朝、再び走れるようになりました。
正確には、走ったり歩いたり。
始めた頃は、まだ寒く、外は真っ暗で
何も気にせず着替えてそのまま外に飛び出してましたけど
最近は日の出が早い。
紫外線もそろそろ気になります。
昨日は早くに目が覚めたので、日の出前に家を出ました。
走りながら、スマホのYouTubeで聴いたのは
ショパンのエチュードOp.10。
「牛田くんが、9月のリサイタルで演奏するらしいよ。」
と、ファン友さんが教えてくれたので。
短い曲が続くので、1曲分は走って、次の曲は歩こう、と思ったけれど
途中で疲れて歩いてしまったり
やっぱり走りたくなって駆け出したり…。
私の視界の横を流れていく春の花たちは
ランナーに声援を送る沿道の応援団。
そんな風に思うと、嬉しくていい気分。
曲がそろそろ終わる頃、陽が昇り始めました。
家に帰ってもまだ時間があったので
コーヒーを淹れて
新聞を広げて読みました。
運動が、健康や美容にいいことは前から知っていたけれど
それは私の重い腰を上げるまでには至りませんでした。
「脳にいい」「ストレスに強くなる」「集中力・創造力・知能がアップ」
私を動かしたのは、こんなキーワードです。
効果が出るのは、数ヶ月以上続けてからのようですが
久しぶりにしっかり身体を動かしたと実感出来た昨日は、一日気分良く
仕事も、気持ちよくすいすいこなせました![]()
朝のジョギングのきっかけになった本、『運動脳』。
この本を知ったのは
昨年9月、仙台クラシックフェスティバルこと『せんくら』に向かう電車の中。
目の前に貼られていた車内広告です。
面白そうだったので図書館に予約を入れたけれど新刊のベストセラーだったため大人気。
やっと私の順番がまわってきたのは4ヶ月後のことでした。
この本があまりに面白く興味深かったので、
その後もこの本の著者、アンデシュ・ハンセンの本が読みたくなって
『スマホ脳』を借りて読み
今は『最強脳』を読んでます。
この3冊が訴えていることは、いずれも同じ。
現代人は、スマホを手にする時間を減らし
もっと身体を動かした方がいい。
そうすれば脳の動きも活発になり、幸福度もアップする。
これは本当に、その通りだと思います。
私自身も含め 現代人はスマホに毒されている気がします。
前回の記事でも書きましたが
阿蘇山に登山に行ったジャックがお土産に買ってきてくれた
ジャズようかんと、とぶ牛クッキー。
白いピアノのジャズようかん、しっかり冷蔵庫で冷やしてからいただきました。
きゃ~。やっぱりテンション上がりますね![]()
鍵盤に包丁を入れるときの、ちょっと後ろめたいけど幸せな なんともいえない感触![]()
母の手作りの 木彫りのお皿に載せていただきました。
口に入れると、柚子の香りがいっぱいに広がります。
美味しい!![]()
ビールにも合うらしい、とジャックが言っていたけれど
コーヒーにも合いました。日本茶にも合いそう。
もちろん、ビールとの相性もよかったです。
普段和菓子を食べない娘も、珍しく気に入った様子。
3オクターブの鍵盤は、あっという間に姿を消しました。
食べ終わって、まじまじと母の作ったお皿を見ていたら
裏に母の名前の一文字が刻んでありました。
もうすぐ母の日ですね…。
一方、とぶ牛クッキー。
よく見ると、全部模様が違います。
こちらも、コーヒーによく合いました。
ミルクの味が、なんとも濃厚。
でも、なんで牛がマフラー巻いてるの?
箱に入ってた紙を読んで、謎が解けました。
九州にありながら、阿蘇は冬になるとマイナス10度を下回る日があるほど寒い地域。
可愛い牛さん達が風邪をひかないように、という愛情をこめたマフラーだそう。
マフラー巻いた牛さんかあ…。
![]()
こちらのクッキーも、あっという間に食べ終わったのですが、
空になった箱の底から現れたマフラー巻いた牛さん。
クッキーやパッケージと違って、勢いあって男前!
(あ、雌牛か (〃∇〃) )
立派な紙だし、なんか捨てるの忍びないなあ。。。
しおりにしちゃった。なかなかよくないですか?(≧▽≦)
実は今、読みかけの本多数![]()
我ながら、節操なくて よくないなあ、と思います😓
昨日読み終わったばかりの、ふかわりょうさんのエッセイ。
『世の中と足並みがそろわない』
興味深いことが、いくつも書いてありました。
ポルトガルには、沈黙の音がする村があるそうです。
亜熱帯・地中海気候に属し、白い建物がいくつも並ぶモンサント。
中でも、ポルトガルでもっとも美しい村と言われているモンサラーシュという村は
「日暮れに沈黙の音がする」
と言われているそうで
ふかわさんは、この言葉に惹かれて、一人旅でこの場所を訪れたそうです。
『沈黙の音』
一見矛盾するこの言葉には、抗えないような魅力があり
どんな場所だろうと気になって、私も調べてみました。
美しい場所。城下町なんですね。
日の沈む時間、実際に聴こえてきたのは鳥のさえずりと鐘の音。
沈黙どころか、むしろ賑わいだったと書かれていましたが
こんな言葉に惹かれて訪れた異国の村で
出会った一匹の猫との ささやかな交流が描かれていました。
「虹の色」についても書かれていました。
日本では、虹の色は7色とされていますが
これは万国共通ではないそうです。
国によっては6色だったり5色だったり
多いところでは8色、少ないと2色で描く人もいるそうです。
2色の場合、使う色は赤と黒。
明るい・暗いで識別するそうです。
虹を7色としたのは、ニュートンで
「ドレミファソラシ」の音階に合わせたのだそう。
虹の七色が「ドレミファソラシ」。
なんて素敵なんでしょう!
