行ってきました。
2023年3月16日（木）19時開演
牛田智大 ピアノ・リサイタル
東京オペラシティコンサートホール（東京）
行ってきたんですけど
今回、いつものような記事が書けません
病院時代に比べたら、申し訳ないほどストレスの少ない今の職場ですが
初めて迎えた年度末
知らなかったけれど、繁忙期だそうで
3月入ってからめっちゃ大変
予約数も爆発寸前
この日は夜の公演で、会場も遠くないし仕事の後でも問題ないと思っていたのですが
普段使わないような頭や神経使ったりして、なんか疲れ方がいつもと違う
休憩時間、今夜の公演の成功を願ってお詣りしてきました。
しだれ桜が綺麗。
一度帰宅して、家事をしてから会場に向かいましたが
知らないうちに電車で寝てた…
…というわけで、楽しみにしていたオペラシティでのコンサートなのに
脳みその周りに一枚膜が張っているような状態で
情けないことに、いつものような感じで聴くことができませんでした。
無念すぎます…
なので、会場の様子やアンコール曲の参考程度にお読みください。
Twitterやインスタ等に、行かれた皆さまの素晴らしい感想があがってますので
ぜひ、そちらをお読みくださいませ。
m(_ _)m
昨年7月以来のオペラシティ。
大男、健在。
スペシャルな雰囲気の階段は、一部改修工事中。
昨年7月の松田華音さんとの「2台ピアノ・コンサート」の記事
1年前のデビュー10周年記念コンサートの記事
入口で、ハローページくらいズッシリと重いチラシ類を受け取りました。
もうすっかり、元のようにたくさんのコンサートが開催されてますね
ロビーではチケットやＣＤなどが販売されてました。
おっ。牛田くんがなんかしゃべってるぞ。
近付いて確認したら、
「本日オリジナル切ってシートご購入の方抽選で1名様に
本ポスター（サイン入り）プレゼント！
終演後 当選発表&引き換え」
と書いてありました。
被災者を悼む、厳粛な雰囲気だった先日の福島とは趣が違い
華やかな祝賀ムードが漂っています。
お花も飾ってあるかしら…と見回すと
「ファン有志」からこんなお花が！
か、可愛い～っ！
白いカーネーションでできたりおちゃん。
おひげは柳の枝？
ピンクのバラやダリア・スイートピー・ユキヤナギ。
なんてセンスがいいのっ！
写真を撮る人の行列に加わって、私も撮りました。
見れば見るほど素敵
プログラム
♪シューベルト：アレグレット ハ短調 D915
♪シューベルト：ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 D664 Op.120
♪シューマン：ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.11
～ ～ ～ 休憩 ～ ～ ～
♪ブラームス：ピアノ・ソナタ 第3番 へ短調 Op.5
オペラシティコンサートホール（1632席）
（画像お借りしました）
このホールの天井を見上げていつも思うのは
「タケノコみたいだなあ」ということ(≧▽≦)
この日は客席に漂う雰囲気も、なんだか華やいでいました。
2階席、3階席にもお客さんの姿。
舞台正面の両サイドに
「25th Anniversary」
という文字がライトアップされてます。
ピアノはスタンウェイ。
分厚い木の扉が開いて、牛田くんが登場しました。
今日もスッキリとおでこが出ています。
アレグレットの最初の一音の印象は
乾いた石に、じんわりとしみ込んでいく水のよう。
救いを求めるような苦しさと
手を差し伸べるような光が交互に訪れました。
1曲目を弾き終えると、舞台袖へ。
オペラシティの扉には、貯金箱のような、溶接工のお面のような、平べったい覗き穴がついています。
シューベルトのソナタは
ふくよかで慈悲深く、厚くあたたかな音色でした。
前から少し思っていましたが
清く正しく美しい、このソナタの第一楽章は
ちょっと小中学校の校歌みたい。
特に左手のメロディ、伴奏にありそう。
こんな素敵な校歌を歌うのは、どんな学校だろう。
きっと天使のような子供達。
神学校かもしれない。
天使の学校かもしれない。
…と、いつも以上にふわふわしたことを考えながら
この日の私はどうしても「聴く体勢」になれず
舞台から、それほど遠くない席で聴きながら
すべてがどこか遠い場所の出来事のようでした。
ああ悔しい。残念すぎる。
しっかりと日常の疲れを持ち込んでしまった
聴きながら感じたことを部分的に思い出して書いてみるならば
シューマンのソナタの序章は、ビヨ～ンと響くコントラバスのような低音が印象的。
