こんにちは。
桜、咲き始めましたね♪
桜って不思議。
3月の中ごろだと、まだまだ寒い日もあって、
「本当にあと2週間もしたら咲くの?」って、なんだか信じられないのに
毎年ちゃんと咲くんですよね。
桜の蕾が膨らんでくると、枝全体が遠目に赤っぽくなって、
ひとつ「開いた!」って思うと、まるでポップコーンみたいに次々はじけるように咲いていく…。
そう。それは、鍋の中でアサリが次々と口を開ける感じにも少し似ている…。
夕べの牛田くんあさり。
ンモー!ともくんったら、このリラックスぶり!
今シーズンのリサイタルツアーも無事終わり、ホッとしたのでしょうか?
(≧▽≦) (←だから違うって)
(;^_^A おほほ、失礼…。
さて、春休みに入る前のことですが、娘の担任の先生が
「これからは宿題は出しません。そのかわり、『自由勉強』として、毎日自分で課題を考えて勉強するように。」
と言い出したそうです。
最初はテーマを探すのに苦労していた娘。
思いつく限りの「さんずい」や「木へん」の漢字を書き連ねたり、手抜きして日記を書いたり。
そのうちに、本やipadを使って、いろいろ調べ始めました。
「世界一長い川は?」
「テレビはなぜリモコンで動くのか?」
「消しゴムはどうして消すことが出来るのか?」
そして、なぜか突然「本田宗一郎について」。
特別に3日連続の特集で調べていたのが
「ダイオウイカについて」。
気になるものって、親子一緒なのね…(;^_^A
そういえば、私も小学校4年~6年までの担任だった先生から、「自由勉強」の宿題を出された時期がありました。
新卒で、ちょっと西条秀樹似だった熱血教師のF先生。
授業参観日には、お母さん達がソワソワと色めき立っていたのを覚えています(笑)
専門教科は数学なのに、音楽をこよなく愛したF先生。
5、6年生で結成された鼓笛隊の指導も熱心で、
町の夏祭りの行進で、次々と難しいステップを取り入れた私達のマーチングバンドのクオリティの高さは、一躍話題になりました。
クラスで「音楽コンクールに出よう!」ということになり、毎日熱心に練習。
4、5、6年と毎年合奏部門、合唱部門でコンクールに出場し、6年生の時にはレコードも作りました。(CDじゃないのよ…( ´艸`) )
クラシックの話もたくさんしてくれて、先生のお気に入りの曲や、世界一退屈だという曲のレコードも聞かせてもらったのですが、
ほとんど覚えてない…(T_T)
だけど、「音楽の楽しさ」を、最初に私に教えてくれたのは、このF先生だったように思います。
話は戻りますが、
そのF先生が出した「自由勉強」で、私が何をやったかというと
「小説を書く」
「詩を書く」
毎日せっせとこの2つだけ。
小説のテーマは、当時マイブームだった「無人島」。
お金持ちの姉妹(&なぜか友達の男の子2人)の乗った豪華客船が難破して、そこでたどりついた南の島。
椰子の木が生い茂り、フルーツがたくさん穫れる美しい島で、
家を作り、髪に赤い花を飾る危機感ゼロの少女達(笑)。
現地の肌の黒い人達にもあがめられ、楽しく暮らしていくはずが、
なぜかもっとお金持ちで意地悪な女の子の登場で苦難に遭う…。
(意地悪な女の子の髪型は無人島なのに何故かたてロール)
…という、どっかでさんざん見たような話。
(///∇//) ハズー
(なぜか両親は溺れ死んだはずなのに全く悲壮感なし)
タイトルは、その名も
『つるりん島』。
なぜなら、その島にたどりついて、岸に上がろうとしたとき、足元がつるつるすべってなかなか上がれなかったから。(^_^;)
ご丁寧に、胸をホタテかなんかの貝殻で覆い、バナナの葉っぱかなんかで作った腰みのをつけた女の子のイラストまで描いたりしてました。
(///∇//) さらにハズー
ちなみに2歳下の妹、私を真似て、それにそっくりな『ぶつぶつ島』という話を書いてました(笑)
詩はというと…。
もう書くのも恥ずかしいようなもばかり…。(/ω\)イヤン
もっと恥ずかしいポエムを時々ここで晒してますけど…。
しかし、毎日せっせとそんな恥ずかしいポエムを書いていたせいか、
