牛田くんがゲスト出演するNHKのラジオ番組が、公開録音の観覧募集をしていると知り、さっそく応募たところ、数日後に案内のハガキが届きました。
NHK音楽祭2016
「渋谷発!オーケストラおもしろ研究所」
~音楽で、“国語・算数・理科・社会”!?~
11月13日(日)15:00~
司会:中川翔子(タレント)、吉松隆(作曲家)
ゲスト:牛田智大(ピアニスト)
指揮:岩村力
管弦楽:東京フィルハーモニー管弦楽団
小学生を対象にした企画ということで、1年前はランドセルをしょっていた娘と一緒に行くことに。
が!
この日は娘の期末テストのど真ん中の日曜日ということが発覚![]()
本当は娘と二人、表参道でパンケーキなんか食べて、
109か原宿で一緒にお洋服なんか選んだりして…![]()
なんて、めったにしない素敵ママな行動を楽しみにしていたのですが、
テスト期間中に長時間連れ出すのは素敵ママではない∑(゚Д゚)ガーン
ということで、自分のお友達を誘って行ってまいりました。
天気もよく暖かかった日曜日。
まずはNHKホールに行って、ハガキと座席指定券を交換。
1階13列目の真ん中という、良席をGET出来ました♪
開演まで時間があったので、近辺を散策。
敷地内ではフェアが開催されており、たくさんの人達で賑わっていました。
紅葉もきれいです。
少し歩けば原宿だったので、まずはランチで腹ごしらえ。
昼からガッツリ、お肉食べちゃいました(〃∇〃)テヘ♪
そして、ちょっと足を延ばして表参道カワイへ(〃∇〃)
牛田くんがFBに載せてくれたこの写真、まるで1枚の絵ハガキのようでとても気に入っています。
牛田くんの後ろ姿がシルエットなのも素敵ですね♡
5月のイベントに訪れた時とは様変わりして、すっかりクリスマスの装い。
木のぬくもりを感じるピアノと、クリスタルのピアノ。
こんなふうに牛田くんの軌跡を辿っていると、片想いしてる女の子みたいな気分(///∇//)(ま、ほとんどその状態ですが)。
初冬の表参道の街並みを楽しみながらNHKホールへ向かいました。
街路樹に電飾が巻き付いていたので、夜になったらライトアップされて、綺麗なんだろうな![]()
NHKホールに足を運ぶのは初めてです。
中に入ると大量の真っ赤なバラと「NHK音楽祭」「渋谷発 オーケストラおもしろ研究所」の垂れ幕。
毎年紅白歌合戦も開催されているここNHKホール。
入ってみると、意外と小さかったです。
(お写真お借りしました)
ここで毎年末、紅組と白組の熱き闘いが繰り広げられ、1分1秒の遅れも許されないスタッフたちの血と汗と涙の結晶の舞台が…。
よし!今年も応募しよう。紅白歌合戦の観覧![]()
…と思ったら、10月20日をもって応募を締め切ったんですって(T_T)
死ぬまでに 一度は観たい 生紅白
さて、小学生対象というだけあって、観客の半分以上は小学生(低学年が多め)。
舞台の上では既にオケの団員の方たちがスタンバイし始め、ブースに囲まれたドラムセットなんかもありました。
この日のプログラム。
開演時間になり、登場した司会の中川翔子さんと作曲家の吉松隆さん。
指揮者の岩村力さん。
黒い衣装の団員や男性陣の中で、ピンクの大柄の花模様のドレスを着たしょこたんは、一輪の花のようでした。
テンポのいい弾む声のしょこたんの司会で、幕を開けた「渋谷発!オーケストラおもしろ研究所」。
音楽の専門家ではないしょこたんが、子供たちと同じ目線で、好奇心いっぱいに大きな瞳をクリクリさせながら、博士(吉松氏)に質問をぶつけていく姿も、
博士と呼ばれるのにピッタリな、お髭の紳士、吉松氏が、しょこたんがいない時はどこか不安そうな様子も、毎週見ている安定の音楽番組とはまた違った味わいがありました。
短いMCのあと、岩村さんが指揮棒を振り上げて、すぐに始まった歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲。
そう。この曲は、去年の夏、マエストロ・プレトニョフ率いるロシアナショナル管弦楽団と牛田くんとの協演ツアーのプログラムに組み込まれていた曲。
これから始まる楽しい世界の扉を開けて飛び出してきた胸躍る音楽。
いやがおうにもワクワク感が高まります。
耳慣れたこの曲、今更ですがグリンカの作曲だったのですね。
牛田くんも舞台袖でこれを聴きながら、去年のプレさんとの協演を思い出していたかもしれませんね。
もしかしたら、「腕立て伏せもどき」なんてしながら(〃∇〃)
ワクワク感が高まったところで、
「音楽は実は算数ととても近いんです。」
と博士。
五線譜に始まり、音階の数、音符や拍子、など。
続くチャイコフスキー/「くるみ割り人形」から「花のワルツ」(一部抜粋)。
ここのところ、グリャズノフ先生編曲の牛田くんのピアノを聴く機会が多かったこの曲。
先週の日曜は、娘のピアノの発表会で、高校2年と3年の男の子と女の子がこの曲を連弾してとても素晴らしかった。
そして久しぶりに(いや、生は初めてかも)オーケストラで聴く花のワルツ。
やっぱり華がありますねえ!
