2014年の最後を締めくくる、牛田智大くんのコンサート。


場所は九州 佐賀県。


12月21日、第2回佐賀市民芸術祭の一環として行われた


SAGAルネッサンス 

高関健指揮

九州交響楽団コンサート


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なんてったって、死ぬほど大好きな「チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番」ですから。


狂牛病患者のワタシ、一年の最後を飾るべく、


今回も飛行機に乗って、行ってまいりましたー!(///∇//)




九州といえば南国パラダイス音譜 \(^_^)/ヒャッホー!


と、勝手にイメージしていた、寒がりの私は、あまりの寒さにびっくり!


この日の佐賀の最高気温、5℃。


しかも、私が行ったコンサート、高知、岐阜に続いてこの日も雨。


なんと、3連続雨ですよ!

(iДi)ナシテー? 

なんとなく予感してたけど…



会場の佐賀市文化会館前の通りのガードレールには、ほぼ実物大のサッカーボール(思わず蹴りたくなる)。

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なぜ?そんなにサッカーが有名な町なの?と、不思議だったのですが、


道路を挟んだ反対側に、総合運動場と陸上競技場があるからなんですね。





会場の近くの曲がり角に大きな立て看板が!


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遠くの会場まで来て、こういう看板を見つけると、なんだか無性に嬉しくなります(*^ ^*)



この日のプログラムは次の通り。



♪ モーツァルト:ホルン協奏曲第1番 ニ長調 K.412


♪ チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23


・・・・・・・・・・・・・・


♪ ベートーヴェン:交響曲第7番  長調 Op.92


(ピアノ/牛田智大  ホルン/堂山敦)



まずは1曲目のホルン協奏曲。


ああ、この曲ね。と知っているメロディに嬉しくなりながら、私、ホルンの協奏曲って、今回初めてコンサートで聴きました。


あんまり注目したことがなかったのですが、ホルンって、音も形も丸っこいですね。


ホルン奏者の方達は、愛着を込めて楽器を「かたつむり」と呼ぶんだとか。

分かる気がします。


ここ佐賀市のご出身だという、ソロの堂山さん。

顔も体も丸っこくて、長年連れそう夫婦が似てくるように、「奏者も楽器に似てくるのかしら?」なんて思ったりしました。


そういえば、私の地元の友達の小学生の娘さんが吹奏楽団に入ってホルンの担当になったそうで、

「綺麗な楽器だからうれしい。」と言っていたというのを思い出しました。



途中でボトボト…汗と、楽器にたまった大量の唾を床に落としたのがなんか結構衝撃的。( ̄□ ̄;)


私も中学、高校と吹奏楽部だったので、楽器に唾がたまるのは分かるんですが、


大勢に注目を浴びるこんな場所で、堂々と唾を撒き散らしちゃって、


い、いいんですか…?(^_^;)なんかこっちがちょっと恥ずかしい


…って、これをやらないと、音が悪くなっちゃうんですよね(*v.v)。




さて。


舞台中央に、黒光りするスタンウェイが運ばれてきました。


ああ、とうとう…。


何度経験しても胸がときめくこの時間。


まるでデートの待ち合わせ場所で、時計を見ながら胸をときめかせている瞬間と同じ。ドキドキ



拍手の中、にこやかに登場した、ソリスト牛田智大。


彼が登場するだけで、会場の空気が柔らかくなる気がします。


この日のネクタイは赤地に細い白と黒(紺?)の斜めのストライプ。


会場全体を見渡して、美しいお辞儀をし、指揮者やコンマス達と視線を交わして椅子に座ります。


この一連の所作の、なんと落ち着いて物腰柔らかく美しいことか。


人を惹き付ける演奏家というのは、実際に音を奏でる前から観客に好感を抱かせて、自然と「聴く」体勢にさせてしまうんですね…。



ああ、始まりました。大好きなチャイコフスキーピアノ協奏曲。


始まるときに、指揮者と奏者達の呼吸が1つになるこの感じ。


大好きです。



真剣に、軽快に、力強く、美しく、


鍵盤を叩く牛田くん。



・・・すみません、みなさま。


今回に限ったことではないのですが、私、まともなレポを書く自信がありません。


本来なら、前回に岐阜で聴いたチャイコンと比べて、更なる進化を遂げていたとか、具体的なことが書けたら素敵なんですが、


ただでさえ音楽的知識の乏しい私。


この曲が好き過ぎて、牛田くんのことが好き過ぎて、


嬉しくて、興奮して、まったくうまく表現できませんあせる


ただただ、この時間がいとおしくて、そうやって幸せに浸っているこの瞬間にも、1秒ごとに終わりに近づいていることが寂しくて…。



牛田くんの演奏、今回もとても素敵でした。


男前で繊細で丁寧で。


15歳の瑞々しいチャイコフスキー!



第1楽章が終わったあと、今回も会場から自然発生した拍手。


牛田くんも会場に向かってニッコリと頭を下げ、


オケに対するリスペクトなのでしょう。胸の前で小さく拍手をしました。



第2楽章の途中から、牛田くんのこめかみにキラリと光る汗。


2筋汗が流れ、ピアノ演奏のないときにタオルでぬぐっていました。


タオルは明るい水色。同系色の大きな水玉と、ピンク色のロゴが見えました。



演奏中の表情は真剣そのもの。


熱中すると、口許から舌がチラリと顔を出します。


第2楽章が終わったあと、指揮者の高関さんが「OK?」と声をかけ(私のところからは見えませんでしたが)、


牛田くん、うんうん、と笑顔で頷き返していました。



最高潮を迎える、クライマックスの第3楽章。


激しく細かく指を動かしながら、神業のように細やかなペダル使い。


何度も何度も練習しているうちに、頭や耳ではなく、ダンスのように体が覚えている、といった感じです。



もう、牛田くんから、目が離せない。



ああ、大好きすぎてごめんなさい…。



フィニッシュ!