日本人は色の識別能力が高いそうです。
英語で言う『ブルー』ひとつとっても
「空色」「水色」「紺色」「群青色」…。
前回の記事にも書きましたが、
「藍色」だけでも48種類に分類されるというのですから驚きです。
色を表す「あお」という漢字ですら
「青」「蒼」「碧」と、3つもあります。
春・夏・秋・冬…。
四季のある日本。
ちょっとした気温の変化や空の色に
季節の移ろいを感じる私達の生活。
繊細で豊かだなあ、と思います。
コンサートに足を運び 演奏を聴いていると
私はよく、色や情景が浮かびます。
実際に見えるわけではもちろんないけれど
音にも「冷たい音・あたたかい音」「硬質な音・柔らかい音」
があるので、そこから浮かぶイメージです。
小学校を卒業したあたりまでピアノを習っていたし
中学・高校と吹奏楽部に所属していたので
まったく楽譜が読めないわけではないのですが
もしも私が、大人になった今もピアノを弾いていたら
演奏を聴いた時、まず頭に浮かぶのは五線譜に並んだ楽譜なのでしょうか。
私が音楽の知識に長けていたら
どんなコンサートレポを書いただろう。
きっと、今書いている比喩だらけの記事なんて
稚拙すぎて 恥ずかしくて、鼻で笑ってしまうでしょう。
話は戻りますが
エッセイには、書き手と読み手との相性のようなものがあると思います。
文章の表現力だけでなく、その人の感受性や感じ方が心地よかったり よくなかったり。
好き嫌いが分かれるかもしれませんが、私はふかわさんのエッセイが好きです。
面倒くさい人だな、とちょっと可笑しく思う反面
俯瞰的に自分を見て しょうもないことに抗って
余白や行間を大切にしているような文章や感性を、心地よいと感じます。
言葉を替えれば「共感」とも言えるのかもしれません。
ふかわさんのエッセイを読んでみたいと最初に思ったのは
ネットニュースか何かで、ふかわさんのコラム
『いいねなんて、いらない。』
について紹介されているのを読んだから。
「もはや日常さえも撮影ベースで動く人が増えました。
『映える』かどうかが大きな基準となった今、
日常を切り取る行為は、後々振り返るためというより
『いいね』を獲得するため」
「それはきっと、不安の裏返し。
自分の人生が幸せだと実感したい。みんなに幸せだと言われたい。
そんなことは周囲が決めることではないのに。
彼女たちは、インスタ映えする棺桶を選ぶのでしょうか」
「でも、私は、いらない。
人の『いいね』よりも、自分の『いいね』がひとつあればいい」
現代を生きる私達であれば、誰しも身に覚えがあると思います。
出かけても、旅行をしても、自分の目で見て肌で感じることよりも
知らないうちに、スマホで『映える』写真を撮ることに重きを置いている。
SNSも同じく。
「いいね」の数イコール、発信者の価値では決してないのに。
このコラムのことを知って、ふかわさんのエッセイが読んでみたくなり
最初に読んだ
『ひとりで生きると決めたんだ』
これを読んだら、もっとこの人の書く文章が読みたくなりました。
そうそう。
『スマホ脳』にも書いてありましたが
現代の若者の自己肯定感の低さと、スマホの依存率は、おおいに関係あるそうです。
可愛く加工された誰かの写真や
自分よりたくさんのフォロワー数や「いいね」を見て
自分と他人を比較してしまうから。
思いがけず仕事が早くあがれた日
街を散策していたら、とても素敵なお店を見つけてしまいました。
広々とした空間。
見晴らしのいい大きな窓。
広い木のテーブル。
地元の特産品を活かしたメニュー。
知る人ぞ知る場所なんでしょうか。いい感じにすいてます。
みんなそれぞれ、窓の外の景気を眺めたり、読書をしたり。
私もまさかこんな場所に、こんなお店があるとは知らなくて
砂漠の中で、突然オアシスを見つけたような気分。
昨日も、休憩時間に行ってきました。
チーズケーキとコーヒーを味わいながら読書する贅沢な時間。
私の秘密の場所にします![]()
デジタルも便利でいいけれど
やっぱりアナログがホッとするなあ…。
今朝の朝焼け
皆さま、よい一日を!
(^-^)ノ~~























