空色の画用紙に
白いクレヨンで線を引くように
飛行機が飛んでいく。
「秋川渓谷の紅葉を見てから温泉に入ろう」
という、私の素敵な提案が
なんとこのたび実現しました。
ジャックが言うには
秋川渓谷には「黒茶屋」というとっても素敵なお店があって
なかなか予約が取れないらしい。
(ジャックも行ったことはないらしい)
調べてみたら、食事だけでなくカフェやお弁当のテイクアウトなんかもあるみたい。
予約なしで順番を待って食事は出来ないのかな?
と、電話で確認してみたところ
なんと、奇跡的にランチの予約が取れました!
きゃー!(≧▽≦)
紅葉+温泉=最高
と思ってたけど
紅葉+温泉+食事=超最高
楽しみすぎる~っ!
娘も連れて行きたかったけど
木曜からスーツケース持って関西旅行に行ってしまったので、久々ジャックと2人でデートです。
お店のレビューなんかを見てみたら、かなりの高評価。
食事はかなりボリュームがあるらしいので、当日私は朝ご飯を抜きました(〃∇〃)
(ジャックは普通に食べてました)
楽しみだな。楽しみだな
だって、ネットで見た秋川渓谷の紅葉の美しさときたら!
そのすぐ近くには温泉『瀬音の湯』が。
楽しみすぎて早めに家を出ました。
渋滞もさほどなく、かなり早く目的地に着きました。
隣の神社を参拝。
『子宝神社』。
もう私にはあんまり関係ない気がしますが(^^;)
まっすぐに伸びる杉の木に囲まれた心地よい空間。
安産祈願の神社です。
安産祈願や子宝に恵まれますように、というピンク色の絵馬がたくさんありました。
飾りが独得だな、と思ったら、なぜか柄杓と桶…?
お参りの仕方のポスターには、どう見ても小学生くらいの女の子のイラスト。
子宝神社なのに何故?
…深く考えないようにしよう(^^;)
まだ時間があったので、広々としたお店の敷地を散策しました。
入口の左側には、カフェとテイクアウト専用のお店。
こんな門をくぐります。
江戸時代に建てられた庄屋造りの古民家とその敷地。
大きな水車が音を立てて回っています。素敵!
紅く色づいたもみじが綺麗です。
おやきの売店があって、食事前に注文すると、帰りに受け取れるとのこと。
いくつか注文して、特産品として売っていたキウイも買いました。
少し歩くと、今度は黒茶屋名物、焼き蜜芋の売店。
なんともいえない風情の建物と紅葉の美しさ。
茅葺き屋根。うひゃー、鮮やか!
お土産屋さんも。
地元(あきるの市)の特産品や民芸品がたくさん売られていました。
ところどころに点在する東屋。
ナニ?この贅沢な癒やし空間は。
ここ本当に東京?
遊歩道を歩いて行くと、下の方から水の音が聞こえてきました。
秋川の上に突き出すようにして造られた展望テラス。
シーズンには、特設の野外テラスもあるみたいです。
そろそろ時間になったので、食事のお店へ。
灯りのともる石の階段を上ったところにありました。
夜も絶対素敵でしょうね。
300余年の歴史を感じる建物。
日本昔話に出てきそうな笠と蓑。
天井の照明の傘は、当時養蚕していた時に使われていたもの。
暗くて見えにくいけれど、正面両側に飾られている大きなお面は火の神様だそうです。
奥へ奥へと通されました。
なんかもう、タイムスリップしたみたい。
当時使われていた道具が飾られてました。
ところどころに置かれた家具やお花の美しさ。
満月のような照明とすすき。
えっ?こんな広々したスペースをジャックと2人だけで…?!
黒光りする木のテーブルに、外の紅葉が映っています。
横にはテラススペースも。
「お部屋の指定は出来ませんが、ここのお部屋からの眺めが一番綺麗ですよ。」
と、お店の方。
夢じゃないよね?
一体私達、何の徳を積んできたんでしょうか?(ToT)
上を見上げると、こんな天井。
「何かありましたら、こちらでご連絡ください。」と、店員さんが指さしたのは黒電話。
古びた板と共に飾られた花器と秋の植物の調和。
水の音が聞こえる…と思って窓を開けたら、すぐそばで水車が回ってました。
最初に出てきたのは、このお店でとても人気らしい勾玉豆腐。
カシューナッツで出来ているそう。
もみじの乗った篭の蓋を開けてみると…
繊細で彩り豊かな前菜。
店員さんが炭火を入れてくれました。
室内バーベキュー!(≧▽≦)
炭火の横にはアルミホイルで包んださつまいも。自分達で焼きます。
炭火でじっくり焼きながら、ゆったりした贅沢な空間で、ジャックといろんな話をしました。
少し前から、英会話の個人レッスンを受けてるジャック。
先生は英語がネイティブ並みにペラペラなウクライナ出身の女性。
彼女も山登りが趣味で、ジャックよりも上級者向けの山にガンガン登っているのだそう。
ジャックの目標は、日本に登山に来た外国人観光客を英語でガイド出来るようになることなんだって。
だけど日本語があまり話せない先生とのコミュニケーションがなかなか難しく、どうしても文法などを頭で考えてしまうというジャック。
ウクライナのご家族の無事も、聞いていいのかどうか分からなくて、まだ触れていないのだそう。
ジャックと私は性格が正反対。
仕事が確実で、決められたことや補佐的なことは得意なのに、自由に文章を考えるのが大の苦手なジャック。
一方、細かく決められたこと、自由じゃないことが超苦手な私。
「遠慮してないで聞いてみたらいいのに。コミュニケーション=どれだけオープンマインドで接するかじゃないの?
