緊急事態宣言が解除されてからも、しばらく外出や複数の人に会うのは自粛してきました。
本当は、すぐにでも行きたかったショパン展。
このたび東京アラートも解除され、そろそろいいかな、と自分にOKを出し、行ってまいりました。
日本・ポーランド国交樹立100周年記念
『ショパン 200年の肖像』
2020年6月2日(火)~6月28日(日)
練馬区立美術館
本来の予定では、開催期間は4月26日から。
けれどコロナの影響で1ケ月以上短くなりました。
でも、無事開催されて本当によかったです。
ちなみに、6月27日に予定されていた、こちらのコンサート。
やはりコロナの影響で、2021年1月12日(火)に延期になりました。
この日牛田くんはスケジュールの都合がつかなかったのか、出演は阪田知樹さんに変更。
牛田ファンとしましては、まことに残念です![]()
梅雨入りしたにもかかわらず、この日はとってもいい天気。
電車に乗ってお出かけするなんて本当に久しぶり。
場所は西武池袋線の中村橋。
学生時代に池袋で遊んだり西武池袋線を利用していた私としては、とっても懐かしかったです。
中村橋の駅を降りると、街灯にショパンの旗が。
会場の練馬区美術館。駅からすぐでした。
会場前の公園で元気に遊ぶ子供達の姿。
久しぶりに目にする光景に、まず感動しました。
この公園、「練馬区立 美術の森緑地」、とっても素敵なんです。
看板を持って立つ、大きな植栽のクマさん。
カラフルなキリン。
大きなゾウやライオン。
ほかにもたくさんの動物たちが緑の中に点在しています。
そして、看板の横にいる植栽のお馬さん。
なんか体が馬っぽくない。
これはもしや…。
そう。練馬といえば練馬大根。
これ、大根の体を持つ「ネリマーマ」と言うらしい。
隣には子供もいます。
そして足が大根!(笑)
会場入り口には、古いピアノが置かれていました。
聴こえてくるショパンの音色。
ああ…。
なんかもう、すでに胸いっぱい…😭
音声ガイドを借りて、ナビゲーターの坂本真綾さんの声に導かれて進みました。
えーと、坂本真綾さんって、どなたでしたっけ?
展示は5段階になっていました。
第1楽章 わたしたちのショパン
第2楽章 ショパンを育んだ都市ワルシャワ
第3楽章 花開くパリのショパン
第4楽章 真実のショパン - 楽譜、手紙 -
第5楽章 ショパン国際ピアノコンクール
音楽家を耳ではなく目で堪能する。
なんとも新鮮な体験です。
第1楽章は比較的新しい作品で、様々なアーティストによるショパンの肖像画や、ショパンの作品をイメージして作られた絵や版画が展示されていました。
今のように写真やテレビがなかった時代。
作曲家達のイメージ像って、小学校の音楽室に飾られていた肖像画のイメージがだいたいすり込まれてしまいますが
実は私、未だにショパンの輪郭がハッキリつかめていません。
自分の中で一番イメージに近いのはこれですが
これも
これも
これも
とても同一人物に見えないんだもの。
いろんな人が描いた、いろんな表情のショパン。
中でも濃紺の背景でじっとこちらを見ている目力の強い若き日のショパンを描いた縦長の大きな絵は
思わず牛田くんを思い出してしまいました。
ちょうど これと
これが
ミックスされた感じ。
(お見せできなくて残念)
牛田くんのCDにも入っている、24の前奏曲を一曲ずつイメージした版画集もありました。
長調の曲は恋人が愛を語り合ったり、空から光が差したり、
短調の曲は人々が苦悩してるような様子。
1曲ずつじっくり自分のイメージと重ね合わせたかったのですが、
何番がどんな曲だったのかほとんど思い出せず…![]()
「雨だれ」は、私の中ではしとしとと優しく大地を潤す雨のイメージでしたが、
版画ではもっと強い雨。
第24番ニ短調は、大きな濁流に呑み込まれる抗えない運命をイメージしてましたが
版画では折り重なる人々が苦しみの表情を浮かべて喘いでいました。
第2楽章ではワルシャワの紹介。
先日、映画「戦場のピアニスト」を見たばかりだったので興味深かったです。
