牛田智大 ピアノリサイタル

2022年3月15日(火)19時開演

サントリーホール(東京)

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チラシは前日のオペラシティとほぼ同じなんですが…

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微妙に違います。

 

分かりますか?

 

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家を出る前に、ふと思い立って

 

昨日オペラシティで買ったオリジナルグッズのブルーのタオルを新調しました(〃∇〃)

 

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大都会六本木にあるサントリーホール。

 

 

夜、ここを訪れると、なんかテンション上がりますね。

 

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今回もちょっと道に迷った自分に心底呆れましたえーん

 

 

 

 

 

 

月が綺麗でした。

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「花を贈ろうプロジェクト」のお花。

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うわあ、ゴージャス~!キラキラ

 

 

 

 

 

 

ロビーのシャンデリア

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サントリーホール 大ホール(2006席)

 

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(牛田くんインスタより)

 

 

 

 

 

 

世界最大級といわれるパイプオルガンは、大天使の翼のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日足を運んだ皆さま。

 

私達は、とてつもない果報者ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プログラム

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オール・ショパンプログラム

 

フレデリック・ショパン

 

 

ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27 No.2

 

バラード 第4番 ヘ短調 Op.52

 

舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

 

ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」

 

  ◇  ◇  ◇

 

3つのマズルカ Op.56

 

マズルカ ヘ短調 Op.68 №4

 

幻想曲 ヘ短調 Op.49

 

ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想ポロネーズ」

 

 

 

 

ピアノ:スタンウェイ

調律:佐々木修嗣さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

客席後方にカメラが設置され

 

ピアノの上には天井から小さなマイクが吊されていました。

 

 

記念すべきデビュー10周年記念のコンサート。

 

映像として残してくれるのですね!笑い泣き

 

 

 

 

 

 

 

重厚感と、少し張り詰めた空気。

 

やっぱりサントリーホールは特別です。

 

 

 

 

私はいつもここに来ると

 

自分がちょっと上質な人間になったような錯覚を起こします(///∇//)

 

 

 

 

 

 

 

 

開演時間になり

 

ゆっくりと客席の照明が絞られると

 

会場は水を打ったように静まりかえりました。

 

 

今までにはなかったような独得の緊張感。

 

 

 

 

 

舞台に浮かび上がるサントリーホールのピアノは

 

何故いつも こんなに孤独で美しいのでしょう。

 

 

 

 

 

 

登場した牛田くんは

 

すっかりトレードマークになった黒蝶ネクタイのタキシードに身を包んでいました。

 

 

 

手に持っている淡いブルーのタオルは

 

多分、今日私が持ってきたオリジナルタオルラブ

 

 

 

 

 

 

挨拶をして、ピアノの前に座ると

 

 

上を見上げ

 

袖口を直し

 

静かに構えに入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ノクターン8番。

 

 

なんて優しく純度の高い音色。

 

愛に溢れ、まろやかで、夢見るような。

 

 

ボーン、ボーン、と時を知らせる振り子時計のような低音と

 

シャンデリアの繊細なカットに反射して、キラキラと光を放つような高音。

 

 

両手から生み出される音色は混ざり合って

 

空気にそっと溶けていくみたい。

 

 

 

 

 

 

バラード4番。

 

 

哀しみと諦め。

 

涙と絶望。

 

その中に、静かに宿る愛の光。

 

 

海の色…。

 

碧(みどり)色…。

 

 

なぜかふと、アンデルセン童話の人魚姫を思い出しました。

 

 

恋をした王子に会いたくて 会いたくて

 

人間の姿と引き換えに 声を失った人魚姫。

 

 

愛する人の命を守るため

 

泡になって海に消えていった人魚姫。

 

 

 

 

 

 

 

バラードから続けて舟歌へ。

 

 

 

厚く、豊かで、こっくりとした音色。

 

 

さっきまで哀しかった海が

 

いきなり両手を広げるように目の前に明るく拓けたようでした。

 

 

 

最後の高音のパッセージは、もう気が遠くなるほど美しかった。

 

 

あまりにも極上の音楽を聴きながら

 

10周年のデビュー記念のお祝いのはずなのに

 

私達の方が、大きな大きな贈り物を牛田くんからもらっているのだと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

黄金色の英雄ポロネーズ。

 

 

ああ、やっぱりなんて男前!

