ドラッグストアで、ちょっと遠くからこっちを見てるのは、藤田真央くんと金子三勇士さん…?!
びっくりして近付いたら、神木隆之介くんと西島秀俊さんだった…😅
疲れてるのね、私…![]()
とうとうコレに手を出してしまった。
(結構効きます)
3月に入ってから、シフト的にも内容的にも、仕事がかなりハードになったくせに
仕事帰りに欲張ってダルマを買いに行き、喜んでたのも束の間
仕事以外にもいろんなことがあって落ち着かず、
そんな中で行った、先週末の名古屋、海老名、埼玉の3日連続のリサイタル。
緊急事態発生で名古屋最後まで聴けなかった…![]()
かろうじて海老名のレポ記事は書けましたが
さいたまは途中まで書いたものの、時間とパワー不足で結局アップ出来ず…![]()
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リサイタルの余韻とあれこれの心配案件から始まった1週間。
おそろしく忙しいのに、なかなか仕事モードに切り替えられなくて本当に大変でした![]()
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まだ先だと思ってたのに、急にいろいろ任されるようになって毎日ほぼ残業。
疲れすぎて歩いて帰る元気もなく、帰っても頭痛腰痛で寝込む始末![]()
それでも水・木・金…と進むに連れて、やっと仕事モードにシフトチェンジ出来て冴えてきた(ような気がする)
けど…
3月を無事に乗り切れるか不安…![]()
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えーん。せっかくのウシダ月間なのにィ~!
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すみません。
冒頭からグタグタと愚痴ってしまいましたm(_ _)m
疲れと腰痛と諸事情で、行けないかもしれないと半分諦めていた大阪公演。
お陰様で無事に行ってくることができました。
2022年3月12日(土)14時開演
ピアノ・リサイタル
ザ・シンフォニーホール(大阪)
が、しかし
頭の切り替えがうまく出来ず
細やかなレポが書けませんこと、ご了承下さい。
ポカポカとあたたかな春の陽気でお出かけ日和の土曜日。
先日GETした春バージョンのりおちゃんタオルを持って赴きました。
これ、ファン友さんから教えていただいてたのですが、先日たまたまた入ったお店で売ってたの。3種類ありましたよ。
新幹線の窓から見える富士山は、随分雪が解けてさらにイケメンに。
うわ~、カッコイイ!![]()
と、見とれていたら、
「右側に雪が溶け始めた富士山が見えます。束の間ですがお楽しみ下さい。」
と、車掌さんのアナウンス。
なんかほっこり![]()
春休みだからなのか、お天気がいいからなのか、人出が戻りましたね。
新幹線は久しぶりに混み合っていました。
ザ・シンフォニーホールは大阪環状線の「福島」駅にあります。
牛田くんの故郷と同じ「福島」。(^^)
うわ~、久しぶり。最後に来たのいつだろう。
1年前のリサイタルは、私福岡に行ってて来れなかったんですよね。
ザ・シンフォニーホールは私にとって想い出深い特別なホール。
もう8年前になるのかな?
耳を患って牛田くんのピアノがちゃんと聴けず、ショックで最初から最後までずっと泣きっぱなしだったほろ苦い想い出の場所でもあります。
コロナ禍になってから訪れたのは初めてですが
サロンのようなドリンクコーナーのスペースも売店も閉鎖されてました。
プログラム
《オール・ショパン・プログラム》
♪ ノクターン 第8番 変ニ長調 OP.27 No.2
♪ バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
♪ 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
♪ ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」
~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~
♪ 3つのマズルカ Op.56
♪ マズルカ ヘ短調 Op.68 №4
♪ 幻想曲 ヘ短調 Op.49
♪ ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想ポロネーズ」
曲の解説は牛田くんご本人によるものです。
(詳細後半でご紹介します)
ザ・シンフォニーホール(1704席)
正面にはパイプオルガン。
丸い背もたれの赤い椅子が並ぶ、歴史とぬくもりを感じるとても雰囲気のある素敵なホールです。
舞台の上に置かれているのは、艶消しのスタンウェイ。
あれ?シンフォニーホールに艶消しスタンウェイなんてあったっけ…?
