ああ、やっとやっと…。
やっと!
行ってくることができました!![]()
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第37回新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 ルビーコンサート
2021年2月19日(金)14時~
指揮:大友直人
ピアノ:牛田智大
すみだトリフォニーホール(東京都)
プログラム
♪ショパン:ピアノ協奏曲第1番
♪チャイコフスキー:交響曲第5番
時間がないので、サクッと書きますね。
前日までの寒さも和らぎ、この日の東京の天気は快晴!
錦糸町の駅を降りると、大きなオブジェ。
音楽的な意味があるようですが、説明を読んでもよく分かりませんでした(^^;)
会場に向かう途中、まっすぐに伸びているスカイツリーが見えました。
すみだトリフォニーホール。
この会場に来るのは、娘がべーテンコンクールに参加した2017年以来。
その前は、2016年の牛田くんとコバケンさんの『死の舞踏』。
地図を見ないで行けるかなあ、と歩いてみたら、あっという間に会場に着きました。
1801席の大ホール。
(画像お借りしました)
このホールの設計&デザインは独得です。
画像でも分かるでしょうか?
サイドの2階席、3階席の急勾配。
これ、写真の写し方ではなく、本当に傾斜が急なんです。
ホールに詳しいファン友さんは「ジェットコースター席」と呼んでました。
壁や舞台の角度もかなり傾いていて
なんだか巨大なだまし絵を見ているみたい。
1階客席から見上げる舞台も、他のホールと微妙に角度が違っていて、
現実離れしているような不思議な感覚。
両サイドの濃い茶色の木の壁はまるで板チョコのように見えて
『不思議の国のアリス』のような気分でした。
牛田ファンの方が声をかけてくださいました。
若い牛田くんのファンの方って、どうして皆さんこうも可愛らしく美しく、感じのいい素敵な方ばかりなのでしょう。
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黒い衣装の団員達が登場しました。
コンマスは、一瞬「葉加瀬太郎さん?」と思うような髪型と雰囲気の持ち主でした。
大友さん登場!
かと思ったら、いきなり牛田くんが登場したのでびっくりしました。
プログラムにはなかったけれど、いつもの演奏会のように序曲的な短い曲の演奏があると思っていたんです。
衣装は白い蝶ネクタイの燕尾服。
ええ、俗物芽々子がまずチェックしたのは、牛田くんの靴。
今日はブーツじゃありませんでしたー!![]()
ピアノはスタンウェイ。
椅子に座って一呼吸置くと、大友さんと見つめ合って呼吸を合わせました。
なめし革のような弦楽器の音色が、ショパンの故郷の情景を描き出します。
物語の扉を開くように登場したピアノの音色は
哀しみを湛えており、そこはかとない色気を感じました。
切り裂かれるような嘆き。
寂しさの中に宿る情熱。
そして、穏やかな慈愛。
サイドを後ろに流した牛田くんの髪はいい感じに落ち着いていて
耳が完全に見えるスッキリした横顔。
照明の下で、キューティクルがツヤツヤと輝いて
美しい1枚の絵画のようでした。
ピチピチと生命が飛び跳ねているような跳躍。
かと思うと、哀しみに寄り添うように…。
郷愁のような懐かしさと恋しさと寂寥感が胸に押し寄せてきました。
これが「zal」という感情なのでしょうか…。
コロコロと キラキラと
歯切れよく転がる音はノーブル。
色で言うなら、紫とピンクが混ざったバイオレット。
おとなしく内気な印象のショパンは
その内側に、熱い情熱と葛藤を抱えていたのでしょうね。
うまく言えませんが、
ショパンの内面を「音楽」という形にして知ることの出来る奇跡に
今さらですが胸が震えました。
第一楽章が終わり、大友さんと視線を合わせた牛田くんは小さくコクリと頷きました。
静かな朝靄のような第二楽章。
透明なピアノの音色はゆったりと歌います。
愛が溢れてこぼれ落ちるような、あまりの美しさに
