日本全国津々浦々、1億3千万人の牛田智大ファンの皆さま、こんにちは。
牛田くんの今年度最後のコンサートに行ってまいりました。
2017年3月18日(土)14:00~
東京オペラシティ
東京シティフィルハーモニック管弦楽団
第305回定期演奏会
「ベートヴェンとブラームス」
チラシをよく見ると、P席既に完売。
チラシを作る段階で既に売り切れていたのですね。
なんかすごいわ。
ちなみに、ちょっと小姑的発言をさせてもらうなら、
このチラシに書いてある
「牛田智大待望の『皇帝』初演奏」
って、ちょっとちがいますよね。
牛田くんは、今年1月14日に豊橋で『皇帝』を初披露。
先日の3月10日、11日にも、タイで『皇帝』を演奏しています。
つまり、正確に言うならば、牛田くんの『皇帝』の公演は今回で4回目。
ま、チラシを作る段階で、まだスケジュールが発表されてなかったのかもしれませんね。
許してあげましょう(^^) (←エラソー)
東京オペラシティ。
天井の高い、そしてちょっとタケノコの断面に似ている
このホールが大好きです。
荘厳で、木の温もりに溢れていて、明るくって。
12歳の牛田くんが、初めてデビューリサイタルを行った場所。
2013年9月、私が牛田くんのピアノと初めて出会って雷
に打たれた場所。
そして、幾度となく、牛田くんが演奏会を行い、その都度成長を見せてくれた場所。
今年度の締めくくりが、そんな特別な場所で行われるなんて、なんて素敵なんでしょう。
この日のプログラム。
♪ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
♪ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 作品25
今まで私が足を運んだコンチェルトは、ほとんどが3曲。
1曲目が短い序曲的なオーケストラのみの演奏。
2曲目がピアノ協奏曲。
3曲目が再びオーケストラのみの長い曲。
素人の私にはよく分かりませんが、今回2曲だけなのは、ブラームスの曲が長い大曲だからなのでしょうか。
さらに素人の私を混乱させたのは、2曲目も「ピアノ四重奏」って、一体誰がピアノ弾くの?
ってこと。
YouTubeで試聴してみても、しっかりとピアノが入っているし、まさか牛田くん、ブラームスも演奏?
いやいや、そんなことは誰も言ってないし聞いてない。
???の嵐で軽くパニックになったワタシ。
ファン智さんに確認したところ、オーケストラ用にアレンジしてあるのでピアノは登場しない、とのことでした。
(;^_^A そっかー。 おかげで軽石みたいだった私の脳みそが0.1グラムくらい重くなった感じよ♪
会場に足を踏み入れると、既にオーケストラ用の椅子が並び、その真ん中にスタンウェイがどっかりと置かれてありました。
これは両翼配置と言って、ヴァイオリンが指揮者の両脇にいる配置で、響きがふくよかになると、facebookで牛田くんに教えてもらいました。
さらに脳みそが0.1グラム重くなった感じ♪(^^)
開演20分前の13時40分に、マイクを手にしたウォンバット高関さんが登場しました。
親しみやすいその風貌で、今日の演奏曲について説明してくださいました。
ただ、前方にいた私にはマイクの声が割れてしまって聞き取りにくく、さらに私、人の話をちゃんと解釈するのが苦手なので、よく分かりませんでしたが(汗)、
牛田くんについては、
彼とは何度か共演したことがあるけれど、『皇帝』を演奏するのは初めて。リハーサルで2日間共にすることが出来たけれど、「皇帝ってこんな曲だったんだ」と自分もあらためて気づかせてもらった。素晴らしいソリストです。
というような、彼に対するリスペクトを感じる素敵なことをおっしゃってました。
時間になり、コンマスが登場。
音合わせをしたのち、指揮者と共にソリストが登場しました。
今日の牛田くん。
ジャケットに濃紺に白いストライプの入ったネクタイ。
手にはこの日の晴れ渡った空のように鮮やかな青色のタオルを持っていました。
まさに「颯爽と」彼が登場した時、
会場に爽やかな一陣の風が駆け抜けたような気がしました。
にこやかにお辞儀をすると、ピアノの前に座り、椅子を少し後ろにずらし、ジャケットのボタンをはずし、
右手の人差し指を一本立てて、鍵盤の真ん中あたりを指さすような仕草をしました。
これを見て、演技前に体の前で十字を切って体の軸を確認する、羽生選手のルーティンを何となく思い出しました。
高関氏とアイコンタクトを取り、笑みを浮かべてゆっくり頷きます。
指揮者がタクトを振り上げ、始まりました。
オーケストラに続き、キラキラとこぼれていく大きさの揃った真珠の粒。
透明度の高い、高音部のトリル。
降り注ぐ陽の光を音にするのなら、きっとこんな音になるのではないかしら。
駆け上がり、駆け下りる 一音一音がしっかり意志を持ったパッセージ。
まるで若い木が、いっぱいに枝を広げ、青々とした若葉を茂らせていく様子を見ているような
溢れんばかりの瑞々しい生命力を感じました。
カデンツァは誠実で、力強くて、凛として。
オケのみの部分では何度か青いタオルで手のひらをぬぐい、
真剣な表情でオケの音に耳を澄ませていました。
やがてオケの音をしっかり受け、溶け合うように。
時には裏方に回り、オケの音を引き立てるように。
高音部のピアニッシモは繊細で、言いようがないくらい美しく、
それでもしっかりとホールの隅々まで響き渡りました。
勇ましく、頼もしく、何度も頂を目指し、やがてフィニッシュ!