あとで牛田くんのインスタライブで分かったことですが、数年前に入った新しいピアノだそう。
登場した牛田くん。
衣装は黒蝶ネクタイのタキシード。
手にはベージュっぽい色のタオル。
髪切ったのね。かなりスッキリしています。
今回私はチケ取りの際モタモタしてしまって
いつもと違う場所の席を取りましたが
おかげでホール全体が見渡せて
客観的に、とてもリラックスして演奏を聴くことが出来て新鮮でした。
ピアノから紡ぎ出された音色も絞られた照明も
ぬくもりと孤独の両方を宿していました。
厚みのある音色はホールの隅々まで静かにしみ込んでいきます。
ホールも聴衆も今ここにあるすべてが
静かに耳を澄ませているようで
「静寂」という音を聴いているかのようでした。
せせらぎと追憶…。
牛田くんのノクターンは
いつも丁寧に丁寧に、最後の一音を「置く」ように終わります。
前半のプログラム。
1曲目がノクターン8番、そして、バラード4番、舟歌、英雄ポロネーズの流れは、ショパンコンクールの1次予選、2次予選の時と同じなんですね。
私の隣には、上品な高齢の女性が座っていましたが
ピアノを弾かれてる方なのでしょうか。
演奏に合わせて微かに指が動き、体がリズムを刻んでいました。
バラードの演奏が終わり、左腕がブラン、と弧を描くと
思わず拍手が起こりかけましたが
牛田くんはいつのものように、そのまま舟歌に入りました。
前半の中では、私の大好きな英雄ポロネーズがとにかく素敵でした。
重厚で凜々しくて、音色がキラッキラしてて…。
ほら、やっぱり。
牛田くんの英ポロは最高!![]()
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聴いてるうちに幸せとエネルギーが体中に広がって口元がほころんできます。
休憩後、音色はさらに男っぷりを上げていました。
くっきりと肉厚で、揺るぎない自分軸を持っているように。
マズルカ絶筆(68-4)。
初めて海老名で聴いたときは、それまでの自分の中のイメージと違っていて衝撃を受けましたが
実は前回埼玉で2回目を聴いて、自分の解釈は間違っていたかもしれない、と感じたんです。
403席という、さいたまの小さなホールで聴いたマズルカは
まさに命の終わりそのものでした。
ショパンの心臓が、最後の鼓動を打つ瞬間。
混濁し、朦朧となって、闇と光の間を彷徨う意識。
決して「生きること」や「それまでの人生」を美化するわけでもなく
絶望でも希望でもなく
ただ、一人の人間の命の灯火が消えていくという事実。
でも、今回のマズルカの印象は、海老名の時の印象に近いものがありました。
苦しさ、寂しさ、虚しさの先に見えてくる光。
愛おしくも自身を悩ませ続けた肉体という殻を離れた瞬間
ショパンの魂は、フッ、と解き放たれたんだろうな、と。
冴え冴えと、哀しく、とても美しいこのマズルカが好きです。
幻想曲も、幻想ポロネーズも
ダイレクトに魂に響き、訴えかけてくる。
見慣れた牛田くんの横顔や後ろ姿。
デビューしてからずっと、男の子にしては長めだった牛田くんの髪。
サイドから後ろに美しく流れ
お辞儀をするたびにぴょこんと両側に跳ねていたトレードマークのような髪が
もうサッパリと短く切りそろえられていて
柴犬みたいにスッキリと短くなった襟足と白い首筋は
余計なものをすべてそぎ落としたかのように潔く、決然として見えて
そんなところを見て、彼がまた1つ階段を上ったことを実感しました。
私、疲れていたからなのか、全体が見渡せる席だったからなのか
とにかく心地よくて幸せでした。
(いつもは肩に力が入っちゃうんです)
特に、隣の女性が指を動かし体を揺らして本当に楽しそうに嬉しそうに聴いているものだから
なんだかとっても嬉しくって…。
1700席のホールを満席にして
その一人一人を牛田くんのピアノが幸せにしている。
胸にあったかいものが溢れてきて
また涙が出てきてしまった。
最後の一音まで
鍵盤から指が離れる瞬間まで
ペダルから足が離れる瞬間まで
ううん、そのあとも、消えゆく音を慈しむように
丁寧に 丁寧に
魂の込められた演奏でした。
アンコールの1曲目は、きっと今日も『葬送』だろうと思っていたら、構えが違う。
あ、リストの『コンソレーション』だ…!