すっかり酔いしれたところに楽しいMCが入ります。
オーケストラの楽器の中で、一番高い音と、一番低い音が出せるのは何の楽器でしょう、というクイズ。
答えは高い音がピッコロ、低い音がコントラファゴットでした。
コントラファゴット、かなり大きいですね。(写真は参考)
てか、さかなクン、コントラファゴット吹けるの?すごい!
お次は子供たちの大好きなアニメソングメドレー。
しょこたんがボーカルを担当して、まずはアナ雪の「Let IT GO」を熱唱。
曲は「となりのトトロ」より「さんぽ」、「崖の上のポニョ」、「名探偵コナンのテーマ」、「妖怪ウォッチ」、「アンパンマン」、「ドラえもん」「ポケモン」より「ドリドリ」
と続きました。
オーケストラで聴くアニメソング。さらに華やかになって子供たちも嬉しそう。
青いライトに照らされたステージ(ドラえもんカラー)から聴こえてくるドラえもんの歌を聴いてたら、何故か不覚にも突然涙がこみ上げてきました。
お次はオーケストラによる「生き物」あてクイズ。
つまり、理科の時間ですね(^^)
オーケストラが演奏する曲がなんの動物を表現しているか当てるというもの。
演奏されたのはアンダソンの「踊る子猫」、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」から「白鳥」、リムスキー・コルサコフの「くまばちは飛ぶ」。
どの曲を当てる時も、元気にたくさんの小さな手が上がりました。
そして、マイクを向けられたお子さん達、見事に全員正解でした!
博士が
「実はオーケストラの中にも生き物が使われているんですよ。なんだか分かりますか?」
と。
私、ヴァイオリンの弦(弓の方)が馬の尻尾なのは知ってましたけど、なんとヴァイオリン本体の弦は羊の腸から出来ているとのこと!
「博士!非常事態の時は食べてもいいんですか?」
と、愉快な変化球を投げてくるしょこたん。
「いけません!」
ビシっと否定する博士(笑)
この2人のやり取りが、なかなか絶妙でした。
第一部の最後を飾ったのは伊福部昭さんの「SF交響ファンタジー 第1番」(抜粋)
最後の方はお馴染みゴジラのテーマ。
この、「♪ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ」というメロディ、
私てっきり「♪ゴジラ ゴジラ ゴジラがあらわれた」
と、ゴジラを表現するメロディだと思っていたんですが、博士によるとゴジラから市民を守る自衛隊のテーマなのだとか。
こんな感じで大人でもクラシック初心者の私には十分楽しめる演奏でした。
そしてオケの方たち、小学生対象でも、どの曲も手を抜かない素晴らしい演奏でした。
休憩が終わり、客席に戻ると、舞台中央にスタンウェイのピアノが置かれていました。
(〃∇〃)
第2部の最初はグリーグの「ペール・ギュント」組曲 第1番から「朝」。
静謐な音楽が、朝霧のようにしっとりと会場全体を包み込みます。
隣の席の女の子が「あ、これ聴いたことある!」と、嬉しそうにお母さんに話していました。
ああ、私も娘を連れて来たかったなあ。。。
さて、いよいよ牛田くんの登場です!
