今年のウシ活牛が始まりました。

 

 

 

 

2022年1月8日(土)15時開演

山響ニューイヤーコンサート

けんしん郡山文化センター(福島県)

指揮:飯森範親/ピアノ:牛田智大

 

IMG_8557.jpg

 

 

 

2022年の牛田くんの最初の演奏会は、彼の生まれ故郷福島県です。

 

 

 

 

 

 

2日前、東京は大雪。

 

牛田くんがリツイートしてくれた、山響チェロ奏者久良木さんのこの写真にちょっとビビりましたが

IMG_8461.jpg

 

 

 

 

 

東北新幹線の窓から見えたのは、こんなに晴れたいい景色。

IMG_8488.jpg

 

 

 

 

 

 

私、今回初めて郡山を訪れました。

 

 

駅で迎えてくれたのは、郡山市のイメージキャラクター、がくとくん。

IMG_8497.jpg

 

可愛い♪ よく見ると、マスクをしています。

 

 

 

 

 

 

こっちにもいました。はっぴを着たお祭りスタイルです。

IMG_8499.jpg

 

 

 

 

 

 

こちらは、がくとくんの妹、おんぷちゃん。

IMG_8498.jpg

 

知らなかった。郡山市は「東北のウィーン」と呼ばれているそうです。

 

 

 

 

 

 

会場の郡山市民文化センターは、駅から徒歩20分とのこと。

 

時間に余裕があったので、地図アプリを頼りに歩いてみることにしました。

 

 

ものすごく方向音痴の私、ちゃんと辿り着けるかな…?

 

 

 

 

 

さすが音楽の街。楽器店のホルンのディスプレイが素敵です。

IMG_8500.jpg

 

 

 

 

 

恐れていたほど寒くはなかったけど

 

素手でスマホを操作しながら歩いたので手が凍えそうあせる

 

 

 

 

 

 

よかった!無事に辿り着くことが出来ました笑い泣き

IMG_8503.jpg

 

建物を見つけた時は、安堵と達成感。

 

 

 

入り口の、手消毒&検温が出来る機械に手をかざしたら、私の体温18.1度でしたドクロ

 

 

 

 

 

 

IMG_8505.jpg

 

 

 

 

 

 

けんしん郡山文化センター 大ホール(2004席)

 

昨年2月の福島県沖地震で大きな被害を受け、修復作業を続けてきたそうですが、今日は約1年ぶりの再オープン。

 

そんな記念すべき日に、地元福島の星をソリストに迎えるのは、郡山の皆さまもきっと嬉しかったでしょうね。

 

 

 

 

 

 

プログラム

IMG_8558.jpg

 

♪ ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11

 

~ ~ ~ 休憩 ~ ~ ~

 

♪ ベートーヴェン:交響曲 第3番 変ホ長調 「英雄」 Op.55

 

 

 

 

 

 

牛田くんは、5年前にも山響さんとの共演で、ショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏しています。

 

 

 

 

私も牛田くんのコンチェルト1番を聴くのは昨年の2月以来。

 

楽しみだなあ音譜

 

 

 

 

 

 

 

開演前に、指揮者の飯森さんによるプレトークがありました。

 

飯森さん、チラシ等でしか拝見したことがなかったのですが

 

長めの髪と雰囲気が宝塚っぽい方だなあ、と思ってました。

 

 

 

 

ホンモノの飯森さんも、やっぱり宝塚っぽかったです。

 

 

 

このチラシなんて、二人とも宝塚男役(男だけど)。

IMG_8556.jpg

 

背景、薔薇の花とかにした方がいいんじゃないでしょうかね赤薔薇

 

 

 

 

 

飯森さんのお話は、

 

 

今日のこのコンサートは、地震復興後の初めての演奏会であること。

 

今日のオーケストラは、ホルンやトランペット、ティンパニーなど、当時使われていたのと同じ古い型の楽器で演奏すること。

 

プログラムのショパンピアノ協奏曲とベートーヴェンの「英雄」について、など。

 

 

 

ソリストの牛田くんについては

 

「ショパンコンクールの配信を見ていたけれど、触れたら壊れてしまいそうに繊細で素晴らしい演奏だった。感銘を受けた。」

 

と、おっしゃってました。

 

 

飯森さん、昨年コロナに感染したそうです。

 

移動するたびにPCR検査を受けられたそうで、去年1年間で28回も受けたそう。

 

今日も指揮をするときはマスクをつけます、と。

 

終演後、退場の際は、感染防止のために順番にお帰り下さい、と

 

まるで司会担当のように流暢なトークでした。

 

 

 

 

 

 

オーケストラの方達が登場しました。

 

 

あ、本当だ!