県内の小学生の詩を載せた『信濃子供詩集』なるものが、毎年県で発行されていたのですが、
それに2回ほど載って表彰されたことがあり、
一時、クラスでの私のあだ名は「詩人」でした。
詩人て…。(^_^;) やっぱ相当ハズい
そんなある日、突然、F先生が我が家を訪ねてきました。
「芽々さん、詩やお話を書くのが大好きなようなので、この雑誌を読んでみてはどうでしょう。」
たしか、その雑誌のタイトルは『花いちもんめ』。
子供が書いたのか、大人だったのか、私のような乙女チック女子が大好きな、
センチメンタルな世界がふんだんに繰り広げられていました。
毎月ワクワクしながら読んだ気がするのですが、
具体的なことはほとんど覚えていません(^_^;)
でも、探してみたらありました。
こんな雑誌。
きゃー。なつかしー!(≧▽≦)
話を娘の自由勉強に戻します。
先日、娘が「今日の自由研究、これにしたの。」と読んでくれたのは、
「本に載っていた素敵な表現」。
図書館で借りた本の中から、素敵だと思う表現の文章をいくつか抜き出してノートに書き写していたのですが、
特に私の心を捉えたのが、ピアノに関するこの4つ。
忘れ去られていたピアノから 美しい音がひとつ、
ポロンと転がり出たのである。
その瞬間、店の中から、ほかのすべての音が消えてしまった。
ケイの指が鍵盤をたたくと、
ピアノからはキラキラと輝く宝石のしずくのように
音があふれ出し、こぼれ出し、
その音がつながって美しいメロディーが店の中に流れていった。
ある人は、その曲にちりばめられた幸福な響きに
思わず顔をほころばせ、
ある人は、そのメロディーが
心の中に呼び覚ます懐かしい思い出に
そっと涙をぬぐった。
ピアノの音(ね)は、テーブルの間をステップしてはねまわり、
レストランの中をゆるやかにめぐり、
聴き入る人々の心に
静かにしみ入っていった。
ああ… :*:・( ̄∀ ̄)・:*:
小学生が読む本に、こんな素敵な文章が使われているなんて…。
そして、もちろん、私の脳裏に浮かぶのは、これ。
(〃∇〃)
ちなみに、この素敵な表現が登場する物語は
「アヤカシさん」
主人公の男の子といとこのお姉さんにだけ見える「アヤカシさん」という鍵の精。
娘が文章を抜き出したのは、レストランに置かれた1台の古いピアノのお話でした。
私、もともと読書は好きだったのですが、ここ数ヶ月、なにかと気ぜわしくて、なかなか気持ちが読書に向かず、図書館で本を借りても読みきれずに延長申請。
中にはそれでも手をつけられずに返却、ということもありました。
このたび、突発性難聴を患っていたことで、少しSNSから離れていた私。
病院の待ち時間や移動の電車の中で、久しぶりにゆっくり読書する時間が増えました。
私の記事を読んで、HっぽこPさんやK茶さんが教えてくれた小説。
『いつまでもショパン』
中山七里:作 (宝島社)
牛田くんのコンサートレポの記事の中で、
「世界中の人が彼のピアノを聴けば、この世から戦争はなくなるのに」
というようなことを書いた時、この小説のことを教えていただきました。
ショパンコンクールが開催されているとき、ワルシャワでテロ事件が続発。
巻き込まれて亡くなった小さな女の子を悼むために、日本人の青年が弾いた「ノクターンop.9-2」が、たまたま戦地に流れ、その演奏の間だけ銃声がやんだ。
というストーリーがこの中に書かれているとのこと。
そして、これを演奏した日本人青年が、なんと突発性難聴を患っていたというのです。
久しぶりに引き込まれるように時間を忘れて読んだこの小説。
ジャンルで言うとミステリーなのですが、臨場感溢れるショパンコンクールの様子が描かれていました。
音楽一家の息子として育ち、小さい頃から「ショパンコンクールを制覇するピアニストになる」ために育てられてきた主人公ヤンは、マンガ『ピアノの森』の雨宮修平を彷彿とさせました。
日本人コンテスタントのもう1人、生まれながらの全盲でありながら絶対音感の持ち主、榊場隆平は、どうしても辻井伸行さんを連想。
