皆さまこんにちは。
連日ぐずついた天気が続いていた東京も、今日は久しぶりに雲の間から青空が見えました。
牛田くんの新しいリサイタルツアーが始まりましたね。
22日の岩国でも、24日の函館でも、行かれたファン智さんの情報によりますと、素晴らしい演奏とサービス精神で絶好調!
順調な滑り出しのようですね(^^)
よかったよかった♪
岩国も函館も行けなかったけれど、
親切なファン智さんが素敵なチケットをプレゼントしてくださいました。
2016年9月23日(金)19:00~
第884回サントリー定期シリーズ
東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:チョン・ミョンフン ピアノ:チョ・ソンジン
<プログラム>
♪ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』
♪ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』
『皇帝』!
来年牛田くんが披露してくれる曲を、一足先にソンジンさんの演奏で聴けるなんて!
都内に住みながら、毎回迷うサントリーホール。
今度は無事たどり着けることが出来ました(〃∇〃)
ここサントリーホールの格調高い雰囲気、大好きです。
六本木という土地柄もあるのか、客層も音楽を聴きなれた「本物」の人たちの集まりって感じ。
自分もいっぱしの文化人の仲間入りをしたような錯覚に陥ります。
トイレだってほら!
この譜面立てときれいなお花、トイレの個室と個室の間に飾られてるんですよ(トイレで写真撮ってるし(^_^;))
席は2階の舞台上手側。
なんとピアノが真正面。
東フィルのメンバーが舞台の椅子を埋め始めました。
拍手の中、コンマスの男性が登場してチューニングを始めたのですが、
彼の鳴らしたピアノの音が、なんと「ラ」ではなく「シ」の音(多分)。
わざとでしょうか?本当に間違えちゃったのでしょうか?
団員はズッコケるし、会場からは笑いが。
コンマスさん、照れながら今度はちゃんと「ラ」の鍵盤を押しました。
オケメンバー、一斉にチューニングを始めましたが、中にはわざと「シ」の音を出すお茶目なヴァイオリンの方もいて、会場の笑いを誘っていました。
これだけで、このオーケストラの仲の良さが伝わってきて、なんだか嬉しくなりました。
指揮者チョン・ミョンフン氏。
ワタクシ恥ずかしながら初めて知ったお方です(*^.^*)
東フィルの名誉音楽監督でもあらせられるそうです。
お歳は60歳を過ぎていらっしゃるのに、とても若々しく見えました。
今日は指揮者もソリストも韓国の方。日韓のハーモニーを存分に楽しみたい。
そしてソンジンさん登場。
うん。よしよし、今日もちゃんとソンジンさんだ(^^)(意味不明)。
彼の演奏を聴くのはこれで2回目になりますが、一回目は2月のあの浜松アカデミー。
牛田くんが演奏中に倒れた直後の演奏でしたので、最前列にいながら、せっかくのショパコン覇者の演奏も胸に届かず…。
今日はちゃんと彼のピアノを聴くぞ!
あ、彼がピアノの前に座ると、立ち上げた蓋にほとんど姿が隠れてしまいました(^_^;)
ジャーン!
始まった『皇帝』。
連なる音の首飾り。
『皇帝』という愛称は、ベートーヴェンの死後に定着したとのことですが、こんなにピッタリくるタイトルがほかにあるでしょうか。
凛々しくて勇ましくて、男前で。
ああ、早く牛田くんの『皇帝』が聴きたい(///∇//)
キラキラした音のシャワーが体中に降り注いできます。
仕事のあとで軽い疲れを感じていた心身に、それは心地よく、大きく深呼吸したくなる感じ。
さあ!楽しい音楽の時間です!(by:千秋先輩)
私分かりました。
牛田くんの時と違って、こんなにも力を抜いて音楽を楽しめるのは、牛田くんの時だと彼のことが好きすぎて、聴いてる私も肩に力が入っているからなんですね(*゚ー゚)ゞ
ああ、客観的に音楽を聴くのって、なんて楽なんだろう(今さら…)。
体が、心がほぐれていく。細胞一つ一つがぴちぴちと息を吹き返すような感覚。
第一楽章は、まさに「男前」!
私が思う牛田くんが弾く男前ベストスリーは、「英ポロ」「チャイコン」「死の舞踏」の3曲ですが、牛田くんの弾く『皇帝』を聴いたら、順番ひっくり返るかもしれません。
ソンジンさん。
この人の纏う静謐な空気。
自分を飾り立てることなく、技巧を見せつけることもなく、気難しそうでもなく、
ただまっすぐにピアノと向き合っている。
そんなこの人のピアノが私は好き。
彼の演奏を聴くと妙に落ち着いた気持ちになる。
ざわざわとそよいでいた心の中の風が、静かになる感じ。
第2楽章。
うわあ。これは「子守歌」。
弦の美しさが際立ちます。
心地よい優しい音色。
さあ安心しなさい。
そう語りかけられているようで、心が安らぎます。
私の隣に座っていた白髪の紳士、思わずコクリ。
慌てて起きて、さもリズムを取ってます、というようにごまかして何度も首を曲げてます。
リズム取るほど早い曲じゃないのに。
ふふふ。なんか可愛い( ´艸`)
第3楽章。
心躍るメロディ。
再び男前。
城壁の門が開き、白馬に跨った皇帝が、隊を引き連れて勇ましく行進していくみたい。
思わず体がリズムに乗って軽く揺れます。
ソンジンさんの白い歯のように、見事にそろった音の粒。
ピアノが好き。
必要以上に自分の色を出さない。
正しくて、まっすぐで、朴訥としていて清潔感のあるピアノ。
きっとこの人は何年たってもいい意味で変わらない。
そんな安堵感を感じます。
曲はクライマックスを迎え、見事に揃ってフィニッシュ!
