで襖を見ると、まだ若いタケノコも。

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1本ずつ、全部が違う竹の姿。

 

 

 

 

 

 

「梅の間」

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こんな廊下を通って進んでいきます。

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「萩の間」

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「桜の間」

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太鼓廊下を渡っていくと…

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外の光がぴかぴかの床に映りこんでます。

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う、美しい…!😭

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なんて心洗われる場所。1時間くらい一人でここでぼんやりしたい。

 

 

知らなった。水戸にこんなみやびな場所があったなんて!

 

 

 

 

 

 

さらに進んでいくと、カフェ!?

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桝に入った梅ケーキとコーヒーのセットを注文しました。

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みやびすぎる~!笑い泣きキラキラ

 

 

スプーンですくいながら食べ進めていくと、生クリームの下にスポンジとシロップ漬けの梅。

 

 

美味し~い!ラブキラキラ

 

 

 

 

 

お会計の時、お着物姿の美しい店員さんが「また是非いらしてください」と言ってくださいました。

 

ほんと、また来たいわあラブラブ

 

 

 

 

 

 

 

見えるのはこんな景色

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右側の千波湖(せんばこ)のちょうど反対側に会場の「ザ・ヒロサワ・シティ会館」があります。

 

 

 

 

 

こんな急な階段を使って上り下りします。

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あまりにも素敵だったので、もう一度順路を回ろうかと思いましたが、陽も傾いてきたので会場に向かうことに。

 

湖に沿ってぐるりと歩いていけば、30分ちょっとで行けるそう。

 

 

 

 

 

 

偕楽園の隣に常磐神社があったので、お参りしていきました。

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日中「梅酒まつり」が開催されてたみたい。

 

 

 

 

 

 

あ、黄門様のマーク

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今日から始まる牛田くんのリサイタルツアーが、すべて大成功となりますように(^人^)

 

 

 

 

 

 

赤い鳥居のお稲荷さん

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落雷して焼けたけれど、新しい命が芽吹いたご神木

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大きな大きな鳥居

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湖までの行き方を間違えて、石段を登りましたあせる

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き、キツい…。演奏会中に睡魔に襲われたらどうしよう笑い泣き

 

 

 

 

 

 

気持のいい空と水のブルー。

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そろそろ手が冷たくなってきました。

 

 

 

 

 

これは、もしや黒鳥?

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こんな間近で初めて見ました。

 

 

 

 

 

鮮やかな色のカモも。

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歩いて歩いて、やっとたどり着きました。ザ・ヒロサワ・シティ会館笑い泣き

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みなさまー!大変長らくお待たせいたしました。

 

いっぱい道草しちゃってごめんなさい🙇

 

 

 

 

 

パンフレットを受け取ってロビーに進むと、お花と大きなパネル

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このパネルの前で、みなさん記念撮影してました。

 

 

 

 

 

リサイタル初日を祝うファンからのお花

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ブルーの蘭?色鮮やかでゴージャスです。

 

 

 

 

 

こちらはパープル系で色を統一。

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大きなリボンも薄紫の同色系。優しくてエレガントな色。

 

 

どちらもそれぞれ素敵。送り主さんからの牛田くんへの真心を感じます照れ

 

 

 

 

 

ロビーではCDの販売もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ザ・ヒロサワ・シティ会館 大ホール(1514席)

 

 

 

(画像お借りしました)

 

 

白い壁、布張りの赤いシート

 

正直、市民会館的なホールをイメージしていたので、立派なホールで驚きました。

 

 

舞台の中央にはスタンウェイ。

 

茶色い髪の調律師さんがピアノの前に座り、音出しをしてました。

 

今日は佐々木さんではないんですね。

 

 

ああ、半年ぶりのリサイタル。

 

舞台にピアノだけが置かれたこの光景を見るのは久しぶりです。

 

 

 

 

 

プログラム

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♪モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282

 

♪シューマン:クライスレリアーナ Op.16

 

~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~

 

♪ショパン:即興曲 第1番 変イ長調 Op.29

 

♪ショパン:即興曲 第2番 嬰ヘ長調 O嬰ヘ36

 

♪ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 Op.51

 

♪ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ単調 Op.58

 

 

 

開演時間が過ぎ、照明が暗くなって、舞台にピアノのシルエットが影絵のように一瞬黒く浮かび上がりました。

 

さっきまでとは違うトーンで再び照明がつくと、

 

舞台正面の白い壁は、紅茶染めをした木綿のように柔らかな色に染まりました。

 

 

 

 

半年前の9月のリサイタル初日は

 

私の方が勝手にドキドキとナーバスになっていたけれど

 

この日の私はいたって平常心でした。

 

 

なぜなら、歩きすぎていい感じに疲れたんです (;^ω^)

 

 

 

 

 

颯爽とした足取りで 登場しました、牛田くん。

 

黒いスーツに黒のハイネック。

 

栗色の髪がさっぱりした印象。

 

手には黒っぽいタオルを持ってます。

 

 

リサイタル初日がいつもそうであるように、表情がほんの少し固めです。

 

さっきポストされたインスタストーリーで、とっても可愛いるかちゃんの写真と共に朝から緊張でドキドキしてるって書いてあったもんね。

 

がんばれ、牛田くん!

