1月31日(土)、香川県アルファあなぶきホールにて行われた
牛田智大くんピアノリサイタルに行ってまいりました。
高知、愛媛に続き、牛田くんの演奏を聴くために四国に足を運ぶのはこれで3回目。(///∇//)
実は、私にとって香川県は鬼門。
なぜなら、一昨年の夏、家族旅行で四国を訪れた際、
香川に入った途端に車のエアコンが故障。![]()
冷房にしているはずが、吹き出し口から出てくるのは何故か熱風
。
コンビニかどこかに逃げ込みたくも、店も民家も見当たらない。
外は炎天
。車を走らせ続けても、涼む日陰も見当たらない。
助手席で、至近距離前方からの熱風をモロに浴び続けた私。
頭はガンガン、意識は朦朧。
おのれの生命のともしびが、徐々に弱まってゆくのを実感したのは初めてです。
私、このまま四国で息絶えるのね…(/_;)/~~
と、謙虚に運命を受け入れそうになったその時、
視界に飛び込んできたディーラー店。
:*:・(TωT)・:*:
オーマイガーッ!
お店の人が出してくれたオレンジジュースと店内の冷房で一命を取り留めた私。
ついでに讃岐うどんのおいしいお店も紹介してもらい、
復活!\(^∇^)/
が、そのあと行った金比羅山の石段1368段!
(T_T)
頂上に行くまでに、顎から滴り落ちた汗の滴の数は、
50滴をくだらなかったと思います。![]()
(iДi)また死ぬかと思ったー
さて、香川にまつわるそんな暗い過去を持つ私。
今回は行きも帰りも夜行バスという
もう若くない体に酷な交通手段ということもあり、
多少不安ではありましたが、無事会場に到着。
会場、アルファあなぶきホール(香川県県民ホール)は目の前が海!![]()
о(ж>▽<)y ☆
海なし県で育ったため、人一倍海への憧れが強い私。
牛田くん + 海 で、テンション上がらないワケがない!
海ーーーっ!
どうしてその名を叫びたくなるのーーっ!!?(≧▽≦)
この日のピアノはスタンウェイ。
座席も床も壁も、木を贅沢に使った印象の、温もりを感じる小ホール。
プログラム
牛田くんのプログラムの曲解説は分かりやすいな、といつも思っていたのですが、
曲解説をしてくださっている柿沼唯(かきぬまゆい)さんって、男性だったんですね。
Program
♪ W.A.モーツァルト:
ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲つき」
♪ S.プロコフィエフ:
ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83「戦争ソナタ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
♪ F.リスト:(ホロヴィッツ版):
メフィストワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」 S.514 R.181
♪ F.ショパン:
練習曲 Op.10-3「別れの曲」
♪ F.リスト:
パガニーニ大練習曲より第3曲「ラ・カンパネラ」
♪ S.ラフマニノフ(ホロヴィッツ版):
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
このところ、開演時刻が近づくにつれ、異常なほど心臓が高鳴っていた私ですが、
この日は不思議と平常心で開演時間を迎えることが出来ました。
あ!