しょこたんが、
「今日は素敵なゲストをお招きしています。もう『ピアノ界の王子様』と言ってもいいでしょう。
ピアニストの牛田智大さんです。」
拍手の中、珍しく舞台上手から登場した牛田くん。
ジャケットにズボンのスーツ姿。紺に細い白いラインの入ったネクタイ(初めての気がします)、手には白っぽい小さなタオル。
ここ数日の間に髪を切ったようです。結構短くなっていて、前髪が分かれておでこが出ていました。
「ピアノの才能にこの爽やかな笑顔。神は一体いくつのものを彼に与えたのでしょう。」
と、しょこたん。
「いえいえ。」
と笑いながら首を横に振る牛田くん。
にこやかな彼も、ピアノの前に座ると真剣な表情に。
そっとかまえて、弾き始めました。
ショパンの幻想即興曲。
ピアノを習っている人なら、必ず一度は弾いてみたいと思うこの曲。
牛田くんもこの曲を初めて弾いたのは、ずいぶん前なのかもしれません。
いろんな人が弾いてるからこそ、ずっと聴いてみたいと思っていた彼の幻想即興曲。
牛田くんらしく、必要以上に技巧を見せつけるようなところがなく、
シンプルで、でも、指の動きがとてもなめらかで、
肌触りのいいシルクのような幻想即興曲。
1音1音をとても大切にしているのがよく分かります。
17歳らしい情熱を迸らせ、耳に心地よく、聴くものを惹きつけます。
聴いている子供たちも、彼の指の動きに吸い寄せられるように、静かに聴き入っています。
「すごいなあ。」「カッコいいなあ。」「こんなふうにピアノが弾けるようになりたいなあ。」
ピアノに真摯に向き合う牛田くんの演奏は、子供たちそれぞれの胸に、憧れと、小さな情熱の炎を点火したのではないでしょうか。
弾き終わった牛田くん。にこやかに挨拶すると、ピアノの上にあったマイクを手にしました。
「すごかったですねえ!」
と、しょこたん達も感激した様子。
「実は牛田さん、12歳の小学校6年生の時にデビューしたんですよね。その時の写真がこちらです。」
と、大きな大きなこの写真のパネルが登場しました。
「うわあ~。かわいい♡ 天使ですねえ!」
博士がボソッと
「僕の若いころに似てる…」
と言いかけましたが、全く聞いてないしょこたんがすごい勢いでしゃべり出してしまったところが私的にはとってもツボでした(笑)
「噂によると、音楽が苦手だったと聞いていますが本当ですか?」
「はい。音楽に限らず、体育も工作も苦手でした(笑)」
「小学校の頃は、ピアノをどのくらい練習したんですか?」
「あまり時間がなかったけれど、ピアノばっかり弾いて勉強をしないとピアノ禁止令が出ました(笑)」
「何歳からピアノを弾いていたんですか?」
「習い始めたのは3歳くらいからです。」
「3歳ですか?物心つく前じゃないですか!」
「父も母も全く音楽には関係なかったんですけど、たまたま母の趣味で家に電子ピアノがあったので。
小さいころ大好きなピアニストの方の演奏を聴いて、涙が出るほど感動して、自分もピアニストになりたいと思いました。」
「ピアノを語る目がキラキラしていて、少女漫画に出て来そうですが…。」
「ピアニスト以外になりたかった職業はなんですか?」
「今はしないけれど、小さいころよく料理のお手伝いをしていたので、コックさんになりたかったです。でも、料理人は仕込みがあって朝早いのでやめました(笑)」
「朝が苦手。やっと彼の弱点を見つけましたねー。」
「どうすればピアノが上手になれますか?」
「同じ曲でも、気に入った曲があれば、とにかくいろんな人の演奏を聴いてください。」
「おんなじ曲でも演奏する人によって違うんですか?」
「人それぞれ解釈が違うので、同じ曲でも演奏する人によって違います。
気に入ったメロディがあったら、それを自分で弾いてみたり…。
それを続けていると耳がよくなってきます。」
…と、正確ではありませんが、こんな感じのやり取りがありました。
そして、お待ちかね、オーケストラと一緒にラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」(一部抜粋)。
ピアノの前に座り、指揮者の岩村さんと視線を合わせ、頷いて始まりました。
って!待てよっ!
Σ(・ω・ノ)ノ!
牛田くんがリサイタルで弾いていた、ゆったりした美しいメロディをイメージして、大好きだ!楽しみだ!と言い続けてきた私。
この細かい動きの短調のメロディは、アレよ、牛田くんの「リスト&ショパン」に入っていた、
「パガニーニ大練習曲 第6番<主題と変奏>の」の方の…。
ああっ!相変わらず、なんて無知なの?!なんて勉強不足なの自分!
(>_<)(>_<)(>_<)
のん気に温泉に浸かる気分でゆったり構えていたら、いきなりバスタオル1枚巻いた状態で断崖絶壁に立たされたような気分。
パニックにより脳みそピーンチ!
待てよ、待てよ。ショックのあまり、演奏がちゃんと頭に入ってこない。
いや、聴くのだ!ここは一旦、自分の強い思い込みをリセットして、今は牛田くんの演奏を味わうのだ!と脳に命令。
オケと息を合わせ、細やかに指を動かす牛田くん。
その様子はまるで細かい作業と技術を要する職人のよう。
ん?時々リストの「死の舞踏」のようなフレーズも入っているではないか!