うわ、懐かしい~っ!![]()
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平和への願いと共に、もしかしたら昨日の3.11の鎮魂の意味もあるのかなあ、なんて考えました。
そして、今回もトークがありました。
今日のプログラムはショパンの中期から後期の作品で、奇しくもポーランドがロシアに侵略されたり独立運動をしていた時期と重なる。
東ヨーロッパがこのような情勢の中、このプログラムを演奏するのは苦しい思いもあった。
音楽家は政治的な発言をするべきではないと自分は思っている。
けれど、音楽とは政治的な背景を大きく反映して生み出されている。
おかげさまで、この3月でデビュー10周年を迎えます。
11年前、東日本大震災が起こり
人々が希望を見いだせるきっかけになるように、というレコード会社の企画の1つとして自分のデビューが決まりました。
この10年で、決して世の中がすごくよくなったというわけではないけれど
このプログラムを通して希望を感じていただけたら…
こんな感じの内容だったと思います。
そのあともアンコール2曲。
『愛の夢』と『献呈』でした。
牛田くんの奏でる愛は
恋愛というよりも、人類愛のようでした。
厚く温かなぬくもりに溢れた演奏、本当に素晴らしかった!
ロシアにも、ウクライナの人達が流れているポーランドにも関わりの深い牛田くん。
今の情勢には、きっと深く胸を痛めていることでしょう。
天井を見上げると青い鳥と船の帆を思わせるような照明が。
牛田くんの平和への強い願いを感じて、私もそっと指を組んで祈りました。
ショパンの人生という芸術
死の瞬間
希望の光
平和への願い
アンコールまでがすべて
大きな流れを持ったひとつの物語のようでした。
ありがとう
ありがとう
ありがとう
そんな気持ちで今日も胸がいっぱいでした。
夜11時から、ありましたね。インスタライブ。
昨日は牛田くん、ちょっと疲れているように見えました。
そして、なぜか画面が固まってしまった方がたくさんいらしたようですが
優しい牛田くん、今日の12時までアーカイブ見れるようにしてくれてたみたいです。
ソワソワしながらスマホの前で準備して
予定時間になってから繋がるまでの数分間のときめきは
デートの待ち合わせの時間みたい(///∇//)
コロナ禍でサイン会が出来ないけれど
こんなふうにライブでお話聞けたりコメント出来たりするの
ファンはとっても嬉しいですよね😊
牛田くんは本当に博識ですごいです。勉強になりますね!
そして、私がびっくりするのは、コメントしてる皆さまもまた博識で、勉強熱心だと言うこと。
私なんて、牛田くんが弾いた曲の8割くらいなんの曲かわかりません![]()
だから時々、話が専門的な方向に行くと、ピアノを弾かない私は異国の言葉を聞いているような気分になったりします![]()
そっかー。今までイベントのサイン会とかで、皆さんが牛田くんと楽しそうに話していたのは、こういうピアノのお話で盛り上がっていたのね。
コロナが収束してサイン会が再開されたとき、私だけ「好きな食べ物なんですか?」とか「好きな色なんですか?」とか、相変わらずしょーもないこと言ってそう…![]()
これじゃ、一生牛田くんとの距離が縮まらないじゃん…![]()
ま、そんなことはいいとして…(T T)ひっく
私ももうちょっと頑張って書きたいと思います。
ええと、名古屋のリサイタルのプログラムがとっても素敵だったので。
牛田くん自身の曲解説に始まり、Q&A(2013年版と2022年版)、デビュー当時から今回までの、愛知県立芸術劇場で行われたリサイタルすべてのチラシが掲載されてました。
ファン必見なのでこちらでご紹介します。
まずチラシ。
2013年9月14日
2014年9月15日
2016年1月23日
2017年5月27日
2020年12月20日
Q&A
生年月日、血液型:1999年10月16日(てんびん座) AB型
Q.好きな色
A.
2013年 ピンク
2022年 淡めの青色
Q.好きな食べ物
A.
2013年
和食(玄米、お味噌汁、お漬物)、中華(空心菜炒め、トマトと卵炒め、キュウリ炒め、ジャガイモの細切り炒め)
2022年
和食全般、青紫蘇を使った料理
Q.好きな学科/苦手な学科
A.
2013年 世界史/音楽の授業で習うリコーダー、歌
2022年 (空欄)
Q.最近読んだ好きな本
A.
