行ってまいりました!
第37回新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 ルビーコンサート
2021年2月20日(土)14時~
指揮:大友直人
ピアノ:牛田智大
すみだトリフォニーホール(東京都)
<プログラム>
♪ショパン:ピアノ協奏曲第1番
♪チャイコフスキー:交響曲第5番
この日の東京は快晴でぽかぽか陽気。
家を出る前に、昨日会場のある錦糸町の山田屋さんで買った人形焼きを緑茶と一緒にいただきました。
お腹にぎっしりこしあんが詰まったタヌキさん、とっても美味しかったです。
ちゃんとおヘソがありますよ。可愛い♪
この日はファン友さんに誘っていただいて、演奏会前に今日の聴きどころを音楽ライターの小室敬幸さんに解説していただく、という素敵な「レクチャー」に参加することに。
早く駅に着いてしまったので、錦糸町の街をちょっとお散歩してみました。
スカイツリーに向かってずんずんと。
下町の錦糸町、味わい深いたくさんのお店が並んでいます。
もうちょっと歩いたら、スカイツリーまで行けそうだったけれど、遅刻してはいけないので、ここまで行って戻ってきました。
前の日の夜、会場近くのホテルに宿泊したファン友さんのお部屋の窓からは、ライトアップしたこんな素敵なスカイツリーが見えたそうです。
素敵~![]()
会場1階で、懐かしい猫さんと再会しました。
あれ?イメージしてたより小さい。
2016年10月の懐かしい牛田くん♪
ここ、すみだトリフォニーホールは、会場のそこここに、面白いオブジェや、趣向を凝らしたデザインのものがあります。
ホール前の足下には歌を歌う小鳥さん。
ロビーには「水のソナタ」という、現代アートのようなピアノを弾く男性。
足下に3つのペダルはあるけれど、ピアノの姿はありません。
ホールのドアの取っ手も、ちょっと変わったデザインです。
階段の踊り場に展示されたワーグナーチューバ。
メインとは別の女子トイレの入り口には、クリオネのような鏡&時計が。
ちなみに、小ホール。
(画像お借りしました)
曲線を描いて並ぶ座席は、なんだかビスケットみたい。
さて、11時から始まった小室敬幸さんのレクチャー。
室内に入ったら、ショパンのピアノ協奏曲第2番が流れてました。
その美しい音色にウットリ…。
なんと、牛田くんが12歳の時に管弦楽と演奏した音源でした!
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60分のレクチャーの中で、「ロマン派とは何か?」というテーマと、本日演奏される「ショパンピアノ協奏曲第1番」、「チャイコフスキー交響曲第5番」をメインに解説して下さいました。
私としては、チャイコフスキーの波乱の人生が特に興味深かったです。
最後の質疑応答での
「ピアノ曲ばかりを作っていたショパンに、本当にオーケストラの協奏曲が作れたのか?」
「メック婦人は、なぜ突然チャイコフスキーへの援助をやめたのか」
という参加者からの突っ込んだ質問も、なかなか聞けない内容で勉強になりました。
開場時間になり、ホールへ移動。
オーケストラの団員さん達が舞台に登場すると、おそらく会員であろう前列に並んだ方達と小さく手を振ったりしてコンタクトを取ってました。
こんなふうに、オーケストラにも根強いファンがいて、もうすっかりおなじみさんなんでしょうね。
コロナ禍の中でのオケを、こういう方達が支えてきたのかもしれません。
昨日は、最初から牛田くんが登場して不意打ちを食らったけれど
今日は心の準備が出来ていたので、嬉しくて心臓がドキドキしました![]()
まず牛田くん、そして大友先生が登場しました。
燕尾服を着たスラリとスタイルのいいお二人は、本当に絵になります。
ピアノは昨日と同じくスタンウェイ。
「準備はいいですか?」
「はい。大丈夫です。」
と、言うように、小さくうなずき合って音楽が始まりました。
私はたくさんのオーケストラを聴いているわけではないけれど
新日本フィルさんのまとまりと艶のある音色は、とても上質で美しいと思います。
そして、団員の方達の仲の良さ、チームの持つ熱さのようなものが伝わってきます。
音楽に合わせて、私の隣に座っている年輩の紳士が、心地よさそうに手を小刻みに動かしました。
今日のピアノの音色。
恋に身を焦がす、ショパンの切ない悲鳴のようでした。
それは、昨日よりもさらに深く美しく豊かで、
たくさんの響き、たくさんの色を纏っていました。
苦悩の表情を浮かべて、絞り出すように演奏する牛田くん。
くるくると木の葉が回りながら落ちてくるようで
どうして?どうして?どうして愛してくれないの?!