 

 

 

 

挨拶をして椅子に座り

 

ジャケットのボタンをはずして

 

右足をペダルに乗せ

 

片方ずつ袖口に手をやりました。

 

 

 

 

 

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第4番

 

 

紡ぎ出されたのは、ふわりと優しく柔らかく天使のような音色。

 

静かに空中を漂って、溶けるように消えていきます。

 

 

たおやかさの中に、かすかな痛みを感じる音色。

 

 

白い横顔の顎のラインがすっきりとシャープな牛田くん。

 

90度に曲げた長い脚の膝が、ピアノに着いてしまいそう。

 

 

 

ああ、とうとう始まったんだね。24歳の牛田くんの春のリサイタル。

 

新しい曲を、初めて牛田くんが披露する演奏会。

 

その記念すべき初日の1曲目を、今ここで聴いているという事実に、思わず背筋が伸びるような気がしました。

 

 

 

 

メヌエット調の第2楽章は、軽やかで癖がなく

 

自分の内側が浄化され、整えられていくような気がしました。

 

重すぎず 軽すぎず

 

華やかでも貧相でもなく

 

すべてそぎ落としてニュートラルに戻ったような

 

なんて心地よい音色だろう。

 

 

すっきりとしたこの感じ。

 

ジャスミンティーのようで

 

薄いほうじ茶のようで。

 

 

 

 

テンポが速くなった第3楽章は溌溂と

 

ローストしたアーモンドみたいな香ばしさでした。

 

 

 

新しいプログラムの第1曲目は

 

これから本番を控えたアスリートの準備体操といったところでしょうか。

 

 

弾き終わると挨拶をして、一度舞台袖に消えました。

 

 

 

 

 

 

シューマン:クライスレリアーナ

 

 

ああ、そうだよね。

 

そうなんだよね。

 

 

シューマンはこんなふうに、前置きもなく感情をむき出しにしてくる。

 

 

そして、どんなに頑張って予習をしても

 

牛田くんの演奏はいつも私の予想と違う。

 

 

焦燥感で視界が閉ざされたような、激しい川の流れをイメージしてたのに

 

8曲で構成されるこの曲の冒頭はボコボコの分厚いすりガラスのようだった。

 

かさぶたのような感情の隆起。

 

子供の頃住んでいた古い家の小さなガラス窓。

 

脳裏に浮かぶのは、ガラス越しに見える水色・緑・青い色。

 

 

 

それぞれがアーチ型になった複雑なこの曲を理解するには私は未熟すぎて

 

聴いていても今何曲目なのほとんどかわからなくなるのですが

 

いろんな要素がてんこ盛り。

 

ニットやレース、フエルト、オーガンジー

 

いろんな素材をつなぎ合わせて作るパッチワークの超大作。

 

百恵ちゃんもびっくりです。

 

 

私の大好きなピアノソナタ第1番第2楽章のように

 

魅惑的な男性の囁き声のように聴こえたり

 

ひざまずいて祈る「アーメン」のようだったり

 

どうしようもなく夕焼けのようだったり。

 

 

そう思うと、紅茶染めのような壁とピアノと牛田くんが

 

夕焼けの中にいるようにしか見えなくなりました。

 

 

ものすごい集中力で渋い表情で演奏する牛田くん。

 

軽く後ろに流した髪はサラサラでツヤツヤです。

 

 

ピアノの角に着きそうなくらい前に折った首と

 

まっすぐ伸ばした背筋と

 

床に平行な腕と膝が描く角度が

 

アルファベットの「」の文字に見えました。

 

 

複雑すぎるこの曲に私が馴染むには、まだまだ時間がかかりそう。

 

もしかしたら牛田くんもそうなのかもしれないな。

 

全力でエネルギーをぶつけているというよりは

 

どこか様子見っぽくて、もしかして後半のために温存してるのかな?というような印象を受けました。

 

 

新しい上着に袖を通した時のように

 

新しい自転車を買い替えた時のように

 

きっと何度も繰り返し舞台での演奏を重ねるうちに

 

しっくりと体に馴染んでくるんでしょうね。

 

 

聴く側も同じです。

 

新学期の教室のように、はじめましての顔ぶればかりで身の置き所がよくわからない。

 

何度も繰り返し聴いているうちに

 

体の中に次のメロディが流れ

 

顔見知りが増え、距離が縮まって

 