舞台袖に牛田くんの姿が。
両手に黒っぽいあったかそうな五本指の手袋をはめています。
そっか。体の成長とともに、手も大きくなって、
真っ白なふわふわミトンは卒業したんだね。
そして、最高の演奏を届けるために、
舞台に出る直前まで、そうやって指を暖めているんだね。
会場の照明が絞られて、
登場しました。
いつものように、美しく高貴なオーラを纏ったピアニスト。
深いグリーンのネクタイ。手には白っぽいタオル。
一目見て思いました。
とても元気そうな顔色。そして充実した表情。
ああ今日はきっと、いつも以上に素敵な演奏会になる。
そんな予感がしました。
舞台中央に立ち、まず視線を2階席の奥の方へ。
会場全体にゆるやかに視線を送り、深々とお辞儀。
椅子に座り、呼吸を整え、音楽の天使と対話する特別な時間。
モーツァルトピアノ・ソナタ11番。
なんという柔らかな音色。
今まで聴いたどの時よりも、優しく温もりを感じる牛田くんのモーツァルト。
心の中で、じんわりと何かが溶けていく…。
第1楽章では、私達を夢の世界にいざなってくれる天使。
第2、第3楽章は、集中した時のクセで、桃色の舌が顔を出したり
そのクセに自分でもハッと気がつくのか、上の歯で下唇を噛むようにしたり
時には眉根を寄せて、何かの痛みに耐えるかのように。
眉を上げて目を見開いて、何かにびっくりしたように。
多彩な音色とともに、実に多彩な表情です。
サイン会ではいつも終始にこやかで丁寧な牛田くん。
演奏中のこの表情を見ていると、
ピアノを演奏することが、いかに彼にとって
伸び伸びと自分を表現できる場所なのか。
緊張感や気配りとともに、音の行方や響きを確かめながら、
いかに楽しく心躍る場所なのか。
「こここそが僕の生きる場所。」
そんな歓びと、生命の躍動を感じます。
2曲目の戦争ソナタ。
低音の拡がりが半端ない。
力強くキレのいい音。
深くずしんと、胸に響いてきます。
改めて牛田くんの横顔を見ると、
サイドの髪は横に流していますが、全体がかなり伸びたようで
襟足も前髪も長めでした。
愛媛の時に、ぽつりと自己主張をしていた青春のシンボルはもうどこにも見当たらず
既に白くつるつるのほっぺ。
ああ、なんという細胞の再生力…
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
そしてまた背が伸びたのね。
ずぼんの裾がかなり短く、素足が顔を覗かせています。
申し訳ないと思いつつ、思わずしっかりガン見してしまう私。
(〃∇〃)
かっこいい第3楽章のラストは牛田くんの頬がぷるぷると震えるほどの大迫力でフィニッシュ!
立ち上がった牛田くん。
一瞬片手で顔を覆ったので「?」と思いましたが、
手をはずしたあとに現れた表情。充実感に溢れて明るく輝いていました。
ブラボーの声と鳴り止まない拍手。
彼が舞台から姿を消したあとも、会場は興奮が冷めやらず、
私のところからは、一度袖に戻った牛田くんが、
その熱狂を受けて、舞台に戻ろうか辞めようか迷っている様子が見えました。
ニコニコしながら戻ってきてくれたピアニスト。
さっきまであんな凄い演奏をしてたのに、
戸惑う十代の素顔が、とっても可愛らしかったです。
休憩時間に調律師さん登場。
休憩時間がそろそろ終わろうという頃、
ピアノの向こうにハンドマイクを乗せた台が置かれました。
やった!今日はトークがある!!!
\(≧▽≦)/♪♪♪
第二部 最初の曲はメフィストワルツ。
ピアノをねじ伏せんばかりの勢いの演奏に、
またしても私のところからは光の加減で
牛田くんの前髪と瞳が白く光り、
ブラックジャック再来!