という慟哭のようでした。
昨日の音色も演奏も素晴らしかったのに
ピアノもオケも、さらに厚くふくよかで
「脂の乗った音色」と言ったらおかしいでしょうか…。
舞台の熱量がダイレクトに伝わってきて
身体が熱くなりました。
撚り合わさってひとつになった絹糸のようなオケの音色の鋭さが
より切なさともどかしさを物語ります。
うーん…という牛田くんのうなり声がかすかに聞こえます。
右手と左手がクロスして、
ボーン、と低音に投げ込んだ石が、音のさざ波を広げます。
やがて、走り出したら止まらない若さの象徴のように
加速して、坂を転がるように走り出す情熱。
低音が内臓に、高音が琴線に響いてきます。
もう、この時点で立ち上がり「ブラボー!」と叫びたくなりました。
情熱が発火するように、オケの音色が激しい熱を帯びて厚みを持った1つの束になりました。
牛田くんは知っているんだろうか。
片想いの切なさを。
身を引きちぎられるような寂しさとやるせなさを。
回転しながら墜ちていき
葛藤の後に訪れる穏やかな時間。
もう愛されなくてもいいや…。
少なくとも自分はこんなに愛せたのだから。
そんな二十歳のショパンの声が聴こえてくる気がしました。
ピアノの音色を押し上げるような弦楽器のピアニッシモも素晴らしかったです。
身を削るような牛田くんの演奏。
その迫力に、思わず涙がこみ上げてきました。
爆発するように、ドラマチックに第一楽章が終わりました。
優しいまなざしで牛田くんを見る大友さん。
黒いハンカチで額の汗を拭き、にっこり頷く牛田くん。
第二楽章。
寄り添うような、慰めるような弦の音色に、ピアノが始まる前から泣きそうになりました。
始まったピアノ。
ああ、そこには、牛田くんの世界が広がっていました。
優しくて、柔らかで、あたたかくて…。
高貴で、豊かで、穏やかで…。
とても素敵な表情で演奏する牛田くんの横顔を見て
素敵な恋をして欲しい。
そう思いました。
ショパンの心情を理解するには
身を焦がすような、果てしない夜の闇に一人で対峙するような
片想いの経験が必要なのかもしれないけれど
牛田くんにはやっぱり幸せでいて欲しい。
好きな人の隣で、お日様みたいに笑っていて欲しい。
溶け合って混ざり合うオケとピアノの音色。
ハーモニーってこういうことか。
一つのものを創り上げるってこういうことなのか。
ささやかな想いが、すべてを抱き込むような狂おしさに変わり
突っ走ったり、戻ったり
寄せては返す波のよう。
あまりに美しくて切なくて
ずっと心臓がドキドキしてました。
憧れるように、恍惚の表情を浮かべて演奏する牛田くん。
流れていく幸福な時間。
大切な場所に、そうっと宝物を置くように
最後の一音を響かせて第二楽章が終わりました。
第三楽章。
すべてを吹っ切って、前に進み出しました。
たくさんの蕾が音を立てて一斉に花開きます。
土から顔を出した双葉がメリメリと茎を伸ばし葉を広げます。
恋に悩んだ青年は
一人の人間として成熟し、次のステージに飛び出しました。
10本の指がキラキラと音を振りまきながら縦横無尽に鍵盤の上を踊ります。
喜んでいる!
楽しんでいる!
噛みしめている!