 

ホルンは独得のシンプルなフォルム。

 

トランペットやトロンボーンにはカラフルなフサフサがついてます。

 

 

舞台にある艶消しのピアノ。

 

サイドにロゴがないタイプでしたが、スタンウェイでした。

 

 

登場した牛田くん。

 

衣装は黒蝶ネクタイのタキシードです。

 

 

 

 

 

始まったショパンピアノ協奏曲第1番。

 

くぐもったホルンの音。

 

どこか懐かしいオケの響きは、聴衆を1800年代のポーランドへといざないます。

 

 

 

 

 

ピアノの前に座り、音楽に身を委ねるようにしていた牛田くんが紡ぎ出した第一音は

 

こぼれ落ちる一粒の涙のしずくのようでした。

 

 

そのあまりの切なさに、ハッと胸をつかれました。

 

 

哀しくて 優しくて やるせなくて…

 

滑らかな音色が心にしみ込んで来ます。

 

 

ああ、なんて繊細で美しいショパン。

 

 

思い通りにならないもどかしさを

 

恋しい人に抱く憧れと切なさを

 

オーケストラとピアノの音色がひとつに混ざり合って訴えかけてきます。

 

 

クリスタルのように脆く澄み切ったピアニッシモ。

 

あまりの切なさに、胸がキリキリと締め付けられました。

 

ああ、ショパンはやっぱり冬が似合います。

 

 

立ちこめる厚い雲。

 

ため込んだ慟哭を吐き出したような開放感と安堵感。

 

 

 

震災を経て、1年近く弾かれることのなかったピアノが

 

再び生を享けて喜んでいるように感じました。

 

 

 

 

 

第一楽章が終わり、第二楽章が始まるまで、少し長めの「間」がありました。

 

 

あたたかい…。

 

そして、優しい…。

 

傷口をふわりと覆ってくれる白い包帯の布のよう。

 

 

そっと寄り添ってくれるような光を感じる音色に

 

思わず涙が滲みました。

 

 

ああ、この瞬間をずっと忘れたくない。

 

「今」が永遠に続いたらいいのに…。

 

 

痛みを伴ってなお、人をいとおしいと思う心。

 

誠実で、繊細で、情熱的で、気品があって…。

 

 

ねえ、これが

 

これこそがショパンじゃないの?

 

 

 

 

すみません。

 

今から私、暴言を吐きます。

 

今回だけなので、どうか見逃して下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

審査員達、バッカじゃないの?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラリン、と場面展開するようなフレーズは

 

薄透明の黄緑色のそよ風のよう。

 

 

翻る白いレースのカーテン越しに

 

揺れる若葉が見えるようでした。

 

 

 

 

 

 

第3楽章。

 

 

生き生きと 朗々と 

 

歌い上げる喜びの歌。

 

 

若葉はやがて夏を迎え

 

もりもりと万緑を繁らせます。

 

 

弾む跳躍。

 

イキがいいだけではない気品。

 

度を超えない華やかさ。

 

ああ、ここにもショパンが生きている。

 

 

もう胸がいっぱいになって

 

何度も何度も、熱いものがこみ上げてきました。

 

 

第一楽章が「涙」なら

 

第二楽章は「愛」

 

第三楽章は「喜び」。

 

 

 

リズムを刻むように、ペダルを踏む牛田くんの左足。

 

はしゃぎながら、じゃれ合い、もつれ合う右手と左手。

 

 

キラキラの粉を振りまきながら

 

浮かび上がる高音の旋律。

 

ボーンボーンと振り子時計の音のような低音の響き。

 

 

未来に向かって、1枚ずつ開く扉から入り込む風と明るい光。

 

 

 

私、螺旋階段の手すりを滑り降りるようなラストが大好きです。

 

たまらなくかっこいいと思います!

 

 

 

 

 

 

オケとピアノはひとつの束になり

 

火花を散らすようなフィニッシュ!

 

 

 

 

 

モー、最高っ!

 

 

 

 

 

 

 

ブラボーーーーーっ!!!

 

ブラボーーーーーっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

ああ、身体が熱い。

 

熱くて仕方ない。

 

 

 

 

 

立ち上がったソリストは、マエストロと「ガッツリ」という感じで肘と肘を合わせました。

 

コンマス、副コンマスとも笑顔で肘タッチ。

 

 

ああ、この瞬間、本当にいいですね!

 

笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

 

 

 

深々と頭を下げてお辞儀をする牛田くんを見ながら

 

 

 

ありがとう!

ありがとう!