 

誠実で勇敢で気高くて

 

何度聴いても、色褪せるどころか輝きを増す牛田くんの英雄ポロネーズ。

 

 

 

中間部のシュッシュッポッポ(またしてもこんな表現ですみません)部分は

 

音色と共に、ペダルを踏む右足にも魅了されます。

 

最初は踏むというより軽やかに触れている感じ。

 

それが次第に深くなっていき

 

同時に音の波が ぐわんと広がっていく…。

 

 

かと思うと、アラビアンナイトのように媚薬の粉を振りまいて

 

再び男前な騎士に戻って魅了する。

 

 

 

 

 

英ポロ…

 

なんて…

なんてニクい奴!

 

 

 

 

 

死生観や精神世界を語る今回のプログラムの中で

 

唯一、手放しで酔わせてくれるこの曲に、今日もアドレナリンが体中を駆け巡ります。

 

 

 

ああ。私やっぱり、これを聴くために生きてる気がする(T T)

 

 

これを聴くために働いてる。

 

 

人生の中で、あと何回牛田くんの英ポロを聴けるだろう…。

 

 

 

 

 

弾き終わると喝采の中、ニッコリ微笑んでお辞儀をしました。

 

 

いい笑顔です。

 

 

 

 

 

 

 

 

後半の3つのマズルカは、レースを編むように繊細な1曲目が印象的でした。

 

 

 

 

 

 

マズルカ絶筆。

 

 

もう、次元が違います。

 

 

この上なく優しくて

 

愛に溢れていて、繊細で

 

哀しくて、苦しくて、淋しくて…。

 

 

うまく言葉に出来ないのが悔しい…。

 

 

この1曲の演奏をを聴くだけで

 

ショパンの人となりが分かるような

 

ショパンの人生を凝縮したような演奏だと思いました。

 

 

そして、やっぱり、ショパンの『遺書』なんだなあ、と。

 

 

 

 

 

 

幻想曲は

 

濁流に呑み込まれ、岸辺に打ち上げられた心に光が射すような

 

賛美歌のような「救済」を感じました。

 

 

 

 

 

 

続く幻想ポロネーズ。

 

 

第二部が始まった時からずっと

 

牛田くんが紡ぎ出す ショパンの作品の魅力と

 

精神世界に魅了され

 

ただただ 惹き込まれて聴きました。

 

 

聴く者の先入観や雑念や

 

そういうエゴのようなものをすべて凌駕して

 

一心にショパンを伝えてくれる演奏に入り込み

 

涙さえ出てきませんでした。

 

 

 

ホール全体がひとつの「個」となって呼吸をしているような

 

集中力と一体感。

 

 

 

1ミクロンたりとも無駄や濁りのない、透き通った音色。

 

 

 

 

 

 

一流の料理人の作る料理みたいだな。

 

 

 

以前、牛田くんが

 

「料理を作ることと音楽を演奏することは似てる」

 

と言っていたことを思い出しました。

 

 

 

上質な材料を使うのはもちろんだけど

 

 

素材に包丁を入れる角度

 

鍋に入れるタイミング

 

炎の大きさ

 

火を止めるタイミング

 

素材を引き出す最小限の調味料

 

 

 

ものすごく集中して料理を作るときの

 

呼吸までもが味を左右するような集中力と緊張感。

 

 

それ以外はない、

 

というような、絶妙なさじ加減と、そこに込める想い。

 

 

 

そして、

 

料理も音楽も

 

食べてくれる人、聴いてくれる人無しには

 

完成しないし意味を持たない。

 

 

そこには、相手への「愛」がある…。

 

 

 

 

 

 

 

なんと、第二部は、一度も拍手無しで終わりました。

 

(幻想曲のあとに拍手をする人もいましたが、すぐに消えました)

 

 

 

 

もちろん、演奏がよくなかったからでは当然なく

 

聴衆もショパンの世界を一緒に体験し

 

共に創り上げているような感覚に近かったと思います。

 