2013年 重松清「星のかけら」
2022年 森絵都「みかづき」
Q.好きな生き物/苦手な生き物
A.
2013年 猫、犬、鳥など可愛い動物/虫、は虫類
2022年 猫・鳥・その他小動物/寄生虫・ダニ・ノミ(猫を飼っていると不安で…笑)
Q.好きな作曲家
A.
2013年 ショパン、リスト
2022年 バッハ、モーツァルト、シューベルト
Q.最近よく聴く作品
A.
2013年 プーランク:「エディット・ピアフを讃えて」 グリンカ:ワルツ=ファンタジー
2022年 シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 D956
Q.ピアノの魅力
A.
2013年 歌える楽器であるというところ
2022年 素朴で静謐な音色
Q.ピアノ以外で演奏してみたい楽器
A.
2013年 歌(声楽)が上手くなれたらいいな!
2022年 チェロ
Q.これから取り組みたいレパートリー
A.
2013年 ロシア作曲家の作品。チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービン
いつかラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番を弾いてみたいです。
2022年 シューマン、ブラームスの作品、ベートーヴェンの後期ソナタ
Q.行ってみたい国
A.
2013年 ポーランド
2022年 北欧諸国
Q.将来の夢
A.
2013年
自分が幼い頃にラン・ランやユンディ・リさんの演奏にあこがれて、ピアノを始めたように、これからピアノを始めるような小さなお子さんが自分の演奏を聴いて、ピアノに興味を持ってくれるきっかけになれたら嬉しいです。
2022年
(空欄)
以上です。
最近の牛田くんのこと分かって嬉しい![]()
けど…
私もう、サイン会で話すことなんにもないわ![]()
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さ、気を取り直して行きましょう(^^;)
最後に牛田くんの曲解説です。
今までは、牛田くんのコンサートの曲解説は、ほとんどが柿沼唯さんでしたが、このリサイタルツアーから(海老名リサイタル以外は)牛田くんご本人が書かれています。
東京公演以降のプログラムで、ご自分の目で読みたい方はスルーしてください。
以下、今回演奏会に行かれるチャンスがない方、事前に解説を読んで予習しておきたい方のために(^^)
♪ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27 No.2
ショパンはノクターンというジャンルのなかで多くの挑戦的アイディアを試みました。伴奏形、ポリフォニー、装飾パッセージなど、大規模な作品で現れる独創的な手法の多くが事前にノクターンの中で試され推敲されています。この作品では、のちに後期作品の特徴となる「オーケストラ的な響き」のものになるアイデア(左手の伴奏形は一見簡単な伴奏形ですが、実はチェロのピツィカート・ヴィオラ・第2ヴァイオリンを組み合わせた弦楽四重奏的な書法で書かれています)が見られるほか、後年「舟歌」「幻想ポロネーズ」などで応用される印象派への扉を開くような響きの混ぜ合わせも行われています。
♪バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
この作品はポーランドの作家A.ミツキエヴィチの詩「3人のブドゥリス」との関係性がしばしば取り上げられています。「三人兄弟が父親の命令で財宝を探しに遠い国へ旅に出たが、何年か過ぎても帰らないので父親は三人が戦死したと思った。しかしある夜に三人は長旅で得た財宝としてそれぞれ花嫁を伴って帰った」というこの物語は「人生においてもっとも重要なのは財や名誉を得ることではなく、愛をもって生きることだ」という教えを説いていて、これはポーランドの国民性にも通じるように思います。この作品が手掛けられた1842年は幼少期の恩師ジヴニーやワルシャワ時代からの親友ヤン・マトゥシンスキが立て続けに亡くなった年で、その悲しみと郷愁がショパンを祖国の文学作品に向かわせたのかもしれません。
♪舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