湧き上がる拍手と飛び交うブラボーの声!


スポーツを終えた後のような牛田くんの様子。


高関さんとぎゅっとハグ。もう、5センチほど、高関さんの身長を超えています。

(高関さんの身長、どこかで公表されてないでしょうか。今後も共演のたびにメジャーがわりにしたい(*^.^*) )


そして、コンマス、副コンマスと笑顔で握手。





私、牛田くんのカラー一色に染め上げられるリサイタルも好きですが、


最近、コンチェルトの魅力に目覚めました。



リサイタルの時は1人でピアノを弾いている牛田くんが、


指揮者やオケの方達と、呼吸を合わせて、お互いの音に耳を傾けて、引き出し合って、融合させて…


そんなふうに一緒に音楽を作り出した仲間達との一体感を感じている様子。


達成感を実感している様子。


信頼の絆で結ばれた、楽しげな空気を肌で感じられるコンチェルトって、


リサイタルとは全く質の違う魅力に溢れているんですね。


特に、私達も知らないところで、牛田くんがたった一人でピアノに向かっている時間は、途方もなく長いと思います。


だからこそ、舞台の上でこんなふうに共に音楽を作り出す瞬間と言うのは、


牛田くんにとっても、大切な宝物のような時間なのではないでしょうか。



仲間達とともに、大仕事を終えて、


「はぁ~。僕、本当に疲れたよ~(笑)」


とでもいうように、


その爽やかな疲労感を私達に見せてくれた牛田くんの表情には、


後悔のない充実感と、リラックスした開放感が見て取れました。


指揮者の高関さんとも、何度も共演をして、すっかりいい信頼関係が築けているのでしょうね。



気持ちよさそうな疲れを隠さずに、多少フラつきながら袖に戻り、再登場して丁寧なお辞儀。



今回はアンコール曲の演奏がありました!


今や、牛田くんの代表曲と言ってもいいくらいの


「エディット・ピアフを讃えて」。


前回聴いた時よりも、さらに厚みを増して、深く胸に染み込んでくる牛田くんの演奏。


このせつないメロディを、もう耳と言うより、体中の細胞で受け止めながら


幸せすぎて嗚咽が漏れそうになるのをぐっとこらえていました。

(発見!鼻の穴に力を込めると嗚咽は抑えられる)



これからの牛田くんの長いピアニスト人生の中で、


私が牛田くんの男前なチャイコンを聴く機会はきっと何度かあるでしょう。


でも、今の牛田くんの演奏は、この瞬間だけ。


次の時は、もっと大人の演奏かもしれない。


そう思うと、この瞬間がとってもいとおしくって、


さらさらと指の間からこぼれていくような、この時間がもったいなくて…。



…なんて、感傷にひたってましたけど、


そうだ!7月には、プレトニョフさん率いるロシアオケの演奏で、また牛田くんのチャイコン聴けるんだったーー!

\(≧▽≦)/


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最後にもう一度舞台に登場し、胸に手を当て、真心こめたお辞儀をしてくれた牛田くん。


ありがとう。

あなたに教えたい。

きっとあなたが思っている以上に、

あなたのピアノと存在が、

聴く者を幸せにしてくれていることを。




君去りし後の「ベートーヴェン:交響曲第7番」。いわゆるベト7。


のだめですっかりお馴染みになったこの曲。


指揮棒を振る千秋先輩の


「さあ、楽しい音楽の時間です!」


という台詞を思い出しました。


本当に楽しい!この日のプログラム、3曲とも最高でした。


ああ、牛田くんの後って、なんとリラックスして手放しで演奏を楽しめることか!



・・・ん?


もはや私にとって、「牛田くんの演奏を聴く」のって、


「コンサートに足を運んで音楽を楽しむ」という一般的なスタンスから、大きくかけ離れてきているような…。



仕方あるまい。大好きなんだもの。

(*^.^*)

それに、おそろしく幸せだし(///∇//)



初めて聴きましたけど、九州交響楽団の演奏、耳心地よく、弦楽器がとても美しかったです。


私、「ここのオケがいい!」とか言えるほど、耳が肥えてはいないのですが、


この九響は、また是非聴きたいと思いました。



そして、ウォンバット似の高関さん。


あたたかな人間性がうかがえる、コミカルで楽しい指揮。


ぷるんぷるんと頬が揺れていて、後姿からも、ニコニコしているのが分かって、なんだか楽しくなりました。



チャイコンもそうでしたが、楽章の間にこんなに拍手が起こるコンサートって初めてです。


そう。素敵な演奏だから思わず拍手をしたくなった。

この自由な感じ、とても心地よかったです。


アンコール曲についても、高関さん自ら演奏前に紹介してくださいました。


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4時からの開演だったこともあり、名古屋までのお帰りを急いでいたのでしょう。


サイン会はありませんでした。


次の日学校だもんね(^^)




雨はいつの間にかみぞれ、そして雪に…。


まさか、九州で雪に降られるとは思わなかったわ(TωT)。


九州にまで雪を降らせる男。


牛田智大、おそるべし!




しかし、その男、実はこんなにキュートラブラブ


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「1日早いけど、みなさんメリークリスマス!」



↑、これ、傑作だと思いませんか?!

(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)



牛田くんも、皆さまも、どうぞ素敵なクリスマスを!



(^-^)ノ~~




P.S


先日の記事、「牛田くんのチラシコレクションPartⅡ」に、3月のクルージングのパンフレット画像を追加しました。

よろしければ こちら  からどうぞ。


Pまみれさん、ご提供ありがとうございましたm(_ _ )m