お気に入りのフレーズや「待ってました」が出来てきて

 

いつの間にか居心地のいい場所になる。

 

 

ツアーのたびに、こんな手順を踏んでいく

 

この変化がいつもたまらなく好きなんです。

 

 

 

予習をしたときは、情熱的に盛り上がる第7曲がピークで

 

シューマンはなんで突然消息を絶って終わるような第8曲をつけちゃったんだろう?と思っていましたが

 

牛田くんの演奏で一番イメージを覆したのはこの最後の第8曲でした。

 

 

もっと「タッカタッカ」というリズムをイメージしていたけれど

 

牛田くんのは音をそのまま鍵盤に置いていくような感じ。

 

だからでしょうか?人の話し声のように聴こえるんです。

 

 

ああ、話してる。何か言ってる。伝えたがってる。

 

不思議不思議。どうしていつも牛田くんの弾くシューマンは、こんなふうに体温を感じるんだろう。

 

 

 

 

演奏を終え、立ち上がって彼が両手を膝について頭を下げた瞬間

 

舞台の照明が明るいオレンジ色に変わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

後半は、久しぶりに牛田くんのショパンです。

 

 

ショパンが作った4曲の即興曲のうちで、第4番の「幻想即興曲」が一番有名ですね。

 

その次に私にとって馴染みがあるのは第1番。

 

 

聴いていると、ぐるぐると洗濯機の渦に呑み込まれて目を回すようなイメージなんですが

 

高校生の頃、牛田くんが下田先生から「洗濯機の中にハムスターが入ってア~レ~と目を回してるイメージ」と教わったというようなことを言っていたのは果たしてこの曲でしたっけ?

(覚えてる方、教えてください m(__)m)

 

 

第1番を弾き終わり、右手で口元をぬぐったときの、ハッとするほどの手の甲の白さが印象的でした。

 

即興曲は3曲とも立ち上がらずに続けて弾きました。

 

 

 

ショパンになると、牛田くん、なんとなく水を得た魚のようで

 

第2番あたりから、ピアノに命が吹き込まれた。歌い出した。

 

そんなふうに感じました。

 

 

第2番は黄色い蝶が舞う春の音色。

 

 

ほどよく疲れていたというのもあるかもしれませんが(;^ ^)

 

どの曲も心地よくて心地よくて…。

 

呼吸をするような牛田くんのショパン。

 

 

 

第3番は、何とも言えない色気がありました。

 

 

 

 

 

 

 

とうとう最後のピアノソナタ第3番。

 

「ピアノ・ソナタロ短調」というと、リストの曲を思い出してしまいますが

 

ショパンのこの曲もまたかなりの難曲なんですね。

 

 

ソファに倒れこむように始まる第1楽章の冒頭。

 

足元から駆け上がってくる震えのような左手と、何とも言えない微妙な不協和音。

 

 

ああ、牛田くんのショパン!

 

こんな音が聴きたかった!

 

こんな音色が聴きたかった!

 

 

(T^T)゚。

 

 

 

 

 

牛田くんの弾く「幻想曲」や「舟歌」に身を委ねていたあの時間を思い出しました。

 

 

超絶技巧だけど、超絶技巧を感じさせない。

 

それ以上に 意図を伝え、風景を見せてくれる。

 

 

体を座席に置いたまま、心だけが自由に浮遊する。

 

 

久しぶりのこの感覚。

 

今日も心の旅にいざなわれました。

 

 

 

最高!キラキラ

 

 

 

牛田くん、また代表曲が1つ増えたね。

 

 

 

 

 

 

弾き終わった瞬間、後方の席から男性の「ブラボー!」の声が上がりました。

 

 

 

 

おめでとう、牛田くん!

お疲れさま、牛田くん!

ありがとう、牛田くん!

 

 

 

 

立ち上がって、彼が深々とお辞儀をしたタイミングで、また舞台の照明が明るくなりました。

 

 

なんだか今日は時間が経つのがあっという間だった。

 

 

 

 

 

初出しの曲をすべて弾き終わってホッとしたのか、アンコールの時に今日初めての笑顔。

 

 

 

1曲目はショパンの前奏曲28-4。

 

哀し気な短調です。

 

 

 

2曲目はトロイメライ。

 

 

私はもうただただ心地よく

 

そしてホッとして

 

今日はなんて素敵な一日なんだろうと思いながらほとんど目をつぶって聴きました。

 

 

 

 

 

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会場から駅まで20分ほどだというので歩いたのですが

 

来るときのルートは偕楽園からだったのと夜の暗さとで、ちょっと迷ってしまいました(^^;)

 

 

 

 

夜の水戸駅、奇麗でした。

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お土産に納豆買いたかったけどお店閉まってて買えなかったーえーん

 

 

 

 

 

 

 

 

(^-^)ノ~~