やがて馬に乗って荒野を駆けるような疾走感。
体の中を風が通り過ぎていく。
ズシンと五臓六腑に響いてくる音色。
なんて心地いいんだろう。
いつもは「ちょっと長いんじゃ…」と感じる第4楽章も
「必死に聴く」姿勢じゃなかったせいなのか
「もっと続いて欲しい」と思うほど魅力的でした。
休憩時間に廊下ですれ違ったイケメンは
調律師の佐々木さんだ！
ああ、よかった。
今日は彼が最も信頼する佐々木さんの調律なんですね。
休憩後のブラームスソナタ。
第1楽章の始まりは、雄々しく切り立つ黒い岩のよう。
どんどんピアノが歌い出してきたような気がします。
今夜のブラームスは、いつも以上にスケールが大きく力強く
冬の夜空をイメージしてきた第2楽章は
宇宙船から見た地球の夜明けのようにどっしりと力強い光。
目を瞑って聴いていると
楽章の終わりがハープの音色のようでした。
ああ、やっぱり好きだと思う第3楽章。
なんてカッコ良く
なんて気品に溢れ
小気味よく惹き付けるんだろう。
雨宿りみたい、と思っていた第4楽章は
今まで聴いたことがないほどダイナミックで
大地に轟く雷鳴のようでした。
演奏が進むほど、音色は透明度を増して
最終楽章は複雑で繊細な氷の彫刻のようでした。
鍵盤の上を撫でるように柔らかな指の動きが紡ぎ出す音楽。
何度見ても 何度聴いても奇跡としか思えない。
そんなことも、どこか遠い世界の出来事を観察するように
ぼんやりと聴きました。
ああ、絶対ものすごくいい演奏をしてるのに
素晴らしい演奏会なのに
熱気が充満する客席の中で
36.5度の私。
こんなのは、初めてです。
（；；）
弾き終わった牛田くんは
とってもいい表情で
前方に、バルコニー席に、2階席・3階席に挨拶しました。
今日の素晴らしい演奏を
感性が麻痺したようなこんな状態で聴いたのは本当に残念（Ｔ T）
残念だけど
演奏会は大成功なんだもの。
よかった…😊
ブラボーの声が飛び交い
ニョキニョキと春のタケノコのように
あっちこっちで立ち上がる人の姿がありました。
おめでとう、牛田くん！
トークはありませんでしたが
アンコールを5曲も演奏してくれました。
フルマラソンを走ったような渾身のブラームスの後で
袖に入ってお水を飲むこともなく
そのままアンコールに入りました。
演奏したのは、次の5曲。
♪バッハ／ブゾーニ：コラール前奏曲“われ汝に呼ばわる”
♪パデレフスキ：ノクターンOp.16-4
♪パデレフスキ：サラバンドOp.14-2
♪ショパン：24の前奏曲より第4曲
♪シューマン：トロイメライ
以上、レポ記事でした。
お粗末で本当にごめんなさい
いっそのこと今回は書くのをやめようかとも思いましたが
行きたくても行けなくて、様子を知りたい方もいらっしゃるかもしれません。
これも私が足を運んだ貴重なコンサートのひとつ。
記録として残しておこうと思います。
そんなに疲れている自覚は全くなかったのに
帰りの電車で爆睡してしまい
家に着いてからの記憶もおぼろげです。
今朝、目が覚めて
今日は走るのやめようかな…と思ったのですが
布団の中でモヤモヤしてるくらいなら外へ出よう！
と思い立って、着替えて家を飛び出しました。
ほとんど全力疾走ぐらいのスピードで走ってしまった。
5時過ぎ。
外はまだ暗く、爪みたいな三日月が伴走してくれました。
「朝活」は今年の私の目標の一つですが
スポーツ嫌いの私、ジョギングが全く続く気がせず…(^^;)
でも実は、少し前に決めたことがあります。
毎朝じゃなくてもいいから、3月31日までは頑張ろう。
牛田くんが、このリサイタルツアーを完走するまでは
私も走り続けよう。
自分を大人げないと思いながら
昨日の無念さを振り切るように全力疾走を続けていたら
いつもは行ったことのない遠くまで来てしまいました。
少しずつ空が明るくなり始めました。
走り疲れたので、お散歩しながら帰ることに。
桜はまだかな。
もうすぐ陽が昇ります。
ユキヤナギ、爆発するみたいに咲いてる。
綺麗。
白い鯉が近付いてきた。
ごめんね。餌はないんだよ(^^;)
音符みたいな鳥
上の方にあるのは鳥の巣…？
グラデーションの空が綺麗。
あ、桜咲き始めてる。
朝日が川に映ってます。
白い鳥。サギかな？
明るくなったら、いろんな花の姿が見えてきました。
あ、咲いてる！
なんかすっかりいい気分
皆さま、朝活とってもオススメです
牛田くんがゴールテープを切る頃は
きっと桜も満開でしょう
そして、あと3日ほどしたら
私は筋肉痛でしょう
オ・マ・ケ
我が家のオペラシティ
(^-^)ノ~~