といっても、ショパンの生きた時代と映画の時代は100年くらい違いますけどね。
ワジェンキ公園にある大きなショパン像の顔の部分のレプリカもありました。
このショパン像、第二次世界大戦のとき、ナチスによって破壊され、現在あるのは再び創られたものだったのですね。
第3楽章では、ショパンと交流のあった著名人達の紹介。
ハンサムなリストの肖像画や風刺画もありました。
息を引き取るショパンを親しい人たちが取り囲み、嘆き悲しむ場面を描いた絵は、まるで宗教画のよう。
で、さっきも登場したこちらのショパン。
これ、もともとはジョルジュ・サンドとショパンが一緒に過ごしている場面を
二人の友人でもあった画家のドラクロワが描いた絵だったそうなんです。
上の絵のショパンは、ピアノを弾いており、その後ろで、うっとりと耳を傾けるジョルジュ・サンド。
しかし、何者かの手によって、この絵の二人は引き裂かれ、
現在ではショパンの部分はパリのルーブル美術館に、
ジョルジュ・サンドの部分はデンマークのオードルップゴー美術館に貯蔵されているのだそう。
ここでは、引き裂かれる前の二人一緒の絵を再現したものが飾られていました。
そして、とても印象深く、強く惹かれた1枚の絵があります。
「最後の和音」というタイトルの絵。
死を間近にしたショパンがピアノの前に座っています。
ショパンの背中にあてられた大きな枕。
すぐ横の窓から、黒い衣装の顔のない死神が身を乗り出しています。
ピアノの上に置かれた2台の燭台のろうそくの片方は既に消えていて
まるで消えゆくショパンの命の灯火を象徴しているかのよう。
ショパンの長く白い美しい指。
そして、そんな風に死に瀕している場面であるにも関わらず
ショパンの表情は美しく、ほのかな色気すら漂っているのです。
なんとかこの絵を皆さまにご紹介したく、検索してみました。
和音は英語で「chord」というのですね。
やった!見つけましたよ!
暗いテーマであるはずなのに
窓の外の川面の輝き
細部にわたって描かれた燭台やピアノの飾り
そして何より一番明るく強調されている鍵盤の上のショパンの美しい指が
彼が紛れもない作曲家であり、愛されたピアニストであったことを表しているように思います。
第3楽章の最後に待っていたのは、
円形の額に納められた、有名なショパンの肖像画でした。
コロナの影響か平日だからなのか、会場がとてもすいていたので
幸運なことにこの絵を独り占めして ゆっくり鑑賞することが出来ました。
まるで時を超えてショパンと対話しているような不思議な気分。
(ま、ショパンの方から私に言いたいことなど何もないでしょうが(笑) )
本来、もっと多くの展示品を予定していたようですが
コロナの影響で海外からの輸送が叶わなかったのでしょう。
ところどころに
「コロナの影響で展示できません」
という主旨の貼り紙がありました。
第4楽章は、もっとも生身のショパンに近付ける場所でした。
本邦初公開の直筆の楽譜や手紙、デスマスクや手のレプリカ。
多くの作曲家は、評論などの文章を遺しているらしいのですが
ショパンにおいては公表されている文章がほとんどなく
ショパンという人間像を知るには、彼が書いた手紙がもっとも参考になるとのこと。
そして、繊細ではかなげな印象を持たれがちなショパンだったけれど
実はユーモアのセンスにも長けており、意外な素顔もあったのだそう。
私がかつて読んだ本にも、ショパンは絵やモノマネが得意で
音楽学校の教師の似顔絵などを描いて友人達を楽しませた、と紹介されてました。
ショパンが友人に宛てた直筆の手紙
(ショパン展HPより)
とても美しく繊細な文字ですね。
「僕が到着するまでにグレーのズボンとチョッキを用意しておいてくれ。」
みたいなことも書いてありました。
有名になると、手紙まで公開されちゃうのね。
凡人でよかったわ~!![]()
(死ぬ前に恥ずかしいブログ消去しなくては…(^^;) )
そしてそして…
ショパン直筆の楽譜!
こちら、エチュード10-8の自筆譜。
な、なんと貴重な!