 

 

感謝と興奮と幸福の波に溺れそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

再び登場したときは、今度はマエストロとげんこつをぶつけ合うようにしてグータッチしました。

 

 

 

アンコールは…

 

 

 

構えと弾き始めの音で一瞬「トロイメライかな?」と思ったら

 

24の前奏曲の短調(4番)。

 

 

 

 

うわあ~!

 

ディナーのあとで、ちょうど欲しいと思ってたコーヒーが出てきたような感じ。

 

 

 

待って!

 

これ、さっきまでと同じピアノなのに、まるで音色が違う。

 

ピアノ協奏曲の時のみずみずしさ、若々しさ、青臭さを脱ぎ捨てて

 

音色が成熟してる。

 

ショパンがジョルジュ・サンドと出会って恋愛を知って

 

一人称じゃなくなった、深みを備えた音色だ…。

 

 

 

牛田くんってすごい!

 

 

笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

 

 

 

 

2022年最初のコンサート。

 

私、なんて素晴らしい演奏を聴かせてもらったんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩後の「英雄」も素晴らしかったです。

 

ぬくもりがあって、ぐん!と引っ張ってくれるような熱量があって。

 

 

茶色い髪のコンマスの方の靴がキラキラしてるので目を凝らしたら

 

なんと!かかと部分が金色でした。

 

 

そして、タクトを振る飯森さんの丈の長いジャケットから

 

時々チラチラと見える裏地が赤い。

 

 

おお~!(〃∇〃)

 

 

 

こだわりの古い型の楽器なだけあって

 

ホルンもトランペットも、ふくふくしたぬくもりある音色でした。

 

マエストロは、これを「つぶれたような音」とおっしゃってました。

 

 

ベートーヴェンがナポレオンに刺激を受けて作曲されたという「英雄」。

 

新春を飾るのにふさわしい、気持ちが高揚するような勢いのある演奏でした。

 

 

私はこの曲をきちんと聴いたことがそんなにありませんが

 

「ベートーヴェン」 「ナポレオン」というと、もっと猛々しい印象だったけど、

 

私の勝手なイメージよりは、ややおとなしめな曲だなあ、とも。

 

 

山響さんの素晴らしい演奏に、後方から女性の「ブラボー!」の声が上がりました。

 

 

 

 

拍手の波を鎮めるようにして、マエストロがアンコールの「コントルタンス(カントリーダンス)」という曲を紹介してくれました。

 

「びっくりするほど短い曲ですよ。」

 

と。

 

 

 

当時の社交界でも合コンのようなものがあって

 

1フレーズの演奏ごとに順番にパートナーを替えて踊ったのだそう。

 

「合コン」という言葉がすぐに出てこなくて「ねるとん」って言ってました(≧▽≦)

 

 

いくら時代が変わっても、若者の興味の対象が「恋」であることは変わらないのですね。

 

 

「コントルタンス」は優雅でとても可愛らしい曲で

 

シンデレラの舞踏会を連想しました。

 

びっくりするほど短いって言ってたけど

 

この素敵な曲で好きな人と踊れたら十分幸せだなあ…ラブラブ

 

 

 

 

 

演奏が終わって、オケのメンバーが立ち上がり挨拶をするとき

 

管楽器のパートで既にマスクをつけている方の姿もありました。

 

マエストロも、出来る限りマスクをするように配慮しているようでした。

 

 

コロナ禍で、演奏したくても演奏できなかった期間は

 

本当に皆さん辛くもどかしい日々を過ごされたのだと思います。

 

どうかもう、音楽家・芸術家の方々が、また辛い思いをすることがありませんように。

 

 

 

 

 

 

 

IMG_8517.jpg

 

24曲の中で、なぜ敢えてこの曲を選んだのかな?と思いましたけど

 

もしかしたら、協奏曲と同じホ短調で揃えてみたのかな。

 

 

 

 

 

 

夜の郡山駅前は、イルミネーションが綺麗でした。

 

IMG_8520.jpg

 

 

 

 

 

 

IMG_8519.jpg

 

 

 

 

 

 

IMG_8524.jpg

 

 

 

 

 

 

IMG_8525.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

行かれなかった皆さまー。

 

お土産買ってきましたよ(^^)

 

 

郡山名物、チーズタルト『檸檬(れも)』。

IMG_8567.jpg

 

 

 

 

はい。どうぞ召し上がれラブラブ

IMG_8570.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

山形交響楽団Twitterより。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
明日は山形で、同じく山形交響楽団さんとのコンチェルト。
 
IMG_8559.jpg
 
 
 
 
 
 
近くには赤湯温泉もあるし
 
牛田くん、温泉にでも浸かって、ゆっくりあったまってるといいなあ照れ
 
IMG_8561.jpg