新潟が大雪で大変だった翌日の1月13日、
牛田くんがソリストを務めるコンチェルトに行ってまいりました。
1月13日(土)15:00~
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
ニューイヤーコンサート
福島市音楽堂大ホール
牛田くんの演奏を最後に聴いたのは、昨年11月の大阪のラフマニノフ。
あれから約2ケ月。
牛田くんのピアノが聴きたくて聴きたくて、禁断症状寸前でした。
今年初めて聴く牛田くんの演奏は、牛田くんの生まれ故郷福島。
生まれ故郷でありながら、大好きなおじいちゃんおばあちゃんとインコのぴーよちゃんが住む福島でのコンサートは、デビュー6年目にしてこれが初めてです。
あまり乗り慣れない山形新幹線で福島へ。
東京から福島って、思ってたほど遠くないんですね。
福島で降りると、抜けるような青空とキーンと冷たい澄んだ空気。
駅には牛田くんの好きそうなゆるキャラ、キビタンとやらが。
HAPPY ISLANDに住む幸福の鳥、キビタン。
福島県の鳥、「キビタキ」がモチーフになってるとのこと。
そっか、福島は英語にすると「ハッピーアイランド」。
牛田くんの生まれ故郷、とっても素敵ですね。
ついでに、キビタキってどんな鳥?と思って調べてみたら、
かっ、可愛い…![]()
牛田くんも好きそう(^^)
先に福島入りしていたファン智さんが、おいしいお店を調べていてくれました。
駅の隣の餃子屋さん。
人気店だそうで、たくさんの人が並んでいます。
店の入り口にあったこの貼り紙が気になって、
頼んでみたところ、出てきたのがこれ。
ほぼにんじんじゃん( ̄Д ̄;;
出てきた餃子は迫力満点!
このあとタクシーに乗ったら、運転手さんに、
「餃子食べてきたんですね。だからさっきから匂うんだ。」
と言われちゃいました(/ω\)ゴメンチャイ
さて、着きましたよ。福島音楽堂。
運転手さんの話によると、福島県ではとても有名で、音響がとても良い立派なホールだとのこと。
コンクリート打ちっぱなしのオシャレな建物。
入り口では、完売御礼の看板がお出迎え。
今回のチケット、ちょっと変わっていて、切り離す部分が牛田くんの写真なんです。
チケットをスッタッフに渡した時、無情にも切り離された牛田くん。
見るとスタッフの手元にはたくさんの牛田くんが無造作に置かれていて、思わず誘拐したい衝動に駆られました(笑)
ホールの中はこれまた素敵でした。
(お写真お借りしました)
壁は全面ブルーのタイル張り。
正面にはパイプオルガン。
タイルの硬質な質感と、舞台や天井の木のぬくもりが見事なバランスを保ち、なんともいえない居心地の良さを感じます。
舞台上のオーケストラ用の椅子も、背もたれと座面が白くてピカピカしていて美しい。
本日のプログラム。
チラシのデザインをちょっとだけ変えた感じ。
Program
♪パデレフスキ:序曲 変ホ長調
♪ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 変ホ短調 Op.11
~ ~ 休憩 ~ ~
♪ドヴォルザーク:交響曲 第9番 変ホ短調 Op.「新世界より」
オケの団員が登場しました。
ああ、これが、かのショパン国際ピアノコンクールでファイナリスト達と共演するオーケストラなのね!
そして登場した指揮者のヤツェク・カプスシック氏(覚えにく~い)。
登場した瞬間から彼が持って生まれた明るさ、おおらかさが光のようににじみ出ていて、
「この人についていけば間違いない。」
そんな気にさせられました。
にこやかに挨拶をして、演奏前に「よろしく。」と言うようにコンマスと挨拶をして始まった序曲。
すごい!美しい!
それは、川の流れのように。
音のうねりにふわりと体を持ち上げられるよう。
目をつぶって聴いていると、あまりの心地よさに、夢の世界にいざなわれそう。
序曲が終わり、舞台の端で待機していた艶消しスタンウェイがスタッフたちの手によって中央に運ばれてきました。
スタッフは皆白い手袋をはめています。
マエストロに続き登場した牛田くん。
燕尾服に白い蝶ネクタイ。
中のベストも白色です。
手には生成り色のタオル。
とても上品で、堂々としていて、表情も柔らかく、
ああ、今日はきっと とても素敵な演奏会になる。
そんな予感がしました。
椅子に座り、カスプシック氏とアイコンタクト。
あの聴きなれた冒頭のメロディが奏でられたとき、あまりの感動に思わず鳥肌が立ちました。
粒子まで揃っているかのような音の束。
さすが本場です。
自分の出番が来るまで、牛田くんはタオルで手のひらをぬぐったり、ピアノの椅子の横の丸いネジをギュッギュッと回して、高さと位置を調整していました。
オケの方に上体を向け、体全体で音楽を受け止めるように。
さあ、出番です!