この作品の冒頭第1音には強弱記号がつけられていません。2拍目から始まるフォルテの「背景」として静かに演奏すべきなのか、より衝撃的に演奏すべきなのか…演奏するたびに考え続けているのですが、今回はこの作品の前にバラード第4番を置くことで第1音の意味を規定させることを試みます。「Barcarolle(舟歌)」の起源はヴェネツィアの舟漕ぎの愛の歌だという説が有力ですが、ショパンはこの作品で演奏家に開放的な響きを求めるために異名同音の読み替えを用いて変ト長調(フラット調)ではなく嬰ヘ長調(シャープ調)で作曲しています(変ト長調と嬰ヘ長調は実際に出る音は同じですが、一般的にフラット調は内向的な印象を、シャープ調は開放的な印象を導くと言われています。シューベルトが頻繁に用いた方法 -- 例えばピアノ・ソナタ D.960 第1楽章の第2主題を彷彿とさせます)。どのような音色を選択すべきかは演奏家にとってとても難しい課題です。
♪ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53 「英雄」
ポロネーズの作風は彼の生涯を通して変化していきました。若年期の作品の多くは儀式的な宮廷音楽の延長線上にある素朴なものですが、祖国を離れ年齢を経るにつれ規模が拡大し、強烈な哲学性・熱狂性が見られるようになります。彼が生涯最後に手掛けたポロネーズであるこの作品はその集大成と言えるものです(この作品のあとに「幻想ポロネーズ」が作曲されていますが、これは他のポロネーズとは全く意味合いが異なるものです)。ときにこの作品は知名度の高さのあまり過度に華やかな音楽として捉えられてしまいがちです。特に終盤で楽譜に書かれていない accel.を加えて疾走感を出す解釈は非常に多いのですが、今回は楽譜に指示されているテンポ表示だけを採用して演奏します。この作品の本来の響きは一般的な認識よりもずっと雄大で抒情的だということを感じていただけるのではないかと思います。
♪3つのマズルカ Op.56 /♪マズルカ ヘ短調 Op.68 No.4
ショパンは10代の頃に毎夏訪れていた田舎地方での想い出を生涯大切にしていました。それは同行した妹エミリアや、親友ヤン・ビアウォブウォツキ(ともに結核のため1827年に死去)の記憶とも結びついたもので、マズルカはそういった彼のパーソナルな心の情景が投影されているように思います。ポロネーズが生涯を通してより大規模で壮大な音楽へ発展していったのに対し、マズルカは晩年まで小規模で素朴なスタイルが守られたことも興味深いところです。後期に残されたOp.56はマズルカのなかでもとりわけ情景描写的で、第1番では木葉のざわめきを、第2番では踊り騒ぐ農村の人々を、第3番では吹きすさぶ風や楽隊のファンファーレを彷彿とさせる部分があります。Op.68-4は無くなる年に遺された絶筆で、ベッドの上で止まらない咳に苦しみ、ピアノで音を試すことも叶わないなか書かれた「音による遺書」のような作品です。
♪幻想曲 ヘ短調1 Op.49
フランスの作曲家ベルリオーズの代表作のひとつに、1840年に発表された「葬送と勝利の大交響曲」があります。パリ七月革命の10周年記念式典のために委嘱され、犠牲を伴いながらも自由を勝ち取ったフランス国民を讃え、犠牲者を弔う意味を込めて作曲されたものです。恐らくショパンはこの作品のコンセプトを1830年のワルシャワ11月蜂起に失敗したポーランドになぞらえ、その悲劇性を描くことを試みたのではないかと考えています。交響曲は「葬送」「追悼(祈り)」「祝祭」が非常に短く曖昧に置かれています。祖国の現実を見なければならないときの空虚で絶望的な感情と、未来へのわずかな希望が「幻想」という言葉の中に含まれているのではないかと感じます。
♪ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61 「幻想ポロネーズ」
ショパンが生前最後に残したピアノのための大作です。当初彼はこの作品を「幻想曲」として構想していたらしく、実際「幻想曲 Op.49」とは構造的に非常に近いものがあります。長大で深遠な序奏をもつこと、いくつも現れる主題に連続性があること、、静謐なコラールによる中間部をもつこと…多くの共通点があるなか、唯一異なるのは終盤に圧倒的な「祝祭」の音楽がポロネーズのリズムのリズムのもとに築かれているということです。これはOp.49で描けなかった未来であり、死期をすでに悟っていたショパンが後世に向けて遺したかった希望を、ポロネーズを通して描いたものではないかと思っています。
ちょっとちょっとちょっと、皆さまー!
一生懸命これを打ち込んでいたら入ってきたニュースですよ!
牛田くんの切手ーーっ!?
チロルチョコーーっ!?
牛柄タオルーーっ!?
ブーー-ッ!
り、理性とサイフのヒモが…。





