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細かい解説があったので、食い入るように見てしまいました。
タイトルやテンポ、フレージング。
和音が書き直してあったり。
ショパンはテンポ♪=96で書いていますが、
実際には♪=88で発売されているそうです。
この曲です。 演奏はダニール・トリフォノフ。
あと、印象的だったのは、ショパンのデスマスクと一緒に展示されていた中国製の布袋様の形をした鈴。
床に伏せったショパンが、お茶が飲みたいときなど用事があるときに鳴らしたであろうベルなのですが
ちょっと目がつり上がっていて愛嬌があって、従来のショパンのイメージとかけ離れてるんですよね。
それから、ブロンズ製の手のレプリカ。
繊細なショパンのイメージから、細く小さな手を連想してましたが
思ったより大きな手でした。
関節と関節の間が長く美しく、
牛田くんの手とちょっと似てるなあ、と思ってしまいました(///∇//)
最終章の第5章は、ショパン国際ピアノコンクールについて。
コンクールの歴史や出来事などが細かく紹介されてました。
世界最古のピアノコンクールと言われているこちらのコンクール。
当初、ショパンの作品は、
「過度にセンチメンタルで精神的によろしくない」(表現違うかもしれません)
と、誤った評価をされており、
ショパンの作品の素晴らしさを見直すためにこのコンクールが開設されたのだそうです!
現在はショパンの命日でもある10月17日前後に開催されていますが、
元々は1月だったり2月だったり。
しかし、寒い環境での演奏は、演奏者にとってよくない、ということで
途中から今の時期に決まったのだそう。
いろいろ勉強になりましたー!
(≧▽≦)
最後に
「皆様へのプレゼント」
ということで、
日本で最初の「ショパン弾き」
と言われている澤田柳吉さんという方の貴重な音源が。
しかし、最後の最後に私の目に飛び込んできたのは、
第17回のコンクールの本選でコンチェルトを弾き終わった瞬間の(多分)
舞台の上のチョ・ソンジンさんの大きなパネル。
思わずこれを牛田くんの姿に重ねて、胸がいっぱいになりました。
今年のコンクールは来年に延期となりましたが
どうか無事に開催されて
コンテスタント一人一人が最高の状態で実力を発揮することが出来ますように。
牛田くんの努力が実を結びますように!
会場をゆっくり回りながら
ずっと聴こえてくるのはステレオから流れてくるショパンの曲。
ああ…。
牛田くんのショパンが聴きたい!
(T_T)(T_T)(T_T)
展示場を出たら、思いがけず隣のスペースに「ピアノの森」の展示が!
ここに来て初めて、ナビゲーターの坂本真綾さんが何者なのか分かりました。
アニメ「ピアノの森」で、一ノ瀬海のお母さん、レイちゃんの声を担当した声優さんだったんです。
作者の一色まことさんの直筆のメッセージや、貴重な原画などが展示されてました。
テレビアニメのそれぞれの登場人物の吹き替えを担当したピアニストが紹介されていたので
いよいよ一ノ瀬海の吹き替えが分かるのか?!
と、期待しましたけど
「未発表」
となってました。
記念に売店でショパンの自筆譜のクリアファイルとマイクロファイバークロス、ポストカードを購入。
マルチクロスとクリアファイルの表面はエチュード10-8。
裏面はポロネーズヘ短調 作品71-3。
ショパンのポロネーズといえば、牛田くんの「英ポロ」が死ぬほど好きな私。
あとは、「軍隊ポロネーズ」くらいしか知らなかったけど
こんなもの悲しいポロネーズもあったのね。
サンソン・フランソワの演奏でどうぞ。
さて、ワタクシ、これらの「おみやげ」を撮影していて、あることに気付きました。
それは…
私のスマホの現在の待ち受け画面にもなっているこちらの写真(///∇//)
背景のこの楽譜!
今までは、素敵な牛田くんの写真とセピア色の楽譜という組み合わせに単純に萌えておりましたが、
これ、紛れもなくショパン先生の自筆ではないでしょうかっ?!
あらためて全体を載せますよ。
字体が一緒です。
最初のト音記号の形も似ています。
やはりこれは、
ショパン先生の自筆譜だったのかーっ!!