闇夜を切り裂く稲妻のように鋭いナイフのような音色がホールに響き渡ります。
それはとても繊細で、若々しい怒りと嘆きのようでもあり、ぶつけようのない哀しみのようでもあり…。
生まれ故郷福島で、牛田くんはショパンの郷愁をどんな気持ちで奏でているのでしょう。
ピアノの音はため息が出るほどクリアで美しく、深い海の色のホールの壁面に当たって、キラキラと降りそそいでくるかのようでした。
クリアでしっかりした意志を持ちながら、主張し過ぎない牛田くんのピアノ。
それをオケが包み込むように、抱き上げるように。
いや、逆なのかもしれません。
オケの音色を存分に引き立たせるように押し上げるようなピアノの音色。
お互いがお互いを引き立たせ、見事に溶け合い、ひとつの音楽となって壮大な川の流れのように音の大海原に向い、
しぶきをあげながら大自然の中を駆け抜けます。
眉根を寄せて、時に舌をのぞかせ、何かが憑依したかのように演奏する牛田くん。
ショパンの音楽の繊細さ、透き通るような美しさを改めて見せつけられているようで、
あまりにも心地よく、目をつぶって聴いていると、音の束に溶け合い、どこにいるのか、自分が何者なのか一瞬分からなくなりそうでした。
第2楽章。
ロマンチックで、でも甘すぎず、
柔らかくて、優しくて、せつなくて…。
ああ、ずっとこのままこの音のシャワーを浴びていたい。
静かに歌うように、そっと秘めた情熱を、音楽に乗せた言葉で語り掛けてくるような牛田くんのピアノ。
そう。音という言語で、確かに何かを語っています。
それは、等身大の青年のせつなく熱い想い。
遠くからそっと愛を語り、無情さに嘆き哀しみ、自身の無力さに絶望し、そっと一人涙を流すように。
相手の幸福を想い、神に祈りを捧げるように。
200年前の青年ショパンの想いが、痛みを伴うような真摯さで牛田くんを通して伝わってきます。
ため息の出るような煌きの残像を残して、第2楽章が終わりました。
第3楽章。
ああ、なんて心が弾むのでしょう。
すべてを振り切ったように、生きる歓びに溢れている。
牛田くんの表情も、それまでとは少し違います。
苦悩の色が消え、全身で音楽の楽しさ、素晴らしさを味わうように。
3年ほど前、毎晩何度も見た13歳の牛田くんのDVD。
その中で彼は、楽しそうに、好奇心と歓びに満ちた目の色をしているように見えましたが、
第3楽章を演奏する牛田くん、久しぶりに無邪気にただただ演奏することを楽しんでいるように見えました。
時々タオルで頬や額の汗を拭います。
おでこの汗を拭いた時、前髪が持ち上がり、それを気にして何度か前髪をいじる様子が可愛かったです♡
無上の歓びを一気に謳い上げ、オケより一足先にフィニッシュ!
続いてオケがフィニッシュ!
湧き上がる怒号のような拍手とブラボーの声。
私も気が付いたら「ブラボー!」と叫んでいました。
すぐさま立ち上がり、カスプシック氏と熱い抱擁。
カスプシック氏の手が、牛田くんの体ではなく、顔を包み込むように彼の頭に触れ、
まるで愛する我が子を称賛し、抱擁しているようでした。
思わず涙がこみあげてきました。
コンマスとも握手をして、
晴れやかに、本当に晴れやかな表情で客席に向かって立っている牛田くん。
おめでとう!素晴らしかったよ!
そんな気持ちで胸がいっぱいで、興奮と幸福感ではちきれそうでした。
袖に入り、再度登場して、カスプシック氏と手をつないで拍手を浴びるその表情は明るく、
彼には果てしない未来が拓けているのだと実感して さらに胸がいっぱいになりました。
福島のおじいちゃん、おばあちゃん、見ましたか?
あなたのお孫さんは、こんな立派な青年ピアニストになりましたよ!
アンコールは「エディット・ピアフを讃えて。」
うん。きっとこの曲だと思ってました。
艶消しのスタンウェイが紡ぎ出すその音色は、さっきまでとは違い、存分に智大色に会場を染め上げます。
いつもはせつなくなるほどキリキリと胸を締め付けるのですが、
今日の演奏は、深い音色の中にも隠し切れない歓びのようなものを感じました。
ああ、素晴らしい演奏会でした。
この日の客層は、ご高齢の方が多く見受けられました。
この地から誕生したピアニストを、みなさん孫を見守るような気持ちで温かく見守っておられたのではないでしょうか。
牛田くん。また福島で演奏する機会があるといいね。
次の時も、その次の時も、大切なおじいちゃんおばあちゃんが元気であなたの晴れ舞台を見に来られますように。
私の今年の初ウシダ、大満足の演奏会でありました。
来てよかった♡
牛田くーん!
福島公演の大成功おめでとう!
堂々たる演奏、とっても素晴らしかったよ!
幸せな時間をありがとう!!!