無知な私、帰ってから調べてみました。
音楽に通じてる方が読まれたら、あんまりにも分かってなくて笑っちゃうと思います(//・_・//)
が、生まれたてのひよこが、殻から出て初めて目にしたものをお母さんだと思ってしまうように、牛田くんを通して、クラッシックの扉をぱたんぱたんと一枚ずつ開いているまだまだヨチヨチ歩きのワタシ(たとえになってますかね?(;^_^A)。
パガニーニの主題による狂詩曲は主題と24の変奏から成っている。
そして、第9、第10変奏では「怒りの日」を変奏する。
なるほど!だからリストの「死の舞踏」っぽいのか!
そして、私が最初から聴けると思い込んでいたのは24の中の第18変奏。
そうよ。だからタイトルにもしっかり「第18変奏」ってあったじゃないか!
ああ、自分の無知無知無知ーっ!
。゚(T^T)゚。ちゃんと勉強しとけよー!
さらに、家に帰って今日の様子を行けなかったファン智さん達にメールで報告したところ、あるファン智さんからの返信に
「楽譜を逆にしてあの美しい旋律になるとは、ラフマニノフすごい」
と。
ナヌッ!?( ̄□ ̄;)!!
驚きのあまり、震えそうになりながら調べました。
この第18変奏曲は、パガニーニの主題の「反行形」なのだとか。
簡単に言うと、譜面を鏡に映して上下反対にした形のことだそう。
パガニーニの主題の冒頭の音を並べた楽譜を、鏡に映して上下反転させたものをベースに発展させたのが、この第18変奏になるんですって!
つまり、主題の楽譜をひっくり返して演奏してみたところ、たまたまあの美しい奇跡のようなメロディになったんですね。
め、目からウロコ~!
分かりやすいサイトがあったので貼っておきます。
http://d.hatena.ne.jp/f_iryo1/20070427/1177644225
無知な私をまた一つ賢くしてくれた、ファン智さん、ありがとう。
牛田くんの演奏でその第18変奏が登場した時、心底ホッとしました。
しかし、今回は「?」の嵐で、ちゃんと聴き入る余裕がなかったー(T_T)
とにもかくにも、牛田くんの素晴らしい演奏が終わり、
立ち上がった牛田くんは、指揮者、コンマスに自ら手を差し出して握手をし、
額の汗を拭いて、輝く表情で挨拶をしました。
大きな大きな拍手の中、しっかりとした足取りで、舞台から姿を消した牛田くん。
替わって登場した博士としょこたん。
迫力の演奏の余韻が冷めやらぬ中、博士が
「ラフマニノフは身長が2メートルくらいあって、手もとても大きかったんです。
だから、彼の作曲した曲は、手を大きく広げないと弾けない曲が多くてとても難しいんです。」
そして再び楽しいMCタイム。
「実は、オーケストラは体育とも関係あるんですよ。
オーケストラの中で、一番体を動かすのは誰だと思いますか?
そう、指揮者なんです。」
指揮台の上の岩村さん、振り返ってニヤリ。
今度はこの方が、次なるオッフェンバックの「天国と地獄」から「カンカン」の、指揮の仕方を伝授してくれました。
積極的に立ち上がって二拍子の指揮をする子供たち。
私達大人も一緒になって、右手をUの字に振り上げます。
何度か練習したのち、本番。
だんだん早くなる演奏に、必死でついていく会場の私達。
きゃー。楽しい~♪(≧∇≦)
最後は牛田くんも舞台袖で叫んだというバーンスタインの「シンフォニック・ダンス」から「マンボ」。
岩村さん、今まで黙ってたのがもったいないくらい面白い方で、
「演奏中、2回『マンボ!』って叫ぶところがあるから大きい声で叫んでね。僕が指で3,2,1って合図するからね。」
「3、2、1、0のあとにマンボだよ。」
と、これがなかなか難しい。
何度も練習するうちに、子供も大人もお腹の底から大きな声で「マンボ!」と叫んでました。
最後に出演者全員が舞台に並びましたが、牛田くん、ずっとニコニコしながら他の方達に拍手を送り続けていました(^^)。
私はそんな牛田くんに、思いっきり拍手を贈りました。
本当にただただ楽しく(一部パニックに陥りましたが)あっという間に時間が過ぎていきました。
音楽って楽しいね。音楽って素敵だね。
今日参加したお子さん達は、帰路に就きながら、おうちに帰ってから、お父さんやお母さんとどんな話をしたでしょう。
小学生でデビューして、今は立派なプロとして活躍している牛田くんの素晴らしい演奏を聴けたこと、大きな大きな宝物になると思います。
私にとっても今日の経験は大切な宝物になりました。
ちなみに放送予定は、
「ブラボー!オーケストラ」平成29年1月8日(日)午後7時20分~8時20分(FM)
「アニソンアカデミー」平成28年11月19日(土)午後2時~4時(FM)
だそうです。楽しみですね!(^ε^)♪