か、カッコイイー!
(≧∇≦)
あまりのカッコよさに、思わず拍手が…。
分かっていたけどしてしまった。そんな感じに私には聞こえました。
たとえ分かっていなかったとしても、私はこんな時とても嬉しくなります。
それだけ人々の心を動かす演奏だったという証拠なのですから。
高関さんと目を合わせ、にっこりと頷いて始まった第2楽章。
牛田くんが第2楽章を演奏するにあたり ずっと悩んでいたけれど、高関先生に
「春の一番暖かい日に一日中ふとんを干して、
取り込んだふとんにボフッと体をうずめるような幸せ感」
というイメージのヒントをもらって早速実践すると言っていた部分です。
ゆったりとしたオケの演奏から始まった第2楽章。
弦の音がとても美しく、牛田くんに教えてもらったとおり、ピアノの両側に配置されたヴァイオリンがふくよかな音色を醸し出しています。
滑り込むようにそっと始まるピアノ。
ああ、まさに春の日差しに一日中干したお布団にボフッと体をうずめた感じ。
ポカポカと柔らかく温かく包み込むような音色。
小学校低学年の頃、母が干してくれた取り込んだばかりの布団にダイブした時、
あまりにも気持ちよく、あまりにも幸せで、
なぜだか涙が溢れてきたことがありました。
それまで、悲しかったり、痛かったり、悔しかったりして泣いたことしかなかった私。
この涙は一体何なの?と、とても不思議に思ったものでした。
きっとお空の上の天使が泣いていて、
一日中お日様にあたっていたお布団に触れたから
天使に共鳴しちゃったのかな?
初めての種類の涙に少し戸惑いながら、
小さな胸で そんなふうに思いました。
ああ、あの時の気持ちと同じ。
幸せすぎるとなんだか切なくて、泣きたくなってしまうような瞬間…。
布団に身をうずめたあの頃の小さな私の髪を
何度も何度も優しく撫でるように、演奏は続きます。
陽だまりのポカポカを、体全体で受け止めて
このまま永遠に続いてほしいと思うような時間…。
やがて、羽ばたいていた小鳥が羽根を休めるように、
第2楽章の終わりがやってきました。
大きくジャンプする前に深くしゃがみ込むようなこの瞬間。
第2楽章から第3楽章へのつなぎ部分、繊細でとても素敵です。
始まりました!第3楽章。
「静」から「動」への大きな転換。
卵の殻が割れ、中からヒナが飛び出すように!
花のつぼみが、大きく音を立てて開くように!
閉ざされていた扉が突然開き、新鮮な風が入り込んできたように!
なんて力強くて、なんて凛々しいのでしょう。
そして、なんという躍動感!
踊りだしたくなるような衝動にかられ、自然と足がリズムを刻みます。
牛田くん自身も、踊るように左右に体を揺らします。
キラキラしてて、華やかで。
そう。牛田くんには華がある。
最近読んだ、ヴィオラ奏者が主人公の小説に こんな意味のことが書いてありました。
実力のないソリストだと、フルオーケストラの存在に怖気づいてしまう。
よっぽど実力があり、場数を踏んだ本物のソリストでないと、
とてもフルオーケストラと渡り合うことなど出来ない。
実際この小説の中で、主人公は本番直前に怖気づいてしまい、演奏が出来なくなってしまうのです。
17歳にして、しっかりとフルオーケストラと渡り合っている牛田くん。
彼はローティーンの頃から こうしてフルオーケストラと共演してきたのですから、
それがどれほど凄いことなのかをあらためて実感しました。
それにしても、キレがあって、ゴージャスで、気品に溢れて![]()
骨太かつ繊細で、なんて男前な『皇帝』なんでしょう!
まるで牛田くんそのもの。
ベートーヴェンは牛田くんのために、この曲を書いたのではないかと思ってしまうくらい。
ラスト、歯切れよく礼儀正しく勢いよく高みに駆け上り、そしてフィニッシュ!