音のパレットはさらに彩りを増して色鮮やかに。
健康体を手に入れた若いショパンが
生き生きと両手を広げながら疾走しているみたい。
なんだか嬉しくて、幸せで、素晴らしくて
胸が熱い。
同じく熱い涙が、次々と目からこぼれてきました。
ああ、もう言葉にならない…。
若さと命の輝きを謳歌するように駆け抜けたソリストは
ゴールテープを切るように、大きく左手を振り上げました。
一瞬の間を置いて、
会場から湧き上がる拍手。
舞台で団員達が踏みならす靴音。
ソリストとマエストロが交わす
「やりきった!」
という視線。
ああ…。
思い出したらまた涙が…。
立ち上がり、肘と肘をぶつけ合いお互いを称え合う二人。
コンマス、副コンマスとも微笑みながら肘タッチ。
もう、どれだけ立ち上がって「ブラボーっ!」と絶叫したかったか!
それが出来ないもどかしさと感動で
次々溢れてきて止まらない涙の半分は、多分悔し涙でした。
牛田くんと大友さん
今度はちょっとお茶目に肘の先をぶつけ合いました。
舞台の前で二人で並んで小さくガッツポーズ!
そこにはお互いへのねぎらいと賞賛
一緒に時間をかけて素晴らしいものを創り上げてきたという信頼と
目指す場所に辿り着いたという達成感を感じました。
アンコールはショパンの「雨だれ」でした。
私、もう最高潮に興奮して
体も心もものすごく熱くなってました。
マスクの中なんて、自分の熱い鼻息で火傷するんじゃないかと思うほど。
同じく熱くヒートアップした会場に
牛田くんの「雨だれ」は静かに降り注ぎ、潤してくれました。
アンコールの後、もう一度、大友さんと牛田くん、肘の先をぶつけ合いました。
なんてお茶目で素敵な挨拶。
コロナが収束して握手できるようになっても
この可愛い挨拶、続けて欲しいです。
いつも「今回が今までで最高」って思うのに
それを軽々と超えてくる。
牛田くんは本当に凄いです。
ありがとう!
ありがとう!
そして
おめでとう!
後半の「チャイコフスキー交響曲第5番」も本当に素晴らしかったです。
陰鬱から始まり、歓喜で終わる。
特に、管楽器の美しさがよく分かりました。
そして、音楽と同化したような優雅で美しい大友先生の後ろ姿に見とれました。
アンコールは「弦楽セレナーデ」。
今回も黒いマスクをつけて、いきなり客席の方に振り向いて曲を紹介したので
会場から笑いが起きました。
花のようなワルツに、音楽の喜びと幸福に身を委ねました。
帰り道も、帰ってからも、幸せで幸せで
あの音楽と感動を抱きしめて眠りにつきました。
演奏会は、ときめきと期待を持ち込んで
お土産に大きな感動を持ち帰ります。
ひとつひとつが本当にドラマチック。
音楽、万歳!
さて、今日は3日目。
川口でまた牛田くんのピアノを、大友先生の指揮を、新日本フィルさんの演奏を聴くことができます。
幸せ過ぎる…![]()
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こんな毎日、1週間でも1ケ月でも続いて欲しい![]()
うんうん、分かってます。
こんな日もあって
いつもの日常があって
両方あるから素晴らしいんだって。
今日のホールはどんな感じだろう。
今日のピアノはどんな音色だろう。
どうか今日も最高の調律で
最高のコンディションで
牛田くんが、皆さんが
最高の時間を過ごすことが出来ますように!
また朝にレポ記事書いちゃいました(*^.^*)
じっくり読み返す時間がないため
多分、いろいろおかしいと思いますがお許し下さいませm(_ _)m
コンサート情報です。
6月27日(日)14時~
コンチェルト
日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:小林研一郎
ショパンピアノ協奏曲第2番
府中の森芸術劇場(東京都)
7月11日(日)
コンチェルト
新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:角田鋼亮
ショパンピアノ協奏曲第1番
三重文化会館
(詳細未定)
こちらの公演の延期です
問い合わせ: 059-233-1122(三重県文化会館チケットカウンター 月曜休館)
それでは皆さま、素敵な日曜日を!