 

この日の静寂は、拍手以上の賞賛だったのではないかと。

 

 

 

 

 

演奏が終わって

 

牛田くんがペダルから足を離すと

 

我に返ったように拍手が湧き起こりました。

 

 

 

 

 

胸に手を当てて、すべての方向に深々とお辞儀をする牛田くん。

 

 

気品に溢れ、誠実で、真心のこもったこの姿。

 

むしろ、お辞儀を見てるだけで涙が出そうでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

8年前、ユンディやラン・ランのリサイタルで初めてこのホールに足を運んだときから

 

ずっと、この舞台に立つ牛田くんの姿を夢見てた。

 

 

 

コロナの感染拡大が始まり、当日突然延期が決まった2年前のリサイタル。

 

人数を大幅に減らしての振替公演。

 

 

 

今、牛田くんは

 

私が思い描いてきたよりもずっとずっと立派な姿と演奏で

 

聴衆を熱狂させている。

 

こんなに上質な時間を

 

本物の音楽を共有させてくれている。

 

 

 

 

 

 

おめでとう!

おめでとう!

おめでとう!

 

 

 

 

 

やっぱりあなたは最高!

 

 

 

ああ、もう嬉しくて幸せで、どうにかなりそうだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンコールは、前日のオペラシティと同じく

 

 

「コンソレーション」

 

「愛の夢」

 

「献呈」

 

「トロイメライ」

 

 

 

 

 

デビュー当時の動画で何度も聴いた「コンソレーション」は

 

なんて深く厚く進化しているんだろう。

 

私が言うのもなんですが、こんなにも魂に訴える演奏をするなんて

 

10年どころか、50年分くらい深化・成長しているんじゃないかしら。

 

 

 

 

 

 

コンソレーションのあとに、トークがありました。

 

 

 

 

・今日ここに足を運んでくれたお客様への感謝の言葉。

 

・今日のプログラムはショパンの中期から後期の作品で、奇しくもポーランドがロシアに侵略されたり独立運動をしていた時期と重なること。

 

・東ヨーロッパがこのような情勢の中、このプログラムを演奏するのは葛藤があったけれど、作品の中に未来を感じるきっかけを見つけていただければ…。

 

・11年前、東日本大震災で人々が希望を失いかけていた時、何か人々が希望や活力を見いだすきっかけになれば、というレコード会社の企画で自分のデビューが決まったこと。

 

・あれから10年。世の中が必ずしもよくなったわけでも、悪くなったわけでもないけれど、これからも皆さまと共に、作曲家の素晴らしい作品を共有していきたい。

これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

こんな感じの内容でした。

 

 

 

こんなに素晴らしい音楽を届けてくれてるくせに

 

牛田くんは「共有」って言ってくれるんですよね照れキラキラ

 

 

 

この日のお客さんは、集中力と「聴く姿勢」が素晴らしかった気がします。

 

 

 

 

 

 

大好きな「献呈」を聴くとき、

 

「牛田くんが私だけのために演奏してくれてると思って聴こう」

(///∇//)

 

と心に決めたのですが

 

 

演奏が、あまりにもピュアで大きな愛に溢れてて

 

私のみみっちいエゴなどかき消され(;^ω^)

 

気付いたら私の心の中は

 

世界中の全ての人、全ての生き物、自然や地球への愛

 

平和への願いで溢れていました。

 

 

牛田くんの演奏聴いたら、世界はいい人だらけになると思う…。

 

 

 

(T^T)゚。

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう、牛田くん。

 

あなたはやっぱり最高のピアニスト。

 

 

 

華やかさや勢いだけが、人の心を捉えるわけじゃないんだな。

 

本当に人の心を強く捉え、揺さぶるのは

 

誠実に本物の音楽を追究する音楽家なんだと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

肩や腕が痛くなるほど渾身の拍手をして

 

舞台の扉が閉まった時に手のひらを見たら

 

見事に赤くなってました(*^.^*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このリサイタル、きっと歴史に残ると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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オ・マ・ケ

 

 

 

この夜なかなか寝付けなくて

 

動物の癒やし画像を検索してて見つけた画像。

 

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