弾き終わって立ち上がり、割れんばかりの拍手の中、高関さんと両手でガッチリ握手を交わしました。
そして、コンマス、副コンマスとも。
素晴らしい!本当に素晴らしい『皇帝』でした。
牛田くん、にっこりとお辞儀をすると、袖の中に消えていきました。
当然聴衆の拍手は一層強くなります。
オケのメンバーが ドンドンと靴で床を踏み鳴らして讃える音がまるで地鳴りのよう。
そう、これだけの数のオーケストラ団員と彼は対峙したのです。
ソリストがオケと共演するということは、共同作業でもあり、対峙でもあると私は思います。
それを見事にやってのけ、地鳴りのような称賛を浴びている牛田くん。
ああ、やっぱりあなたはすごいピアニストだ…。
何度も袖から登場し、胸に手を当ててにこやかなご挨拶。
なんと4回目のカーテンコールで再びピアノの前に座りました。
水を打ったように静まり返る会場。
弾いたのはプーランクの「エディット・ピアフを讃えて」。
胸にずっしりと沁み込んでくる深い深い音色。
デビューから5年。
牛田くんは、本当にたくさんの曲を演奏してきたけれど、
この曲だけは、デビューした頃から、過去の曲になることなく、
常に牛田くんに寄り添い、共に歩み続け、一緒に成長してきたんだなあ。
そう思うと、胸がジーンと熱くなりました。
新しい土地でのリサイタルでは、名刺代わりのようにアンコールでこの曲を披露し、聴衆を酔わせてきた牛田くん。
今日はとりわけ牛田節を十分にきかせて、解き放たれたように自由に歌っています。
デビューして5年。
ふるさとのようなオペラシティで今日もこの曲を弾いて、
彼の胸にはどんな想いが去来していたのでしょう。
アンコールを弾き終わって舞台から姿を消しても、まだ会場の熱気は冷めやらず、
牛田くん、もう一度姿を現して深々とお辞儀をしてくれました。
後半のブラームスのピアノ四重奏曲第1番もドラマチックで聴きごたえがあり、
ラストはシビれるくらいカッコよく、たくさんの「ブラボー!」が飛び交っていました。
コンチェルトでありながら、嬉しいことにサイン会がありました。
ファン智さんがこの日発売になった『月刊ショパン』の4月号を私の分も買っておいてくれたので、記念にこちらにサインをいただいちゃいました♪
きゃー、ステキー!
(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)
「キラキラで、ぽかぽかで、とても素敵な『皇帝』でした。」
とお伝えし、
2日前に石焼ビビンバの石器に口をつけて唇を火傷した、とFBに書いてあったので、
「唇は大丈夫ですか?」
と訊いてみました(〃∇〃)
「はい。一晩寝たらすっかりよくなってました。」
と眩しいほどニッコリしながら答えてくれました。
「さすが、若いと治りも早いですね。」
と言うと、
「ありがとうございます。」
と、さらにニッコリ。
(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)
こ、これ以上好きにさせてどうするーーっ?!
(///∇//)
…というわけで、とうとう2016年度の牛田くんのコンサートが終わりました。
さ、サミスィー…(T_T)
数えてみたら、今年度私が牛田くんの演奏会に足を運んだのは、
イベント、公開リハーサル等も含めて23回。(///∇//)ケッコウイッテルナー
仕事の後、新幹線に飛び乗って、名古屋駅を走って走って会場に駆け込んだ4月8日の愛知県芸術劇場。
真新しいタキシードに身を包み、真っ白なピアノを弾いてくれたカワイ表参道。
度肝を抜かれた展覧会の絵、死の舞踏。
インコちゃんの乗ったケーキでみんなでお祝いしたバースデーイベント。
魂を揺さぶられ、涙と共に心洗われたたシャコンヌ。
我が子の発表会を見守る母のようにドキドキしながら聴いた豊橋の皇帝。
ひとつひとつが、かけがえのない大切な宝物の時間です。
この冬に転職し、とても辛い思いをしたこともあり、
そんな時、牛田くんのピアノはいつも優しく私を癒やしてくれました。
アンコールのパガニーニ18変奏やトロイメライ、エディット・ピアフでは
「頑張ってるね。よくやってるね。」 って
牛田くんの柔らかなピアノの音色に包み込まれているようで
毎回涙が止まりませんでした。
明日も頑張ろう。
そんなエネルギーをいつももらいました。
今度牛田くんの演奏を聴くときは、高校3年生。
(写真に深い意味はありません (笑) )
最後の高校生活、充実した1年間を過ごしていただきたいです。
コホン(*v.v)。
では、今から叫びます。
牛田くーん!
1年間お疲れ様でした。
いつも最高の音楽をありがとう!
幸せな時間をありがとう!
エネルギーをくれてありがとう!
そして、おっとこまえの『皇帝』、最高だったよー!
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
ここから私ごとになりますが、
新しい職場の報告を少し…。
まだ4日しか行っていませんが、親切な周りの方達に、申し訳ないくらい大切にしてもらっています。
久しぶりの通勤ラッシュに揉まれ、都心に通うのも新鮮で、張り合いのある毎日です。
早くも居心地のいいこの場所で、1日も早く戦力になれるよう、頑張りたいと思います。
エールを送ってくださった皆さま、励ましてくださった皆さま、
本当にありがとうございました。
m(_ _ )m