最後にムカデのように、凄い勢いで駆け上っていく音符。
一体なんの曲でしょう?
詳しくない私めには分かりません(T_T)
詳しい方、分かりましたら教えてくださいませー!
帰りの電車に揺られながら、急にある場所に行きたくなりました。
それは、家の近所にある小さなカフェ。
ポーランドが大好きなお姉さんが一人でやっている、「ポンチキ」というポーランドのドーナツが名物のこのお店。
今はもう行かなくなってしまったジムで体を動かしたあと、
友人グッジョブと2人、お茶を飲みながらよくおしゃべりをしたこのお店。
なんだかとっても落ち着くんです。
久しぶりに訪ねて、ショパンの余韻に浸りながら一人でお茶を飲みたい…。
しかし、残念。今はテイクアウトのみとのこと。
ちょっとガッカリして帰ったら、浜松の知人からこれが届いてました。
そう。牛田くんの深ーいインタビュー記事が載っているこの冊子。
楽器店からわざわざもらってきて送ってくださいました。
ありがとうございます!
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最初から最後まで、牛田くんの知識の深さ、思慮深さ、成熟した人間性をうかがわせる記事ですが、
特に一番最後のところにうならされます。
Q.今は世界が大変な時期ですが、ピアニストとして、音楽の力にどんな可能性を感じていますか?
A.2011年の東日本大震災や今回のウイルスなど、生命が脅かされるような出来事が起こるたび、音楽が何のために存在するのか、音楽家がどうあるべきか、何ができるのかを改めて考えさせられます。
人間が最も苦しい瞬間に音楽を必要とするとは思いません。
「音楽の力」は諸刃の剣、劇薬のようなものです。
ある瞬間には人々を奮い立たせ鼓舞するものにもなりますが、ひとつ間違えれば心の傷を深くえぐり、苦しめるものにもなりえます。
音楽が本当に必要とされるのは、人間が苦しみを越えて立ち上がろうとするとき。
そのときに必要とされる存在でいられるよう、努力したいと思っています。
なんでしょう。これを読んで、ちょっと傷ついたような気持ちになるのは…。
この気持ち、4年前の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に当時16歳だった牛田くんが出演したときの発言を聞いたときに少し似ている。
自分の立ち位置を冷静に客観的に分析して、
「タレントピアニストになる気はさらさらない」
と言っていた牛田くん。
想像を遙かに超えた地に足のついたスタンスとしっかしりた発言に
自分たちファンは、知らず知らずのうちに彼をアイドル扱いして、彼が目指すものの妨げになっているのではないかと
頭を強く殴られたような衝撃を受けました。
4年前のあのときも牛田くんは言っています。
「音によって幸せになってもらうこともできれば、音によって不幸にさせることもできる」
牛田くんの音楽に、私は幸せにさせてもらってばかりだよ。
そう言いたいけれど、
音楽を諸刃の剣だという牛田くんは
それだけ音を扱う音楽家として責任を持って常に音楽に対峙しているのだと思います。
そして、全くブレていないこの姿勢。
オンライン演奏など、動画をアップする演奏家も多い中
「みんながやってるから僕も。」
ではなく、何度も家のピアノの弦が切れるほどひたすら練習を続けている(らしい)牛田くん。
あなたのそういうところがやっぱり大好きです。
そして、やっぱり今回も思うのです。
あなたに恥ずかしくないファンでありたいと。
ああ。なんでこんなにいちいちせつないんでしょう…![]()
さて、話を変えまして…(〃∇〃)
皆さまにとってはどうでもいいプチ情報です。
去年、梅を買いそびれて作れなかった梅酒、
今年は無事に作ることができましたーっ!\(^O^)/
それから、飾っていたピンクのカーネーションがしおれてきたので
再びフラワードレスチャレンジをやってみました。
ね、どうですか?どうですか?(≧▽≦)
思ったより可愛く出来ました![]()
しかも、前回より若々しい♪
がくの部分がちょうど王冠みたいになりましたよ。
それでは皆さま。外は雨ですがよい週末を~!
(^-^)ノ~~




