心の距離がまず縮まらないと、なかなか会話も弾まないよ。」
と、偉そうにアドバイスする私は、英語がほとんど話せません(;^ω^)
性格が真逆だからこそ、うまくいっているような気がします。
献立のお品書きは、漢字が難しくてちゃんと読めないのがいっぱいありました(^^;)
うす葛仕立てのお吸い物は、細かな衣のついた銀杏のミンチを揚げたもの(?)
真ん中のは干し柿の天ぷら。初めて食べました。
山女魚が焼けたよ~!
川魚の淡泊な白身と塩味がよく合いました。
麦とろご飯は控えめでちょうどいい量。
「山くらげ」とか「海月」とか書いてあったけど、どれがどれなのかよく分かりませんでした(^^;)
敷いてるのは何の葉っぱだろう?カラフルな檸檬ゼリー寄せ。
黒いのはカットした羊羹。
どれもこれも、全部とっても美味しかった。
せかされることもなく、窓の外の景色を楽しみながら
本当にゆったりした贅沢な時間を過ごすことができました。
目で 口で お腹で 心で、大満足♡
娘も連れてきたかったです。
窓の外から聞こえる水車の音が、「コトコト」じゃなくて「ザッパーン」という波の音に似ています。
大きな大きな水車は、ある程度水が溜まると一気に回る仕組みになってました。
だから波の音みたいだったんだ。
本来だったら紅葉も終わっている季節。
今年は例年よりも遅めの紅葉のお陰で、こんな景色を味わえた私達は、なんて幸運なんだろう
とっても楽しみにしていたけれど、その期待を遙かに超えていた『黒茶屋』。
是非、また訪れたいお店です。
さて、お次は温泉と紅葉スポットの吊り橋へ。
森林の中をドライブ。
ジャックが道を間違えて行き過ぎたのでUターン(^^;)
着きました!
見たかったのはこの景色だけど…
残念。もうピークを過ぎてました。
吊り橋の上から見た渓谷。
ひゃー。目が眩む…
それでも、綺麗な景色が見れましたよ。
瀬音の湯
外には足湯もあり、家族連れで賑わってました。
その名の通り、秋川のせせらぎが聴こえてきます。
水の音って、どうしてこんなに心地よいのでしょう。
まろやかなお湯の「瀬音の湯」、露天風呂では目の前に森林が広がっていました。
サウナもあります。
テレビを見ながら常連のおばちゃん達が場所取り&おしゃべりしてる近所の銭湯のサウナと違い
石造りの壁とひのきのサウナは大きな窓から外の景色が見えます。
流れているのはピアノの音色やチェロの音。
すいてるし、おしゃべりする人もいません。
サウナと水風呂を交互に繰り返して
目を瞑って音楽に耳をすませていたら
なんだか修行僧のような不思議な気分に…。
うまく言えないけど、目に見えるものには実体がなくて
たとえば「音」とか「心」とか
目に見えない物にこそ実態があるのではないかというような
普段考えないような別世界に心がいざなわれました。
いざなわれたあと、フルーツ牛乳を飲んで約束の待ち合わせ場所に行ったら
待ちくたびれて萎んだシナチクみたいになったジャックが泣きそうな顔で待ってました。
かれこれ40分も待たせていたらしい
あんまり私が出てこないから、中で倒れてるんじゃないかと心配してたんだって。
ごめ~ん
とにかく、幸せ過ぎる一日でした。
ところで。
先月行った福岡の太宰府天満宮の参道のお店のお土産屋さん
で、売っていた可愛いお正月飾り
を、真似して作ってみましたが
まだまだ改善の余地がありましたので、リベンジしてみました。
↓
↓
↓
ジャン!
違い、わかりますか?
ジャックには全く分からないと言われましたが
縄をしっかりと編み直し、
手前にはお祭りなどでよく見かける紙垂をつけました。
皆さま、「紙垂」って読めますか?
あ、そうですか。では説明しましょう(エッヘン)
「しで」と読みます。
このジグザグの形は、雷光や稲妻を意味しており
神域にやってくる邪悪なものを追い払うという意味合いがあるのです。
あ、ハイ。今調べて知りましたけど…(///∇//)
真ん中に垂れてる中途半端なフンドシみたいなのも気になったので、水引の飾りを付けました。
ワタシ、ここでまたひとつ賢くなっちゃいましたよ(〃∇〃)
縁起物としてよく使われる水引ですが、封印や魔除け、人と人を結びつける…など、いろんな意味合いがあるそうです。
結び方も様々ですが、慶事には奇数、弔事には偶数の本数を使うそう。
今回私が作ってみたのは一番一般的な「あわじ(あわび)結び」。
ほどくのが難しいので、「二度とあってほしくない」意味となり、お祝いと不祝儀どちらにも使うことができ、
紐の両端を引っ張ると、結び目がギュッと固くなることから「末永く一緒にいたい、いてほしい」という意味にもなるそうです。
作ってみると意外と簡単で楽しい。
一本ずつ、静かに引っ張って調節していくのがコツみたいです。
色の組み合わせや順番を変えても楽しいですね。
正月と言えば、
園芸用の針金で…
ペンチを使って、こんなものを作ってみました。
タツノオトシゴに見えますか?(〃∇〃)
そう。来年は辰年です。
作ってはみたものの、どうしよう、コレ。
ヒマかっ、私は(^^;)
大掃除とか手つかず…
昨日は一日仕事でしたが
娘にLINEで買い物を頼まれて
ちょっと遠回りをして帰ったら
幼稚園のバス停だったイチョウの木が綺麗でした。
紺色の空と黄色い葉っぱのコントラスト。
なんだか凄みがありますね。
それでは、また。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
(^-^)ノ~~