思わず涙が出ました。
オーケストラとピアノが
それぞれにしっかりと意図と使命を持って創り上げる世界。
オーケストラの紡ぎ出す肥沃な大地。
山や草原、空と風。
ピアノはその中を駆ける、澄んだ川の水。
音のリボンは、艶々と光沢を放って胸に滑り込んできます。
第三楽章は、雪どけと春の訪れを告げる小鳥のさえずりのように始まりました。
まさに、生命の躍動です。
ときにJazzのように
歌いながら、飛び跳ねながら。
駆け上がる両手。10本の指。
滾滾と奥底から力が漲ってくるのを感じます。
コロナに翻弄されてから、初めて全楽章を聴くことが出来た牛田くんのショパンコンチェルト。
世の中が不安にまみれても
私達の生活が変わっても
ショパンが、牛田くんが紡ぐ音楽は確かにここにある。
そして、これからもずっと。
今ここにいる全員がいつか死んでしまっても
ショパンの遺した音楽は、こうして人の心を揺さぶり続けるでしょう。
駆け上がってくる左手。
歌い、踊り、跳ね回る右手。
そして、一緒にもつれるようにダンス。
弦楽器のピチカート。
ああ、なんて幸せなんだろう!
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大きく片手を振り上げて、演奏が終わりました。
奏者と聴者、会場中がひとつになって、同じ喜びを噛みしめているのを感じました。
拍手とともに、たくさんの熱い「ブラボー!」が聞こえてくるような気がしました。
きっとみんな、心の中で叫んでいたと思います。
もちろん、私も。
立ち上がり、牛田くんと大友さん、握手の代わりに肘を合わせて讃え合います。
コンマス、副コンマスとも肘タッチ。
不思議ですね。コロナ禍でやむなく握手の代わりにそうしているのでしょうけど
儀礼的な握手よりも、心の距離が近いような感じがするんです。
団員の方達が床を踏みならす
地鳴りのようなソリストへの賞賛が温かかったです。
手が使えないなら足を鳴らせばいい。
握手できないなら肘タッチすればいい。
きっと今までも、これからも、人はこうやって想いを伝え合っていくのでしょう。
アンコールがありました。
マズルカop.56-3。
遠い日の記憶を揺り起こす
午後の木漏れ日のようでした。
ふっと、正面のパイプオルガンのあたりから
ショパンが見つめているような気がしました。
扉が閉まり、会場が明るくなって、アナウンスが休憩時間を告げたとき
自然発生するように温かな拍手が起こりました。
第二部の交響曲第5番も素晴らしかったです。
特に絶品だと思ったのが、「間」の取り方です。
あ、素人が偉そうにすみません…(///∇//)
大友さんの優雅で気品ある指揮に何度もウットリしました。
演奏が終わって再び登場したときに、ズボンのポケットをまさぐっていたのですが
客席に向かって
「アンコールは『弦楽セレナーデ』です。」
と、伝えてくれるためだけに、黒いマスクをつけたんです。
まあ、なんて素敵な方でしょう!
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やはり、この幸せな曲を聴いて涙腺が緩みました。
ああ、もう
嬉しくて
嬉しくて
嬉しくて
(T^T)゚。
やっと聴くことができた牛田くんのピアノ。
久しぶりに、ちゃんと呼吸できたような気分。
私には、やっぱり牛田くんのピアノが必要です。
演奏を聴いて、エネルギーチャージ出来ました。
その証拠に、なんということでしょう!
しっかり眠ってスッキリ目覚めて
まだ朝だというのにレポ記事書けちゃいましたよっ!
昨日、今日、明日と3日連続で牛田くんのピアノ、大友さんの指揮、新日本フィルさんの音楽を味わうことが出来ます。
なんて、なんて幸せなのーっ!
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3日間、この幸せの洪水に溺れたいと思います。
今日もいい天気。
関東地方は3月下旬から4月上旬並みの暖かさになるそうですね。
今日も明日も、きっと素晴らしい演奏会になることでしょう!