轟くような拍手と、あちこちから飛ぶ「ブラボー!」の声。
ソンジンさん、立ち上がり、指揮者チョン氏とガッチリとハグ。
聴衆に向かってお辞儀をし、舞台袖に向かう背中を見て、
「前途洋々」
そんな言葉が浮かんできました。
鳴りやまない拍手に応え、挨拶をしに5回目くらいに姿を現したときでしょうか。
ピアノの前に腰をおろしました。
途端に水を打ったように静かになる会場。
彼が弾き始めたのは、
ベートーヴェン『悲愴』の第二楽章。
き、キターーーーーー!(≧∇≦)
これもまた、牛田くんが来年2月の大阪で披露してくれる曲です。
気付いたら目から涙が…。
「傷ついたその羽根を休めなさい。」
そんなふうに言ってくれているかのような優しい音色。
ああ、あまりにも美しいものに触れると、涙って自然と溢れてくるものなのですね。
ファン智さん。こんな素敵な時間をプレゼントしてくれてありがとう!
休憩のあとはベートーヴェンの『田園』。
何も予習してこなかった私。
でも、きっと聴けば分かるだろうなあ、くらいに思ってました。
皆さま。
今からワタクシ多少(かなり)勇気を持って、自分の無知ぶりを告白したいと思います(*v.v)。
『田園』が始まって思ったのは
「ダーク・ダックスじゃん!」
♪~村の水車は年中コットンバー~♪
昔、こんなふうに歌ってましたよね。
これ、『田園』だったんですね!私、てっきりダーク・ダックスのオリジナルかと思ってました。
私ってば、サントリーホールに来て、いっぱしの文化人の仲間入りしたような気になっていながら、こんなことも知らなかったのですねー(/ω\)ハズー
しかも、もうひとつついでに告白しちゃいますと、ほんの3ケ月ほど前まで『展覧会の絵』の作者ムソルグスキーのことを、ムソグルスキーだと思ってたんです(//・_・//)
当時の牛田くんのリサイタル記事にも堂々と「ムソグルスキー」と書いて、ズボラなのでいまだに訂正していないという…(//・_・//)
さらに言うなら、ベートーヴェンはベートーベン、ヴァイオリンはバイオリンって書くと思ってました(/ω\)モーミナイデー
「耳をすませば」なんて、いかにも音楽好きそうな(好きですけど)タイトルのブログを書いてる人間が、こんなことでよいのでしょーか?(T_T)
(皆さんも こんな勘違いがあったら教えてください)
ま、私の無知は今に始まったことじゃないとして(開き直り)、『田園』、素敵でした。
カッコウやウズラの鳴き声が聴こえ、雷鳴が轟き、雨が大地を濡らしました。
ここのところ行ってなかったキャンプで迎える朝と同じ音。
たまにはまたキャンプに行ってもいいかな、なんて気持ちになりました。
『田園』 第一楽章
第五楽章まであるので長いのかと思いきや、魅了されているうちにあっという間に終わりました。
終わるやいなや、拍手の渦と「ブラボー!」の嵐。
私、こんなにたくさんの「ブラボー!」を聞いたのは初めてかもしれません。
指揮者のチョン氏が拍手に呼び戻されるように、何度も袖に出たり入ったりして、7回目(!)くらいでしょうか。
お客さんも諦めてそろそろ帰ろうとした頃、それは突然に始まりました。
イキのいい演奏! 盛り上がる会場。
多分、これもベートーヴェン?
当たってました。
ベートーヴェン:交響曲第7番 第4楽章。
今日はなんと、アンコールもすべてベートーヴェンづくし。
いろんな人の、いろんな音楽を聴くことって大事。
どうしても牛田くんのコンサートばかり行ってしまう私ですが、
牛田くんから離れてみることで、あらためて分かる彼のピアノの良さがあるのだと実感しました。
と・こ・ろ・で…。
皆さま、ワタクシひとつ気になったことがあります。
『皇帝』を弾き終わったソンジンさん、当たり前のように指揮者のチョン氏とハグしてましたけど、
10月8日大阪のコンチェルト、指揮者は女性ですよね。
牛田くん、やっぱり弾き終わると、この若く美しい三橋敬子マエストロのところに、自ら駆け寄りハグするのでしょうか?
ウイーンカンマーの時の楽日は、まだ中学生で体の小さかった牛田くん、同じく大阪ザ・シンフォニーホールで指揮者のシュテファン・ヴラダー氏に、モフッと抱きすくめられたそうですが(まだ言ってる)、背も伸びて、体の大きくなった今の彼、女性指揮者を自ら抱きすくめたりするのでしょうか?
いやーーーーーーーん!裏山杉!o(TωT ) ←どうぞゲス野郎と呼んでください。
皆さま、どう思われます?
お年頃だから、相手が女性となると、ちょっと恥ずかしいでしょうかね?
それとも、そんな俗っぽい考えなど微塵もなく、同じ音楽を作り出した同士として、純粋にハグでお互いを称え合うのでしょうか?
俗物(そして無知)なワタクシ、そんなところも気になるところではありますが、
早く牛田くんのピアノが聴きた~い!
この一言に尽きるのであります。
あ、そうそう。
さっきお昼にカマンベールチーズを食べたのですが、
横の開け口をビリビリとちぎったら、中から牛さんのシルエットが。
「あ、牛だ!ウシダ…牛田♡」
と、1人で興奮してしまいました(///∇//)
しょーもない私の記事に、お付き合いくださいましてありがとうございました。m(_ _ )m