ラスト、座っていた椅子が、ずりっと後ろにズレるほど、力のこもった演奏でした。
「別れの曲」。
これは私だけが思っていることかもしれませんが、
牛田くんは他のどの曲よりも、この「別れの曲」の演奏に入る時に、
最初の一音を探り出すように、壊れそうなガラスの花でも持っているかのように
大切に大切に演奏に入るような気がします。
優しく沁みこんでくる深い音色。
続く「ラ・カンパネラ」。
哀しげで切実で、息を吐いた途端に氷の結晶になりそうな
澄んだ澄んだ音。
特に高音の高速パッセージは、哀しい悲鳴で何かを訴えているような
叫びのような、メッセージ性を感じました。
クセがないのに、手を抜かない、まっすぐな牛田くん色のカンパネラ。
その表情を見ると、
まるで牛田くん自身が「無」になって、
耳で音の行方を確かめ、
目でその音色を見、
鼻で音の香りを嗅ぎ、
舌で音を味わい、
指で音を撫で、
体中の器官のすべてで音を感じているかのよう。
最後の曲、ラフマニノフのソナタ2番。
こんなに美しい曲だっただろうか…。
まず、そのことに感動しました。
何度目だろう、この曲を聴くのは。
愛知で最初に聴いた時は、「戦争ソナタ」でいきなり専制パンチ。
愛媛でもやはり前半の「死の舞踏」で殴られて、そのあとはほとんど記憶喪失状態。
いや、でも壬生でも高知でも聴いてるはずなのに、ほとんど印象に残っていなかったこの曲。
悠然と巻き込むように、このおおらかな流れに私達を惹き込んで、
切なげに、美しく、狂おしく…。
高音部分のピアニッシモは、あんなに小さな音でありながら
しっかりと意志を持って会場の隅々まで響き渡り、
信じられない美しさに鳥肌が立ちそうでした。
拍手とブラボーの嵐。
やりきったという充実の表情。
何度か牛田くんのリサイタルに足を運んだけれど、
こんなにも丁寧に真心をこめた演奏は、
こんなにも聴衆と繋がっているという一体感を感じた演奏会は、
初めてのような気がします。
ありがとう。ありがとう。
そんな思いで力の限り拍手を送りました。
今回前方左側で、「ブラボー」とも違った言葉で
外国語でしきりに声をかけている男性が。
(あとで、ファン友さん達と、「ロシア語ではないか」という結論に勝手に達しました)
ああ、私にも、度胸と野太い声があったなら…。
そしてお待ちかね、牛田くんがハンドマイクを手に持ちました。
「皆さまこんにちは。牛田智大です。
今日は僕のコンサートにお越しいただいて、ありがとうございます。
僕はちっちゃい頃からうどんが大好きで(笑)
(ここで和やかな笑いのさざ波が広がりました)
いつか本場の讃岐うどんを食べてみたいとずっと思ってました。
今日はここでコンサートが出来てすごく嬉しいです。
今から、アンコール曲の、ショパンの『ノクターン9-2』を演奏させていただきます。
今日は本当にありがとうございました。」
聴衆の心をしっかり捉えて、
この日牛田くんがアンコールで演奏してくれたのは
♪ ショパン:ノクターン Op.9-2
♪ プーランク:エディットピアフを讃えて
♪ バダジェフスカ:乙女の祈り
の3曲。
うっとりするほど甘やかな音色のノクターンを聴いて、
ああ、今日は大丈夫。やっと私もどっぷりと美しい音色を堪能することが出来るようになった…
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
と、自分の成長を実感したのも束の間、
続くエディットピアフで、またしても涙腺大決壊。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
もう、なんなの?この人のエディット・ピアフは!
どんだけ人の心の琴線に直球ストレートで切り込んでくるんでしょう?!
と思ったら、
んもー!またしても人を液体化させようと目論む、とろっとろの「乙女の祈り」。
(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)
この曲を弾く牛田くん。
えもいえぬ優しげな表情をしてました。
最後の最後まで手を抜かずに、
指を離すときも、ペダルから足を上げるときも、
胸に手を当てて深々と頭を下げた最後のお辞儀も、
隅々まで丁寧に、
真心と謙虚さを感じる、素晴らしい演奏会でした。
最後は去り際に振り返って小さく両手でバイバイ。
なんか、これを見たのも久しぶり。(^^)
サイン会の前に入ったトイレでも、嬉しい真心が。
さて、そのサイン会。
CD販売ブースに、いくつか注意書きがありました。
・日付け、名前入りのサインはご遠慮ください。
・握手はご遠慮ください。
・写真のツーショット撮影はご遠慮ください。
案の定、サクサク進むサインをもらう人の列。
ふぉっふぉっふぉっ…。v( ̄▽ ̄)v
今回もワタクシの手ブレ写真を期待されてるみなさま!