そして『ピアノの森』について書いた記事でも紹介した、ラファウ・ブレハッチが登場し、彼の演奏会で血みどろの爆発事件が起こるという、実在のピアニストの大胆な登場のさせ方にびっくり。
(ブレハッチは台詞もなく、爆破事件でも無事だったみたいです)
これを読んでいて、私が最も感心したのは、ピアノ演奏に関する見事な描写。
たとえば、一昨日の夜、牛田くんが帯広で演奏し、
羽生選手が上海で滑り、
奇しくも時を同じくして、それぞれが人々を魅了した、
ショパンの「バラード1番」。
ちょっと引用してみます。
紡ぎ出される緊張感が聴衆の魂をがっしりと掴んで離さない。
ガガリロフ(奏者)の指が荒々しく疾走を開始する。
立ち上がる激情。強い打鍵。
疾走が第106小節でフォルティッシモに到達すると、
不意に第2主題がイ短調で復帰する。
小刻みに繰り返される上向と下向。
右手のオクターブがフォルティッシモまで駆け上がる。
聴衆の心拍も駆け上がる。
軽快なパッセージが爆発する。
ガガリロフの両手は目まぐるしく鍵盤の上を走る。
打鍵が強さを保ったまま優美さを加えて、
3度目の第1主題を迎える。
そして208小節でコーダに移った。
ここからがバラード第1番の白眉になる。
半音階による劇的な急上昇。
息をするのも躊躇われる。
ステージ上のガガリロフは恐らく短距離ランナーのように呼吸を止めている。
242小節目で旋律が一挙に下降する。
極限まで昂揚した後の急降下で、ピアノの音は地を這う。
ここからの7小節は繋ぎの部分だが、終結部の爆発を予感させる不穏さに満ちている。
257小節、ガガリロフは最後の疾走に入った。
両手のオクターブ。
半音階があらゆるものを薙ぎ倒す。
激烈なフォルティッシモ。
聴くものに太く深く楔を打ち込んで、10分間に及ぶバラードは終わった。
ガガリロフは脱力し、天を仰ぐ。
その瞬間に拍手が沸き起こった。
す、スンバラシイ!!
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
これ、主人公ヤンの視点で描かれているのですが、
見事に「ピアノを弾く者」の解釈でありながら、なんとも深く多彩な表現力!
もう、こんなの読んだら、牛田くんのコンサートレポなんて恥ずかしくて書けんわ!(TωT)
いや、小説家と自分の拙い文章力を並べて考えること自体がおこがましい。
…と思いつつ、ショパンの曲をここまで見事に詳しく表現してしまうなんて、
作家の中山七里さん、音楽をやってらっしゃる方なのかと思いきや、奥様がエレクトーン講師というだけで、特にご本人は音楽をやっていたわけではないのですね。
<参考文献>を見てみたら、ショパンに関する数々の書籍。
『月刊ショパン』や、中村ぴろ子先生の本も読まれたらしい。
そして、<参考CD>としてアシュケナージの弾くショパンをたくさん聴かれた模様。
小説の題材にする分野を、徹底的に勉強するわけですね。
小説家って、スゲーーー!
\(゜□゜)/
・・・というわけで、最近久しぶりに読書を楽しんでいる私(*^.^*)
これからは、時間が許せばいろんな本を楽しみたいな、と思ってます。
(しばらくは牛田くんのコンサートもないしね)
私が通っている鍼灸院のある駅前では、しょっちゅう「古本市」が開催されています。
読書が大好きという牛田くん。
最近はどんな本を読んでるのかな?
コホン…(*v.v)。
で、では、ひさびさに、まいります(〃∇〃)
窓辺に立つと聴こえてくるの
あなたが紡ぐ優しい音色
桜のつぼみがふくらむように
私のハートもふくらむの
ふわりふわふわ春風に乗り
私のハートもあなたに届け
まぶしい笑顔のあなたに届け
(ともくんに捧げる『愛のポエム集100』より)
恥のキワミ…。 (///∇//)や~ん♪ (←書くな!)
(;^ω^A さ、気分を切り替えて、と…。
「素敵女子ブログ」の師匠、Yままさんに倣って、我が家もお守り代わりにリビングの棚とピアノの上に、牛田くんのサインを飾ってみました~♪
ともくん、ずっと見守っててね~♪(≧▽≦)
(^-^)ノ~~ それでは、みなさまごきげんよう