大変申し訳ございませんが、このたび親切なファン友さんが、
なんだか私のカメラをいじくって、手ブレが軽減されたんですの。
(o^-')bイェイ!
それでは、本邦初、あんまりブレてないワタシの写真をご覧くださいませ。
↓
↓
↓
ま、画像の荒さは別として、(^_^;)
どうです?ワタクシにしては、なかなかの出来でございましょ?
( ̄∀ ̄)
でもね…。
手ブレが改善されたところで、やっぱりカメラマンとしてのセンスというか、タイミングがイマイチみたいですよ。ワタシ。![]()
↓
↓
あーん。牛田くんが犯人にぃー…(T_T)
これなんか、むしろ奇跡に近いと思うんですけどね…。
なぜか残念な気分…(T_T)
はいはい。わかってますよ。(^_^;)
もっとクリアで素敵な牛田くん写真が見たいのですよね?
ええ、今回もいましたよ。
羽毛より軽いフットワークの女、P子が。
本人の許可をもらいましたので、素敵な牛田くん画像をプレゼント![]()
きゃーっ!\(^o^)/
もはやプロのクオリティ!
特に表情も手も美しい最後の写真。
カメラマンP子もお気に入りの1枚です。
本来なら独り占めしたかったのかもしれませんが、
「皆さまへの幸せのおすそ分け」だそうですよ(^^)
P子、いつもいつもありがとうね。![]()
↓いただいたサイン
楽譜「想い出」の販売があったので、大好きな写真のページに。
今回、思い切って話しかけ、またまたこんなはじけるスマイルを!
(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)
(P子撮影)
お話の内容は、ごめんなさい。今回は秘密です(*^.^*)
ああ、生きててよかった~。゚(T^T)゚。
あの時、熱中症で死亡しなくて本当によかった。
また来ることが出来た香川県。
仕事を代ってくれた先輩のお土産リクエスト、
カマダのポン酢も無事GET。
やたらとうどんを推してる香川県。
娘へのお土産はこちら。(ビミョー
)
「うどん健」。
そして、ご存知でした?
そのうどん県の副知事は香川県出身の要潤。
県知事選挙前には、こんなポスターも。
さて、話を牛田くんリサイタルに戻します。
リサイタルのあったアルファあなぶきホールには、
最上階の6階に、海が展望できるレストランがあり、
白いピアノが置いてありました。
ピアノの蓋部分にはたくさんのサインが。
残念ながら牛田くんのサインは見つけられませんでしたが、
もしかしたら、リサイタル終了後、お母様とここでホッと一息入れたりして、
牛さんのサインを書いたかもしれませんね。(^^)
前回、牛田くんの「死の舞踏」「バラード1番」に魂を奪われて、
すっかりヌケガラ状態だった私。
今回どうなることかと心配でしたが、
幸福感で体も心も満たされた感じ。
私も頑張ろう。前へ進もう。
そんな気持ちにさせてもらいました。
胸のふさぐようなニュースが飛び込んでくる昨今
テレビを見ていて思います。
世界中の人に、牛田くんのピアノを聴かせてあげたい。
子守唄のようなモーツァルトを
澄んだ水のようなカンパネラを
優しく抱きしめてくれるようなノクターンを。
飢えと寒さに震える子供たちに
行き先を見失った、銃を持つ兵士に
家族を失って哀しみにくれる人達に
牛田くんが紡ぐ癒しのメッセージを届けたい。
音楽に劇的な力はないかもしれないけれど
人の心の奥に触れる何かはきっとある。
もしもみんなが、心の耳をしっかり傾けて聴いたなら
世界から戦争なんてなくなるかもしれないのに。
どうか、憎しみの輪が広がることなく
相手を思いやれる、明るい世界でありますように。
またしてもまとまりがなく、非常に長くなってしまいました私の記事。
最後までお付き合いくださったみなさま。
どうもありがとうございました。m(_ _ )m
























